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経験がないくせに、じらすのだけはうまいな
読み返す度、「す、すきー!」となってます。
ミステリーと思って読むと、主人公の状況が特殊すぎて謎解き過程がずるいんですが、BLで!ミステリーですから!
主人公と、その相棒の政宗様が親しくなっていく様を楽しみつつ、あれこれの謎も解かれていくみたいな。面白いです!
主人公が明るくっていい子なんです。明るく素直なだけでなく、内心では割と突っ込んでたり反発してたりで…彼のツッコミに「わかるー!」と同意することもしばしば。主人公は事件に巻き込まれて驚きの状態になってしまいますが、そこからが見もの。政宗様との共同生活のスタート!
政宗様はさすがのスパダリ。安心感がはんぱなかったです。かっこいい…。
主人公と政宗様の共同生活はそう長いものではないですが、ふたりの絆が深まっていく様子がしっかり描かれていて。ニヤニヤしちゃいました。
そんなスパダリ政宗様が髪を乱して焦りまくり、主人公の名を呼ぶシーンは胸熱…。普段クールな大人の男性が取り乱すの、萌えますね…大好きです。
ラストのすれ違いっぷりには、ちょっと政宗様が可哀想になりましたが、笑わせていただきましたw
BLもミステリーも楽しめる作品です!おすすめ!
タイトルから『謎解きは〇〇のあとで』みたいなお話なのかと勝手に思っちゃっていたんですけれども、全然違いました。
いや、主人公の歩夢は確かに執事(見習いだけど)なんですけれども。
何たって彼はお話の途中からアレになっちゃうんですもの。
あとがきでも伏字になっていたのでアレについてはバラしませんね。
ただ、これって謎解き重視のお話だったら違反だと思うんですよ。
だってアレって証拠集めが簡単にできちゃうんですもの。
ここからも解るように、このお話はライトミステリではあるけれど『謎解き推理もの』ではないと思うんです。キャラクター、特に主人公の魅力でぐんぐん読ませていくお話だと思うんですね。
とにかくこの歩夢という主人公を応援したくなっちゃってねぇ。
不幸にも両親を亡くしているけど、明るく前向き。
そもそも、入社式が始まる直前に『本家(社長宅)で執事見習いへの出向を命じられる』なんていう理不尽な目にあっても、それを前向きにとらえて頑張ろうとするところなんか、もう可愛くてたまりません。
いい子なだけでもない処も可愛いのですよ。
ステキな本家の次男に惹かれて抗えず、シャワーを覗いちゃったりする。
あ、これは前述の特殊設定でして、変態行為ではないです。
もう、ここ、可愛いったらないの!
是非、読んでいただきたい。
楠田さんのミステリって、ちゃんと人が殺されます。
コメディ寄りのミステリって『人も死なず悪い奴も改心し』っていうのが結構あったりしませんか?
