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表題作悪の愛犬

海市烈
「アレグレッサー」と呼ばれる国際手配中の被疑者,20歳
霜月日秋
天才ハッカー「イレブン」,23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

世界的指名手配犯「アグレッサー」。その正体はナノマシンで肉体を強化されたまだ二十歳の男・海市烈ーー天才ハッカーの日秋を主人と慕う、嫉妬深くて可愛いイヌだ。二人は最近世間を騒がせている偽アグレッサーについて探りながら、烈が満足するまで日秋が身も心も与える濃密な日々を送っていた。偽者の狙いが自分たちだと確信した日秋は、過保護な烈とともに、次に襲われるであろう研究所のパーティーに潜入するが……。

作品情報

作品名
悪の愛犬
著者
宮緒葵 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784778136260
4.1

(32)

(15)

萌々

(9)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
133
評価数
32
平均
4.1 / 5
神率
46.9%

レビュー投稿数12

最終決戦が見えてきた?

シリーズ二冊目。内容的には中ボス戦といった印象で、次に控えるラスボス戦の準備を整えた感じ。前回とは打って変わってゆるゆるな雰囲気で油断していたら、終盤で一気に胸糞展開にやられた。今回も犬すぎる烈が癒やし。

恋人として常に一緒にいる日秋と烈のやりとりは、ボケとツッコミ、天然とたしなめのような、飼い主と犬らしいコミカルな雰囲気。これがエロシーンに突入すると主に烈がガラっと変わり、激しすぎる欲望を正直に言葉にするので圧倒される。こんなに全部を口に出して言っちゃうなんて、さすが犬!

気になっていた元スレイブたちも、日秋のために動きつつ、元気に過ごしているようで。できれば彼らの活躍を見たかったが、今作の準主役は新キャラ二人。敵と味方で兄弟の確執があったり胸糞エピソードを披露したりしていた。

全体的にはシリーズ一冊目と同じような流れで、山場はボスがぺらぺらとよくしゃべり、操られた敵たちと戦い、日秋が頭脳で収束させる。日秋の父親の影響はまだ残っており、どこまでも日秋を助ける。ここまでの技術と余力があったのなら……と色々思わなくもないが、たぶん言うのは野暮なんだろう。

敵の姿がはっきりし、最終決戦が見えてきて、盛り上がってきたところで次巻へ。烈と日秋もお互い離れられないくらいに絆が深まっていたようで、安心して見ていられるカップルになっていて良かった。

面白かったが、新キャラ二人に興味を持てず、ノリ切れなかったところもある。ボスと対峙する場面で思い入れのない二人の兄弟ゲンカを見せられても、テンションが上がらない。そんなキャラが仲間になって終わったので、アンバーと弐号の今後の活躍はなさそうで残念。というかバルタザール眼中になさすぎたなあ。

シリーズは次巻で完結するようなので、とても楽しみ。

0

和んでしまうやり取り

待望の悪の飼い犬の続編、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
ワンコ 5
近未来 3
エロ 3
わちゃわちゃ 2
な感じだと思います。

前作に引き続き、烈さん×日秋さんのカプです。

今作は、元スレイブの烈さんと元マスターの日秋さんによる、近未来もの、悪の飼い犬の続編となります。
元スレイブと元マスターの関係性ですが、恋人同士にはなったはずだが、烈さんは自身を、日秋さんだけの可愛いイヌ、日秋さんは最高のご主人様、と相変わらずの凄まじいワンコ攻めです。

そしてワンコ感と相俟って、烈さんが日秋さんよりも年下だからか、少し子供っぽい言動も垣間見えるので、格好良いけど可愛い一面に和んでしまいます。特に、烈さんが少し余計なことを口走ってしまった時に、日秋さんから「しっ、黙ってなさい」と言われてしまうやり取りが何度もあるので、思わず笑ってしまいました。

しかし、個人的に気になってしまったのが、今作の挿し絵が、前作とは大分クオリティが違うことですね。同じ先生が手掛けていますが、忙しかったんでしょうかね?ちょっと作品の雰囲気が崩れそうになったので、やはり挿し絵も大事な作品の一部ってことですね。

アムリタの壊滅、偽アグレッサーの存在、それぞれの思惑や画策、戦闘シーンやダイブシーン、烈さんと日秋さんの主従関係など、前作よりパワーアップした様々な要素で物語りへ引き込まれていくので、是非とも読んでほしいです。

0

続きを…続きを〜〜!!宮緒先生の作品の中で一番好きなワンコ攻めを堪能

読み終わってすぐの一言が、「え!続きは!?」でした!

