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上下巻読んじゃったんで、上下巻の感想ということで…。
”萌”を基準に評価すんの難しいな〜、でも疑似家族もの漫画としてとてもおもしろかったと思います。めっちゃBLを期待して読んでBLを楽しむというより、複雑な感情の動きや、家族というものの役割やあり方を考える的な…、スト重の方におすすめです。あと、ちょっとずつ時間をおいて読んでしまったんですけど、あとから思えば上下巻一気読みしたほうが、物語の疾走感を感じられそうな気がします。
幼い娘を残して亡くなった女性の母親に招集されて集まった父親候補2名っていう、ちょっとざわつく導入。本当の父親はどっちだ?に関して、下巻読んで「なるほどー」ってなりました。この展開は上巻読んだだけではわからなかったです。んで”萌”度数は、当たり前かもしれませんが下巻のが圧倒的でした。
微妙に人物相関図がわかりにくかったかなっていうのと、ノンケ→ゲイの恋愛感情の着火点にそんなに説得力を感じられなかったような気がしたんですけど…、まぁ骨太なドラマを楽しむ上では些末なことですね。
元カノの娘(小1)+父親候補と告げられたダメ男二人の日常ホームドラマBL。あらすじとイマドキっぽいスタイリッシュなイラストに惹かれ読んでみたが、思いのほか面白くない。全体のテンションがロー寄りで平坦。受けが有名ミュージシャンのゴーストライターしてたり攻めがヤクザと関係してたりそこそこ大きな事件は起きてるのに、何故かそんな感じがしない。
めぐるがクソガキなのは全然いい。むしろそうあれ。大人の都合で理不尽な目に遭わされてるのに良い子であろうとするな。
自分は子育てBLに出てくる幼児が可愛く健気で我慢強い(大人に都合の)いい子だと痛々しくて直視できないタイプなので、めぐるの生意気っぷりは大変好ましかった。素直に「可愛い」と評せない、ひねた性格も好き。
しかし父親二人は駄目すぎ。幾ら芝居とはいえ、小1の女の子の前で攻めを「ヤリチン!」と罵るのはどうかと……意味わかってなくたっていかんでしょ。
めぐるの通信簿のコメントに怒って学校アンチな持論を述べる所は痛快でよいのだが、返信欄に「fuck!」と殴り書きしたのは引く。先生も仕事しただけなのに。
その後運動会の練習シーンに出てきためぐるの担任が、手の焼ける生徒を心配し一生懸命声を掛けてる若い女の先生だったので、尚更引っ掛かってしまった。
てかセクハラじゃね?
攻めと受けが「クソ女」と肯定する、めぐるの母親のキャラを受け入れられるか否かも評価の分かれ道。
余命宣告された事実を差し引いても、幼稚園の行事参観どころか送り迎えまでサボるとか……現状ただただ身勝手なネグレクト女なんですが……尻拭いさせられたおばばに同情してしまった。
彼女がそうなったのにも理由があるかもしれないし、おそらくは下巻でフォローが入るにせよ、上巻だけだと「ちょっとこれはないかな……」って感情が強い。
女を抱けたってことは受けはバイなの?それともゲイ?ここもわかり辛い。
「浮いてる」発言がミスリードだってのは回想シーンの1コマ目で気付いたし、真相がわかっても驚きがなかった。
ビデオ通話で受けにナスの捌き方を教える、おばばの優しく厳しい人柄には好感を持てたものの、タイトル通りめぐる周りの大人のダメさや身勝手さが際立ち、「いや……いいんかこれ……?」と疑問符が浮かぶ。「子供をだましたくない」と依頼を断ろうとした、受けの信条は好きだけど。
他、カラーの絵はオシャレで素敵だけど白黒になるとシンプルすぎて物足りない。キャラの表情も淡白なせいか無個性でのっぺりして見える。
とりあえず上巻は読み切ったものの、下巻はいいかな……って読後感だった。
上巻は甘い描写がほぼなく、土台の説明に費やされます。一般漫画なら全然使っていい一冊なんだけど。すごく非BL漫画っぽいので、いっちゃいちゃの作品を期待するとだいぶ物足りないと思う。
事実は描かれてるけど、感情は文字では書かれてないお察しくださいのタイプの作品で、登場人物が皆さん揃いも揃って本音を隠したがる気性の方ばかりなので(主役もおばばもめぐるも母親もその他もろもろも)、読者に読解力を使わせるタイプの本です。それが良いところでもある。
絵はより一層お上手になって、カラーの雰囲気やら色味やらは大変好きです。
話の内容は全く分からなかったんですが、表紙だけ見て鶴亀まよ先生の家族もの!?子供がいるぞ!?なんだなんだという感じで予備知識なしで読みました。
あーーやっぱりおもしろい!めぐるちゃんが可愛すぎる。大の大人ふたりも可愛すぎる。めぐるに振り回されてる様が愉快で面白いです。仙太郎と都賀の過去もイマイチはっきりしてないですね。
一巻はかなり謎が多いまま終わりますが、下巻でどんでん返しがあるのでしょう!と期待したいと思います。
こんな家族の形あり?
ぶっとんだ事情から始まりワケあり破天荒ファミリーラブコメ!
鶴亀まよ先生といえば「三上と里はまだやましくない」シリーズで
ピュアでじれもだなアオハル作品の印象があったのですが…
今作で作風への印象がぐるんと一回転した気がします。
物語は主人公・仙太郎が元カノの凛々子の訃報から始まります。
彼女の母親から実家に呼びだされ訪ねると、
そこにはなぜかかつての片想い相手であり、
凛々子の元セフレでもある藤馬も呼びだされていました。
そんな二人の前に現れた一人の女の子。
「おふたりのどちらかがこの子の父親です」
凛々子の母の口から明かされたとんでも事情によって
3人のとんでも同居がスタートします。
上巻はとにかく凸凹な3人が少しずつ家族になってゆく過程が描かれます。
血縁もなければ、家族の愛情も感じられず、
仙太郎と藤馬のラブもまだまだ途上です。
ただ、徐々に芽生えつつある情に期待。
ラストは酔った仙太郎が藤馬にキスをして、下巻へ続きます!