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表題作仏頂BABY

北澤幸,高校3年生,18才
筧由乃,幸の姉の元恋人,パチンコ店勤務,25才

同時収録作品仏頂BABY/Switch!?

蜂須賀保,高校3年生→大学生
小山田宇宙,高校1年生→大学1回生

同時収録作品クレイジー・フルーツ症候群

香取豊,貿易会社次期社長と名乗る男
隆史,高校生

同時収録作品真夏の共犯者

加藤,高校生
太田,高校生

その他の収録作品

  • あとがき。

あらすじ

3年前、筧由乃は恋人の弟、北澤幸への思いに気づき、その思いを告げぬまま街を去った。再び由乃が街にもどったことから恋は動きだす。幸と筧と保と宇宙4人のクロスする甘酸っぱいラブロマンス!!

作品情報

作品名
仏頂BABY
著者
鹿乃しうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
双葉文庫名作シリーズ
発売日
ISBN
9784575725971
3

(11)

(0)

萌々

(0)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
33
評価数
11
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

綺麗なだけじゃないからしんどい

しんどかったです。
1冊読み終わるのにどっと疲れる。
昔の作品って、どうしてこうも疲弊するのでしょうか。

【仏頂BABY】(4話) 中立
3年ぶりに戻った街で、由乃が入居したアパートの隣に住んでいたのは、当時この街を離れるきっかけになった幸で…。
姉の恋人と姉と弟。
奇妙な三角形のバランスが崩れて、姉の恋人だった由乃が去っていったせいですっかり変わってしまった幸と由乃の話です。
3年の間に別人のように変わった幸への変わらぬ想いと、男のプライド、元カノへの負い目などいろいろな感情に板挟みになる由乃と、たったひとつの想いが満たされるだけでしあわせになれる幸が対照的でした。
幸の親友・保が絡んできたり、盛りだくさんで心が疲れるものの、誰の気持ちにも寄り添えないまま、特に何も残らないという…。

【Switch⁉︎】中立寄りの萌
幸の親友の保が、昔の幸に重ねて可愛がっていた後輩の宇宙(そら)。
大学入学と共に保と同居を始めたものの、成長期で幸くらい大きく育った宇宙にはある気持ちが湧いてきて…、という話。
switch、つまりリバですね。
回りくどくて素直じゃない保が面倒くさいキャラでした。

【クレージー・フルーツ症候群】 萌2
金持ちボンボンと、彼と寝る代わりに貢いでもらっているDKと、DKの隣に住む年下の幼馴染み。
一瞬、やっぱりそういう流れ!?みたいになりますが、最後はベタだけど萌えます。
人の褌で相撲を取っちゃいけないよということですね。

【真夏の共犯者】 中立
こういう話、厳しいんだよなあ。
休暇中、高校の寮に残る加藤と太田。
加藤は姉の出産の邪魔にならないように、太田が帰らない理由は…。
重いです。
ネタバレしたくないので書きませんが、苦手な方も結構いるかと思うので、心の準備を。

作画がかなり違う印象です。
古い作品はわりと感情の描き方が生臭くて、バイとかヤリチンやビッチがふつうにいるし、他の人とのそういうシーンもふつうに出てくるし、登場人物それぞれの気持ちを深読みしようとすると、こっちのダメージも大きくなるから疲れるんですよね。
キラキラした宝物のような恋心を大事に、みたいな真っ直ぐな子は絶対裏切られるし、とにかく回りくどくて遠回りが多い。
清々しい疲弊感じゃないので、もしこれから読むと言う方がいらっしゃったら、楽に読める作品を用意してからの方がいいかもしれません。

1

誰にでもイロイロあんだろ?

元々1995年の作品。絵柄もそれなりに古めではありますが、現在の鹿乃しうこ先生につながる世界観が現れていると思います。

「仏頂BABY」シリーズ
登場人物が1話づつ移っていく連作方式。基本はヤンキーもの。
まずは姉のオトコに恋した弟の話。
…といえば「Punch↑」の「蜜月」の原型的な。
次はその弟に恋する幼馴染ヤンキー。
そして、そのヤンキーに憧れる後輩高校生のまっすぐな恋心。
最後の「Switch⁉︎」は、ヤンキーx後輩が大学生になってからの続編。
女性が絡んでくるところなど「可愛気。」とか「大人気。」あたりの目白を思い起こさせる。
そしてリバあり。何よりリバを経験してからこの2人は落ち着くのだ。

「クレイジー・フルーツ症候群」
援助交際的な付き合いで、セレブ男性からモノやカネを受け取っている隆史。
しかしセレブ男には秘密があった…
全てを知ってから恋に気付く隆史。不器用すぎる2人。

「真夏の共犯者」
寮で過ごす高校生。家庭に問題があるらしく、夏休みでも家に帰りたくなさそう。
だがその家庭の問題というのは…
非常に重苦しいテーマで、心に突き刺さる。でも多分彼は立ち直るだろう。


全体にエロは薄め。
テーマは重めで、もっとえぐればいくらでもヘヴィになる話ばかりのような気がするけど、意図的なのかどうか悲惨さや可哀想さは排除されて、誰にでもイロイロあんだろ?と登場人物たちに言われているよう。意外なほど素直に読める。

