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14歳差。年下の夫に、今日も抱かれます
変わっていく啓司を、出会った時からかわいいと思っていた潤也の視点で見ていくような感じで読んでました。
とにかく自己肯定感が低くて、恋愛でも仕事でも「自分なんか」だった啓司が、少しずつ潤也からの愛を自覚して受け止め、肯定していく過程がすごく好きです。潤也からの愛を肯定するっていうことは、自分自身を肯定できるようになっていくこと、だと思います。
それは、これまで何を言われても「かわいい、好き、愛してる」を貫いてきた潤也がいたからこそ。潤也の啓司への、執着と重い愛も、この作品の魅力ですよね。これまで啓司のモラハラ的な物言いに振り回されているようで、その上をいってコントロールしてきたような。Sっ気のある潤也いいですよねえ。在宅で時間があるにしても、甲斐甲斐しくご飯作って珈琲淹れてってしてたのは、もちろん啓司への想いから。でも、啓司の健康管理はもちろん、カラダをも管理してコントロールいくためって、すごい!
二人の未来へ想いを馳せて完結、なんですけど、これからも単発読み切りでも構いませんので、続きが欲しいです!たつもとみお先生、ありがとうございます、そしてできればよろしくお願いします。
え?!完結なの!?
と、こちらで皆さんのコメントみて気づいたのですが、そもそも帯に書いてありました…。つか、確かアンソロの掌編的にふわっと開始されていて、ふわっと継続していたから、これからも気が向いたペースで描かれて、まとまったらコミックス出すのかなとか思ってたので、あえて”完結”させなくてもよさげなのに…経年(なんなら介護までw)を見たいCPだったから寂しいです。
独特の執着と独特の性癖、脱走癖のあるねっこ、この癒される三つ巴の日常をたつもと先生の繊細できれいなタッチで読めるっていうのがとてもよい作品でした。攻めの執着は愛がなければホラーなんですけど、めちゃくちゃ愛にあふれているのでほのぼの認定!スケベがなくても十分愛に満ちた日々は表現されているんですけど、やはりBLは大人のたしなみw、スケベの場面によって、それぞれの本質・本心がわかりやすくほぐれる、関係性が腑に落ちるっていうところが面白いのですよね。
啓司さんの会社生活、やたら家庭の事情で早退する社員が多くて大変ですね…と思ったんですけど、きちんと周りにフォローされて、愛想がいい人だけ評価するような雰囲気に傾倒してなくてよい環境だな!って思ったり、少年・啓司くんと日本海と雪がやたらとしっくりくる…美人受けは冬が似合うのかとか、啓司さんの解像度がやたら上がりました。なんといっても凄いな~と思っていたところは、彼のような、一つの側面だけで見ると”モラハラ”に見えるようなキャラをきちんと正面から描いてかつ唯一無二な可愛らしさを表現しているところだったりするのでした。
ラブ以外の部分も読み応え満載のとしのさシリーズのふわっとした完結巻でした!どうぞお幸せに♪
好きだから、嫉妬して、すれ違って、喧嘩して、それでも、相手のために変わりたいと思うこと。出会いのエピソードから大きくなったシャノアの可愛らしい姿にふたりが過ごしてきた愛おしいたくさんの時間を感じました。
啓司の過去も傷も迷いも全部吹き飛ばしてくれるような、潤也のまっすぐな愛がとても眩しい。ラストの啓司の笑顔は、愛されている人の美しさに溢れていて泣きそうになってしまった。どうかふたりがずっと一緒に幸せでいられますように。
完結は寂しいですが、素敵な物語を届けてくださったたつもと先生には心から感謝を申し上げたいです。
たつもとみお先生のこじらせた男性、情感が重ための恋愛物語は、もろ手を挙げて好き、とは言えませんが、どの作品も惹きこまれます。
