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表題作君と暮らせば

八木 慧
会社員、アクチュアリー
小糸 渉
クラフト作家

その他の収録作品

  • ミュー
  • あとがき
  • 幼馴染みと恋人と

あらすじ

クラフト作家の小糸は、同居人の八木への想いが恋に育たないよう必死に心を抑えていた。そんな時、家主の孫の男が突然帰国し……? シェアハウスの最後の住人同士、年下攻スロー・ラブ。

作品情報

作品名
君と暮らせば
著者
安西リカ 
イラスト
古澤エノ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403526152
4.6

(94)

(64)

萌々

(25)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
435
評価数
94
平均
4.6 / 5
神率
68.1%

レビュー投稿数14

ぴったり合うふたり

苦しいところのないあたたかい恋のお話、
すごく良かったです…!

小糸が想いを積み重ねていく様子を追いながら
恋の始まりのドキドキやソワソワを感じたり、
ちょっぴり切ない気持ちに浸ったり。
シェアハウスでのふたりの何気ない暮らしの中にある、少しずつのスパイスに萌えました。

小糸視点での八木は"できる男"感がものすごくて
彼の気持ちがわかってくる前から「これは惚れるわ…」と納得の言動の数々だったのだけど、
あっという間に小糸への想いがダダ漏れになっていく様子になんだかほっこり。
服部先輩(仮)への敵意剥き出しな年下らしさも
めちゃくちゃ良かったです。

でもただ独占欲を見せるだけではなくて、締めるところはきっちり締めてくれるのが頼れる男だなぁ、という感じ。
瞬時に判断できる頭の良さとか、どんなときでも小糸を守ることを考えているところとか。
普段は愛想が無さそうに見えるのも含めて、八木の人柄が本当に好きでした。

小糸が抱えていた失恋の苦い思い出も八木の存在によって結果的には昇華されることになり、
運命的な出会いをしたふたりが幸せなところに着地してくれたのが本当に嬉しかったです。

それぞれの視点から相手へのあたたかくて優しい愛を感じることができて幸せでした。
また読み返してほっこりじんわりしたいと思います。

0

一つ屋根の下で、尊い。

再読。

読んでて心抉られることもなく、疲れたときにも優しい一冊。
安心して読めます。

シェアハウスでその他大勢とわちゃわちゃ過ごしていたけれど、一人去り、二人去り……で気づいたら、一つ屋根の下で二人暮らし。
小糸は、八木のことが気になるけれど、昔手痛い失敗をしているから「好き」の気持ちを抑えて、ただの同居人として距離を保とうとしている。
でも、二人の暮らしは絶妙な阿吽の呼吸で、きみたち付き合っちゃえよー!と何度思ったことか……。

いい!!

私は後半が特に好きですね。
攻め視点が好きということもありますが、そーだったんかい!!の連続でした。

それにしても攻め兄ときたら……
自業自得ではありますが、哀れな男ですね。
自分の体裁のために手放したものを、一生見続けなくてはいけないとはこれ以上の罰はないはず。
忘れようにも忘れらない、これ以上のザマァはないですね。
合掌。

1

シェアハウスからのスタート(*^^*)

安西先生らしい、穏やかで応援したくなるお話でした⸜(*˙꒳˙*)⸝

受様はクラフト作家の小糸。
攻様の八木は、2つ年下の会社員。
大学時代からシェアハウスの一員として暮らしてきて、気付けば2人暮らしとなったいた。

雑誌掲載のお話は小糸視点。
クラフト作家としての一面の部分もハッとさせられました。
『失敗が足りてない』なんて、小糸と一緒になって刺さりましたよ。
溢れる気持ちが言葉になった告白も好き(*^ω^*)
いい告白だわ~♡

雑誌掲載を読んだ時は、うんうん、穏やかで優しいお話だな、だったのですが、書き下ろしの攻様視点が入ると、更にいいわ~( *´艸`)

そうなの~そんな前から気になってたの~♡
と、にまにましっぱなし( ◜◝ )
クールな顔して欲しがられたいっていうえろかわいい執着や独占欲。
兄貴に対するo(`・ω´・+o) ドヤァ…!
これはもっとかましてやっていいぞー、と楽しくほくそ笑み。
なのに、小糸の傍では頼りになる優しいカレシであり。
八木にとって、小糸の存在が何より大切なのだなぁ、小糸も八木が大好きだよなぁ、と微笑ましくニコニコで読み終えました。

1

シェアハウスから始まる恋



シェアハウスでの同居から同棲へ


まだまだ売れないクラフト作家の小糸(受け)は大学生の時から住んでいる格安シェアハウスに未だに住んでいます。
大学の移転に伴い入居者が減り、とうとう後輩の八木(攻め)の2人だけになってしまいました。
月2万という超格安で2人しか入居者がいないとなると採算がとれているのか不安になるくらいです。作品作りに集中するためバイトもしていない小糸の収入では引っ越すこともできず、いつ廃業の通達が来るかと不安に思いながらも、感性の近い八木との生活は快適なこともあってずるずると居座っているのです。
そんな頃家主の孫が帰ってきて事態が動き出します。




雑誌掲載の小糸視点と書き下ろしの八木視点で話が進みます。
両片思いだったけど、小糸は初恋で失敗していたし、八木の方もひよってしまってなかなか進みません。

BLを普通に読んでると気づかないけど、バイセクシャルの人は自分が男性も恋愛対象だと認めるのはきっと大変なんだろうな。
それにしても八木は意地悪だなー
黙っていれば、ちよっと満たされないかもしれないけど幸せになっただろう兄に、自分が選ばなかった幸せな未来を見せられて、絶対後悔してると思う

そして、小糸に相談できる友人(瞳)がいて本当に良かった。彼女の存在がなかったら、小糸はもっと生きづらかっただろう。
小糸に、覚悟があったのが一番だけど、なんだかんだでうまくいきそうで良かった。

3

2階建て民家のふたり

安西リカ先生の新刊。
電子まで待っていたんです。
いやー辛かった。文庫買いに行こうと思って、いつもの書店に行くと売り切れてました。入荷数少な目だから、早めに行ったのにさぁ…
でも、電子は文字大きさ変えれますし、ゆっくり読めるし、場所取らないし…
と言い聞かせてやっとやっと読みました!

ヨシヨシ、我慢したね私。
ゆっくり読めるし。
と、思いましたが一気に読んでしまいました。
大好き年下執着攻めじゃないか!
一生懸命な受けじゃないか、ちょっと自信無さげな!
後はもうね、安西リカ先生の普通の民家でのふたり暮しの描写が好き過ぎる。
日当たりの良い部屋、ちょっと、しん、とした薄暗さの有る部屋、ほわっと温かみの有る茶の間。本当に、直ぐに映像化する安西先生の文章が好きです。
あとは頼れる幼なじみの女の人がいるのとか、個人的に好きなんですよね。
基本的にふたり暮しの民家での、暮らしやちょっとした事件や出来事が書かれてるんです。そして年下攻めの、八木くんの用意周到さと、年上の小糸さんのクラフト作家らしい拘りや可愛さがぎゅうぎゅうと。
小糸さん、ちゃんと大人であって良かった。過剰に可愛らしさ、天然さてんこ盛りだと、正直萎えるし。読み続けられなくなって困る。
そこは、安西リカ先生のさじ加減が絶妙でしたね!
えっちも、もちろんございます。ドエロい訳じゃないけど段々拓かれて、えっちになる小糸さんに辛抱たまらん八木くんも大変宜しかったですね!
古澤エノ先生の挿し絵も、雰囲気にとても合う…好きです!
読めて満足しました。

4

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