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婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される

konyaku hakisareta akuratsu omega ha gikeikoushaku ni shuuchaku sareru

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表題作婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される

ラファエル・フォン・ハンスタイン
α,26歳,ユリウスの義兄,ハンスタイン公爵
ユリウス・フォン・ハンスタイン(伊勢崎秀一)
Ω,22歳,公爵家次男

その他の収録作品

  • 幸せな家族と悩み深き侍女
  • あとがき

あらすじ

公爵家次男のユリウスは超絶嫌われ者の悪役令息オメガ。性悪で奔放なため血の繋がらないアルファの義兄・ラファエルから毛嫌いされており、ついに婚約者である王国の第二王子からも婚約を破棄されてしまった。ところが前世である日本人社畜・経理マン伊勢崎(いせざき)の記憶を取り戻してからユリウスの性格は180度変わり、黙々と公爵家の財務を処理し始める。親をなくした仔ジャガー獣人の面倒まで見てやるその変貌ぶりにラファエルは驚愕しつつも惹かれていくが?

作品情報

作品名
婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される
著者
滝沢晴 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784344854581
4.2

(117)

(61)

萌々

(39)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
20
得点
496
評価数
117
平均
4.2 / 5
神率
52.1%

レビュー投稿数20

嫌われからの溺愛はやはり最高だと私に教えてくれた作品

最高でした!
嫌われからの溺愛はこれまでも好んでいましたが、その中でもすごくすごく好きな作品です!
前世を思い出して更生したユリウスに対して、信じられないとつらく当たるラファエル。でも過去にはユリウスを未来の伴侶として大切にしていて、だからこそ仲がこじれてしまったのだ……と明かされたとき、すごく切なくて萌えました。
ラファエル、最初は「妾にでもなってしまえ」と言わんばかりだったのに、だんだん態度が甘々になって執着を見せるようになり、めちゃくちゃキュンキュンしました! それに気づかないユリウスの鈍感っぷりも最高!
これは個人的なツボなのですが、ユリウスがしっかり「仕事」をしていて、かなり嬉しかったです。ユリウスが、経理としてのスキルを発揮して、自立しようとしていてかっこよかったです。もちろんラファエルのシゴデキっぷりもかっこいいのですが、ユリウスも帳簿から不正に気づくなどの有能っぷりでウキウキしました!
特に、流行病から人身売買の不正に繋がり、マネーロンダリングが発覚するくだりで鳥肌が立ちました。こういう「お仕事」をしっかり描く作品にはなかなか出会えないので、図らずもよい作品と巡り会えてよかったなぁと思います。
そして子獣人のティモくんが一服の清涼剤となっていて、ほっこりするシーンも多く、すごく萌え萌えでした。
子連れBLとしても最高です! 拝読できて本当によかった!

2

盛りだくさんで大満足の一冊

異世界転生にオメガバースに執着攻め、貴族社会に獣人と私の好きな要素が盛りだくさんで大変楽しく拝読しました。 ストーリーのリズムもいいし、キャラも好ましい。立ち塞がる事件にはハラハラ。 そんな中で2人の恋模様には心躍りました。ユリウスの鈍感さに加えて、静かに想いを募らせて拗らせてる様子が楽しかったです。
あと前世を思い出してから秀一目線で、ユリウスと現状を冷静に分析してるのも面白かったです。 奈良先生のイラストの美しさに感動しお話も面白く読後も幸せでした。あっという間の拝読でした!最高!

2

滝沢晴作品は面白いのよ!

