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みそっかすお守り鳥のご主人様は騎士団長

misokkasu omamoritori no goshujinsama ha kishidanchou

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表題作みそっかすお守り鳥のご主人様は騎士団長

ルーカス
王弟で国一番の剣士と名高い騎士団長
マル
店で売れ残っているお守り鳥

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

鳥の国として知られるリューゼバルド。
なかでも『お守り鳥』は見目麗しく、人姿に変身したり主人となった人間を特別な力で守ることもでき、やがては家族同然の存在になるというのだが…、マルは真ん丸な白い体に小さな翼、飛ぶこともできず能力はわずかな癒しの力だけという店の売れ残り。
ところがある日、国の英雄、騎士団長ルーカスがそんなマルを己の守り鳥にしてくれた。
そしてとある大事な任務のお供をすることになり……。

作品情報

作品名
みそっかすお守り鳥のご主人様は騎士団長
著者
伊勢原ささら 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784815533113

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16

4.8

(28)

(25)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
136
評価数
28
平均
4.8 / 5
神率
89.3%

レビュー投稿数9

「お守り鳥」ってなんて素敵な世界

この寡黙な黒髪が攻め?いや、表紙を見るに陽気な金髪が攻め様?と首を傾げながら読み始めましたが(個人的に黒髪キャラが好きなので)、いやいやいや、ルーカス様!完全同意です。マルは国宝級の可愛さです。呼ばれて「あいっ!」と元気よくお返事してしまうまん丸でフワフワのお守り鳥のマル。
お守り鳥としてはちょっと(かなり?)冴えない姿かたちのマルですが、何事にも一生懸命で、優しくて、いつか青い空を自由に飛ぶことを夢見る頑張り屋さん。そんなマルを心から愛して大事にする騎士団長のルーカス殿下。
何度読み返しても心がふわぁとほどけて、知らず微笑みが浮かんで、幸せになれるお話でした。

0

生まれたときから悪い人(?)はいない

純真無垢で前向きでまっすぐに光を見つめて健気に生きるマル。そんなマルの本質を見抜いてマルの心根に(ふわふわも)惹かれるルーカス。二人のゆくてを阻むものは多々あれど、マルは憎んだり恨んだりせず相手の心に巣くった暗雲を吹き払ってしまう。そんなマルに癒され、私の心にも清々しい風がふいていきました。

1

シリーズ化希望!!

めっちゃ良かった〜〜〜。
溺愛男前攻め×めちゃくちゃ健気受け!

可愛らしい表紙は画像で見ていましたが、実際に紙本で手にとったら、思った以上にめちゃくちゃ可愛らしくて童話の世界のようで表紙から素敵すぎました。

お守り鳥のマル(受け)がもう健気すぎて…!
お返事の「あい!」が最高に可愛い。
純真で前向きで素直で、嫌みなところがなく、終始ひたすら応援したくなる主人公でした。
序盤の攻めとの出会いから、攻めと共にマルのことが大好きになってしまった。

ルーカス(攻め)もハッキリきっぱりと最初からマルをまるっと受け入れてて溺愛で最高です。
お互いに唯一の主人とお守り鳥として絆を深めていく過程や、マルのうれしさや喜び、みそっかすとして生きてきた自分のお役目に目覚めるところ、もう本当にキラキラしていて堪らなかったです。

"みにくいアヒルの子"なんだろうなぁと早くから分かりますが、本来の姿が判明してからもマルはマルで。
2人の別離はとても切なかったけれど、お互いに信じて前向きに過ごす様子が読んでいて安心できました。

忠臣ザックも、攻め兄である王も、魅力的な人物が多くてもっとお話を読みたいです!ぜひシリーズ化を!

