電子限定おまけ付き
小石川あお先生の新作です!
毎回素敵なお話心に染みます!!どこか懐かしく御伽噺のようなでも切なくて温かい
そして何と言っても絵が素晴らしい美しい!!
今回は輝夜姫な魔王様と勇者のラブストーリーです
勇者は毎回魔王に贈り物を持ってくるのですが、それはなぜか?物語の中盤くらいに分かってきます
魔王って何であんなに純真無垢なのでしょうか?可愛らしすぎます
魔王の右目のQちゃんも可愛いかった
勇者ガラテアが勇者になったのは別に魔物を倒したかったわけでも魔王と戦いたかった訳でもなく
ただただ精霊であった魔王に一目惚れしたからだけだった慈悲深い魔王が好きなだけだったと言うとこ凄く泣けました
勇者はおじいちゃんになってもイケメンだよ
そして物語の要であるQちゃんは、2人に幸せをもたらしてくれます
決してバッドエンドでもメリバにもならず
最後は、ハッピーエンドなんです
やっぱり御伽噺はこうでなくっちゃ!!
小石川あお先生の次の作品期待してます!!
物語としての美しさ
作品の中に登場するキャラ達の献身的でありまた情熱的でもある誰かを想う混じり気のない心の美しさ
作品の世界観を描き切る作画の美しさは背景や衣装、小物など隅々に至るまで美しく、怪しげな生き物でさえも愛嬌を感じて受け入れやすく描かれている
全ての調和が整えられた1冊での神々しさが素晴らしかったです
ファンタジーではあるのですが、初めて知るような世界観で戸惑う、というような類のファンタジーではなく、小さい時に読んでいた絵本の世界のようなファンタジーなので読み難さがひとつもありませんでした
その分、すごく懐かしい気持ちにもなってエモーショナルな気分になる読み心地に涙腺を刺激されたのもありました
BLを読んでいて滅多にこんな気持ちになる事はないので、きっとずっと大事にしていきたい作品に出会えたのだと思います
自分の心も浄化されるような物語でした
レビューの高さが気になって購入!読み終えた今、胸がいっぱいです!!
これは……究極の純愛!!!
最初は、ほのぼのとした可愛らしい世界。
魔王の初々しさ、勇者のまっすぐな冒険譚。
癒されながら物語に浸っていたのですが……途中から少し様子が変わります。
そう、ハラハラしてくるんです!!
でもこのハラハラがまた、新鮮でたまらない。
先を読みたいのに、物語が終わってしまうのが惜しくて仕方ない。
そんな奇妙な矛盾に襲われながら、一気に読了しました。
でも、大丈夫!!
読み終えた後に残るのは、ただただ幸せな気持ち!!!
そして何度でも読み返したくなる、美しいストーリーと絵!!!
これはみんなに読んでほしい!!!!!
御伽話のように、惹き込まれるストーリー、そして絵も美しい、この唯一無二の世界観に驚き、ドキドキしながら一気に読み終わりました。
◎魔王 Q
◎勇者 ガラテア
宝物を持参して、Qちゃんに求婚する勇者ガラテア。
ガラテアを待ち侘びているのに、ついついツンツンしてしまうQちゃん。実はいつもガラテアの来るのをヤキモキしながら待ち、昼食を作り、おしゃれをして待っている。何年も。
こうなる前の2人の過去が切なかった。
ガラテアは勇者として、仲間や人々をまもるために魔物と戦った。
魔王討伐の戦いで多くの魔物が死んだ。
ガラテアは勇者として、仲間や人々を守るために魔物と戦わざるを得なかった。
魔王も魔物を守るために戦った。
悲しい歴史。
償い、過ち。
償いと愛情。
ガラテアもQも、それぞれ自分の立場があって、守らなければならないもののために戦わざるをえなかった。
ラストに近づくにつれて、切なくて、ドキドキが止まらなかった。
Qちゃんにお仕えしている魔王軍が、ずっとわちゃわちゃしていて、とにかくかわいくて!!
もう一度ゆっくり読んで、堪能したいと思います。
作家買いです。
小石川あお先生の作品はどの物語も名作童話のような深みと情緒があって大好きです。
今作は勇者が魔王に求愛するためにせっせと求められた貢物を探しては届けに行っています。
最初に出てきた貢物が、火鼠の皮衣、というかぐや姫を連想させるものでした。その他にもロミオとジュリエットを連想させるシーンがあったり、ストーリー展開にRPGの要素があったりしておもしろいです。
このような既存の物語や媒体の要素を取り入れるのは、かなり難しいと思います。読み手がああ、ハイハイ、そういうやつね、という感じで白けてしまうことが多いと思うのですが(私は白ける)小石川先生ならではの味付けと風味付けで、物語に組み込まれているのが素晴らしいです。
敵同士のような勇者と魔王、という関係性から、徐々に2人の背景や思っていることが描かれているのも素敵です。
ひたすらに魔王を恋焦がれ無理難題に答えて求愛する勇者が愛らしく、わがまま放題で口が悪く勇者を振り回しているようで、純情無垢、ツンデレが過ぎる魔王がとっても愛らしいです。
魔王の従者たちがこれまたかわいいです。台詞と表情と動きがあってないのが本当に愛らしいです。
ほんわかと進んできた物語が、急展開、勇者の寿命が見えてきて、魔王の最後の取り組みとの兼ね合いにはらはらします。
間に合うのか、間に合わないのか、想いは届くのか、伝えられるのか、と、どきどきしながら読みました。
勇者の冒険の最後と、魔王の取り組みの最後、両想いになる2人の最後、読んでいて涙が止まりませんでした。
さらに最後の最後にもまた涙・・・。
とんでもなく素敵なお話でした。
小石川先生は意図しておられないと思いますが、立場が違えば物の見方、捉え方が変わってくるということを自然に、しかも、強く感じさせてくれた作品でもありました。教訓めいた伝わり方でないところも、すごく素敵だと思います。