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小説

受様の安達は、読心術の能力を得ることができた不動産営業マン。
顧客からの感謝より何より、営業成績1位の実績とそれに伴うお給料。
そんな安達のライバル営業マンの同僚、久慈がこの度の攻様。
久慈から相談を持ち掛けられ、一緒に仕事をしていくうちに距離が縮まり、打ち上げをする頃に告白され、懇願されてホテルへ。
一生懸命な攻様の姿はよきかな♡です。
でもー、酔っ払っていた安達が気付けば既にイタシテいる真っ最中ってのに、安達と一緒にビックリですよΣ(゚д゚;)
ハジメテではないにしろ、2人の初えちなのに~(•ᴗ•; )
読心術の異能は、安達が『いちばん欲しいもの』を手に入れた時消える、と言われてたのが、久慈との一夜の後に消えてしまう。
最初こそ悩んで眠れない日々を過ごすけど、久慈のフォローで、営業成績を伸ばしていく安達。
日々の努力は惜しまず、コツコツ誠心誠意動ける人なので、ちゃんと結果は出てるのだけど、安達自身の自己評価が低いから、なかなか自信に繋がらず。
そんな安達が、自分が本当に一番に欲しかったものを理解して、同じものを返せるようになる(*´˘`*)
紙で買っていたのですが、両想いになるのが残りあと数ページって感じだったので、めっちゃハラハラしちゃいましたよ。
最後の最後で気持ちを伝えられて、幸せなハピエンであぁよかった(≧▽≦)
本のタイトルが絶妙で読みたくなる。受けが読心の異能を得る下り、ダークな雰囲気でなぜか笑うセールスマンを思い出したw 受けは自己肯定感の低い甘え下手なツンデレ美人。肉球ポーズで力付けてくれるサービス精神満タンの攻めが素敵すぎる。攻めの住居の快適そうなこと。気難しいネコがいつしか居着いてしまうように、手なづけられていく様がよき。後半、地面師を思わせるようなサスペンス展開でぐいぐい引き込まれます。営業センスに恵まれた攻めを見て、自信を無くす受けのしょんぼりとした様子に頑張れと応援したくなる。
気になった点もあり。結局、異能ってなんだったの?というところが回収されないまま終了。完全回収しないまでも余韻を持たせつつクロージングする方向もありだったんじゃなかろうか。詐欺を見抜いた後、会社に報告を入れないのは謎。プロット上の都合なのだとは思うけど、サラリーマン経験者としてはリアリティの面で違和感がある。その他が良かっただけにその2点は少し残念でした。
不動産営業マンのライバルからの恋人
安達友琉(受け)は支店で営業トップの成績を誇る入社3年目の不動産営業マンです。
実は、この成績ズルして取っているもので、相手の考えが読めるという能力を偶然手に入れることができ、それを駆使して成績を維持しています。
仕事は金を稼ぐ手段でしかなく、そのために営業成績を上げたいと考えてきた友琉に取って、この能力がなくなったらどうしようといつも不安に思っています。
そんなある日、能力も使っていないのにいつも成績の良い同期の久慈(攻め)から相談を受け、そのことをきっかけに親しくなり、告白されます。
なぜかその日から能力がなくなり、友琉はパニックに。
友琉は元々ゲイで、家族に馴染めず、友人にもカミングアウトしてしまってからうまく行かなくなり、恋人は依存してしまったため破局し、ずっと孤独でした。そのため、信用できるのは自分とお金だけという価値観になっています。
それなのに仕事がうまく行かず、やけになっている時に、読心術を手に入れるのです。
本当に欲しいものが手に入ったら、この能力は消えると言われていましたが、実際消えてしまったのに、何を手に入れたのかわかりません。
友琉が本当に欲しかったものは何なのか。
それに気づくまでのお話。
久慈は本当にこの仕事に向いてる強メンタルの持ち主です。
友琉はとことん真面目なところが良いところですが、そんなところを久慈はちゃんと見てくれていて、初めてわかってくれる人でした。
