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『HUG 30』に続く3部作の中間、2作目のこちら。
びっくりするほど面白い…!!!
読書中も大興奮、読み終えた直後の今も、興奮冷めやらず。
前作同様、3作品とそれぞれの書き下ろしが収録されています。
中でも2作目が強烈。一番”木原節”を感じるお話でした。
いいところ一つもなし!なモラハラ・パワハラ医者受けと、ド執着腹黒攻め。
呪い!ホラー!と思いきや…
と、続く書き下ろしでのタネ明かしに「やはり!!」と唸る。
読後感は全然良くなく(すみません)、絶対忘れられないインパクトのあるお話です。
以下、3編それぞれのお話について感想を...
◆「ハッピーライフ」
このお話が、個人的に萌え度一番高めでした!
ルーズでだらしなくて無責任な情けない攻め×人生設計しっかり真面目君、だけどちょっと変わり者系の受け。
ハウスウリーニング会社が舞台のお話です。
フケを放置していてお風呂は4日に1度入ればいい方、なんて不潔すぎて絶対嫌!!
と、読みながら咊佐(わさ・受)と一緒にイライラしていたのですが、、、
なんで、なんで!?
読みながらだんだん高梨(攻)が可愛く思えてきちゃってどうしよう。
クリーニングの依頼主×担当者という関係から、なぜか再会して
お仕事紹介→同居容認→犬容認(!!!)→恋人関係、容認(!!!?)と、
あれよあれよという間に絆されてく過程になんだかもう、笑いました。
無責任で最低な顧客により押し付けられたダルメシアンの名前が
「君島(受けの名字)ダルメシアン」になるところ、我慢できずに吹き出しましたꉂ(๑˃▽˂๑)
座右の銘がまさかのカタカナで「ハッピーライフ」な史郎・32歳に呆れ返っていたはずなのに、読み終える頃には彼が愛おしくてたまらなくなってます。
ただただ堅実に生きてきた咊佐の人生に飛び込んできた、異星人(のような)攻め。
同居が解消されホッとしたはずなのに、数日後いてもたってもいられず
高梨とダル(ワンコ)のもとへ足を向けちゃう咊佐の気持ちに大共感。
読んでいる自分もなんだか寂しくなったりして、完全に高梨に心つかまれていました。
高梨の不器用さ、情けないところが最高に可愛らしいのです...
ラスト一文がまた、最高に素晴らしかった。
恋だの愛だのを知らず、重要だとも考えていなかった咊佐の心情がいかに大きく変化したか、ドカン!とダイレクトに伝わってきました。
このお話、大好きです。何度も何度も読み返してしまうと思います・:*+.
◆「CURSE」
もーーーー昼寝シアン先生が扉絵ご担当、というのがぴったりすぎる!!!!
ドドドドドドド執着攻め。
でもって、「ど」の付くクズ受け。
研修医を虐め抜く時田(受)に、ある日占いサイトで予言された「呪い」が次々と
襲い掛かりー
というお話です。
受けが本当に人でなしのろくでなし、クズでございます。。
研修医への言動、人間性が酷すぎて読んでいて吐き気がしてきたほど..
でも3つのお話の中で、間違いなく一番インパクトあります。
一度読んだら忘れられないと思う。
用意周到に絡みとられ囲い込まれても、ちっとも「気の毒」に思えないクズ受けですし、懲らしめられて、結果皆ハッピー!(なはず)なエンディングに「はあ…すごい話だ...」とため息が出ました。
読後感は正直良くはないのですが、「さすが木原先生」と唸らせる力を感じるお話でした。
いやーーーー...すごかった...
◆「大人の玩具」
こちら、思った以上の「エロエロ」度合いにびっくりーーー!!
ほんのり微ホラー…というか、ミステリーでしょうか。
学生時代の後輩×先輩、後輩からの片想いのお話なのですが、
複数プレイ・陵辱あり。剃毛プレイもあります。頭まで綺麗に剃られる展開にビックリ。
けれどもその真実は…?と、書き下ろしで微妙に明かされる「まさかの?」と思い当たる可能性が面白い!!
桐谷(攻)にとっては僥倖…でも、なんで付き合えたの?といまだ不思議に思ってるところにクスっと笑っちゃいました(*´艸`)
思わぬところから転がり込んできた幸運!✨
坊主頭の甚一(受)も書き下ろしでは桐谷との甘イチャが幸せそうで何より。
「エロ特集」で書かれたという一作、納得のえちえち度でした。
===
4月刊行の記念本3作目も、本当に本当に今から楽しみでなりません。
そして最後になってしまいましたが、木原先生商業デビュー30周年おめでとうございます✨
やはり最初にお伝えしたほうがよいのかなと思うのですが、読む人を選びますww極北村の皆様いらっしゃいませ!
第一弾より極北感強めな印象、まさに"THE Far North"でした。ところが、するする読んじゃうんですよ。面白いから!!!こんなにヘンテコな(←褒めてます)愛の(?)かたちを、こんなにも読み易く表現しちゃう作家さんってちょっと思い当たらないというか、もう本当に極北BL界隈(というジャンルがあるなら)オンリーワンかつナンバーワンですよね!
今回もキャラクターのクセがツヨツヨでその設定に魅了されました。一般的なラブストーリーでは絶対主役にならなそうなちょっと異常性のあるおじさん&お兄さんたちが、最終的には違和感なくラブ案件になっている木原マジックが炸裂しています。幸せのかたち(と性癖)は人の数だけあるんですよね。
個人的に一番好きだったのは、2話「CURSE」です。萌えっていうかめちゃ笑いました。爆裂に人間性がダメダメな主人公が、しょーもない罠にひっかかってあたふたしている様子が滑稽というか愛おしいというかw、普段の振る舞いがヤバいだけに痛快にすら思えて、ほんっと笑えるんですよ…。でも最終的には割れ鍋に綴じ蓋ラブ!コミコミさんのおまけSS(攻め視点!)はぜひ読んでほしいんですけど、想定外の糖度にニヤケが止まりませんでした。
3話目はタイトルからしてエロいんですけど、実際ひたすらエロいです。なのに設定の面白さ(可笑しさ)がエロを凌駕していて爆笑してしまいました。なんだったんだ…ジャパニーズエロエロホラーです。付喪神が長年の片想いを実らせるお話っていう認識であってますか?!物は大切にしないとね。
というわけで、私は読み終えるまでに何度も笑ったので「笑神2」とかいう評価があればそれにしたかったのですが、ないので「萌2」にしました。
