ハマりたくなかったんだけどなぁ、この男に。アラフォー男二人の翻訳家BL

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スモークブルーの雨のち晴れ 7

smoke blue no ame nochi hare

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表題作スモークブルーの雨のち晴れ 7

久慈静
41歳、医療翻訳家
吾妻朔太郎
40歳、塾講師、翻訳学校に通う

その他の収録作品

  • 幸せの黄色い…
  • HOW CLARE CAME TO LIKE WINTER
  • カバー下(キャラクタープロフィール)

あらすじ

翻訳家を目指す吾妻朔太郎は、同じ下訳メンバーの柿沼と言葉を交わすようになる。
柿沼の翻訳への情熱に圧倒されたり、下訳作業に焦りを感じたりと、忙しい日々の中で迎えた誕生日。
久慈静と一緒に過ごした朔太郎が、改めて思うことは――。

アラフォー男二人の翻訳家BL!

■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第31話~第35話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「翻訳チャレンジ」…2P
・「幸せの黄色い…」…描きおろし12P
・本体表紙…描きおろしイラスト2P

作品情報

作品名
スモークブルーの雨のち晴れ 7
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
ISBN
9784046849700

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4

4.7

(65)

(57)

萌々

(5)

(0)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
307
評価数
65
平均
4.7 / 5
神率
87.7%

レビュー投稿数12

今回もしみじみ良い

家族のことや仕事のこと自分の頑張りだけじゃ
どうしたってままならないことがある中で、全部を頑張りたくて焦って…
そんな時に弱音を吐けてじゃれ合えて、
行く先を照らしてくれる光で温かみを与えられる関係なのが本当〜〜〜に沁みる。
何かあった時にちょっとしたことだけど顔を見たくなるっていうのも良い!
淡々と日常的なふれあいからあっという間に色気を纏うのも良い!
からっとしてるのなんでこんなに甘いのか!

いろんなことがふとした時に繋がって、いつか何かで役に立つ時もあるし、
役に立たなくたっていいし、自分の言葉で進めば良いんだってとこ。
とても沁みて穏やかな気持ちになりました。

まるっとお互いをて尊重し合って無理しすぎない範囲で真摯に向き合ってるか。
お互いと周りと人生大事にしてるとことても好きです。

0

またひとつ、エモさを重ねたアラフォーの男たちのお話。

もう七巻です。
びっくりです。

そして、もっとびっくりなのが、読めば読むほどにエモが深まっていった今巻。

その今巻は、吾妻の甥っ子環に、久慈との関係をカミングアウトしたことがハイライトのひとつなのでしょうが、
個人的には、柿沼さんとのエピソードがエモく、また致すときの老いの変化を感じつつも、それもすべて愛おしく感じるエピソード、また吾妻の伯父のエピソードなどに、とても胸震えました。

毎回思うのですが、等身大の飾らない男たちの日々や心情をここまでリアルに描くかもめ先生って、いったいどんな方なのでしょうか。
スゴすぎる!!(前も言ってるかも)


柿沼さんとのエピソードは、本当にエモが過ぎて。。。

柿沼さんにとって今回の結末は挫折とは違いますが、愛する家族を選んで、結果的にまた夢から一時離脱するわけで。

けれど、かつて社会人を選択したときよりは前向きのような別れの選択に、
こうやって人はタヒに向かって(大袈裟な言い方だけど、四十過ぎたら人生折り返し地点と言いますし)日々優先順位を取捨選択し、後悔と悦びを重ねつつ、迷いながら未来を切り開いていくのだと。
読み手側の身に染み、またその渦中に巻き込まれているだろう世代の心には突き刺さりまくるリアルさよ、、、、、

握手して別れるあのシーンは、本当になんとも言い難い感情が沸き起こりましたし、
また再会できそうな余韻を含みつつも、あれが今生の別れのようにも思えたし、、、


また、お話全部を通してすべての表現がすべてどこかに繋がっているような心情描写なのもジワります。

とくにラストの桜の花びら~のモノローグは、次巻もしくはその先のどこかにつながる描写になるのではとか、はたまたここだけの感情描写なのかとか、アレコレ勘ぐって読んでしまいました。

ただ七巻を読了後、言えることは、
あれもこれもと欲張っていたギラギラした若い頃と比べ、
歳を重ねると大切なものがひとつあれば、それが自らを支える光となるんだなあと。

常に岐路に立たされているふたり。

次巻の展開もとても楽しみです。

あと追伸、、
気のせいでなければ、僅かにふたりの目の下のシワが深くなってきているようなあ??!

1

No Title

2人と世代が近いから作品内で起こるすべての事柄にグッときちゃって新刊が出て読むたびに好きが更新される
家族に対して思うこと、2人の関係、仕事への向き合い方。いくつになってもチャレンジできるんだよねと励まされる物語でもあります☺️

1

一寸先は久慈

スマートホンがある毎日って、一昔前に比べて情報量が格段に多い。歩きながら(いけません)、料理を作りながら、人を待ちながら情報がどんどん入ってくるし、仕事/私事問わずタスクも入ってくる。でもボタンを押すだけで久慈に繋がってるという利点もあるわけで。椅子にも座りにきてもらえるし、話を聞いてということもできる。この作品の情報量もみちみちなので、もうとっくに10巻超えてるかと思いきやまだ7巻でした。大コマの多用もないから、ほんと密度が濃い。大好きな作品である。

前巻は久慈巻、今度は朔巻。前巻の久慈の失敗に対しての発言を、彼もやっちまったと思ってるのがなかなか良かった。でもそういうもたれかかりあいが良い。この作品に綺麗なところばかり見せてくることは求めていないし。彼らだけではなくて、他の皆さんの弱い部分も描きながら、それでも創作物らしく揃って前向きなところが好きだ。皆んな色んなことに折り合いをつけて生きてるのよね。

シーモア限定特典 本棚前談義

2

たまきい〜!

 このシリーズ、巻を重ねる度に二人の人生がどんどん立体的に、深く描かれていって、ほんとに大好きです。
 7巻は、吾妻が久慈にハマっている自分をよりはっきり自覚していき、翻訳を仕事として続けていくことができるのか、やりたい気持ちと焦りや不安を抱えつつ、次のステージへっていうところでしょうか。
 シリアスなんだけど、吾妻の踵がガサガサだったり、40過ぎには堪える夜桜だったり、すっごくいい、笑っちゃいます。
 1番染みたのは、環の「そうだといいなぁって思ってたし」。朔ちゃんが飾らない率直な言葉で伝えた事に、環も思っていた事を素直に発した場面。久慈さんが涙ぐむ前に、私もじんわり。環は、朔ちゃんが久慈さんと恋人同士である事も自然と受け止め、それも含めて朔ちゃんが大好きなんだなあって。本当にすてき、幸せな気持ちを分けてもらってにやにや、泣けました。
 そして、頑張って頑張って走り続けたて辞めてしまったMR時代の経験が、今やりたい事に繋がっていくという展開!辛かったことも次へと活かされていく、報われていくんだね、本当によかった、よかった。
 また何度も読み返して続きを楽しみに待ちます!波真田先生、ありがとうございます。

3

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