あらすじ
僕には、この手をとる資格があるのだろうか?
恋心と贖罪に揺れるドラマティック・ラブストーリー
「僕はあの日 ピアノを選んだんだ」
天才ピアニストとして国内に名を馳せる依鈴(いすず)は、充分な実力があるのに海外での活動実績はいまだゼロ。
理由は、幼なじみの当真(とうま)とどうしても離れることができずにいるから…。
当真の右手にある痛ましい傷痕は、彼がかつて奏でた猫と戯れるような弾む音色を奪ってしまった。
その原因をつくったのは自分だと、依鈴は今でも”あのとき”のことを後悔していてーー。
好きなのに、罪悪感が邪魔をする。一歩踏み出せない二人のビタースイート・ラブ。