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  • 宮殿のような屋敷で僕の声を探している

宮殿のような屋敷で僕の声を探している

kyuuden no youna yashiki de boku no koe wo sagashiteiru

  • 電子単話
  • 電子書籍【PR】

表題作宮殿のような屋敷で僕の声を探している

ライル・ナジャーハ
24歳、ナジャーハ家次期当主
ターリク(リク)
17歳、清掃係の青年

その他の収録作品

  • 【番外編】結末のその後は

あらすじ

資産家ナジャーハ家で働くリクは、落馬のため寝たきりとなってしまった御曹司ライルのお世話係を務めている。本来であればライルと顔を合わせることのない下っ端のリクだが、皆が嫌がるためこの仕事が回ってきたのだった。リクは毎日声をかけ、丁寧に清拭し、献身的にお世話し続けた。しかし数ヶ月後、ライルが無事目覚めた時にはリクの姿はそこにはなく――。ライルは宮殿のように広大な屋敷を歩き回り、声を頼りにリクを探し続ける。目覚めてから一年が経とうとした時……やっと見つけた。「求めていた声と同じだ……」激しい口づけで搦め捕るけどリクは戸惑っていて――。規格外の愛を与えてくる御曹司と心優しい健気な下っ端使用人の献身愛。

※全1~6話のお得なセット版もご用意しております。是非そちらもご確認ください。

作品情報

作品名
宮殿のような屋敷で僕の声を探している
著者
キトー 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
ブルームーンノベルズ
電子発売日
4.2

(83)

(51)

萌々

(15)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
10
得点
345
評価数
83
平均
4.2 / 5
神率
61.4%

レビュー投稿数10

すごく面白かったです

紙書籍になると嬉しいなぁと願うくらい良かったです。

0

文体が気になる。

攻めのライルが落馬して植物人間のような状態になってしまい‥‥というところが今まで読んだことない!ということで面白かったですね。
どーせ何もわからないだろとぞんざいな扱いをする人々ばかりのなか、ただ一人、名前を呼びかけ、語りかけ丁寧な介護をしてくれたのが受けのリク。
ようやくライルが意識を回復し、あのお世話をしてくれた青年は誰だ?とひたすら探すもすれ違い……。そしてすれ違いが長い。

後半の攻めのおかーさま・リハームが非常に印象深く、裏の主役といってもいい存在感だなと思ったら、あとがきに「まず最後のリハームの話を書いてから物語を作り始めました」とあり、超〜納得。

初読み作家さんですが、残念ながら文体が私には合わなかったです。
「〜なリク。」「〜なライル。」「〜な二人。」「〜ドアの隙間にリク宛の手紙。」「そう言いながらも豪快に笑うシーリン。」のように状況説明の文章で体言止めがちょいちょいありました。
作家さんの癖なんでしょうね。
会話文ならまったく気にならないのですが、状況説明している地の文章での体言止めは他の商業BL小説ではまず見ないので違和感がすごかったです。
作家さんが脳内で喋ってる文章をそのまま読まされているというか、どことなく悦に入って語る講談のように感じてしまうというか……。






1

本当にめっちゃ探してる(笑)

高評価で気になってた作品、KindleUnlimitedに入りましたー!お陰様で読むことができました。感謝。

表紙が美麗で気になってました!挿絵も美しい〜!
そしてタイトルと表紙でシリアス目かと思ったら割とコメディ寄りで読みやすかったです。

いやぁ〜〜、それにしても……すれ違いまくりっっっ!
攻めが受けを探して探して、中盤まで二人は出会わなかったのでは??

