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表題作SEX PISTOLS 4

斑類重種・猫又 斑目国政
斑類レア種先祖返り 円谷ノリ夫

同時収録作品SEX PISTOLS 4

斑類猫又/造形の若き天才・荒唐無稽・デイビット
斑類蛟/建築の若き天才・完全主義者・マクシミリアン

その他の収録作品

  • 斑類解説ハンドブック

あらすじ

マクシミリアンが完璧に整えた真っ白な部屋を、居候のジンジャーは、あっけなくメチャクチャにする。マクシミリアンの心をかき乱すのと同じように。潔癖症と天才芸術家の大恋愛…実は国政パパ×米国パパ!?そして本編では…ノリ夫の悲しい決意に国政が揺れはじめる。ついに国政は本気の恋に落ちる…??
新装版第4弾!

作品情報

作品名
SEX PISTOLS 4
著者
寿たらこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
SEX PISTOLS
発売日
ISBN
9784835217703
4.2

(38)

(19)

萌々

(12)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
160
評価数
38
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数10

ひとまずの区切り巻。濃すぎる内容です。

3巻からの続きで、メインカプ(国政×ノリ夫)&国政のファミリー(班目家)のお話。
かなり謎に満ちていた班目家の家系図がいよいよ明らかになって、国政×ノリ夫のラブサイド的にも一旦収まるところに収まる第4巻です。

今回のメモは国政の兄弟達の「両親」について。
先に書いておきます。
めちゃくちゃややこしいです!
今回からコミックに家系図が載るようになるのですが、私の脳みそスペックではこの家系図を見ただけでは訳が分からないので自分で書き出したメモを頻繁にチラ見しながら読まないと追いつけません^^;

ということで、今回はだいぶんネタバレ込みのメモです。
※以下注意


〔国政〕の兄弟は上から順に、〔志信〕〔米国〕〔国政〕〔英国〕〔愛美〕
彼等の【親】として登場するのは、〔カレン〕〔巻尾〕〔デイビット〕〔マクシミリアン〕
・国政と米国は“種違い”
→国政の両親は、デイビット(猫又♂)×巻尾(蛇の目♀)
→米国の両親は、マクシミリアン(蛟♂)×巻尾(蛇の目♀)
・米国と英国は“腹違い”
→英国の両親は、デイビット(猫又♂)×マクシミリアン(蛟♂) ←家系図がややこしい原因その1
・巻尾は“母親”で“父親”
→愛美と志信の両親は、巻尾(蛇の目♀)×カレン(猫又♀) ←家系図がややこしい原因その2

ただし、志信の父親についてはまだ謎な点あり。こちらは6巻まで持ち越しです。
斑類の深淵を覗く前に、まずは班目家の深淵を覗いた4巻でした。汗

本巻の作中に登場するセリフ「遺伝子のるつぼへようこそ」を合言葉のように、次巻以降のセクピスは徐々に混沌とした世界へと突っ込んでいきます。


メモ
#15,16,17,18 国政×ノリ夫
#19,20 デイビット×マクシミリアン

1

第4巻

3巻の末に出てきた美女の正体。
これが複雑で、何が何だかようわからん。
兄弟たちの母であり父であり……の斑目巻尾さん登場です。
斑類のヒエラルキーと繁殖力が低いが故の希少性、そこにつけ込む「売春斡旋業」の親玉・巻尾は、国政の婚約者を決める「競り」をしようとする。
ここで国政がついにゲスの下にあった本心を自覚します!あの国政が泣くなんて…ノリ夫にちゃんと「好きだ」って言えたなんて…!
そしてまた新しい登場人物!
国政と米国と英国のパパでありママであり……の外国人男性2人。
後半は、この2人の出会いの物語となります。
そして家系図掲載!これ助かる〜!ていうかこれが無いともう訳わかんない。
同じ大学に通っていた、造形のデイビッド・ウッドビルと建築のマクシミリアン・シーモア。
2人とも美形です!この美形2人のこれぞBL。眼福。(その上マクシミリアンは美しい長髪♡)
この2人の馴れ初めにしっかり巻尾が絡んでるんですけどね。
家系図が出てるだけでも萌x2の価値あり。いえ、物語も面白いです。

