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雷帝陛下と激愛のつがい~神子の末裔は孤高の皇帝の荒ぶる愛に溺れる~

raitei heika to dekiai no tsugai ~miko no matsuei ha kokou no koutei no araburu ai ni oboreru~

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表題作雷帝陛下と激愛のつがい~神子の末裔は孤高の皇帝の荒ぶる愛に溺れる~

ゼイラン・エシュトヴァーン
18歳、エシュトヴァーン皇国皇帝、雷を操る力を持つ
アシェル・ファーリ
22歳、山暮らしの孤児、神子の末裔

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

アシェル、お前を愛している
孤独に生きる者同士の運命の恋

『皇宮の人間には決して見つかってはいけないよ』そう言い聞かされて育ったアシェルは、自身の碧の目を隠しながら一人で生きている。ある日、橋から落ちそうになっていたところを助けてくれた男――エシュトヴァーン皇帝・ゼイランにいきなり宿へと連れていかれ、「これから皇宮で暮らしてもらう」と告げられ!? 強大な雷の力のせいで誰にも触れられず、アシェルが初めての人間だと語る彼に「好きなだけ触れさせろ」と命じられて――。

作品情報

作品名
雷帝陛下と激愛のつがい~神子の末裔は孤高の皇帝の荒ぶる愛に溺れる~
著者
釘宮つかさ 
イラスト
渚アユム 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784576250342
4.4

(61)

(38)

萌々

(14)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
273
評価数
61
平均
4.4 / 5
神率
62.3%

レビュー投稿数6

挿絵が気になってしまう。

雷の力を持つ皇帝・ゼイランが、その力の強さゆえに誰にも触れることが出来ず、相手を死なせないために妃や妾を娶るつもりもなく生きていた。
という独創的な設定は切なくも惹かれ、ストーリーは面白かったです。

ただ、受・アシェルがとても健気で良い子だというのは重々わかっているのですが、おとなしくてちょっと受け身姿勢が強く、「BLの受」としてはあまり好みではありませんでした……。
操られているゼイランを助けに向かう場面だけは、雄々しさがありましたが。

あと読んでいて一番気になってしまい、作品の評価にも反映させてしまったのは、挿絵です。
本当に失礼極まりないとは思いますが、挿絵があまり上手な絵ではない……。
物語は重厚な雰囲気なのに、挿絵はサラッとシンプルなテイストで、合っていないと感じてしまいました。
せっかく物語を読んで世界観に浸っていても、挿絵のページがある度にその挿絵の技量に目が行ってしまい、現実に引き戻される。
物語の中で描かれているゼイランやアシェルと、挿絵のゼイランやアシェルが結びつかない。
小説にとって挿絵はあくまで装飾だとしても、もう少しきちんとした絵を見たい。
ここまで挿絵が気になってしまう作品も珍しい。
改めて、たとえ小説が主役であっても、挿絵って大事なんだな……と思ってしまう作品でした。

0

アシェルとゼイランの2人が純粋で、まっすぐで愛おしい

初めての作者様でしたが、ストーリーが面白くて、とても惹き込まれました。
読んだ後も、大満足の作品でした。

雷を操るという異能を持っているため、人と触れ合うことができない皇帝ゼイラン。
自分が触れた人をその力で傷つけてしまうため、直接触ることも、触られることもなかったゼイランが、生まれて初めて怪我をさせずに触れることができたのがアシェルだった。

アシェルとの奇跡のような偶然の出会いを果たし、無理矢理皇宮に連れてこられるアシェル。


やや不器用で、愛し方を知らないゼイラン。
最初は強引だったが、アシェルと接することで、相手の気持ちを考えて接することを学んでいく。
そして、互いの人柄に惹かれていく過程がストーリーと相まって、とても萌えました。
アシェルと、側近のカインが仲良く話すことに拗ねるゼイラン。
また気安くアシェルに触るなと怒るゼイラン。
今まで感じたことがない嫉妬をぶつけるゼイランがかわいい。

これまで食べたこともないチョコレートを食べて、感激したアシェルをみて、ゼイランが自分の分も分け与えようとするところなんて、もう最高。
おれを癒せ、触りたいというゼイランがアシェルの荒れた手をマッサージする。
2人がとても純粋で、まっすぐで、愛おしい。
腕輪のプレゼントも良かった。

やがては疑義が晴らされるアシェルの出自ですが、ゼイランにとってはそんなことは気にしない。
最初こそ力づくでしたが、アシェルを好きになり、妃に迎えるまでの溺愛ぶりが最高。

脇を固める山羊や、もふもふワンニャンたちにも癒されました。

また、渚先生の描くアシェルがイメージ通りで、とても素敵でした。
素敵な作品でした!

