特典付き
ハマりたくなかったんだけどなぁ、この男に。アラフォー男二人の翻訳家BL
このシリーズ、巻を重ねる度に二人の人生がどんどん立体的に、深く描かれていって、ほんとに大好きです。
7巻は、吾妻が久慈にハマっている自分をよりはっきり自覚していき、翻訳を仕事として続けていくことができるのか、やりたい気持ちと焦りや不安を抱えつつ、次のステージへっていうところでしょうか。
シリアスなんだけど、吾妻の踵がガサガサだったり、40過ぎには堪える夜桜だったり、すっごくいい、笑っちゃいます。
1番染みたのは、環の「そうだといいなぁって思ってたし」。朔ちゃんが飾らない率直な言葉で伝えた事に、環も思っていた事を素直に発した場面。久慈さんが涙ぐむ前に、私もじんわり。環は、朔ちゃんが久慈さんと恋人同士である事も自然と受け止め、それも含めて朔ちゃんが大好きなんだなあって。本当にすてき、幸せな気持ちを分けてもらってにやにや、泣けました。
そして、頑張って頑張って走り続けたて辞めてしまったMR時代の経験が、今やりたい事に繋がっていくという展開!辛かったことも次へと活かされていく、報われていくんだね、本当によかった、よかった。
また何度も読み返して続きを楽しみに待ちます!波真田先生、ありがとうございます。
スマートホンがある毎日って、一昔前に比べて情報量が格段に多い。歩きながら(いけません)、料理を作りながら、人を待ちながら情報がどんどん入ってくるし、仕事/私事問わずタスクも入ってくる。でもボタンを押すだけで久慈に繋がってるという利点もあるわけで。椅子にも座りにきてもらえるし、話を聞いてということもできる。この作品の情報量もみちみちなので、もうとっくに10巻超えてるかと思いきやまだ7巻でした。大コマの多用もないから、ほんと密度が濃い。大好きな作品である。
前巻は久慈巻、今度は朔巻。前巻の久慈の失敗に対しての発言を、彼もやっちまったと思ってるのがなかなか良かった。でもそういうもたれかかりあいが良い。この作品に綺麗なところばかり見せてくることは求めていないし。彼らだけではなくて、他の皆さんの弱い部分も描きながら、それでも創作物らしく揃って前向きなところが好きだ。皆んな色んなことに折り合いをつけて生きてるのよね。
シーモア限定特典 本棚前談義
久慈視点の6巻に萌え転がったのも記憶に新しい、
大好きなシリーズ、なんと7巻です。
新刊のこちら、6巻の萌えとはまた一味違い、
しみじみと人生を考える”味のある”最高の一冊でした。
何がいいってまず、カバー折り返し部分の
先生の言葉が沁みて沁みて。。
必要ですよね、人生の「プランB」。
やりたいことだけを、純粋に追いかけていけるー
そんなふうに順調にはいかないのが、
人生というもの。
今回新たに登場した翻訳学校仲間・柿沼さん(男性)の物語、
彼の選択に、個人的に強く胸を打たれました。
彼が選んだ「プランB」。
それは思い描いた理想とは大きく異なり、
夢を手放さなければいけないことになるとしても...
去ってゆくことを吾妻に話す柿沼さんの表情がまた、とても良くて。
失意や悲壮感に溢れたものではなく、
”覚悟を決めた人の顔”だったことが印象的でした。
子煩悩で家族を大事にしているところ、
そしてその”キャラの濃さ”(←吾妻の言葉を借りました( ̄▽ ̄))が
魅力的な新キャラだったなあ...
そして、今作序盤の一つの山場が、
吾妻の甥っ子・環くんへのカミングアウト。
もーーー..ここも、たまらなくグッとくるシーンでした。
サラッと話す吾妻にももちろん
葛藤や怖さ、怯えがあっただろうことが伺えるし、
受け止める環の緊張感も、痛いほど伝わってきます。
”こういう時 なんて言えばいいんだっけ”
と内心焦り、事前に調べておいたネット情報を必死に頭の中で
検索する環。
けれど、出てきた言葉はシンプルで、
二人への思いがぎゅーーーっと凝縮されたもので。。
”知らない誰かが決めた、用意された言葉じゃなくて
目の前にいる二人の言葉を受け止めればいい”
そんな環の独白にじーん...とし、
しばらくページに見入ってしまいました。
カミングアウト前、久慈が吾妻に話す
学生時代のカミングアウトの思い出もまた、グッとくる。
久慈×吾妻、二人の関係性もまた
穏やかで甘やかで、心地よかったー...
お仕事面でメンタル不安定になりかけた吾妻を
それとなく支え、笑わせ前を向かせてくれる久慈。
そんな久慈にとってもまた、吾妻の存在はなくてはならないものに
なっているんですよね。
終盤季節が変わり、桜咲く中での二人のキスが
映画のワンシーンのようでした
二人の顔も…40歳を超え、その年齢らしい経験やら何やらを
刻んだ顔として描かれているのも、すごくすごくいいなあ...
全ての経験が生かされるー
その言葉通り、前職のMRとしての経験があるからこそ
共訳が決まった、吾妻の新しいお仕事。
仲間との切ない別れも経て、桜咲く春に
暖かい希望の光が見えるラスト、圧倒的な読み応えの7巻でした。
あ...
どうしてもこの巻は柿沼さんのイメージが強かったのですが、
”生き方”という点で今回、柿沼さんと共に考えさせられたのが、
吾妻の叔父のシーンです。
久慈×吾妻、翻訳学校の仲間達、主役二人それぞれの家族…
出てくるキャラクターそれぞれの生き方について
思いを馳せ、考えずにはいられない。
苦味も渋みも、甘さも温かさもある。それが”人生”というものー
そんなことを深く感じる一冊でした。
合間に挟まれる”翻訳小言”も、個人的なお気に入りパートです。
新訳の必要性、”いま”を表現することの難しさ。
言葉を扱う仕事の奥深さをしみじみ感じる内容でした。
巻末には吾妻の訳した絵本、クレアの物語(英語版)が
掲載されています。
もう一度じっくり読み返しながら
日本語訳に挑戦してみたいな、と思います(*´˘`*)
★修正:なし(局部の露出なし)電子シーモア
待ちに待った7巻です。
はぁ……良かった。
親や親戚の衰え。
好きな仕事。
将来の自分。
家族へのカミングアウト。
大人なBLですよね。
2人はアラフォーだけども、それより上の人たちにグサグサ刺さるのでは……
ちょっと苦しめな現実に直面すると、
こちらも少し緊張するけど、甘々なエチでいっそう癒されます。
鞭と飴状態か???
ご褒美が嬉しすぎます。
これが気持ちがいいです。
70とかになっても2人にはイチャイチャしてて欲しい。最高でした。
スモブルを読むと人生って色々あるけどいいな⋯ってしみじみ思う。家族の事、仕事の事、愛する人の事。様々な出来事は全て未来へ繋がっていて、無駄な事なんて一つも無いのだと。
少しずつ時を重ねて一緒に歳を取っていくのが、すごくリアルで愛おしい。
環は本当に名前の通りの良い子だし、久慈さんの涙と後から泣けてきちゃう朔ちゃんの涙もたまらない。読んでるこっちも一緒に泣いちゃう(涙)。
そして久慈さんはロン毛の方が私も好きだ!切らないでね〜。黒髪ロン毛攻めは正義!!
2人の日常の何気ない会話もベッドでの熱い抱擁も、全てに胸がキュッとなる。この時間が永遠に続いて欲しい。描き下ろしの黄色いおパンツも最高でした!