全体を通して攻めの熱意の勝利。
決して諦めなかった「受け一択」な大型ワンコ攻め、熱烈です。

受けは元気で素直な頑張りやさんで徹底した食いしん坊なのが良かった(笑)めちゃくちゃ愛嬌あります。

周りの友人たちもいいキャラしていて、スカッと楽しめました。安易に友人同士でくっつかないのも良かった。

攻めのお母さんの件は理解できるし心を打つのですが、反してちょっと違和感を感じてしまう面もあり…。

※ネタバレ※
息子の恩人にそんな遠回しな策略してまで…とか
あなたが連れてきたあんな女で良かったの…とか
大富豪の当主の割に何となくやり口が稚拙に感じるというか、あっという間に絆されてるし、泣き所に若干ノリきれませんでした。

2人の恋愛だけでなく家族の愛情なども交えていて全体的に良かったのですが、覚えていられるかというと少し微妙で萌〜萌2で評価に悩みました。

0

泣ける優しき食いしんぼう受け

こりゃ泣きますよ。だって意識はあっても口も身体も動かせない状態で、みんなが意識あると知らず好き勝手言って酷い扱いをするから心まで死んで、その中で人間として見返りを求めず優しく接してくれた一人を溺愛しまくるんですもの。
食いしんぼうな受けの作品は大体良作なのですがこちらのリクも何でも食べ物に例えるし、お菓子につられまくっているのがほっこりします。ほっこりなのに、身体も心も死んでいくライルに独り言のように話しかけ、優しく触れ髪をとかし世話をすることがライルにとって生きる希望になっていくのが美しいエピソードで泣けてきます。そして食いしん坊の受けが、攻めが食べているのを見つめて、自分で動いて食べてるんだなぁと実感するのも泣けて泣けて…ちゃんと二人で満開の花を眺められて良かったよ泣
今回イラストは表紙だけかなと思っていたのですが中にも数点あり、装飾も丁寧に描かれていて美しいです。特にHシーンの二人の顔映さないのが、意外な構図で好きでした。
行き違いのエピソードはもどかしいし、母上はリクがとても親切に世話してくれているのを知っていながら、あの仕打ちと理由だったのは、分かるようでもう少し褒美でも感謝でも良くしてあげていいのになと思う。
王子の下の世話ぜったい伏線だと思ってたのに出てこなくて結構残念でした!笑

2

心に沁みて涙涙です

Webで連載を追ってた作品が加筆されて書籍化…!ありがたすぎます!
本当に、本当に大好きな物語です。主人公とヒーローの擦れ違いラブコメも味わえ、母親の苦悩と愛情は心に沁みます…表紙も挿絵も素晴らしくって!大切な一冊になりました。
Webで追ってた時はなかなか出会えないふたりにジレジレしまくってたのですが(連載を追ってたので更新されるのを今か今かと待ってました!)、こうしてまとめて拝読すると、ひっぱりすぎずいいタイミングで出会っていて、作者様の手腕がお見事です!
ヒーローの心が闇に染まる前に、主人公の声が光を差す…とても、とてもよきです。主人公が探していた人物だと即確信するヒーローの、迷わない囲い込みっぷりと重い愛で包み込むというか殴りまくるそれに戸惑っていたのにあっさり絆される主人公の図には笑いました。食欲だいじ!いっぱい食べる主人公、とても可愛いです!
ヒーローの母親の描写がとても心に響きます。母の深い愛…。彼女の心情が語られる終盤の場面や息子との対話場面は泣きました。お母様も救われて良かった…本当に、本当に良かったです。
ヒーローが懸命に主人公を探しているとき、どうしてこんなに見つからないんだ?とWebで読んでる時も首を傾げてたんですが、なるほどなるほど!で納得でした。さすがです!

加筆部分はヒーローの弟関連シーンと、エピローグ、そして本編後の短編ですかね!
弟さん、まさかの人物すぎて爆笑しました。画伯!あなた画伯なのね!
エピローグはヒーローのご家族の主人公みんな幸せそうで、大団円のハッピーエンドだな!と!失恋護衛さんはいい人オーラがすごいので、そのうち激的な出会いで電撃婚するんじゃないかなとひとり妄想して楽しんでます。
短編は花より男子!な主人公がめちゃくちゃかわいいですし、自分たちのあれこれを劇にして民にわからせするヒーローに笑いましたw
性に素直なのも、スパダリ年上ヒーローの「やだ」がかわいすぎてにっこにこになりました。
末永く幸せに…!本当に、お幸せに!!と心から祝福できるふたりの、素晴らしき物語を堪能いたしました!

0

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