4月に発売された「転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています」が好きだった人ならば、きっとこちらの作品も好みだと思います。かくいう私の好みにピッタリで最後まで楽しく読むことが出来ました。

義弟と義兄の違いはあるものの設定的には両作品はとても似通ったお話だと思います。違いは仔ジャガー獣人のティモの存在でしょうか?このティモと3人で擬似家族のような様相を見せてるのが微笑ましかったです。

そして今回は前世の知識を活かしてユリウスが事件を解決する活躍をしてました。帳簿から隠された犯罪に気が付いて行くというのが凄く面白かったです。また、愚弟と罵りながらもユリウスが理不尽な目に会った時は相手を許さないというラファエルの公爵としての矜持にも痺れました。

読んでて何となく犯罪の匂いがすると思ってた事にユリウスが気が付いて行く過程とか、あの人物が黒幕だろうと思ってたらその通りで、匂わせの答え合わせをして行くのが楽しい作品でもありました。

そして嫌ってた割にはラファエルのユリウスに対する執着とか甘い態度に、過去の行き違いが明らかになった途端に物凄くキュンとしたんです。知らぬはユリウス1人だけなので、最初にラファエルに言われた事を守ろうと空回りする姿が可哀想でした。

私の大好物のザマァも一応あったし(少し甘いけど)、仔ジャガーのティモを挟んでの夫夫のような2人にホッコリし、ユリウスの変貌とラファエルの溺愛に混乱する領地の侍従たちの姿にクスッとして楽しい作品でした。滝沢晴先生の作品にハズレは無いので多くの方に読んで欲しいです!

それと奈良千春先生の描くラファエルが凄く素敵でした♡

4

面白かった〜〜〜〜!

滝沢先生の執着攻めにハズレなしですね!
今作も面白かったです!

最初は攻めが受けを嫌ってるんだけど、最後には受けを溺愛&執着するのが大好きでして…。序盤、受けが攻めに冷たくされればされるほどテンションがあがるのですが、今作はもう私の好みどストライクでした。攻めから、どうしようもない愚弟だと罵られ、一年以内に婚約者を作れ、じゃないと変態貴族の妾にするぞと脅され…
もちろん後から攻めがこんな事言った理由はわかるのですが、それまで度々この発言を思い出しては傷つく受けに、可哀想ながら萌えてしまいました…

あと滝沢先生作品に出てくるちびっ子は本当に可愛いですね。あざとすぎないといいますか、子供らしい可愛さで癒されました(成長した姿が電子限定おまけで読めますが、どうですか、彼主役でスピンオフ…!)

挿絵も素晴らしいですね。奈良先生のイラストは物語を読む手を止めて、じっくり見てしまいます…

執着攻めが好きなら買って損はないと思います!
超おすすめ!

2

地雷の人はご注意

異世界系をいろいろ読んでいる内に、自分が駄目なものが分かってきました。

一応主人公の記憶が蘇ったという体を取ってはいるんですが、ほぼ憑依型・人格乗っ取りです。元のユリウスの意識は出てきません。記憶や知識として利用されるだけです。
理由があって自分から引きこもったとか、消えてしまったといった説明は一切ありません。まじりあって納得し合って落ち着いた、というような雰囲気も感じ取れませんでした。根底にユリウスの人格が根差しているというような事でもないようです。周りの人間が「人が変わったようだ」と評しますが、”よう”ではなく人が変わっています。

いくら悪役だろうが、性格が極悪だろうが、人間のクズだろうが、人ひとり消滅しているのに全く頓着しないタイプのお話にすごくモヤモヤするようになりました。過去の所業で窮地になると、「ユリウスめ~!」とか憎まれ口叩くんです。オイオイと。あなたユリウス押しやって消してしまっているじゃないですかと。それについて何も思わないんですかと。
全く読めない訳ではなく、例えば攻めに萌えたりする場面もあるんですが、どうしてもモヤモヤが消えないままに読了する、という体たらくです。

もしかして乗っ取り系かもと読むのを迷い、でも評価も良いしランキングも入っているしすごく気になるので、読まなきゃ判断も出来ない!自己責任!と覚悟を決めて読んだため、私自身はモヤモヤレベルで済んだのですが、どうやらこの設定は地雷の人がいるようなので、書こうかどうか迷ったのですが、注意喚起として記しておきます。

9

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