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「猫、愛を知る」から続けてセット読みしました。腹黒男子将太が自分の過去と向き合い、もがく描写が胸に刺さりました。誰しも大なり小なり、因果応報で自分にしたことが、自分自身を苦しめることはあります。でも、そこでちゃんと正してくれる相手がいれば、素直に自分のしたことに向き合え、傷つけてしまった相手の気持ちが汲めるようになると思います。詩郎は性悪だけど、口も悪いけど、肝心なところで将太のことを責めないところが、器が広いぜ!!と思います。あと、BLって割と溺愛だったりですぐ好きとかいうけれど、詩郎が最後の最後でやっと「手離したくないってことはめっちゃ好きってことやろ?ワシお前のこと大好きやねん」がもう沁みました。萌えました。重みがねずっしり、刺さりました。
新婚旅行、行かなあかんからあかね先生どうか続編をお願いします。
阿部先生の作品はどれもシュールな雰囲気が漂っていますが、なかでも将太はとびきりシュールな受けだと思いますね。彼の過去も含めた上で。ここまで性的行為に積極的なのは、無意識のうちに過去の数々の行為の上書きをしているつもりなのか、それとも本当に詩郎とできるのが嬉しくて仕方がないのか、私には最後まで半々なようにも見えました。別に前者が含まれることが悪いこととは思いません。後者の気持ちが少しでもあり、詩郎もそれを重々承知の上なら、第三者に咎める資格などないと思いますし。むしろ詩郎のような男がこんな子供に本気でハマってしまうことに驚きましたが、身内も公認のようですし、あくまでラブコメ作品としてその辺は深く考えずに楽しめばいいのでしょう。
詩郎のマンションに将太が押しかけてきて同棲する事になった2人。人との距離感がバグっていてグイグイ来る将太に振り回される詩郎。付き合って一安心かと思ったらそうはいかない展開で…。
将太がビッチになった原因の過去は切ないし、それがずっと追いかけて来るのも怖い。自分のしてきた事の虚しさに気づいてしまった将太が、汚いと自らを傷つけるのが悲しくて。でもそれを汚くない…って詩郎が抱きしめたのに涙。
感情の起伏が乏しい能面みたいだった詩郎と暴走してばかりの手負い猫の将太だけど、お互いにこの人だからこその結び付きなんだよね。傷を癒せる存在。この2人が出会えて本当に良かった。
そして将大と椿も出てきて嬉しい〜。このシリーズほんと大好きなので、花ちゃんといっくんも含めまたみんなのお話がぜひ読みたい!再びどこかで会えますように。。。
性悪将太が可愛くてでもちょっと怖くて。
詩郎に恋をしてとうとう生まれ変わり心を入れかえると思ったら…?
詩郎にベタベタかと思いきや嫉妬をまんまと煽るところも、将太やりますね!
詩郎に自分を見つめてほしくてほしくて。
初めての家庭教師に再会して将太が自分のことを汚れてる手垢まみれだと感じるところ、必死で洗い流そうとするところ、ジーンときました。
詩郎が将太に外堀埋められた?はずが、俺しかあいつの面倒は見られんって!
とうとう将太は一方通行ではない愛を手に入れましたね!
とんだ性悪で誰にも手に負えなかったあの将太が…(泣)
それにしても本当に阿部あかねさんは絵が上手くて表情もすごく良いですよね!
あの流し目や上目遣いの色気!
それに子供から若者からオッサンからお爺さんまでちゃんと描きわけられる技術!
なにより台詞の絶妙さ!1作でシリアスからギャグからユーモアからじんわりまで。
しかもなかなか自分で言葉に出来ない人のズルさやモヤモヤが描かれているところとか、もうなんでこんなにたくみなんですか!?
ずっと大好きです。
