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BLですからね、エロの量は大事です!
ですが、たった一回のエッティでも全然オッケー!
と思わせてくれる作品でした。
多読の腐友が「泣いたー」というので購入し、
一気に読んで途中から私も泣きました。
コガネが生い立ちから「人のために身を削る」ことを普通としてしまっていて、特に養い子のクロに対する献身がもうその字の通り、全て、ギリギリまで捧げていて。
それを一方的に受けなければならないクロの苦悩も。
恋人同士になってのイチャイチャ(とも呼べないくらい)は後日談で。
ほんのちょびっとずつ近づくふたりの物理的な距離が尊かったです♡
パブリックスクールを読んでyoco先生の絵が素敵で
この本を選びました。
元々評価も高かったので期待したら、コガネの献身愛に涙涙。
コガネはクロのため、クロはコガネのため。
今まで攻め→→→受けの本を読んでいた(パブリックスクールとか)ので攻め→→←←受けも素晴らしいと改めて思いました、
はじめまして献身愛。
伊達きよ先生の作品が大好きで、色々と読ませて頂いていますが、こちらの作品はその中でも1、2を争うくらい感動致しました…
主人公のコガネは実父の犯した罪のせいで借金を背負うことになり、毎日必死に働いては村人たちに父が奪ったお金を返しています。
コガネは父にも愛された事がなく、村人からも疎まれていて一人ぼっちで暮らしています。
そんな時に川に流されている黒い子猫を助けます。
弱っていた黒猫を放っておけず、黒猫の世話をするコガネ。すると黒猫から「ありがとう」と言われるのです。
コガネは今まで誰からも受け取ったことのない混じり気のない純粋な黒猫からの「ありがとう」がとても嬉しかったんですね…このシーンとても好きです(^^)
黒猫には記憶がなく、しかも目が悪いようでした。
そんな黒猫を育てる決意をするコガネ。
当然村人たちに反対されますが、貧しい暮らしの中で黒猫との生活はコガネに初めて幸せを教えてくれるのです。
記憶がない黒猫に「クロ」と名前をつけるコガネ。
名前を貰った時のクロの喜ぶシーンがこれまたとても良かった…
そしてコガネとクロの穏やかで幸せな生活は続いて行きます。
クロは成長すると共に頭が良く見た目も美しく育って行きます。
何とかクロの目を見えるように治すことは出来ないかと考えたコガネは、都会の病院へクロを連れて行きます。
そこで出会ったのが医師のスオウ。
スオウに「クロの目は治る」と言われて喜ぶ2人。
しかし目の手術には莫大な費用がかかります。
コガネが毎日必死に働いてコツコツと溜めたお金を全て支払っても全然足りないのです。
しかし、どうしてもクロを幸せにしてやりたいコガネはスオウとある取引きをします。
クロの手術費用とその後の名門校への入学を約束する代わりに、コガネの身体を差し出すと…
コガネの「何としてもクロを幸せにしてやりたい。そのためだったら何をしても構わない」という献身的な愛に苦しくなるレベル(*T_T*)
しかしそんな事を全く知らず、目が見えるようになってコガネの姿を無邪気に楽しみにしているクロ…
ぎゅっと胸が締め付けられました…
目が見えるようになり名門校の寮で暮らしているクロは、3年後卒業したらコガネに会えるという事だけを楽しみに勉学に励んでいます。
子猫から美しい雄獣へと成長するクロ。
小さくて可愛かった攻めが大きく成長して立派なスパダリ攻めになるのってなんでこんなに萌えるんですかね…
クロはコガネからの文字のない手紙が届くのをとても楽しみにしています。
まさかコガネの身体がボロボロになっているなんて知らぬまま…
文字通りボロボロになったコガネとクロが再会し、どちらかが与えるだけでなく、2人で幸せになる方法を見つけられて本当に良かったと思います…
悲しく切ない涙も多いですが、最後には幸せな涙を流させてくれる…そんな素晴らしい作品でした。
長くなりましたが、辛い展開からのハッピーエンドが好きな方には刺さる作品だと思いますので、是非是非読んでみて頂きたいです!
