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小説

普通は運命の番に出会ってゴールですが、このストーリーはそこからがスタート。運命の番に出会ったところから始まるストーリーに終始ワクワクでした!( ´∀`)
しかも転生ものとのコラボ付き。
元いた世界でバレエダンサーだったセシリオが、この世界の人たちをそのダンススキルで魅了していく存在っていうのも、なおオモシロ楽しいです♪
運命の番といえば、番カップルの中でも超レアケースという、まさに運命の名に相応しいカップルなのはご存知の通りです。お互いに惹かれ合い、求め合い、本能のままに身体と心を重ね合わせてうなじをガブリ。そうすることで番契約が成立するオメガバースの中でも最強最高の唯一無二な存在です。
しかし、です。
この物語では、第二王子のαのアンドレスの傲慢で身勝手な思惑で、その運命の番を政争と王位継承に利用しようとするから、ドラマチックな話ではないんですよね。最初は、ですが。
恋愛に全く興味のないアンドレスに番になれと強引に迫られ、その言葉に怒りを覚えたセシリオとの惚れさせバトルのゴングが鳴り響いてからが、この物語は爆発的に面白くなっていきます。
俺に惚れたら番になってもらう。
そんな条件の下、表向きは運命の番同士として仲良さげに振る舞う2人が、いつしか恋を覚えていくストーリーは、簡単なようで簡単にはいかないもどかしさが、ああ…なんと焦れったいことか。運命に中身がないなら中身を作ればいい、俺に惚れさせてやると息巻くアンドレスの自信家なところは嫌いじゃないけど、自己都合でセシリオを振り回そうとするノンデリ発言はイエローカードです。
しかし。セシリオを惚れさせるため、セシリオの元へせっせと通う姿からは、彼が表向きだけの運命の番としてセシリオを扱っているようには見えないから困ったもんでした( ̄▽ ̄)
"ミイラ取りがミイラになった"…って感じかな。恋愛的な意味で(笑)
運命の番を求めていただけのアンドレスが、"運命の番"ではなく、セシリオ自身を求めていくのは時間の問題です。というか、アンドレスの態度はめちゃくちゃ分かりやすいので、深く考えずとも答えは簡単でした。
運命なら誰でも良いわけじゃないってところに辿り着いていくアンドレスの気持ちと、アンドレスの気持ちを今ひとつ推し量れない恋愛臆病者のセシリオとの間に生じる切ないすれ違いは、両想いなのになんでこんなにシンドイのって思いでいっぱいですが、"運命の番"という関係に理由と根拠をつけていく過程では、そのすれ違いもまた大事なエッセンスなんですよね。
そもそも最初があんな感じでしたからね、リカバリーが大変…。
他の登場人物たちにもちょっかいを出されながらも紆余曲折いろいろありありでしたが、彼らが少しずつ心と心で繋がり合っていく関係を築いていく姿は、運命のカタチそのものでした。
最初こそアンドレスの態度は、は?って感じでしたが、どんどんカッコ良さが増していくのでそこの変化に注目しながら読んで下さいね。セシリオの華麗なダンスシーンも挿絵と共にお楽しみ下さい♪
中身のない運命に翻弄されながら、互いの想いに触れて本物の運命を掴み取っていく2人が素敵でした。運命を超えた運命以上の彼らの愛に、盛大な拍手を送りたいと思いますヽ(´▽`)/
現代ではバレエダンサーで、オメガに転生したセシリア 前世のこともあって恋に臆病ですが、アルファに必要以上には怯えず、我慢強い人です。
市井でセシリアに出会い、後宮で再会した使用人の母から生まれた第二王子アンドレス 王位を目指していて、自信家だけど気さくで民を愛する、かっこいいのにどこか可愛い人です。
セシリアが父の失敗のために奴隷として売られて、後宮に買い取られた先で、一度市井で身分を知らずに出会った第二王子アンドレスと再開。実は2人は運命の番だったのです。王位の継承という理由もあり、すぐに番になりたがるアンドレスと、前世の記憶から恋に溺れたくないセシリア。2人の攻防が始まるのです。
本能に抗って無理強いしないアンドレスがかっこいい!セシリアも陰湿な後宮の中でぐっと我慢したりアンドレスに言いたいことを言ったり…素直になれないだけで終始言い合ってる様がいちゃいちゃしてるみたいで良いです!アンドレスもセシリアも、独占欲が滲み出ちゃってます。
あと何より獣人の従者2人が可愛い!王子とセシリアに甘えながら、しっかりとお仕事していて偉い!2人に癒され、セシリアとアンドレスの恋にキュンもできるお得な一冊でした!
