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狼殿下と愛され黒猫妃の祝福

ookami denka to aisare kuroneko hi no shukufuku

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表題作狼殿下と愛され黒猫妃の祝福

ランフォード・フェイ・ルアーノ
狼獣人、ウェロン国の王弟、国一番の騎士、30代
シェイン・フェイ・ルアーノ
猫獣人、ランフォードの伴侶

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

貫井ひつじ先生の大人気作品「狼殿下と黒猫」シリーズ第5弾!

愛を育む王弟夫妻の前に、ランフォードの愛妾になりに来たと宣言する栗鼠王女が現れる。過去の出来事から王女を拒絶するランフォードだが、シェインは王女の愚行に心を痛める乳母クロエが気がかりだった。必死の呼び声が相手に届かない辛さから声を失ったシェインには、クロエの心が限界なことが理解できたからだ。一方、ランフォードは王女に付き従う猫獣人の商人ラジーから偽りの臭いを嗅ぎ取っていた。不穏な気配にランフォードはシェインを守ることを改めて誓うが…?

作品情報

作品名
狼殿下と愛され黒猫妃の祝福
著者
貫井ひつじ 
イラスト
芦原モカ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041172827

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萌々

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(1)

中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
142
評価数
30
平均
4.7 / 5
神率
76.7%

レビュー投稿数6

ウェロン王城を揺るがす王弟愛妾事件

本シリーズは王弟の狼獣人と声を失くした猫獣人のお話です。 

攻様に執心する他国の王女が巻き起こす顛末を収録。

受様は猫獣人の国ヴェルニルから
狼獣人のウェロン国王弟の攻様に嫁ぐことになった
王子の身代わりとされます。

攻様は鋭い嗅覚によって嘘を見抜くため
受様が偽物である事は即バレするものの

母との生活で声を失くしながらも
純真で曇りのなく育った受様は
攻様の心をがっちり掴んで番となり

攻様に大切にされる事で
受様が負った母の呪縛も少しづつ和らぎ
言葉を取り戻しつつあります。

本日はウェロンにて
異なる種族の婚姻関係を認められ
王弟夫婦の立会いのもと民間で初めて
猫獣人と狼獣人の夫婦が誕生します。

受様達と縁深い2人が式を終えると
攻様は死期の間中受様が預かっていた
2人の赤子にすら嫉妬していて

赤子を母親に返すと受様を膝に膝に抱えて
周りも引くほど2人の世界を作っています。

式を見に来た見物人達がだいぶ減り
攻様達が建物から出る準備が整い始めた頃
突然攻様の身体に緊張が走ります。

直後近衛兵団長が駆けつけ
王弟夫妻に南国ラダパツキ王国の女王が
面会を申し出ていると告げた途端
攻様の身体の強ばりがさらに増します。

攻様の態度から
王女が招かれざる客人である事は明らかです。
無作法な客人がもたらす嵐の行方とは!?

既刊「狼殿下と黒猫新妻の献身」に続くシリーズ5巻目は
かつて王宮を阿鼻叫喚の嵐に陥れた栗鼠獣人の王女が
巻き起こす騒動の顛末となります。

本シリーズは
攻様の受様という番への並々ならぬ終着ぶりと
それを純粋に喜べる受様がかなりツボなのですが

今回は狼獣人にとって何よりも重視される
番という存在を理解しせず己の主張だけを通そうとする
栗鼠獣人の王女が巻き起こす騒動から始まります。

件の女王はかつて故国が他国から侵略を受けた15年前に
他の姉妹と共にウェロンに滞在していた折に
様々な嘘をまき散らして王宮を混乱させた上に
攻様との婚姻を強要しようとした過去があります。

今回は父王が用意した縁談が不服だからと
攻様の愛妾になって攻様の子を産んであげるわと
信じられない提案を口にするのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

ラダパツキは一夫多妻が普通ですが
狼獣人にとって番は唯一無二であり
攻様ばかりか王族や臣下、使用人達をも
あったけにさせる提案です。

しかも王女には彼女の行動を諫める乳母と
弱腰の宝石商の猫獣人しか供はおらず
誰も彼女を諫められないのです。

王女の自分勝手な言葉しか発しない王女の背後に
勢力拡大を狙う他国の獣人達の策略や
見返りの無い献身を貫く王女の乳母と王女の
誤った関係が見えて来て男前な攻様や
心優しい受様を巻き込んでいきます。

受様が拉致られ、攻様が救出に乗り出して
ハラハラ&ドキドキMAX!!