先生買い。良いお話よね♡と思うし、いつまでも覚えているとは思うものの、Xで読ませていただいていたからか、圧倒的なものを感じなかったので萌2よりの萌にしました。本編270頁ほど+後日談2編100頁+あとがき。童話のようにそっとキラキラしているお話が好きな方には最高なのでは。
移り住んだ村で父親と2人、暮らしていたコガネ。父親が村人のお金を持ち逃げしたため、1人村人から冷たい仕打ちを受ける羽目になります。ある日川の中で小さく鳴くクロネコを助け…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
スオウ(クロの目を診てくれる医者)、ロウ(攻めの叔父)、チトセ(攻めの学友)ぐらい。
++攻め受けについて
受けは不憫健気。子を思う親の気持ちの部分がすごくシンクロします。腎臓なら2個あるから、子どものためなら1個提供出来る(´;ω;`)っていう感じの献身ぶり。いや違うな、コガネなら自分自身全部を差し出しそう・・・養い子とはいえ、可愛くて良い子な攻めを、本当に宝物のように感じていたんだろうなあ。
攻めはそんな受けに拾われ大切に育ててもらった方。受けが大好き過ぎて、おそらく何かあったら壊れるぞ?ぐらいに思います。壊れたクロは怖そうだなあ・・・クロネコだったはずなのに、成長するにつれ能力を遺憾なく発揮、力を持つようになってます。まだまだコガネにはお子様的扱いを受けて、しょぼんとしている時もあるだろうけど、大丈夫、そこも含めてコガネは君の事が大好きなんだから!と思います。
優しい献身ものや、一体化していたいぐらいお互いが一番大切という感じが大好きな方でしたら是非是非。先生、綺麗な優しいお話を、有難うございました。できればスオウのお話も読みたいなあ・・・・
今回は盲目で記憶喪失の猫科獣人と
父の罪に縛られた狐獣人のお話です。
父の罪で村人に縛られ続けていた受様が
川から救った攻様の唯一無二の存在となるまでの本編と
その後を綴った後日談2話を収録。
受様は父のみを家族として育ち
8つになった頃、父と小さな村に移り住みます。
父は村人から金を集めて金儲けをすることで
村で受け入れられるのですが
ある日、
受様父は村人から集めた金と村中の金品とともに姿を消し
残された受様は村人から父の贖罪を求められます。
最初は面倒事や辛い仕事を「手伝ってくれ」と頼み
受様が刺繍仕事で小金を得るようになると
「父が盗んだ金を返せ」というようになるのです。
受様は罪人の子は言い返したらいけないと
要求をのみ続けて贖罪の日々を過ごしていました。
そうして7年が過ぎた冬のある日、
受様は籠に入って川を流されていた獣人の子を助けます。
この子が後の攻様です♪
攻様は黒く艶やかな毛並みの猫科獣人で
体力を消耗しすぎて人語も話せない状態でしたが
受様が山羊の乳を口に含ませたことで届いた
微かに「ありがとう」の言葉は受様の耳に
福音のように響きます。
しかし次の日目覚めた攻様は記憶を失っていた上に
目が見えないことが判明し、受様はそんな攻様を放り出せず
面倒を見ることになります。
攻様は受様に見守られながら賢く美しく育ち
受様は攻様を進学させるようと目の手術費用をため始めますが
無学で無知な受様が考える何倍もの費用が必要でした。
それでも受様は攻様のためにと費用を捻出するのですが
その方法とは・・・
父に代わって村人に滅私奉公する受様と
受様が川から拾った盲目で記憶喪失の攻様の
もふもふファンタジーになります♪
あらすじと帯の「献身愛BL」
「貴族の烙印だった黒猫✖育ての親の狐」のキャッチからも
健気で不憫な受様なのだろうとは思っていましたが
受様の払った犠牲は想像以上で辛かったです。
父に好かれず、村人には下僕扱いされていた受様は
文字が読めず、知識もありません。
そのために他人の悪意を退ける事ができず
言うがままに従う道を選ばされます。
そんな中で川で流される攻様を見た受様には
自分と母親のように思えただろうし
攻様が自分と同じように学がない事で
進む道を選べない事を許せなかったのかなとは思います。
そんな風に攻様の中に自分と同じ姿を見るたびに
受様は攻様の代わりにその代価を引き受けていて
ソレが読み手の心を深くえぐっていく展開が辛いです。
受様が攻様の手をしっかりと取るまで
ハラハラ&ウルウルさせられっぱなしでした。
誰かの幸せを願うならその人が願う幸せを
失わせない事もまた大切なことですよね。