1

古い作品です

表題作は最初1995年に発行された作品です。
こちらの作品は1995年版と比べても全く手を加えられることなく収録されているようです。
古い作品でもこうやって文庫版で、更に電子版で読めるというのは便利で嬉しい事ですね。
表題作シリーズ以外に2つの短編が収録されています。初出が明記されていないのではっきり分かりませんが、2作品とも古い作品だと思われます。
特に『真夏の共犯者』は絵柄から表題作より古い作品かと思いました。
この本の表紙の2人は恐らくこの本が出版された2006年ごろに描かれたものではないかと思うのですが、こちらの絵柄からはかなり違いが見れると思います。

表題作は懐かしい感じのヤンキーのお話。
黒の短ランやトサカの様に上げた髪など、いかにもヤンキー!と言う強面イケメンが見れて眼福でした。
片想いしているキャラが多くて切ないのですが、ラストにはなんとなく爽やかさえ感じられて良かったです。

短編2編は切なさが更に高いのですが、暗すぎるという事はなかったです。
まぁ、主人公の境遇が結構複雑なので諸手を挙げて喜べる、という晴れ渡るような明るさはないのですが、落ち着いた感じのちょっと大人っぽい作品でした。

0

素通りできない台詞

 鹿乃しうこ先生の三冊目のコミックス『仏頂BABY』に短編2編を加えた文庫版です。このあたりの作品から「主人公よりもわき役に肩入れしてしまうらしい」事が判明したと画集の作品解説で書かれていました。表紙にもそれが表れているように思います。『仏頂BABY』の主役は筧由乃と北澤幸ですが、表紙は幸と保(幸の幼馴染)です。旧版の表紙もこの二人でした。絵柄が変わっているのですが、比べてみると新しいほうに圧倒的に色気を感じます!
 メインカップルの話よりも、わき役だった保と後輩の宇宙カップルのその後を描いた『Switch!?』が好きです。保がものすごくツンデレなんですよ。いや、ツンデレって言うのかな?ほとんどデレません(笑)その保に振り回される、宇宙の変わらないわんこっぷりが可愛いの。しかもリバップル!きっと『仏頂面BABY』で保に肩入れして、この『Switch!?』が出来たんですよね?中々心を見せないプライドの高い保も、小さくても大きくても可愛いわんこな宇宙も好きです!
以下2編は『花組仁侠伝』3巻にも収録されています。
・『クレイジーフルーツ症候群 』
 「アバンチュールのつもりならもう季節はお終いさ」という台詞が恐ろしく恥ずかしくて素通り出来ませんでした(苦笑)とあとがきされているしうこ先生に笑いました!そう言われると確かにって思ってしまうけど、普通に受け入れて読んでました^^この作品、坊主頭のこーじが最高にいい味を出しているんです。『花仁』の方では初の坊主物で「坊主頭がメインの一本でした」と作品の前に書かれていて、~きれいなお兄さんは、好きですか?~というキャッチコピーがあります。まさに坊主頭がメインのお話です。
・『真夏の共犯者』
 あとがきをみても「未熟」を連呼している作品ですが、こういうの好きです。高校の寮のルームメイトの太田と加藤。愉快な遊び仲間だった彼らの関係が、居残った夏休みの寮で変化していく過程が、青春映画のショートムービーのようです。美しい作品だと思いました。
 
 

1

やっぱり面白いな

古い作品を文庫に収録したもので、今の鹿乃しうこ作品とは絵柄やストーリー運びはかなり違いますが、やっぱり面白いです。
キャラは個性的だし、ストーリーはしっかりしてるし、萌えどころもいっぱい。
残念なのはエロ度の低さぐらいかな。鹿乃作品なのにがっつりした濡れ場がないのが不思議な感じw

『仏頂BABY』シリーズ
表題作シリーズは、二組のカップルが出てくるヤンキーもの(?)。
意外と純情なヤンキーに、ギャップ萌えしました。
身長が逆転しての、リバーシブルにも萌え。このエッチ、今の鹿乃しうこさんの絵で読みたい!と切実に思いましたw

『クレージー・フルーツ症候群』
売春高校生とズルい大人のお話。
結論に納得がいかないです。
あの可愛いハゲ坊やと結ばれてほしかったです。

『真夏の共犯者』
く、くらい…(涙)
微妙にJUNE臭がしました。

2

書き下ろしがまばゆいww

久しぶりに戻ってきた街。偶然のお隣さんは昔のコイビトの家。
今は結婚もして幸せに。しかし、久しぶりに再会した彼女の弟は、自分をあっという間に越す身長と、なによりもグレていて・・・・!?
図体でかくなって、こわもてになってもやっぱり兄ちゃんが好きでっていうのがなんともかわゆい。突っ張ってるだけで本当は子犬な姿がキュンです。
兄ちゃんのほうにしても結局・・ということで、王道なお話。
仏頂は、二部構成になっておりまして、後半キャラクターいれかえて~な話になるんですが、個人的には後半のほうがすきです。
キャラクターは、前半の年下攻めが好きですが。
後半は、前半攻の子の友達の話。
表紙だと、正面左側の目つきの悪いほう(笑
なんだかんだでずっと片思いだったっていうのもアレですが、素直なちびっ子にほだされて、いつの間にか本気に~の流れがいい。
ツンデレってやつですかwwツンww様ww好きw
プライドの高い男が、リバ張るって言うのもわるくない。
絵柄的には、かなり初期のものなので今と比べたらかなり違いますが、面白いものはやっぱり面白い。一度は呼んでみても悪くないとおもいます

3

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