好みどんぴしゃり、ではないのに、新作が出るたびに買わずにいられない、というすごい求心力のある作品を生み出している作家さんです。
としのさ夫夫の1巻は、両想いで一緒に暮らしているとしのさ夫夫の、拗らせた恋愛感情と表現が、とても重く、特に年上夫の言動がネガティブすぎて、読んでいてかなりしんどくなりました。
双方ともお互いを深く愛しているのに、それが伝わらない、そして、揉めるたびに乱暴に体を重ねるという歪んだ愛情交換、という拗らせぶりが、つらかったです。両依存でもない、プレイでもない、お互いに向けている深い愛が伝わっていないもどかしさ、切なさがありました。
さて、想いを伝えあい、確認しあって、2人名義で住居も買い、大きくなった猫のシャノアとの3人家族のような穏やかな暮らし、潤也を取り合い、膝枕の位置でけん制しあう、啓司とシャノアの様子など、とても穏やかで胸が温かくなる光景から2巻が始まります。
両想いになっても不安な気持ち、不機嫌をコントロールできない啓司がやっぱり読んでいてしんどかったです。しかし2巻は年下の潤也の懐の広さ、包容力のすごさに感動しつつ、啓司、もうちょっとがんばれ、もうちょっと素直に、応援する気持ちで読み進めました。
シャノア脱走騒動による、会社の部下、マンション住民とのエピソードでは成長を感じて拍手をしたくなったり、気づいたら、すっかり啓司を見守るおばちゃんの気持ちになっていました。
成長し始めた啓司がちょっとした失敗をしたことで、次は潤也がやや暴走。
2人してモラハラぽい発言をしあって、愛し合っているのに、素直に甘え合えない、どちらかが尖っている様子にハラハラします。
たつもと先生の描く人物、物語でなかったら、読むのをやめてしまっていたであろうエピソードが続いて、やっぱりしんどい、でも、やっぱりさすが、たつもと先生、となりました。
2人のその後の話だけでなく、潤也が寝込んだことで、2人が出会ったころのことを思い出すエピソードも素敵でした。
ネタバレになるので詳細は記しませんが、出会ったときに手渡された潤也の名刺を、啓司がそのままずっと持っていたことがわかるシーンには目頭が熱くなりました。
潤也の誕生日エピソード、2人の関係は進んでいるけれど、啓司の部下たちとの関係がほんのちょっとだけしか進んでいない、でも、残業をしないで済むように協力するというエピソードもすごくいいなと思いました。
誕生日で改めて27歳という年齢差を感じてしまう啓司、そんな啓司に「啓司の命が尽きるまで一番いい状態で管理して俺の手で最後まで送る、それは幸せな完走だから」、「その時に思い知ればいい、俺の愛を」と優しい笑顔で伝える潤也、顔を赤らめて「それは執着じゃないのか」とやはり少し後ろ向きな啓司に対して、潤也が「愛だよ」と言い切るシーンには涙が出ました。
ドラマティックで大盛り上がりするエピソードはないけれど、2人が日常を積み重ねていく様子を見守り続けることができてよかったなあと感動する2巻でした。
完結だそうですが、機会があったら続けてほしい作品です。
あとがきでたつもと先生が、King Gnuの「三文小説」の歌詞が、閉鎖的な中に慈愛が充満していて潤也みがあってとてもよい、と記されていて、納得、と膝を叩きました。
BGMとして聴きながらの再読も楽しんでみようと思います。
14歳年の差カプの潤也と啓司。今回出会いのエピソードもあり、よりこれまでの2人の過ごしてきた時間に思い入れが。
年上の方が色々気にしてしまうけど、とにかく啓司さんが可愛すぎる!こういう可愛らしさはその人の元々持っているもので年齢に関係なくずっと変わらないと思う。潤也にとって永遠に啓司さんは可愛い人なんだろうなぁ。
愛ゆえの潤也の執着心もたまらないし、お互いに嫉妬したり心配したりは相手を想うからこそ。
お付き合いしてるだけのカプともまた違う、生涯を共に過ごすと誓った2人の関係がまさに夫夫。とにかく素敵で羨ましくなる程にラブラブだ!
