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noji先生の単行本の中では初のDK本ですよね。基本的にはあまり読まないジャンルなのですが、作家さん好きなので読んでみました。
【高校に入学した蓮は写真部に入るが、部長の鷹宮はSNSで拡散されてしまった自分の写真を撮ったその人だった。蓮は部活動を通じて鷹宮を知り、だんだんと彼に惹かれていくー】
写真甲子園!なんとそのような青春イベントがあったとは、初めて知りました。いいですねー、10代後半のキラッキラしたまぶしい青春が。そして近付いていく2人の距離や気持ちがまぶしいです。イベントや受験などを通してお互いの気持ちを深めあっていくのも青春ですね。
いわゆる若い性欲に流されたDKストーリーではないので、じんわりとした余韻で終わる感じです。直接的なエッチ描写はなし。表紙裏おまけの沢井4コマがめちゃくちゃ良かった!こういうのがたまらなく好きです。
エロス度★
肇と蓮が紡ぐ恋物語♡
学生同士の甘酸っぱくキラキラと輝くアオハルさが非常に眩しく、写真に切り取られた日常や思い出の欠片・・・そして、写真に収められた蓮が肇に向けた顔に込められた想いなどが素晴らしかった!
特に、肇に構い倒されるうちに心を許して懐いていく蓮の可愛さや先輩後輩を超越した距離感・無自覚なイチャイチャに悶えまくりで、一緒に部活で青春を満喫するなかで変わっていく蓮やお互いに芽生えていく恋が尊かった!
蓮の行動力や表情の動きが忙しなくて可愛かったり、蓮の身長の変化もツボります♡
奇跡の一枚と言う奇跡の出会い。
蓮くんも鷹宮先輩も奇跡の一枚で大きく運命を変えていく。
蓮くんは、奇跡の一枚が無かったら平穏な学生生活が遅れたかもしれない、でも先輩には出会えたかわからない。一方先輩は、奇跡の一枚を撮るまでの、動かしようのない母の死に向き合えなかったかもしれない。
登場人物の、かもしれない運命が奇跡の一枚によって好転的に向かった。そこに青春の眩しさや儚さをこれでもかと詰め込んでいる。
そして特筆すべきは、全ての登場人物のキャラ立ちが素晴らしい事。主要キャラ、中でも沢井君は言わずもがなだが、幼なじみやクラスメイトのモブキャラや蓮くんの祖父母、写真部の顧問などまでしっかりと人物の性格が描かれていて、さすがnoji先生といったところ。
読後の爽快感は他と一線を画している。
表紙のイメージそのままの物語でした。noji先生の水彩画のようなタッチは青春ストーリーにとても合いますね。ただふわふわした話というわけでもなく、写真部の活動もかなり綿密に描かれていて、初めての大会で周りに気圧されて緊張する様子など現実的な場面もたくさんありバランスがとれていました。写真甲子園って本当にあるんですね。スポーツに比べるとなかなか日が当たらない所かと思いますが、文化系の部活の競い合い、挑戦もスポーツに負けず魅力的だなぁと思いました。
肝心のBLの方は、中盤を過ぎてもこの2人が恋人になる想像が全然つかなくて、そんな作品も珍しいなぁと。2人ともあまりにも健全だし、接し方も先輩後輩の域を越えることがないし、恋愛に発展しそうに思えなくて。でもよく考えてみたら、好意を分かりやすく表に出す人間ばかりではないですよね。むしろ、今まで通り相手に悟られないよう振る舞う方が自然。鷹宮の態度はそれだったんだなぁと。丹生は言わないつもりだったというから、最後は鷹宮の方から伝えてくれて良かった。気持ちが通じ合ってからの2人は、恋人姿が想像できなかったのが嘘のようにぴったりはまっていて、お互い少しずつ好意を募らせてきたんだなぁと感じました。
大好きな先生の新作。えちはほぼ皆無なもののストーリー重視のこの作品にたっぷりと萌えさせて頂きました♀️
受けくんの性格と攻めくんの性格も結構好きだったのもあって、かつ好きな年下受けでもあったのでドキドキしました
そして特に沢井くんも好きです
表紙裏の沢井です!のコマも笑っちゃいました。同じ部活の先輩後輩の距離が近いとドキドキしますよね笑
そして最後のそんな大きな声出せたのかのくだり。笑
攻めくんが一瞬桜蘭高校の環かなと錯覚したりもしました感じ的にはあんな雰囲気