営業成績1位の友琉のことが好きなのだろうと勝手に思って、一位じゃなくなったらダメなのかとなかなか素直になれない友琉が、色々あってやっと自分が欲しかったものに気づいた時は、本当に良かったと思いました。
今までの分も幸せになって欲しいです。
きっとこれからも営業成績を二人で争うんでしょうね。
二人で切磋琢磨して、営業所のトップへと上り詰めて欲しいものです。
あと、上にいるだけで調子が良いだけのように見えていた上司が意外とちゃんとしてることが嬉しかったです。
面白かったです。最後までドキドキはらはらでした。
こちらは、不動産営業マンのお仕事BLです。
成績があがらず、自分は営業に向いてないと思い詰めていた時、ひょんなことから異能を手に入れた主人公の友琉。
その後、異能を活かしてバリバリ売り上げを重ね、トップセールスを誇るようになります。
1位当たり前、賞賛もしかり、収入も増えて嬉しいと思う反面、自分はズルをしているという罪悪感も常にあって、異能を心強くも後ろめたくも思っています。
そんなとき同じ支店で売り上げを競う同期の久慈から相談があると声を掛けられ、一緒に仕事をしたことをきっかけに交流が始まるのです。
本のタイトルから読み取れる情報によって、勝手に頭の中でこういう話かなと想像していたことが、ことごとく覆されまして。
・読心術は先天的なものか →ちがった
・それなら身についたのはつい最近の話か →ちがった。就職して2年目の時
・異能を使ったのは半年以内の短期間か →ちがった。1年3か月使い続ける
・力が消滅するまでが描かれる作品なのか →ちがった。序盤で早々に消滅した
たったこれだけで分かるとおり、私は手のひらの上で転がされた読者でした。
ほかにも想像と違うところがいくつもあり、とても楽しく読みました。
良かったのは、主人公の友琉の頑なで意固地な考え方に、幼少期からの経験という裏付けがしっかりとあることでした。仕事に対して真面目に取り組む姿も好感が持てますが、幼少期から現在に至るまでの長年にわたる思い癖のせいで、なかなか人に心を開かない。異能もそれに拍車をかけたかもしれません。いずれにしても、できることは人に頼らず自分で始末を付けたいと思うタイプの人です。
友琉に片思いしている久慈にしてみれば、やはり淋しいわけです。自分のことを信じて欲しいし、頼って欲しいと思う。友琉だってそうしたいけれど、ブレーキがどうしてもかかってしまう。その機微がとてもよかったです。
また、ストーリー展開も、終盤のとある事件に尽きます。具体的には204-205ページが鳥肌ものでして、ぞわぞわしながら何回も読み、私も友琉と同じく画像検索などして確かめるなどしました。
こんな大事なことも一人で解決しようとする人なんですよね。支店長には少なくとも話した方がいいと思うんですが、それすらもしなかった。
今後もこの頑なな性格が災いすることもあるかもしれませんが、久慈が包み込んであげて仲良くやって欲しいです。
続編あったら嬉しいですけど、異能なくなってしまったから難しいでしょうね。でもとても楽しい作品でした。
攻の久慈さんが終始かっこいい…色々とハイスペックな人でした。
ある時から心の声が聞こえる能力を手に入れてしまった安達(受)。おかげで不動産業の営業成績1位で絶好調な日々。けれど、心の中では卑屈だったり自信がなかったり…心の中のバリアいっぱいで人を信用していない。ある時、ライバルで同僚の久慈(攻)に相談を持ちかけられ、段々と仲良くなり…。
その後、とあるきっかけで安達が脳力を失ってしまうのですが、そこからがこのお話の本番!
能力を無くして自信も失ってしまった安達がどう仕事に立ち向かっていくのか?
自信のなかった安達がどう成長するのか?
心の声が聞こえるというファンタジー要素もありながら、地に足のついたお仕事BLです!
心の声が聞こえなくなってからの安達の頑張りに応援したくなります。そしてなんといっても攻の久慈がかっこいい!お仕事BLで成長ものが好きな人におすすめです。