ウェロンに再び平和な日々が訪れるまで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

0

より一層愛を深めていく

『狼殿下と身代わりの黒猫恋妻』、『狼殿下と黒猫新妻の蜜月』、『狼殿下と黒猫愛妻の献身』、『狼殿下と黒猫妻の深愛』に続くシリーズ5作目になります。

栗鼠獣人の王女がランフォードの愛妾になりたいと押しかけるところから始まります。

乳母や周りの話を聞かない王女の身勝手な振る舞いにかなり辟易させられましたが、そうなった経緯を知ると胸が痛みます。
王女と乳母の幸せを祈っています。

シェインが豹獣人に拐われた時はヒヤヒヤしましたが、ランフォードが助けに来て安心しました。

ランフォードに匂いづけをする積極的なシェインがとても可愛くて、シェインに惜しみない愛を注ぐランフォードがとても格好良いです!

これから2人の在り方が少しずつ変化していきそうですが、より一層愛を深めていくんだろうなと確信しています。
大好きなシリーズなので、今後も続いてほしいです!

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泣いてくれる

シリーズ買い。スキなんですよね、このシリーズ。今作も沁みいるところがありましたが、シリーズ通してで言うと他の本の方が勝つので萌2にしました。シェインがね、いい子なのよ。ここ数年の本の中では№3までに入る方です。めっちゃ強い印象があるというよりかは、代わりに泣いてくれる、穏やかで柔らかくてそっと包んでくれる、そんな癒しタイプかな。そういうタイプが好きなのよーという方は是非是非シリーズ1作目から!強く推奨いたします。本編230P+あとがき。

相変わらず仲睦まじいランスとシェイン。そんな二人の元にまたもや爆弾が投下されて・・・というお話。まあお話にならないんで爆弾要素は必要なのですが、今回の爆弾はこれまた人としてお近づきになりたくないというか・・・(笑)

攻め受け以外に登場人物は
イオシフィナ(栗鼠獣人の国の王女)、クロエ(王女の乳母)、悪党、その他国王王妃王子王女、ダルニエは通常運行♡

++ 初めて読む人向けに攻め受けについて

攻め:強いイケメンなんだけど人の想いを嗅ぎ分ける能力に長けているが故に人嫌い。受けが好きすぎて過保護。兄夫妻には頭上がらない感じ。
今回、シェインに言った一言「泣いてやるべきだ」というところがすごく良かったなあ。あんさん、人の事を思いやるって出来たんやん!

受け:ランスがすっごく好きなラブリーぴゅあぴゅあ+人としてすごく優しい黒猫ちゃん、要は天使。過去の辛いことが原因で発声できなかったが、ランスの前で少しずつ声出るようになっている。いろんな事情で思いを表すことが出来なくなっている大人の思いを汲み取ってくれるんだなーと今作で感じました。今回は代わりに泣いてくれています。浄化の涙。

攻め受けもいいんだけど、周りのキャラ、特に兄夫婦(国王夫妻)が良いのです。
攻め兄は国王として強いところも判断速いところもあるし、甘いも酸いも表裏も把握していて、統治者としてバランスよし。
兄嫁がこれがまた最強。何人子供産んだんだっけか?マリア・テレジアを彷彿とさせるおかんっぷり。器でかくて怒ったら怖くて最高大好き。今回の爆弾娘に、しっかり説教というか雷落としてくれています。すっきり。

大好きなシリーズ、また続きが出るように感じています。ゆっくりで良いので、先生また新しいお話をよろしくお願いいたします。もはやこのキャラは自分の国のロイヤルファミリーという気持ちです♡

めんどくさいので申し訳ないですが、ここに。コミコミさんの付けてくれる特典ペーパーがなかなか秀逸なので、レビュー書き足し。
王妃と王女とシェインが集っている時のお話で、王女(双子)が「叔父様のどこが好きなの?」と聞いてくるものです。
良かったなあ。。。。シェインが上手いこと回答するんですよ。ほんと。シェイン、大人になったねえ。しみじみする良いお話でした!気になる方は是非是非!