1

孤独だった2人の激愛ロマンス

ずっとランキングに入っていたので気になった作品。
孤独だった2人の激愛ロマンスに震えました。

受けと出会ったときは、皇帝として尊大で人の気持ちまで考えない傲慢さがあった攻め。コミュニケーションも得意でなく、誠意を見せようとしても返って相手を怖がらせてしまうような不器用な面もありました。
が、受けと過ごす内に優しく柔らかく変化していき、ストレートな愛情表現や可愛い嫉妬など見せるようになっていくのが良かったです。とにかく攻めにとって受けが“特別”で、熱烈でした。

受けも運命に翻弄されつつも、いつも真心を尽くそうとする健気な子。
終盤読む手が止まらぬ展開に切なくなったりハラハラしたり、とても読み応えのある一冊でした!
読み終えてみて、2人の恋物語がとても熱量のあるストーリーで正に激愛という表現が合っている気がしました。

表紙や挿絵も良かったのですが、攻めが体格が良いと繰り返し書かれる割に線が細く見えてしまって…個人的にはもう少し体格差のある2人をイメージしてしまったので少し残念でした。

2

多くは語らないから作品を読んで欲しい!

寝る前にちょっとだけ読むつもりが、面白くて最後まで一気読みでした。アシェルの育ての親の残した言葉の謎が明らかになるにつけ、内容が想像したのとかなり違ってて釘宮つかさ先生にしてやられた感が強いです。

タイトルに「神子の末裔」とあるのでアシェルの正体は直ぐに想像つくと思います。また、隠れて生きなければいけない理由である事件については、冤罪なのだろうとも想像がつくんです。

ですがその黒幕については想像出来ないばかりが、黒幕がどうしてそのような凶行に至ったかは外れていました。途中までは誰もが怪しくて私は違う人物も疑ってましたから。www

このお話で1番驚いたのが雷帝であるゼイランの能力で、この2人上手くいってもちゃんと結ばれることができるの⁈って思ってしまったことです。低周波治療器みたいなうちは良いけど、興奮するととんでもない結果を招きかねないんです。www

あまりネタバレしないで読んで欲しい作品です。神子一族の汚名を晴らす為の策略が理にかなっていて楽しめました。そして私が疑ってたあの人も幸せになってました。読後感の良いお話でした。

6

異能を持つ皇帝の孤独や苦悩は、あの有名作品に通じるものがある

この作品を読んだとき、ディズニー映画の「アナと雪の女王」のお話みたいだなと思いました。
パクリとかそんなんではなくてですね、異能持ちの為政者としての孤独や苦悩といった背景描写がすごく通じるものがあるなぁと思ってついつい読み入ってしまいました。
最後の最後までめちゃくちゃ面白かったー!ファンタジーの良いダシを存分に味わえて旨味だらけの素敵作品でした。
不遇の生い立ちとワケアリの境遇を持つ2人の運命力の強さが、絶妙なドラマチック展開を生み、またロマンチックに惹かれあっていくストーリーが素晴らしかったです( ´∀`)


雷帝と称されるゼイランは類稀なる雷の特異体質で、あまりにもそのパワーが強すぎて実の母の命を奪ってしまったという過去の持ち主。そのせいで誰の温もりも知らないまま、皆から恐れられるという人生をこれまで送ってきました。
氷の女王の方とは生い立ち的に異なるけど、自分の能力に対して苦しみながら生きてきた境遇は2人よく似ています。危害を加えてしまうほどの強大なエネルギーをその身に宿した両者の主人公像とその苦悩がリンクして見えました。

だからと言うわけじゃないですが、ゼイランの生きづらさや、周りと距離を置かなければならない孤独感の描写がすんなりと入ってきました。
二作品の共通項の多さは、物語へと導かれる関心に繋がりましたし、似てるなと思えば今度は逆に違う点が非常に気になってしまうもの。この作品独自のオリジナリティあるストーリー展開と、アシェルとのBLへと進む流れは唯一無二でした。
ゼイランの雷の刺激を受けないアシェルとの出会いは、偶然かそれとも必然か…といった感じ。もちろん奇跡の出会いなのは間違いないのですが、彼らの重苦しい過去の背景を顧みれば、色々と越えなきゃいけないハードルが多々あり、すんなりと上手くいかない状況が過酷すぎました。
2人は何も悪いことしてないのに、出自や血筋に翻弄されていく八方塞がりな状態が非常に苦々しい。。。

国家謀反を企てた身内悪役との対峙シーンなんかも含め、ストーリーの盛り上がり方が完璧で、ページをめくる手が止まりませんでした。
事件・シリアス展開ももちろん面白いですが、やはりBL展開が1番の気になりどころでしょう。
好きにならないと思っていたアシェルのことを日に日に好きになっていくゼイランの分かりやすい嫉妬や甘えや溺愛といったら、カ…カ…カーーーッ(〃∀〃)
ゼイランの剥き出し感情が最高すぎました。

最後の1ページ…史実っぽい語り口のアクセントも良かったです。
彼らが誠実に生きた過去を客観視できる歴史の重みに、読後の心地よさと満足感をしっかりと感じとることができました^ ^

10

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