電子限定かきおろし付
最近「メルヘンチックバズーカ」という漫才BLを読んでいいじゃん!と思い、漫才BL繋がりでこちらに辿り着きました。「6と7」は3日前に読んだばかりです。
こちらの作品、まず一番大事な作画が良いです。お笑い芸人達がたくさん登場しますが登場人物の書き分けがホントにお上手です。髪型変えただけで似てないか?って作画とは対照的で戻ってこれ誰だっけ?がなく、ストレスフリーで最初から最後まで楽しめました。そしてこちら、BLの王道をしっかり押さえております。私が神作品にする作品は、こんなに自分にとって必要な人なら性別も立場も超えちゃうよねっていう本質をしっかり描けているかどうです。これがないと、BLを読んでいる萌えがないので、だったらTLを読みます。
テペトルはちゃんとBがLしてて、最後は2人を出会わせてくれてありがう神様!と、神まで降臨いたしましたw
それくらいに2人の距離の近づき方というか、段々と自分にとっても相手にとっても必要不可欠になっていく描写が秀逸でした。
エロだけのBLとは一線を置く作品です。
でもね、欲を言えば最後ハチャメチャにいろいろ致して欲しかったですけどねーー!同性同士で付き合うのってそこの壁を越えられるかどうかって必要不可欠だと思うので。
て、訳で、続編を期待しております!需要あります!ヌイス先生に届きますように!
※あとがきが良かったです。
先生の作品で心に明かりが灯った人がいますからね!これこらも応援させて下さい!
下巻は淳太の気持ちがどんどん膨らんでいく流れで、長年の亮の片想いが十分報われるくらいの感情を、彼も持ち始めたことが嬉しかったです。一方で、淳太に好きになってもらえるように自分本位な行動をしたりせず、淳太のはっきりした気持ちを聞くまでお笑いの道を真剣に歩んでいた亮もかっこよかった。自分が自分らしく生きられる道に導いてくれた淳太への気持ちは、恋愛的な好意だけじゃなくて、敬愛も慈愛も含む本当に大きな愛なんだなぁと。そんな感情を抱える亮を可愛い、愛おしいと思える淳太ですから、漫才の相方としてもパートナーとしても末長く安泰な、磁石のようにぴったりな関係性に落ち着くんだろうなぁと思います。純粋に漫才道としても仲間同士での切磋琢磨が面白く、BLに偏っていない描き方が素晴らしかったです。
親に言われるまま敷かれたレールを歩んできたエリートの亮、苦しい時に出会った先輩淳太の漫才に救われてから彼に恋してしまう。
想いを秘めたまま相方が急に辞める事になった淳太とコンビを組んで、お笑いの頂点を目指す事に〜!
秀才型の亮とお笑い天才肌の淳太。対照的な二人が新人芸人として歩んでいく姿は、わかりやすくて一緒に応援している気持ちになる。
好きがダダ漏れの亮と段々そんな亮が特別な存在になっていく淳太。コンビとカップルの両方は成立するか?となるのだけど、納得のハピエンで大満足。
スパダリでカッコイイ亮と明るくて可愛い淳太は最高のバランスのカップル。公私共に最良の相方でめちゃめちゃ推せる!周りの芸人も魅力的で、特に藤くんとおもちが好きだ〜♡
ヌイス先生の他の作品とはまた全然違った感じの、お笑い芸人成り上がり光属性BLコメディ!私は普段そんなにお笑い見る方ではないのだけど、めちゃめちゃ面白かった!!
起承転結の転から始まる『てぺとる!』下巻。
上巻からの緩急の豊かな展開はそのままに、少しずつ淳太くんの変化が見えてきます。
これがまた最高でした……。様々な出来事や新たなキャラクターの登場によって淳太くんの心情の変化が描かれていくさまには説得力があります。
上下巻通してストーリーそのものの面白さ、そして亮くんの攻めスイッチが入る瞬間のガツンと脳幹に来る色気がもう半端じゃなく最高です。
龍星くんが色々と想像しちゃって悶々とするコマ、可愛かったです。
オチが龍星くんなのも最高でした。きっとみんな大好き、龍星くん。
あと10話、11話の扉絵が大好きです。
淳太くんのジャケットに和柄シャツ、ゼブラのネクタイを合わせた柄柄オラオラのスタイリング、立てた髪も似合ってます。
そしてベレー帽にショートジャケット、スラックスの亮くんも可愛すぎます。こちらからは某集英社の月刊少女漫画雑誌を思い出しました。
あとがきを読んで、更に胸があたたかくなりました。素晴らしい読後感でした。
これからも凡乃ヌイス先生の作品を追いかけていきたいです。
や、こちら序盤からやっとやっと!淳太の気持ちも亮に傾き、BがLする展開か…!と思いきや、いったん恋愛は置いといて…の展開でしたが、その流れには納得。
上巻に続き、のし上がっていくプロセスがリアルなのがいい◎
お笑いライブ前説、着ぐるみ営業、ライブゲスト…「芸人になって売れる」って、なんとなくイメージはつくけど本当に大変なことなんだなあ…ってしみじみ感じました。
そして中盤の、嫉妬した淳太に亮がかけた「よかったですね 全部許してまうくらい俺がアンタに惚れてて」の言葉の破壊力たるや…!
あ、あんたって呼ぶ年下攻め好きじゃなかったのに…!めちゃめちゃ萌えた。。
クリスマスのベッタベタな「プレゼントは俺❤︎」の亮もね、可愛すぎて「かああああっ!!」ってなりましたよ。
夢の大舞台に立ったところで終わる下巻。この夢の続きもぜひぜひ見たいなあ。
そしてあとがきによると凡乃ヌイス先生、このてぺとるを描いている間に会社を退職し、作家業一本に専念することにされた、と。
大きな決断をされた先生ご自身と、てぺとる!の亮の決断は重なってたんだな…と、勝手にじーんとしてしまいました。