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婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される

konyaku hakisareta akuratsu omega ha gikeikoushaku ni shuuchaku sareru

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表題作婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される

ラファエル・フォン・ハンスタイン
α,26歳,ユリウスの義兄,ハンスタイン公爵
ユリウス・フォン・ハンスタイン(伊勢崎秀一)
Ω,22歳,公爵家次男

その他の収録作品

  • 幸せな家族と悩み深き侍女
  • あとがき

あらすじ

公爵家次男のユリウスは超絶嫌われ者の悪役令息オメガ。性悪で奔放なため血の繋がらないアルファの義兄・ラファエルから毛嫌いされており、ついに婚約者である王国の第二王子からも婚約を破棄されてしまった。ところが前世である日本人社畜・経理マン伊勢崎(いせざき)の記憶を取り戻してからユリウスの性格は180度変わり、黙々と公爵家の財務を処理し始める。親をなくした仔ジャガー獣人の面倒まで見てやるその変貌ぶりにラファエルは驚愕しつつも惹かれていくが?

作品情報

作品名
婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される
著者
滝沢晴 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344854581
4.2

(111)

(58)

萌々

(37)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
19
得点
470
評価数
111
平均
4.2 / 5
神率
52.3%

レビュー投稿数19

〝嫌われ→溺愛〟変化に悶絶

めちゃくちゃ萌えました!
滝沢先生の作品の中でも、1番好きな一冊かもしれません!
やっぱり悪役令息の〝嫌われ→愛され〟展開は萌え過ぎて堪らんわ〜〜〜!!と再確認できるお話でした。

性悪なユリウスが、堅物経理マンだった前世を思い出して過去の自分に「ユリウス〜!」と嘆く姿が面白く、そんな真面目に更生したユリウスを不審に思いながらも、惹かれていくラファエルの無自覚な恋心にキュンとしました。

何より、婚約破棄されたユリウスに「さっさと新しい嫁ぎ先を見つけて出ていけ!」と言った事を、めちゃくちゃ後悔してるのが良いですよね……!
ラファエルとの約束を守る為に、婚活に励もうとするユリウスの邪魔をするし、何やらモゴモゴと言い淀むし、何故だか体調悪そうだし(主に胸部)……
自分の発言をめちゃくちゃ後悔していて、ニヤニヤが止まりません‼︎

「もう、早く素直になれよ〜」と、焦れったい恋路にニヤけつつ、領地での不正取引の謎を暴いたり、元婚約者のギュンターがユリウスに未練タラタラだったり…と、他の要素でも目が離せない展開が多くて一気読み。

そして、溺愛へと変化した兄上の執着度合いに悶絶です♡
幼少期のから執着体質だった事が明らかとなり、大人になったラファエルは立派な〝最強執着攻め〟へと成長(拍手)
独占欲や嫉妬心を剥き出してユリウスを溺愛する姿に、読者は幸せでいっぱいです……!

先生があとがきでも仰るとおり、正に
【大嫌いからの溺愛、なんならド執着します】
な最高の攻めでした◎

コミコミ限定SSペーパーでも、兄上の執着が天元突破していて最高でしたので、紙書籍派さんはコミコミスタジオで是非!

9

最強タッグは裏切らない

好きな作家さん2人が奏でる最強で最高タッグ、キターーーー( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

わたし。滝沢晴先生の愛され子パンダのお話が大大大好きでして、そのときの再来かと思しき御二方の神タッグに新刊情報を聞いたときから胸をときめかせておりました。((〃ω〃) グフフ)


やはりのやはりで、めちゃくちゃ最高で最高でした!
元経理マンが転生してからの評価爆上げルートが超おんもっしろい。
あ。こちらの作品はオメガバース世界への転生もので、悪役令息ものになります。
"悪辣"として悪評を垂れ流していたユリウスに真面目経理マンが転生してからというもの、持ち前の経理手腕で領地問題……ひいては国内を揺るがす問題に立ち向かっていくストーリー展開。
物語の始まりから主人公の評価がダダ下がってるのが、悪役令息ものシリーズのあるあるですよね。こちらの主人公・ユリウスは王子に婚約破棄されちゃって、何とも手痛いスタートを切ることになります。

誰もが"アイツ、終わったな……"と思ったでしょうが、ノンノン。ユリウスにとっての終わりは始まりです^ ^
ここからがユリウスの人生取り戻しの本番で、悪辣だった頃のユリウスにとっても、転生前の"伊勢崎秀一"にとってもやり直しのターンへと突入。するとこれまで気付かなかったこと、見えていなかったことにユリウスは気付いていくのです。

その最たるものが、義兄であるラファエルの想いと態度でしょう。
この男、なかなかのクーーーーーデレです。
表向きは"愚弟め"と冷酷に言い放ち、早くどこかのαと番になって家を出て行けとばかりのツンツンぶり。こうは言ってますが、内心はどこぞの馬の骨αにもやらねぇよと、ユリウスの婚活をことごとく邪魔します。