2

No Title

とても可愛らしいお話でした。
御伽噺のような雰囲気もありつつ、しっかりとBLでした。
受・マルがとても素直で可愛らしく、読み始めて2ページ目で「あ、この子好きだな」と好感を持ってしまうほど良い子でした。

そして攻・ルーカスが本当に素敵。
容姿端麗で王弟で騎士団長という点もさることながら、何よりその内面。
明るく優しく面倒見が良く、挿絵からイメージする印象とは良い意味でギャップがありました。
こんなキラキラした王子様っぽいイケメンが、あんなざっくばらんに優しく接してくれるの!?みたいな。
人を勇気づけ、安心させ、まさしく太陽みたいな人。

帯にも書かれているフレーズ。
「いつも笑顔でいろ。幸せでいろ」
作中でルーカスがマルに言った台詞ですが、すごい台詞ですよね……。
心をガッ!と掴まれる。
こんなに優しく愛に溢れた「〜でいろ」という台詞があるだろうか。
そしてこの台詞をシンプルに帯に書いた出版社さんもすごい。

挿絵もとても綺麗で可愛く、特にルーカスがかっこ良過ぎて眼福でした。


4

丸っこくて飛べないお守り鳥が幸せになるまで

今回は王弟の騎士団長とお守り鳥のお話です。

長く主のいなかった受様を
攻様がお守り鳥とし幸せな伴侶にするまで。

リゼバルド王国は碧豊かな国で
様々な種類の鳥が生息する鳥の国です。

人一番の特色である"お守り鳥"は
鳥としては大型で人と同程度かそれ以上の知能があり
主人となった人間を守るための固有の特殊能力と
人の姿に変身する能力が特徴で国史の初めから
国民に寄り添い助けてきたとされます。

受様もそんなお守り鳥ですが
普通の鳥達とはちょっと違った容姿で
18年間お守り鳥として望まれた事がありません。

受様はまん丸で真っ白な体に
小さい翼と申し訳程度の尾羽で空を飛べず
身体に振れた人をほんのりと幸せな気持ちに
させる癒しの力がありますが

来店する客はまず見た目で敬遠されるため
18年間欲しいと言う人が現れません。

ところがお使いに出市場で
キラキラな金髪と真っ青な瞳の優雅美青年に
呼び止められます。
彼が今回の攻様です♪

攻様はフリフリ歩いていた受様が
可愛らしくてつい声を掛けたそうで
受様にとってとても良い日になったのですが

その3日後、攻様は受様を
自分のお守り鳥として譲り受けたいと
受様のいる店にやってきて・・・

王弟で騎士団長の攻様と
容姿が他の鳥とはかなり違うお守り鳥の受様の
童話風ファンタジ-になります♪

攻様は現王の弟で数々の手柄を立ててきた
国の英雄の騎士団長ですが
今までお守り鳥を持ちたいと思った事がなく
受様だからこそ迎える決心をしたと言ってくれ

無事に攻様のお守り鳥になった受様は
騎士団長の攻様が側近と2人だけで
北の地を目指す旅の理由を教えられます。

この国には神から使わされる光鳥の伝承があり
最近になってその文章と宝玉を納めた箱が
輝きを放ち始めたため光鳥の出現地として伝わる
北の森の教会に向かっていると言うのです。

受様もその旅に加わり
攻様との信頼関係が強固になった事で
人に変われるようになると

攻様は短期間で人間化した受様を
鳥の時同様可憐で美しいと褒めてくれます。

受様は攻様にどんどん惹かれていき
攻様は言わずもがなな状況になりますが

北の森の近くの村が黒い鳥の襲われたり
光鳥を自称する美しい鳥が現れたり
と攻様達の旅は予定通りに進みません。

しかも北の森の教会に残された箱の中の
文書に描かれていた光鳥の描写は
受様の鳥姿そっくりなのです。

光鳥は国と王のものであり
受様は攻様の守り鳥ではいられなくなり
攻様は受様を隠そうとしますが

攻様と兄王には不仲説もあり
反逆罪にも問われかねない事態になったり
偽光鳥が再び村を襲撃したりでハラハラMAX!!

受様が攻様の隣を居場所とするまで
とっても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

亜樹良先生のイラストが世界観にぴったりで
優しさと愛に溢れるとても素敵な物語でした♡

2

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