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表題作堕落家族論 上

都賀藤馬
めぐるの父親候補,チンピラ,27歳
小谷仙太郎
めぐるの父親候補,ゴースト作曲家,26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし(5P)

あらすじ

元カノ・凛々子の死後、彼女の母から呼び出された仙太郎。凛々子の娘・めぐるの父を決めるため、因縁の相手との3人暮らしが始まり!? 鶴亀まよがおくるコンプレックス・ファミリーラブ♥︎

作品情報

作品名
堕落家族論 上
著者
鶴亀まよ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403669507
4.5

(204)

(139)

萌々

(39)

(20)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
913
評価数
204
平均
4.5 / 5
神率
68.1%

レビュー投稿数12

爽快なテンポ 破天荒な家族物語

藤馬×仙太郎


決してほのぼのとした家族物語じゃない、
ちょっと破天荒なスタイルなのに、
どこかほんわかしていて心が温まる!


仙太郎(27)が藤馬(26)と再会し、
2人の死んだ元カノ・凛々子の娘であるめぐる(6)の父親を、
DNA検査ではなく、めぐるちゃん自身の意思で決めるために、
3ヶ月間の仙太郎の家での3人暮らしがスタートすることに。

家族の選択というシリアスなテーマに、
いきなり始まる共同生活が面白くて、
爽快なテンポで進む中に、
刺さるセリフが心をザワザワさせっぱなし!
3人の関係がどうなっていくのか、
2人が恋に発展するなんて考えられないのに・・・
どんどん引き込まれてしまう!

コツコツ頑張る正統派な仙太郎と、
自分流でチャラい藤馬、そして
全然可愛くないどころか、大人っぽくて調子に乗った態度のめぐる。
正反対の3人が、共同しているのは
不器用で、人間関係にも問題だらけ。

責任感を持って、めぐるの世話をする仙太郎と、
表面上は何も関心がないように見える藤馬。
2人とも良い父親にはほど遠く、
家庭教育も一筋縄ではいかない。
毎日がカオス!だけど、
日常の中に潜む仙太郎の深い感情(凛々子への思いも含め)が、
しっかりと伝わってきて、
それが藤馬とめぐるにじわじわと影響を与えていくのが見どころの一つでしょう。

肝要なのは、
仙太郎と藤馬、ノンケ同士でただほだされると思いきや、
実は2人の過去が絡んでいるところ!
苦渋を含んだ仙太郎の想いに驚くほどグッときて、
消えたはずの恋心がまた浮き上がる様子にほんのりときめかされる!

仙太郎のゴースト作曲家としての虚しさがにじみ出る中で、
仙太郎を見ていた藤馬が、
彼の才能を支えていたことも・・・!

ただのヒモだと思っていた藤馬、
チンピラとして裏組織との関わりもますます目が離せない!

3

めちゃ好き

人間関係とか家族についての話。余韻えぐい

0

複雑な三人での同居生活

あんまりBLって感じじゃなかったけど、
人生とか生活とかそういう
人のリアルさが伝わってきそうな雰囲気で、
気付けば読み終わっててびっくりというか
一巻があっという間に感じました。

どっちかが母を亡くした子の父親かもっていう
複雑な三人での同居生活。
だけど実は仙太郎が藤馬に惚れてたって話。
この空気の中どうBLが生まれるのか気になります。

あと仙太郎のゴースト作曲家やってたとこが
めちゃくちゃモヤモヤするし、
藤馬はガチでチンピラやってるっぽくてビクビク。
子供の父親問題もどうなるか気になるし、
続きが楽しみすぎます。

全部をすっきりさせてくれると信じて、次も読みます。

0

綺麗事だけではなく

ハートフルなファミリーもの…ではない切り口が新鮮でした。
自由奔放だった元彼女の死・忘れ形見となった子供・子供の父親候補として集められた男2人。
これだけでもう具沢山といいますか、序盤から情報量が非常に多いというのにすっきりとまとまっていてリズム良く読みやすかったです。

奇妙な同居生活を3人で送りながら現在と過去が少しずつ語られる構成なので、そことそこが繋がっているのか!と、話がどう転ぶのかがわからないおもしろさがありましたね。
擬似家族ものかと思いきや、そこまで家族ものに振り切っているわけでもなく、かといってハートフルなお話なのかというとこれまたちょっと違う。
なんとも不思議な読み心地なのです。
なんだかんだで常識人寄りの世話焼きな仙太郎と、子供を子供扱いしないドライな藤馬の対比がこの独特な気持ちの良いテンポを作っているのかもしれません。
大人が大人らしくなく、子供の前でもすごく人間くさいんですよ。
綺麗事を子供に言いすぎない。そこが良かった。
変に子煩悩になられるよりも自然な気がしました。
仙太郎を筆頭に、それぞれが内になにかを秘めていそうなのだけれど、これが見えそうでまだ完全には見えず…
擬似家族として3人で暮らしていく中で、これから殻を破る姿が見えてくるのかな。

BL的に萌えたかというよりも、話運びがおもしろかったので上巻はこちらの評価になりました。
藤馬がナチュラルに仙太郎へ思わずドキッとする色気のある所作を繰り出してくれるものですから、想いを知ったあとの彼がどう変化するのかも楽しみです。
下巻でははたしてどちらが父親になるのか?
そして、3ヶ月の共同生活はどうなるのか?
この辺りにも注目をしながら、奇妙な3人の行く末を見守りたいです。

2

定まらないバタバタ感

7年も前に別れた元カノに子どもがいたことを
彼女が亡くなってから知った仙太郎。
彼女の母親に呼び出された先には因縁の相手である藤馬もいて「ふたりのうちどちらかが父親である」と言われるという、かなり衝撃的なところから始まるお話でした。

表紙にもめぐるは居るので子どもが登場するお話なのはわかっていたけれども、
こういうカタチで関わってくるお話はなかなか無いのですごく斬新。
ただ恋愛要素はほとんど無く、めぐるを含めそれぞれの気持ちが定まらないバタバタ感があった上巻でした。

後半で少しずつその関係に変化はあるものの、これから先どうなっていくのか?という部分もまだわかりません。
仙太郎は仕事のこともめぐるのこともあって、藤馬への気持ちについて考える余裕がまだないんでしょうね。
なので、下巻でどんな風に動いていくのか期待したいと思います。

ただ、引っかかった部分もあって。
突然のことに戸惑って、あの場でおばばの言葉を受け入れた気持ちもわかりますが。
少し冷静になれば"めぐるのため"にDNA鑑定すべきなのでは…?と思わずにはいられませんでした。
ここも何か下巻でわかっていくのかな?
どんな結末が待っているのか、楽しみです。

1

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