作者買い
すっっっごく面白かったです!!
滝沢先生の作品に出会えて、本当に良かったと心から思いました。
語彙力が足りず、この感動がうまく伝えられないのがもどかしいですが……とにかく最高でした!
今回の作品はオメガバースの中でも「運命の番」設定。
惹かれ合う運命なのに、攻めは俺様系、受けは前世の記憶に縛られていてなかなか素直になれない。そんな二人が、少しずつ距離を縮めていく物語です。
◆受け:セシリオ
前世はバレエダンサー。
役を得るたびに向けられる嫉妬や妬み、「愛を知らない」と言われた過去。
「愛を知るため」に取った行動さえも誤解され、心に深い傷を負った彼が、攻めへの複雑な感情を少しずつ整理し、心を開いていく描写がとても丁寧に描かれていました。
また、最後のシーンでセシリオが愛を訴える姿が、言葉ではなくバレエで表現されていたのが本当に素晴らしかったです。
アクロバティックなエチシーンも、バレエダンサーだったという設定が生かされていて感動……!
クラシックと現代舞踊の使い分けが描かれていたわけではないですが、私は「観せるときはクラシック」「感情の爆発には現代舞踊」なのでは?と勝手に想像しています(笑)
脳内ではマラーホフ様が踊っていました♡
◆攻め:アンドレス
俺様すぎて吹き出してしまう場面も多々(笑)
けれど、そんな彼がセシリオを無自覚に溺愛していて、そのギャップがとにかく最高!
何を言い出すのか毎回ワクワクして読んでいました。
◆シーロとロペ
めちゃくちゃ可愛くて賢い子たち♡
たどたどしく文字を書いて、セシリオの好きなものを一生懸命伝えようとする姿には完全にやられました……!
議会のシーンでは、重くなりがちな場面を先生らしく絶妙なテンポで仕上げていて、思わず笑ってしまいました。
「ハイハイ」って、まさに滝沢節全開!!
待ってました〜〜〜♡
冒頭の「胸毛は三つ編みできるくらいじゃないと!」というインパクトあるセリフから始まり、笑いあり、涙あり、水戸黄門ばりのスカッと展開ありの感動作!
本当に、本当にオススメの一作です!!!
王子様αと不憫なΩが出会い恋をするという王道ストーリーのようでそうじゃない、2人の駆け引きとすれ違いが絶妙に面白い作品でした
2人の出会いのエピソードから
一目惚れのシンデレラストーリーなのかと思っていましたが
実際はそうではなくて
運命の番を見つけることで王位継承に近づくことが出来るから番になりたい第二王子さまと
前世がバレエダンサーでトラウマ持ちの酒場の息子が、父親の借金のかたに奴隷堕ちし、後宮に仕える奴隷として買われた強気なΩのある意味恋愛バトルのお話でした
まさにタイトル通り
惚れさせたい王子VS恋したくないオメガです
主人公のオメガは奴隷から第二王子の愛妾に格上げされて部屋持ちになりますが
元奴隷に対する周囲の風当たりは強く
獣人の奴隷の双子や元奴隷仲間を侍従としています
第一王子やその母である王妃のクズさ加減も吹っ切れてていいですが
犠牲となったオメガや獣人も多かったので
王様はもっと早くに2人の本性に気付いて欲しかったです
物語の進行上無理なことではありますが
最終的に辛い思いをしていたみんなが救済されてよかったです
第二王子と主人公オメガも
運命に惑わされずにお互いを深く知って
本物の愛を手に入れてくれたので良かったです
最後までスレ違いにジレジレしたい方には
おすすめだと思います
前世での辛い恋の記憶からもう恋はしないという元バレエダンサーのΩと第一王子とを後継争いをするαの第二王子。
王子と奴隷から愛妾という関係から始まるラブストーリー。王道なようだけどそう簡単にはいかない。前世の記憶により恋に対してどうしても頑なになってしまう。王子の方は何としてでも惚れさせたいと思っていますがそんなΩ相手に苦戦します。しかし一緒に過ごしていく中でお互いの人柄を知っていく。運命だからとか番とかではなくこの人だから好きという気持ちが募っていったように思います。好きな気持ちには抗えない。もう惹かれずにはいられないという感じかな。そこに至るまでにジレジレしますがそれもまた良き。獣人の子供たちもとても可愛く王子とのやり取りもとてもよかったです。周りの当たりはキツかったですがそこも成敗出来てスッキリ!!元バレエダンサーということで踊るシーンがありしなやかな動きが目に浮かぶようでした。
面白かったです!
