電子限定おまけ付き
今巻も優しい空気にほっとしたり、泣きそうになったり、
三田織先生が紡がれる温かな世界観に浸らせていただきました。
ストーリーは前巻からのつづきで、
春になったら二人暮らしをしようと約束していた豊と穣。
けれど、穣が出ていくことを知った弟の種が
「にいちゃんいなくならないで」と泣き出してしまい…。
ああ、こういう子供の涙、ほんと辛い…。
穣と種の絆の強さを知っているからこそ、
離れ離れになってしまうことが種にとって
どれ程悲しいことかわかってしまって辛いのです。
そんな種の涙に二人暮らし計画も保留になってしまいます。
その後も豊の大学時代の同級生の神崎の登場により
穣が嫉妬してしまったり、小さいながらも問題が勃発しています。
穣の不安から2人がプチ喧嘩みたいになってしまう場面では
珍しく豊が怒ってしまって息苦しくなってしまったりも。
けれど、ちょっとしたことをきっかけに仲直りできてしまうのも
そのきっかけがごはん関連というのもこの2人らしくて微笑ましかったです。
そして、タイトルにふさわしく、今巻でも
キャンプ飯やおうちごはん、ローストビーフに手作りピザなどなど、
おいしそうなごはんもいっぱいで就寝前に読んでしまうと危険でした。
今巻のラストでは穣の就職が決まり、職場の研修のために穣が
豊や種たちに見送られながら九州に旅立ってしまうところでおわりです。
まだ続くのかな?
これで完結でもおかしくはないけれど、できれば穣が帰ってきて
無事社会人になって豊と穣が念願の二人暮らしをするところも見てみたいなぁ。
小学生になってランドセルを背負った種くんも見てみたい!
おかわり2巻はみんなの成長が眩しくて、ちょっとせつなくて。読んでいて優しい気持ちになれました。
穣が焦りから空回った行動をしてしまうのも分かるなぁとなりましたし、
豊の気丈に振る舞っていたけど実は寂しいのが伝わってきたところは泣いちゃいます。
種くんが穣はもう飽きた〜と言いながら本当に困った時にはやっぱりお兄ちゃんじゃなきゃとなるのもすごくわかって三田織先生の描かれるキャラクターひとりひとりに共感しました。
好きなシリーズの続編うれしいです(この文言を書けるのがうれしい)。
今回ますますいい話だった〜。
感動です。特にラスト。すばらしい。
人の気持ちに丁寧でやさしくあたたかく理想的で、時々ファンタジーぽく感じてしまうほどでした。
種の描き方が大人が思うこうあってほしい子ども像では…となってしまう時があり、でもそんなひねくれた私の見方がふっとばされるほどの大きさとあたたかみ溢れる物語でした。
神崎がただの当て馬ではなくいいエピソードだったし。
チャーシューマダムの会社もステキ。
自信なさげな穰に響くものがあったとすごく伝わるし。
僕らの食卓〜家庭、家族、一緒に食事をすること、生きることのすばらしさを感じさせて頂きました。
季節の移ろいと共に2人の恋物語がじんわり進んでいく様子がとても心地よい。
子供が関わってくるBLはちょっと苦手なんですが
種くんは弟なので子育てというより家族に焦点を当ててるところ
子供らしい我が儘やおバカなことをしつつも
我慢しながらちょっとづつ成長していくところが好感持てます。
豊を好きだった同級生が一歩踏み出せば変われたのかなと吐露するところや
稔が就活で悩んで、道を探してく様子も胸にくるものがありました。
2人の恋模様も…不安になってすれ違ってぶつかって、また前を向いて!
2人だからこそが感じられて沁みました。
あぁ、本当に読んで良かったっていつも思うよね三田織先生の作品
稔の自称元彼の退場の仕方はちょっと寂しいけど、あの目はちょっとさ、諦めてんのに見せつけられてそれでも信じることはないって感じなのかな
そんでさ、兄の手紙さ、豊はあんなに怯んで構えてたのに、あんなの手紙ですらないじゃん
良かったのか悪かったのか
稔と種は結びつきが強すぎるけど、豊と兄のは彼らはやっぱり兄弟じゃないんだなって思わされた
種、お兄ちゃんらしい顔になったよね
育って行く
これまで稔を温かく忙しくしてくれててありがとねって感じ
車椅子を押すのは経験だけじゃなくて、稔が向いているってことだと思うし、それも種だけのにいちゃんとして過ごした日々もマダムチャーシューのところで全部実るんだろうな
チャーシューのラーメン大好きみたいな、それで良いのかよってとこ、良いな
不自由な人も、傷付いた人も、傷付けた人も誰も全面的に良く過ごすなんてなくて、みんなただの人
僕らの食卓は本当にもう少し栄養を〜て思わされるんだけど、特におとうは元気に種を育ててくれないと困るし
でも普通の人達なのが良いんだよな
もう少し栄養摂って安心させて欲しくはあるけれど、それは私のエゴだし
彼らに私は一切関係ないし
神崎くんは豊が稔と飯食ってる時点でもうさ、上田家のおかげで誰かと飯食えるようになったことをさ覆すのは難しいから
でも、友達になれそうで良かったよな