電子限定描き下ろし付き
ぶっきらぼう男子×ワケあり大学生、痛いほどリアルな青春ラブストーリー!
言葉では表現しにくいすごくリアルな孤独とか寂しさとか過去への哀愁とかの先にものすごく最高なハッピーエンドが待ち受けてる、そんなサイッコー!!と言いたくなるラストに最高な気分で読み終えた1冊でした。
誕生日っていい思い出いやな思い出人それぞれあると思うんですが、やっぱり何歳になっても祝ってもらえたら嬉しいし、なんとなく朝起きた時から、なんなら前日からソワソワするようないつもと違う日なのは間違いないと思っていて、その日に約束を守ってもらえなかったりするといつも以上に凹んでしまうし、泣きたくなるような言いようのない孤独感を感じている千歳の気持ちがものすごくわかるんです。そういう寂しい気持ちがとてもリアルでぐわ〜っとなります。
そしてこの作品、回想シーンがメインなのもあって物語上では千歳の誕生日の夜から深夜にかけてまでのほんの短い時間の中でのお話が描かれているというのもまたすごいなと思いました。
そんな短いけど千歳の中では長かった孤独がパーっと晴れてしかも相手も同じことで毎年悩んでいてくれたことがわかる最高に嬉しいラストにこちらまでやったー!と言いたくなります。そんな最高に後味のいい、幸せなお誕生日のお話でした。
恋愛漫画としての満足度が異様に高いです。
経験したこともないのに読んでいて共感できるような、同じ気持ちになれるような、そんな漫画でした。
読んでいる時、ずっと、「私は今、大恋愛に立ち会っているんだ」という気持ちでした。
こんなに純粋に恋愛模様を描いている作品、他にないかもしれないと思いました
後半は泣きながら読んだのですが、切なさや複雑な心境などマイナスなことで泣いたのではなく、「幸福感」から涙が出ました。こんなに気持ちの良い涙を漫画で流したのは初めてです。
そして読み終わって本を閉じ、タイトルが見えたときの幸福度…。
恋愛漫画の最高潮だと思います。
上野先生の十八番であるリアリティ溢れる人間描写と高校球児たちの青春が混じり合って物凄いビッグバンを見せつけられました。どんなに称賛してもしきれない、最高の逸品ここに誕生です。
流石の上野先生、まず漫画としての完成度が素晴らしく高く、物語として全体を読んでいる間も、読み終わった後もとてつもない幸福感を与えてくれます。
高校〜二十歳までの多感な時期に迎える人生の一つの分岐点で、同性に惹かれる主人公千歳君の繊細な心の動き、友人達との関わり方、明るい性格の裏で密かに抱える葛藤の描き方。転入してきた高鷹と出会い、徐々にお互いを知り、惹かれ合い、幸せに過ごしたと思えば、些細な事で疎遠となってしまうまでの流れ。高鷹が徐々にグループに溶け込んで行く様や、少しずつ自分の状況を打ち明け、バッテリーと言う関係を経て千歳くんと惹かれ合う過程の描写もとても細やかでお見事です。二人に愛着が持てる分疎遠になってしまう状況は苦しいですが、そのおかげでクライマックスの感動は絶大です。
さらっと口から出る自然な一言や仕草の一つ一つがキャラクターに命を与えており、より自然にこの2人の存在を受け入れさせてくれて、まるで実在の人達の生活を覗き見させてもらっている様な気持ちになれます。多彩な人間性を確実に描写できるからこそ、人の誕生を祝う「誕生日」をテーマにした作品に重みが出ているのでは、とも思います。
上野先生はこれまで青年誌寄りの雰囲気の作風で描かれる事が多く、その作風もとっても好きでしたが、今回はBL漫画に読者が求めているものに真っ向勝負で挑まれたのかなと個人的に感じました。見てのとおり、千歳くんも高鷹も、とにっっかくキュート!!!この二人の全く違う方向性の可愛さに悶絶しっぱなしでした。いくらでも見たい二人の表情を、時間経過や成長につれて変わる髪型や服装で存分に楽しめるのがなんとも贅沢。そこに上野先生本来の漫画のお上手さとお話のおもしろさが混じり合うのですから、もう向かうところ敵無しです。神評価何度押しても、足りません!「Happy Birthday ちとせくん」と言う作品が生まれてきてくれた事にただただ感謝するばかりです。
単行本、楽しみに待っていました。
表紙、めちゃくちゃ可愛いですね。
上野ポテト先生の独特な雰囲気が今回も炸裂しています。
テンポ…なのでしょうか。
他の作家さんとは何かが違うのです…。
うまく表現出来ず申し訳ないです。
ただ、この雰囲気が大好きです。
絵柄も好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです。
Happy Birthday ちとせくん…題名にある通りちとせくんの誕生日の話です。
はぁ〜もう、良かったです。
良かったしか出なくてすみません。
是非、読んでください…。
アニメイトさん
コミコミさん
ホーリンラブさん
とらのあなさん
電子限定
特典読みました。
エチ補給したい方はホーリンラブさんの有償特典
個人的にはとらのあなさんのリーフレットが良かったです。
ケーキを少し食べていた高鷹サイドを垣間見る事が出来て嬉しかったです。
今は側にいない人のことを思う時間。その尊さが心に沁みるような作品です。
遠く離れてしまっても、生活の合間にどうしても考えてみずにはいられない。最後のLINEを遡ってみてはまた思い出し、側にいないからこそ余計相手のことを考えてしまう。
不在によってより相手への思いが強くなる、そんな狂おしいようなもどかしさが細やかに描かれています。
扉絵にある「アルメリア」の花言葉、「思いやり 共感 同情」が胸に響きます。
相手に同情し相手に共感する過程での、ずっとその相手のことを思っている時間。その時間こそが愛を育むのかもしれないと感じます。
第5話の扉絵、高鷹君が通りがかるケーキ屋さんの店名にも見えるアルメリアは、3月30日の誕生花でもあるのですね。
相手のことが好き過ぎて距離をとりたくなっちゃう攻めの高鷹君が良いです。これ以上はまり込んではまずい、と怖くなってしまう気持ちは分かるような気がします。
相手のことを傷つけたくない、と思う心は(その相手を傷つけたという事実に苛まれることによって)自分が傷つきたくない、と思うことでもあるんだろうなと感じます。
そこに向き合うには時間が必要なのかもしれません。
やわらかな空気感に乗せて、物語の空白の部分まで読ませてくれる作品です。
最終話までとてもあたたかな気持ちで拝読いたしました。心の潤いになりました。