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祝♡愛を知る
大好きなシリーズがついに完結。
毎月、結構な量のBL漫画を購入しますが、再読する漫画は一部、何度も読み返すのはそのなかでもさらに一部です。
今作は大好きで、何度も何度も読み返していました。
主役2人のきれいな恋愛が主軸ではない物語が素敵です。
政治家京極の家族、芸能人京極の家族、誠志郎と尊の家族、礼央の家族。そして政治家の奥様グループの姿から見えるいろいろな家族の形、政治家二世の言動から見えるそれぞれの家族の形。
ほろっとしたり、笑ったり、ほのぼのしたり、時に少しイラっとしたり、しながら、いろいろな人間の生き方、ドラマを追いかけたシリーズでした。
最初は偽装結婚で、円滑とは言えなかった会話、礼央との生活が、ゆるやかに、時に事件がありつつ、家族となっていく様子もとても素敵でした。
前半では政治家京極ファミリーのことはたくさん描かれていましたが、芸能京極ファミリーのことにはうっすらとして触れられていませんでした。
それが最終巻になって、京極ママとパパのそれぞれの人となり、いわゆる一般的な家庭ではないけれど、家族としての形があって、大事にしあっていることがわかるエピソードもあります。
ひとつのお別れがありつつ、大きな意味での家族のつながりがしっかりあり、これからの彼らの生活も想像、思い描ける素敵な最後でした。
終わってしまうのが寂しいくらいに素敵な作品でした。
一歩間違えれば相当シリアスな雰囲気になる可能性もあるのにさすが木下先生ですよね。
穏やかなシーンが多くて心が温まりました。
恋愛感情として愛はもちろんあるけれど(らぶらぶ通り越して揺るがない絆で安心感)他にもさまざまな形の愛が見れて満足感がいっぱいです。
礼央とのお別れにうるうる。
創作で出てくる物わかりの良い子どもって現実味が無くなるパターンもある中、本当に先生の描き方が良い塩梅で。
尊の母も一見子どもに愛が無い親だと思われましたが、(現に尊自身も苦しんだことだし)分かりにくいだけで愛はあって。ついに尊と尊ママとのわだかまりが溶けるシーンが最高でした。けして感情のぶつけ合いといった華やかなシーンでは無いけれど普通の会話の中で進んでいくのが逆に感動しました。
最初に誠志郎が礼央に対して言った言葉を尊がはっと思いだすところ良かった。
誠志郎と尊ってベストカップル、いやベスト夫夫だなあ…
ピリッとした雰囲気の1巻から少しずつ柔らかく、甘く、頼もしく変化してきた表紙絵が、最終巻では明るく綻んだ笑顔に! なんだか二人の歴史を感じてしまって、表紙からすでに感慨深いです。
ラストはやっぱり尊の両親との対峙。
といっても激しく対決したりするのではなくて。これまでの誠志郎との結婚生活を通して、尊の中ではもう母親と向き合える下地は出来上がっていたんですね。
どこまでもブレない貴子ママも、意外なキャラだった和日郎パパも、どっちも好きです。子どもの育つ環境としてはいろいろアレだったけど、黒の京極家もなんだかんだ素敵な家族。
完璧なんじゃなくて、いろんな形の結婚・家族があっていい。このシリーズのテーマそのものでした。
わかってはいたけど切ない礼央との別れ。礼央の前では泣かないのが誠志郎らしい。ウルグアイ、とかズレた論理を持ち出すところが栄一郎パパ譲りよね。
2回目の結婚式はthe大団円という感じでした。尊が黒は自分で白は誠志郎と拘っていた1回目とは対照的に、お揃いの袴で素敵でした。GI値をちゃんと習得してる芳子ママ、さすがです。
家族BLとして、とても素晴らしい作品でした!
大円満で完結して大満足で読了しました。こんなにも満ち足りた気持ちにして頂きましてありがとうございました♪気持ちが通じ合ってからの2度目の結婚式が素敵で2人の紋付袴姿が眼福で凄く得した気分になりました。
普段隠された親の気持ちにグッと来た今巻でした。尊と誠志郎の入学式の時の話が上手く使われているのが流石でした。シリアスになり過ぎないところが今の作風であり、ベテラン作家である木下けい子先生が進化しているのが分かる作品でした。
私の家族がヨーロッパで暮らしていて仕事柄ゲイの方も多いので、会話に普通に彼等が登場するので日本も早くそのように日常として受け入れて欲しいと思いました。その点この作品は今現在の日本より一歩進んでいると思ってます。
そしてこの作品の優れているところは、主役2人もですが脇を固める面々が素晴らしい点です。一人ひとりにドラマがあって、尚且つ一つの作品として調和してるのが素晴らしいです。
普段こんな事はあまり思わないのですが、この作品はTVドラマ化に向いてるのではないかと思いました。テーマもお話の軽妙さもピッタリだと思いました。配役は可愛い礼央くんだけ心配かな?
完結して寂しいですが時間のある時にゆっくり時間を掛けて再読したい作品です。