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14歳差。年下の夫に、今日も抱かれます
たつもとみお先生のこじらせた男性、情感が重ための恋愛物語は、もろ手を挙げて好き、とは言えませんが、どの作品も惹きこまれます。
好みどんぴしゃり、ではないのに、新作が出るたびに買わずにいられない、というすごい求心力のある作品を生み出している作家さんです。
としのさ夫夫の1巻は、両想いで一緒に暮らしているとしのさ夫夫の、拗らせた恋愛感情と表現が、とても重く、特に年上夫の言動がネガティブすぎて、読んでいてかなりしんどくなりました。
双方ともお互いを深く愛しているのに、それが伝わらない、そして、揉めるたびに乱暴に体を重ねるという歪んだ愛情交換、という拗らせぶりが、つらかったです。両依存でもない、プレイでもない、お互いに向けている深い愛が伝わっていないもどかしさ、切なさがありました。
さて、想いを伝えあい、確認しあって、2人名義で住居も買い、大きくなった猫のシャノアとの3人家族のような穏やかな暮らし、潤也を取り合い、膝枕の位置でけん制しあう、啓司とシャノアの様子など、とても穏やかで胸が温かくなる光景から2巻が始まります。
両想いになっても不安な気持ち、不機嫌をコントロールできない啓司がやっぱり読んでいてしんどかったです。しかし2巻は年下の潤也の懐の広さ、包容力のすごさに感動しつつ、啓司、もうちょっとがんばれ、もうちょっと素直に、応援する気持ちで読み進めました。
シャノア脱走騒動による、会社の部下、マンション住民とのエピソードでは成長を感じて拍手をしたくなったり、気づいたら、すっかり啓司を見守るおばちゃんの気持ちになっていました。
成長し始めた啓司がちょっとした失敗をしたことで、次は潤也がやや暴走。
2人してモラハラぽい発言をしあって、愛し合っているのに、素直に甘え合えない、どちらかが尖っている様子にハラハラします。
たつもと先生の描く人物、物語でなかったら、読むのをやめてしまっていたであろうエピソードが続いて、やっぱりしんどい、でも、やっぱりさすが、たつもと先生、となりました。
2人のその後の話だけでなく、潤也が寝込んだことで、2人が出会ったころのことを思い出すエピソードも素敵でした。
ネタバレになるので詳細は記しませんが、出会ったときに手渡された潤也の名刺を、啓司がそのままずっと持っていたことがわかるシーンには目頭が熱くなりました。
潤也の誕生日エピソード、2人の関係は進んでいるけれど、啓司の部下たちとの関係がほんのちょっとだけしか進んでいない、でも、残業をしないで済むように協力するというエピソードもすごくいいなと思いました。
誕生日で改めて27歳という年齢差を感じてしまう啓司、そんな啓司に「啓司の命が尽きるまで一番いい状態で管理して俺の手で最後まで送る、それは幸せな完走だから」、「その時に思い知ればいい、俺の愛を」と優しい笑顔で伝える潤也、顔を赤らめて「それは執着じゃないのか」とやはり少し後ろ向きな啓司に対して、潤也が「愛だよ」と言い切るシーンには涙が出ました。
ドラマティックで大盛り上がりするエピソードはないけれど、2人が日常を積み重ねていく様子を見守り続けることができてよかったなあと感動する2巻でした。
完結だそうですが、機会があったら続けてほしい作品です。
あとがきでたつもと先生が、King Gnuの「三文小説」の歌詞が、閉鎖的な中に慈愛が充満していて潤也みがあってとてもよい、と記されていて、納得、と膝を叩きました。
BGMとして聴きながらの再読も楽しんでみようと思います。
14歳年の差カプの潤也と啓司。今回出会いのエピソードもあり、よりこれまでの2人の過ごしてきた時間に思い入れが。
年上の方が色々気にしてしまうけど、とにかく啓司さんが可愛すぎる!こういう可愛らしさはその人の元々持っているもので年齢に関係なくずっと変わらないと思う。潤也にとって永遠に啓司さんは可愛い人なんだろうなぁ。
愛ゆえの潤也の執着心もたまらないし、お互いに嫉妬したり心配したりは相手を想うからこそ。
お付き合いしてるだけのカプともまた違う、生涯を共に過ごすと誓った2人の関係がまさに夫夫。とにかく素敵で羨ましくなる程にラブラブだ!
とても甘くて素敵なとしのさでした
受けちゃんが、臆病なのが可愛く描かれていてスゴイ
これ、BLだから許されるのかな
仕事も出来て、見目もよくて、性格は少々難ありだろうけど、それを差し引いても余りある魅力が、女性に一切反応示さないのすごい
その受けちゃんが、めっちゃ頑張ってた2巻だと思います
二人の馴れ初めとか、受けちゃんの家族関係とか、いろいろ知れてまた1巻を読み返しました
セリフがシンプルなのに刺さるものがたくさんあってそれも素敵でした
あと、二人ともメガネなのも最高でした
アンソロジー掲載のときから、この作品の続きを読みたい!!
と、思っていた作品がまさかの2巻まで発売するとは!!
2巻では、周囲の目を気にする啓司が、潤也とのことを考えたり、少しずつ外へ目を向けたり、
大きな進歩があった1冊だったように感じました。
シャノア脱走の件でも、潤也の誕生日の件も、
会社の人たちは啓司が思っているよりも心配し、白い目で見ることなく、協力姿勢を見せてくれるなど、
世の中がよい方向へ変わってきているのだと同時に、
普段仕事で頑張りすぎて周囲に助けを求められない、ひとりで抱えてしまう啓司の人柄をよく部下が理解しているのだなあ、、と。
で、個人的には潤也の啓司Loveすぎるド執着ぶりにどちゃクソ萌えまくりました。
自分の作ったものしか口に入れて欲しくないとか、管理したい性癖はおそらく本音でしょう。
ですが、包容力高めな年下攻めは、結局大事な恋人の最善を考え、甘やかすわけで。
どっちがモラハラか、的な会話になったときも、本当のモラハラは啓司ではなく、潤也だと潤也本人が口にした瞬間、
まりあげはの性癖も萌え上がり、
くぅぅうう! 年下イケメン攻めにどちゃクソ愛されるおじさん最高すぎる!!
と、唇を噛み締めて嬉々とした怪しい腐の民が爆誕しました。(いや、前からあやしい腐の民だけど、、)
そして、エンドマークのシーンについて。
本音でいうと、もっともっとふたりのお話を読みたかったです。
人生を完走するという、その視点。
潤也、あなた本当はいくつなの…??
人生何周目??
と、問いたくなるほど、年上カレシと添いとげる覚悟が。
人ができた発言だと思いました。
いや、ホントに完結なんて信じられませんでしたが、とても多幸感溢れるエンドでした。
ステキな作品をありがとうございました!!(深々とお辞儀する)
前作では、この先ずっと本当に自分を愛してくれてそばに居てくれるのか、ということを信じられるようになるまでの過程でした
今作ではそれを乗り越えた先に素直に愛情表現をすることや、未来に希望を持つこと、先の約束をすること、なと明るい人生の展望を持つことが出来ていて、成長したなぁとかんじました
年上受けの可愛いことはわかっていましたが、思った以上に攻めの執着がみれて大満足でした
旅立つその日の最期の瞬間までどうか手を握りあっていられますように