その手の温さはない。
だから余計に歩夢と、ある意味このお話の重要なキーパーソンの1人である歩夢の母の真っ当さがクッキリと立ち上がる様に感じたんですよ。
ここがね、とても面白かったです。
新社会人になった歩夢(受)は、会社でなく会長の自宅で執事見習いをする羽目になります。疑問に思いつつも、そこで出会った次男 政宗(攻め)に素敵だと憧れを抱く中、遺言書に遺産相続は書かれているし、殺人事件は起こるし、それに自分は幽霊に?!というお話です。
謎解きは明快ですし、意外な人物が犯人でちょっとショックも受けますがフォローもある安心ストーリーです。
三兄弟ですがとにかく攻めが格好良いです。表紙も裏表紙でもみずかね先生のイラストがクールで素敵です。そんなクールな攻めの顔に縦線があるイラストが一番のツボでした。
今回は妾腹の次男である企業家と
会社の創業家に出向となった新入社員のお話です。
受様が攻様の父によって巻き込まれた相続争いに
端を発する殺人事件を攻様とともに解決するまで。
受様は画家の父を10才で、
保育士の母を大学2年で亡くし天涯孤独となります。
大文学部だった受様の就活は苦戦を強いられますが、
1次選考で落とされた竜徳商事から
会長決定と最終面接を受け、内定をもらいます。
ところが4月の入社式の受付で受様は
竜徳寺本家へ執事職としての出向という
辞令を渡されるのです。
向かった竜徳寺本家は個人の家屋レベルでなく
やっと着いた正門では警備員に
「裏口に回って」と言われて焦ってしまいます。
そこに真紅のアルファロメオが滑り込み
質のいいスーツを着こなしたケメンが降りてきて
受様は衝撃を受けてしまいます。
このイケメンこそ今回の攻様です♪
攻様は妾腹の次男ですが、系列会社で任された
デジタル部門で成果を上げ5年で国内トップシェアの
企業へと成長させた実業家でした。
攻様は正門で戸惑う受様をついでとピックアップし
玄関まで届けてくれますが
受様は初老の執事にお小言をもらう羽目になります。
攻様の仲介で執事はなんとか宥められ
受様は本家当主である会長に挨拶するのですが
会長は半年前の面接で会った時よりも一気に
10才は年を取って見えました。
会長は受様に受様の母について訊ねてきますが
それが何を意味するのかは教えられないまま
受様は通いの執事見習いとなります。
しかし、末期のガンだった会長が亡くなると
会長の遺言書に攻様の兄弟とともに
受様にも遺贈分があると発表されるのです Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
受様に遺産を残した会長の真意とは!?
そして遺産を残された受様を持ち受ける未来とは!?
日本有数の財閥である攻様の父の死をきっかけに
受様が相続争いの渦に巻き込まれていく
ラブコメ調ミステリーになります♪
実は受様の母は会長と一時期付き合っていたのですか゜
跡取りとして婚約者のいた会長は受様の母を
愛人にと望んで別れたいたのです。
しかし会長は諦めきれずに
受様の母のストーカーと化していたのです!!
会長は死に瀕して受様の母への所業を猛省し、
受様に本宅の屋敷と預貯金を受様に遺贈し、
兄よりもビジネスセンスのある攻様に
決定権のある株式を遺す手配をしていたのです。
こんな遺言に本妻の兄弟が黙っているはずがなく
初老の執事も受様に「親子で会長を惑わせた」などと
言い出す始末です ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
しかも皆がテンヤワンヤな中、
攻様の兄が殺されてしまうのです!!
第一発見者の受様が犯人として疑われるのですが
受様は駅のホームから転落して意識不明の状態で
病院に搬送されてしまうのです。
受視点で進むので受様が犯人ではない事は明らかでも
犯行を悔いて自殺したと思われてしまって絶体絶命、
受様を信じた攻様が事件解決に翻弄する展開なのですが
受様の状態がとっても突飛で
ご主人様と使用人コンビの凸凹探偵ものかな~と
読み進めていた私はとってもびっくりしました。
でも、それも楠田先生らしい突飛さなので
事件解決に奔走する2人にハラハラ&ドキドキ、
大団円まで楽しく読ませて頂きました。
まさかな展開も受様のまっすぐな性格と
天然な鈍さが上手に活かされていて
2人の微妙に合致していないやりとりが
MYツボで萌えさせて頂きました♪
楠田先生の作品初読みでした〜面白かった!歩夢は就職できたと思ったら竜徳寺のいざこざに巻き込まれていき大変な目に合うけど、自分に正直で明るく正々堂々としていて気持ちよかったです。政宗が好きになるのも解る。まさかの生霊状態にはびっくりしたけど、2人で事件解決に乗り出していく様は微笑ましかった。事件も立花が犯人だと単純に考えてたけど、想像以上に複雑で面白かった。ラスト2人の想いが通じるかと思いきや、一山あったのが良かった。みずかねりょう先生のイラストが爽やかで美しく素敵でした。