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電子限定とはいえ、芸人シリーズ最後の作品がこうして読めることに感謝です。
思えば、全作制覇してるわけではないけれどほとんどの芸人シリーズを読んだ身として、この作品に正に始祖とも言えるバンデージやパイロットランプの名前が出てくる事がもう胸熱で。
主人公は、現在「マンドラゴラ」というコンビで売り出し中の宮脇透。
小学生の時にパイロットランプの大ファンだった、という世代。
その宮脇が俳優となった同級生の首藤と再会して…というストーリーです。
宮脇と首藤にはちょっとしたいきさつがあって、宮脇は首藤と会いたくないし旧交を温めたくないし、と思ってる。
逆に首藤はこの機を逃すなとばかりにグイグイ距離を詰めてくる。
この「いきさつ」というのは大人にとってはなんだそんな事、みたいな事柄です。
でも小学生にとっては人間不信イケメン畏怖を植え付けられた経験。宮脇はそれをずっと引きずってるけど、首藤とお笑いについて話すのが楽しくなって少しずつ雪解け的な。
今風なSNSでの誹謗中傷問題なども絡めて、首藤→→→宮脇の想いが通じるまでが描かれます。
これ、もしかしたらもうちょっと続く話だったのかもしれないな〜。首藤視点のSSがあって初めて完結だったのかも。そう思うと少し残念ですが、これまでの芸人シリーズと同じく若い2人が恋をして仕事も思いっきり頑張る系の展開がとても爽やかです。
久我有加先生のご冥福をお祈りします。
嫌?と聞いて追いつめるナマケモノ!
久我さん、こんなに面白いお話を書いていて下さってありがとうございます。
夢中で一気読みでした。
とても読みやすく登場人物もみんな魅力的で。
透のイケメンアレルギーが面白かったです。もっとガンガンコントや漫才で出せばいいのにと思ったら…。
芸人の透と小学校で同級生だった俳優の首藤が共演することになって…。
小出しで子供時代が出てきて、なるほど透がイケメンアレルギーやイケメンにコロッと態度を変える人達を怖がるのも納得です。
そして後半で出てくる首藤の立場からのあの時の傷や再会してからの態度も納得です。
二人でお笑いのことを話し出せば夢中になって、楽しくて嬉しくて。
気がつけば毎週のように会って写真もいっぱい撮ってて。
お話がすごく面白くてワクワクと先が楽しみで、でも読み終わりたくない!と思いながら…。
首藤の念願がこんな形で叶って良かった!
さすがお笑い大好きな首藤、完璧でした。
最近の芸能事情も絡めたり、尊敬する先輩芸人やSNSや配信なども新鮮でした。
神が与えた極上の美形も、透からしたら動作の遅さが美形フィルターで優雅に見える、天然なナマケモノで可愛いですね。
叶うなら1冊で読みたかったです。
芸人シリーズを読んでみようと思います。
まさか、久我先生の新しいお話が読めるなんて...!
先生の「芸人シリーズ」、最後の一作とのことです(電子のみ)。
訃報のご一報に衝撃を受け、なかなか立ち直れず
今でも心が揺れ動いていますが、、
今こうして最新作を読めることに、本当に感謝したい気持ちでいっぱいです。
「小説ディアプラス23年アキ号」に掲載されていたというこちら。
自分は当時の雑誌は未読のため、何も知らずまっさらな状態で
ワクワク読み進めました☺︎
小学校時代の悪しき思い出により、生きとし生けるイケメンを
憎んでいるコント師(ボケ担当)・透(受け)。
ところが、そのトラウマの元凶である小学校時代の同級生、
現二枚目俳優の首藤(攻め)とひょんなことから番組で再会することに。
久しぶりの再会に気まずい思いの透とは反対に、
首藤は嬉しそうに懐いて関係を縮めようとしてきてー
と続きます。
まず、先生の「芸人シリーズ」ファンには嬉しい
あのペア、あのペアが透の話の中にバンバン出てきます!✨
(もちろんシリーズ未読でも存分に楽しめます☺︎)
バンデージ(「何でやねん!」)、パイロットランプ(「月も星もない」)、
オレンジグミ(「君が笑えば世界も笑う」←自分は未読...!)。
それぞれのメンバーがお笑い界で地位を築き、
後輩に尊敬される芸人になったんだなあ...と感慨深かったです。
さて、本編の内容について。
もーーとにかく、陰キャで卑屈で、でもまっすぐで憎めない主人公・
透の”イケメン呪い”の言葉の数々が面白くてꉂ(๑˃▽˂๑)
”何もないところでこけろ、イケメン!”だの、
“旨いラーメン屋の行列に一時間並んで、目の前の客で売り切れろ” だの、
(↑同人誌即売会で似たような経験(?)をしたことのある自分、
嫌ー!!と心の内で叫びましたw)
”イケメンは全員、家具の角に小指ぶつけてほしい”だの。
あと、本編中に何回出てきただろう?