2

巻尾登場

シリーズの最重要人物・巻尾が登場する第4巻です。性別を凌駕する斑類という世界観とはいえ、BL作品で女性がキーパーソンって面白いなぁと思います。

国政と米国の母親であり「蛇の目の重種」である巻尾は、斑類の本能を具現化したような歪んだキャラクター。支配者オーラを垂れ流し、自己中心的で傲岸不遜、権力を振りかざして自分より弱い者を駒として利用し、性に奔放で、何よりも斑類の血統を重んじます。…と、こう書くと本当に非道い人間ですが…何故か好きです、巻尾。笑 彼女のエピソードは続刊で語られるのでさて置き。

この巻の見所はなんといってもノリ夫の覚醒ではないでしょうか。まあ中途半端な感じではありますが、第4巻にしてようやく「先祖返り」の底力が少し見えた気がします。

後半には、国政の父親である「猫又の重種」デイビットと米国の父親である「蛟の重種」マクシミリアンの若き日のお話が掲載されています。ここに来て洋モノ展開!とちょっとびっくりしました。他のエピソードと切り離されているので非常に分かりやすくて萌えの詰まったお話になっています。オチが最高でした。

5

複雑すぎる家庭環境と美しいお話

何事もなく朝を迎えた2人ですが、距離感がギュッと縮まったような。
ノリ夫の中で不安定だった感情が確かな方向を見つけた。
そんな落ち着きで散々振り回された愛美と対峙すると、格上フェロモンで圧勝してしまいます。

志信のちょっとした動揺はノリ夫の色気に対してか「父」に対してなのか。
にょきにょきする魂現が気になります。

良い方向へ向かい始めたと思った途端拉致られる国政。

エキセントリックでバイオレンスな班目巻尾の「パパ」であり「ママ」であるという特殊さ。そして事前情報が情報だけに容姿とのアンバランスさに形容できない存在感を感じてしまいます。
それでもカレンちゃんの前では形無しなのが嫌いになれないトコなのでしょうか。

バタバタと終息へ向かっていくせいか多少大雑把な感じもしますが、国政が手放せないとノリ夫に対する感情を口にしたことで1巻の出会いのモノローグが幸せな意味で間違いなかったんだと安心できました。

無事斑類としての仮とはいえ合格認定を受け、これで一旦落ち着いたと思った矢先の衝撃。

散々よぎる疑惑に設定だけだろうと思っていた国政・米国のパパ×パパ編。
格好良くて美しい。
瞳孔開きっぱなしで読み切ってしまいました。
ここでも当然絡んでくる班目巻尾。
人格が複雑過ぎてもう感心するしかありません。
本編に辿り尽く経緯にゾワゾワと怖くなりながらも、2人の恋愛劇はそれとは別に乙女心を満足させていただきました。

3

ごくごく僅かずつでも紐解かれてゆく

ノリ夫が男だということを思い出しました。ながらくうっかり忘れておりました。
いっぺんに複雑化した家系図ですが、まえまえから度々作中でも言われていた「外来種」の意味が分かります。ハーフとか外国のキャラクターだと魂元が外来種とかになるわけですね。
そしてこの、先祖がえりはいったいどんなポジションなのでしょうか。
プレミアプレミアって呼ばれるのは、子孫を残し難い(子供をたくさん作り難い)斑類でも猿から先祖がえりした斑類とは(猿の属性を残していながらに斑類であるから)子供をたくさん作れる、という点だけではないのですね。特別な力、他からの干渉を圧倒的に跳ね返す力を持っている。
ファンタジー色が一層強くなりますね。ううん、このあたりも活きてくるんでしょう。

そして、英国の両親のなれそめ。
対極にいるから惹かれあう。相容れないからこそ惹かれあう。
自分にないものを持っているからこそ惹かれあう。欠けたところを埋めるように、惹かれあう。
必然ですね。芸術家同士、美しい恋、美しい愛です。
英国はふたりによく似ています。情熱的なところも、人を包み込むところも。
可憐な世界でした。

2

この作品が収納されている本棚

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