一体どう決着つけるのかな!?とワクワク楽しみにしてたアムリタの壊滅が、実現されずに終わってしまった…!!

と思ったら、先生のあとがきに「もう少し続く」と書いてあってほっ。楽しみすぎるなあ…

「悪の飼い犬」の続刊のこちら。

日秋(受)が列(攻)以外の名前を呼ぶだけで、心臓も息も止まっちゃうワンコ攻め様。続刊も期待に違わぬ烈のワンコっぷり・甘えっぷりに大大大満足ーーーーー!!

今まで自分の中の宮緒先生作品のトップofワンコ攻めは『渇仰』の達幸だったのですが、こちらのシリーズを読んでから自分の中の1位が烈に…
「悪の飼い犬」の時の、リアルわんこさながらのへそ天描写にやられました。可愛いよーーーへそ天…20歳の屈強男子のへそ天、想像すると怖いものがあるけどギャップ萌えということで。

ハリウッド映画さながらの「ドーン!バーン!ボーン!」の手に汗握る戦闘シーンも最高にかっこ良くて震えた…!! 映画でも小説でもアクションもの大好きなので、前巻に続き大興奮の展開でした。

烈も最高に最高だったんですが、今作で「ああ…」と深く感動したのは、なんといっても日秋パパ・俊克が残された力を振り絞って生み出したAI・”パパ”の存在です。
息子を思う父の愛が深すぎて、泣けた…日秋を泣かす者はたとえ烈であろうと誰であろうと容赦しない、という決意がすごい。キラー衛星が出てくるとは思わなくて、もうびっくりです。

そして偽アグレッサーの、最期の一言もね。。AIパパの愛とは違った意味で、泣けました。烈が語ったように、最後の最後に彼は救われたんだと思いたい。。

息もつけないような、ハラハラドキドキのSFストーリーに最初から最後まで大興奮でした。えちも期待の上をいくぐらいえちちで熱かった…! 烈、とうとう睡眠姦までしちゃったのね。達幸じゃん!と心の中で一人ツッコミ入れました。

大好きシリーズ、続刊があると知りわくわくが止まりません。今年読めたらいいな。
もう、もう、めちゃくちゃ期待して待っております!

1

相変わらずの犬


人体強化用ナノマシンを開発する「アムリタ」によって改造されたアグレッサーこと烈(攻め)。
父を烈に殺されたと信じていた日秋(受け)は刑事となって真実を知り、死刑囚を隷属させる非人道的なシステムを停止させ、地下に潜って半年。
突如烈の偽物が現れアムリタの施設を襲い始めます。偽物を捕まえようと作戦を練る日秋たちでしたが、次に襲われると思しき施設にはなかなか入り込めません。
偽物は敵なのかそれとも‥


悪の飼い犬の続編。
完全な続編なので前作は読んだほうがいいと思います。ただ、かなり詳しくあらすじが書かれてあるので、話の流れだけなら今作だけでも楽しめるのではないでしょうか。


自分をあきの犬と言って憚らない烈は優秀なはずなのに、日秋が絡むと途端にバカになるのが笑えます。日秋以外は本当にどーでもいいというのが言動全てに表されています。

今作は新たな登場人物が3人登場します。

腹違いの弟のユーリスが殺された真実を探るためインターポール捜査官になった大富豪のバルタザール。
常に優秀な兄と比較されてきたユーリスと身体が石化していく難病メデュサ病を発症し生き残る術を探し続けるアウグスティン。
人を人とも思わない非道なそしてとても手強い敵となりそうな予感がひしひしと伝わってきます。

相変わらずの日秋至上主義の烈と、烈と同じかそれ以上のパパも加わってこれからもどれだけ暴れてくれるのでしょうか。何度もはらはらする展開で面白かったです。
まだ解決には遠いですが、敵が明確になったことでさらに楽しみになりました。
続きがとても楽しみです。

それにしても、バルタザールのあのアタッシュケース(まさに猫型ロボットのポケット)はどういう仕組みなのでしょうか。どうなってるのか全く描写がなかったので、種明かしをお願いしたいです。

0

偽物対策

「悪の飼い犬 」の続編。
前作が面白かったので、期待。
中々真犯人がつかめない偽物が登場。
偽物は、巧妙でスキルが高い、誘導するような足跡を残していく。
偽物の標的は、どうやら頭文字「N」の遺伝子から造成するクローン技術の研究所。

リアル社会でも話題になっているハッキングや、遺伝子に纏わるSF要素が触り程度に入って面白かった

だけど・・正直な感想を言うと、
作品を読んで受けるイメージを壊すならイラストは要らないと思った。
本当に、石田惠美さんが手がけたのか、疑問

1

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