透の「おっふ....」w
特に終盤、両思いと分かってからの二人の掛け合いの中の
「おっふ....」に、大共感。
それに対する首藤の返答に、透と一緒になって悲鳴をあげました笑
透に”イケメンには怖い”というトラウマを植え付けた元凶であるご本人様、
誰もがぼうっと見惚れてしまうとびっきりのイケメン俳優・首藤。
この二人の攻防(全然防御できてないけど)、
首藤のグイグイグイーー!!な距離の詰め方にもー、
ニヤニヤが止まりませんでした( ̄▽ ̄)
内心「ひいいいい」となってる逃げ腰の透との対照的な姿が可笑しいw
元CAの母親に激しく躾けられた首藤。
ものすごい美形に加え、仕草も優雅なことから
「”高貴で上品”に見えるけれど、どこか天然で普通にゆっくり動いているだけ、
”ナマケモノ”や”ハシビロコウ”と同じ」と評する透の言葉の面白さよ〜!
”なんだかやたら懐いてくるナマケモノ(/またはハシビロコウ)”を
脳内イメージして、思わず「かっ、可愛い..!」と呟いてしまいました(*´艸`)
そんな見た目で、本気で芸人を目指していたー
(現在はその夢は諦め、喜劇俳優を目指すも事務所は渋り中)
なんてギャップも面白すぎる!
某NH○のコント番組「L○FE」に首藤が出演したら、
どんな感じだろう...?と妄想が捗ってしまい、
いかんいかんー!となりました。楽しい時間...笑
本気でお笑いが好きで、ワンコのように尻尾を振って
嬉しそうに懐いてくる美形...たまんないな...//
完全なる”絆され受け”の透がまた、
陰キャで僻みっぽい性格ではあるけれど(笑)
とてもストレートで見ていて気持ちのよい性格だったのも、
読んでいて爽快で「ああ、いいなあ!」と思った点でした。
人に素直に感謝したり、自分が悪いと思った時には(悩みもするものの)
潔く謝罪する勇気・男気(?)を持っていたり。
SNSで書かれる誹謗中傷にいちいちぜーーーんぶ返信している描写には
笑うとともに、「強心臓すぎる!!」と驚きました。
相方の堀口の気苦労にちょっと同情...頑張れ堀口くん!w
そんな相方・堀口くんへの嫉妬もあらわにしつつ、
「でも”恋人”は自分だけだもんね」と嬉しそうな首藤、
計算のない嫉妬&独占欲見せが眩しいー...!✨
そんな二人の濡れ場、どんな感じなのかな...?どドキワクしていましたが、
実際に致す場面はなく、首藤が透のtn..を扱く描写のみ。
それでも十分、首藤の甘ーーーい攻め方、
とろけて恥ずかしげな透の姿を堪能できて大満足です(*´◒`*)
久我先生ならでは!の大阪弁(受けのみ)、10センチ以上の身長差。
執着天然攻めと、絆され受けにコミカルなストーリー...
と、自分の”萌えツボ”ぎゅぎゅっと押し!!の一冊、
最高に楽しませていただきました✨
電子の御本なので挿絵はないかな?と思っていたら、
千野ち先生による可愛いイラストがちゃんとある!
嬉しい◎
特に、居酒屋で首藤に隣の席に座られ、写真を撮られまくって
頬を赤らめてる透の挿絵が可愛くって。
きゅんと萌えました(*´˘`*)
芸人シリーズ、実はまだ全制覇には至っておらず。
これからまだ、久我先生の著作が何冊も読める、という喜びを噛み締め
一冊ずつ、大切に読んでいこうと思います✧