転生前ならいざしらず。今のユリウスは真面目で品行方正なので、周りのαたちから目をつけられて当然。見た目の美しさと相まって好物件なのです。
こうなってくると、ユリウスが悪役令息のままでいた方がラファエルにとっては良かったんじゃ……はっ。もしかして素行が悪い方がラファエル的には好都合だったとか……?などと思うとか思わないとか(笑)
口ではユリウスに冷たいけど、やってることは溺愛と囲い込みそのもの。
社交界の憧れの公爵サマの表と裏の顔に、萌えキュンまっしぐらでした(´∀`*)

ユリウスの発情期には、「俺が」と買って出るセックスチャンスに浮き足立つラファエルの激しい抱き潰しに大興奮……っっ!!中盤以降は溺愛と独占欲にまみれたラファエルの姿がいっぱいなので楽し嬉しの絶対領域でした。
私のオススメは、ユリウスの"兄上、部屋行ってもいいですか?"を、セックスのお誘いだと期待してたところ。実は真面目な仕事の話でしたよーの完オチにショボーンしてるラファエルがクソかわでした。


あのシーンいいよ。このシーンもいいよ。と、オススメしたいラファエルのデレがいっぱいで、ああ…語り尽くせない…!
ユリウスの視点のお話なんですけどね、何故こんなにもラファエルのユリウス好きの存在感が強いのか(笑)隠しきれているようで隠しきれてない義兄の恋が最高です。
ちょっとコミカルなとこもありつつ、でもシリアスに寄せるところは緊張感を持たせてと、緊張と緩和のバランスが完璧。BLの部分でも事件の部分でも目いっぱい楽しむことができた一冊でした♪( ´▽`)

7

絶妙に進展しないもどかしさが最高でした。

悪名高い麗しきオメガであるユリウスが前世の記憶を思い出し改心したところ義兄からはちゃめちゃに溺愛ド執着される今作。

まず義兄であるラファエルの執着がわかりやすすぎて読んでるこちらとしてはユリウスがことあるごとに主張する「嫌われてる」とか何の冗談?と言いたくなるのですが本人は至って大真面目。一生懸命番相手を探そうとしたりして、義兄に物理的にも妨害されるという。
こんなにわかりやすいのに中々想いを言葉にできない義兄と鈍感すぎるユリウスのせいで驚くほど同じところをぐるぐるしてて(一応ほんの少しずつ進展はしている…)もどかしいんだけど楽しいし、もどかしそうにしているラファエルが可愛い。

そしてそんな焦ったさと同時進行でかなり下劣な悪意の真相を紐解いていくストーリー。こちらは2人の関係性とは真逆に停滞からぐわっと進展を見せ、爽快なほどの反撃を見せてくれるので目が離さず読む手が止まりませんでした!!

ちょいちょい登場するキーキャラクターのティモも大変可愛い!!ぜひもっと登場してほしかったです!!

さらっと読める分量でありながらきゅんきゅんもワクワクも詰まった大満足な1冊でした!

7

嫌われからの溺愛への変化が楽しい

悪役令息的に悪どい子だったユリウスは、現代日本人だった記憶が蘇った時、婚約者だった第二王子に婚約破棄を言い渡された。言動から周りはもちろん身内である義兄ラファエルからも嫌われていたが、心を入れ替えて獣人の子どもを世話したり前世で得意だった経理を頑張ったり…そうする中で辛辣だったラファエルの態度は軟化していって… というお話。

受のユリウスがあっさりした性格で周囲からの嫌われ具合とかにそこまで落ち込みすぎず、曲がった事が大嫌いという潔い性格なのが良い!
攻のラファエル兄上の徐々に変わっていく態度にキュンでした。生真面目で元々優しい人だなぁという印象。あと生真面目そうにみえてなかなかの執着な人です笑 
獣人の子のティモもめちゃくちゃ可愛い。
ちびっこ好き、執着攻が好きな人にオススメです!

7

もどかしさのさじ加減がすごくいい!

滝沢先生の新作、すごく楽しみにしてました。
社畜経理マンから悪名高いオメガへの転生。そこから心を入れ替え奮闘していくのですが何しろかなりの性悪だったためそう簡単にはいかないですね。兄であるラファエルの態度にも気持ちが見え隠れするのですが本人は至って気付かず。そのもどかしさがたまらなく絶妙でした。ある意味無自覚両片思いだったかな。ティモの話し方も可愛くて愛らしい。切ない所もありましたが二人に愛され育てられればきっとこの先も幸せなことでしょう。もっと登場してほしかったなあ。滝沢先生の描かれる子供表現、表情も大好きなのですがパウラのような待女も大好きです!
今作もめっちゃ面白かったです。

6

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