電子限定描き下ろし漫画付き
「一番エロいとこ暴かせて」 宿命のライバル同士、一線越えたら相性最高。
今作がはじめましての作家様。
どことなく拙さを感じさせる絵とは裏腹に
中身は二人が犬猿の仲から両想いになるまでの過程が
丁寧に描かれていて読み心地がよかったです!
学生時代からの腐れ縁で同僚の宇多野をライバル視している赤津。
顔を合わせば嫌みばかりの宇多野に今日も今日とて闘志を燃やすも、
引っ越し先のシェアハウスで彼と同居することに。
その上、ストレス解消のためにエロ配信をしていたことがバレてしまい…。
ライバル同士の二人がとあるきっかけから距離を近づけてゆくという
一見ありがちな設定ではありますが、犬猿の仲というのはあくまで赤津視点。
宇多野の視点に切り替わると、がらりと印象が変わります。
実は宇多野は高校時代から赤津にずっと片思いをしていたのでした。
赤津と一緒にいるために黙々と努力を重ね、
高校・大学、同じ会社に就職までしてしまう一途さ!
その上、裏垢配信でも密かに常連視聴者になって追いかける
熱愛ぶりなのでした。
結局、現在に至るまでその心の内を伝えることもできずに
ライバルを装いつつただただ想いを募らせる日々だったのですが…
ある日、赤津の裏垢でのエロ配信を知っていることを明かすと
そこからは怒涛の甘やかし展開になってゆきます。
赤津の配信で知り尽くした赤津好みの攻めを駆使して身体から籠絡。
はじめは強引だったのが、次第に宇多野から攻められるのを求めるように。
そして、触れ合いから少しずつ心も通わせてゆき…
最初の頃が嘘みたいに甘やかな空気になってゆく二人にニヤニヤしちゃいます。
ハイスペックイケメンにもかかわらず、宇多野の反応が可愛すぎる!
嫌みな俺様イケメンと思いきや、こんなにピュアで一途で嫉妬深くて
恋人になった後は溺愛彼氏とか絆されない方が無理!
そんな宇多野のギャップに絆されてゆく赤津。
若干チョロいし流され感は否めなかったけれど、
嫌われていると思っていた相手から実はずっと片想いされていたなんて、
そんなのキュンとしちゃっても仕方ない。
主人公は赤津なのだけれど宇多野が予想外に健気すぎたので、
最終的には宇多野の恋が叶ってよかったね!という満たされ感でいっぱいでした。
高校時代からライバル同士の関係だった、負けず嫌いなリーマン赤津と、同期でライバルの宇多野とのちょっぴり? えちな同居ストーリーです。
宇多野がいることにより、万年二位の赤津。
ストレス発散するため、裏垢でえち配信していたが、漏水によりシェアハウスすることになったライバルの宇多野にバレてしまい、、、
という冒頭。
ライバル同士だし、ケンカップル的な展開になるのかなあ、、、
と思いきや、
まったく違っていて、攻めが受けを好きすぎるが故に、同居をいいことに受けの胃袋を掴んだり、えちで気持ちよくさせたり、とにかく攻めが自分に靡くように奮闘する姿が、とてもニンマリとしてしまいました。
また、攻めが受けのえち配信コメントの常連さん「U」で、受けがそのコメントをくれる「U」を求めているだろうことも察して、Uとしても振る舞うことを計算に入れるのですが、
最終的に攻めが受けを好きだと告白したシーンは、なんとも攻めが可愛くて、受けじゃないですがギュッとしたくなるほど愛おしいキャラに思えました。
受けを好きすぎるが故、完璧すぎない人間味ある攻めは、魅力的で良きですね…♡
最終的に、カワイイと思える攻めが読みたい方にはオススメの一冊です!
ちなみに、コミコミさんの有償特典小冊子は、攻め視点のえちえち妄想で、さらに垂涎モノでした…///
エロス度★★★★★★★★
おやおや。裏アカでのえちちな配信がライバルである同期に知られていたとはかわいいですね(I)。
宇多野と赤津が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。
濡れ場のえちちさだけでなく、攻めである宇多野の片想いの一途さ・想いを秘めたまま赤津の前で平常心を保っているのがツボで、素直に気持ちを伝えられないところや甘Sな面などが最高で悶えます。
赤津も宇多野をライバル視してましたが、画面越しではない熱と快楽に触れて彼を意識するようになり、自分の気持ちに向き合ったり、快楽に激弱な媚態を見せるのが素晴らしい。
電子書籍購入を予定されている多くの読者の方は、おそらく試し読みをしてから購入を決めると思います。ですが、この作品…
試し読みのボリュームだけではその面白さは伝わりません!!
……と私は勝手に思っています(笑)
2話以降がこのストーリーの面白さの真骨頂。1話と2話では、話がガラリと変わります。というのも、1話は受けの赤津視点、2話は攻めの宇多野視点と、ストーリーの見え方がまるで異なって見えるからです。
学生時代から入社に至るまでずっと同じルートを歩んできた2人。ずっと一位をキープしてきた宇多野に比べ、赤津は万年2位。それを宇多野にイジられて、2人は犬猿の仲兼好敵手な関係をずっと続けてきたことをベースに話が進みます。
それがひょんなことからルームシェアをすることになり、宇多野が、赤津が配信しているオナニー動画の熱心な視聴者であったことが判明。何だか話が一気にBLっぼくなってきたぞと思っていたところに、宇多野からオナニーお手伝いの申し出が。おおぅ……ますますBLっぽい(笑)
で、予想通りに宇多野にイカされて、ケンカップルの身体から始まるBLが幕を開けることになるのですが、宇多野とのエッチな戯れに赤津がハマっていく→好きになるパターンになるんだろうなって思ってました。
で、そこからの2話。
開始時点で宇多野視点に切り替わるのですが、この男のギャップたるや……!!
いや、もう最高です。というか、可愛い……めちゃくちゃピュアボーイです。
俺様かと思っていたのもガワだけで、中身は一途、しかも結構心の声は赤津への恋心がはっちゃけてます(笑)
赤津への好きをここまで拗らせてきた宇多野の純粋な心と、ルームシェアのチャンスを生かして好きな人とエロいことをしてしまった内心穏やかでない表と裏の顔のギャップが最っっ高でした。
赤津を意識しまくる宇多野の本音が至るところで感じられるのがとにかく楽しい♪
好きになったキッカケエピソードもそうだけど、宇多野がどれだけ赤津を好きなのかが分かる言動や心情に、感情移入せずにはいられません。赤津への恋心に溢れた男のひたむきな想いは胸アツでした。
もちろん、赤津の気持ちの動きにも注目です。
宇多野の気持ちと同じところまで想いが追いついていく過程をお見逃しなく^ ^
赤津のいいところは、宇多野の気持ちを弄ばないとトコ。ちゃんと前向きに考えてくれるし、変にややこしいことをしないところがグッジョブでした。
あと、告白のシーンね。
「恋人にしてくれますか?」のあのワンシーンには気持ちが全部持ってかれました。
エロありきなストーリーかと思ってましたが、内面の気持ちを追ってくれる丁寧な描写がとても素晴らしかったです。
宇多野の長年の片想いが報われる瞬間も、赤津が宇多野の気持ちを丸ごと受け止める瞬間も、展開の乗せ方や盛り上げ方が非常に上手く、最後まで読み入ってしまいました。
バカップルさが投影されたイチャあま後日談には、100イイネを押したいくらい面白かったです!視点の使い分けがとても巧みで、作者さんのファンになりました。