0

相手のことを考え、行動に移せるのもまた強さなのだ

ランフォードとシェインのラブ度も回を増すごとにどんどんボリュームアップし、相思相愛っぷりが相変わらず止まることを知らないウェロン王国の王弟夫妻。
においつけはランフォードの十八番だったはずですが、シェインの方から積極的にランフォードににおいつけをしようとする一幕には、おやおや……シェインもすっかり夫のランフォード色に染まってしまったようです^ ^
いつも控えめなシェインが魅せる積極的な姿に、夫への愛情を伝える健気な成長が海見えて微笑ましかったです♪

作者さんのあとがきから察するに、今作でどうやらシリーズ最終っぽい……?ですね。
不遇な身の上だった猫獣人のシェインが狼獣人の国・ウェロンを居場所とし、大切な伴侶と愛しいファミリーたちに囲まれて幸せな生活を送るのもすっかり見慣れた光景に。周りにドン引きされるほどのマーキングをシェインに施すランフォードの牽制攻撃も、これで読み納めとなるかと思うとちと寂しいです。

かつてランフォードに求愛したという栗鼠獣人の王女が、ウェロン王国に来訪しランフォードの愛妾にしろとか色々問題騒動を起こすのが今作のお話。常識を逸脱したわがまま王女の奇行と暴挙に振り回されるランフォードとシェインがこの問題をどうクリアしていくのか、その裏に潜む外交問題にも目を向けながら行動を起こしていくのが見どころとなっています。

頭のオカシイ変な女が横槍を入れてくるのがBL的な見どころですが、当て馬にもならないレベルなので嫉妬感情とか不安感情を持つに至りません。そこよりは、その王女と乳母との関係に注目というか……彼女たちの間にある複雑な関係と強い絆に迫るのがどちらかというとメインのお話かな。
シェインの気付きによって王女の奇行の謎や精神的負債の原因が露わになり、問題解決に至ったのはシェインの慈悲深さがあったからだと思います。義姉の王妃のようにズバッとハッキリ言うことは出来ないけど、相手の弱い部分に寄り添い共感することができるのはシェインの強みでしょう。
ウェロン国の強さを、シェインがいい意味で和らげているバランス感が素敵だなと思いました。

王弟妃としての存在感も出てきましたし、責任感も強い。ランフォードに愛されるべき存在…いや、ウェロン国全体においても愛されるべき存在になっていくであろうことが今後も期待されますね^ ^
強さと愚直さの夫とは真逆の献身的な伴侶像のシェインですが、ときに大胆な行動をしたりと決して受け身だけの弱々しい存在でないことが、ランフォードとはまた違った強さを感じるところでした。

ランフォードとの間で交わされる言葉は徐々に増えてきてる感じですが、いつかシェインのその聡明な思考と優しい言葉が多くの方に届けられる日がくることを願っています。

2

No Title

貫井ひつじ先生の大人気作品「狼殿下と黒猫」シリーズ第5弾にあたる作品です。

大好きなシリーズ作品なので、発売日をこころまちにしていました。

『狼殿下と身代わりの黒猫恋妻』、『狼殿下と黒猫新妻の蜜月』、『狼殿下と黒猫愛妻の献身』、『狼殿下と黒猫妻の深愛』と、すべてよんできましたが、大好きな作品で、繰り返しよんでいます。

今回の作品から、新たなキャラも登場して、ストーリーによりふかみがましているような気がしました。

ファンタジー好きには、たまらない作品だとおもいます。

イラストもよかったです。

1

強烈インパクト!の新キャラ登場。荒波襲うシリーズ第5巻

まるでサイコパスのような、強烈なインパクトを放つ女性当て馬登場…!
波乱の展開を見せる、シリーズ第5巻でした。

貫井先生の代表作、大好きな「狼殿下シリーズ」も、なんともう5冊目なのですね。

『狼殿下と身代わりの黒猫恋妻』
『狼殿下と黒猫新妻の蜜月』
『狼殿下と黒猫愛妻の献身』
『狼殿下と黒猫妻の深愛』

恋妻→蜜月→献身→深愛ときて、こちらの新刊「祝福」へと続く。

そのタイトルどおり、初夏の陽気の中での
祝福の場面から物語が始まります。

前作で登場した猫獣人の夫キースと
狼獣人の妻・ターニャの正式な結婚が認められ、
二人の間の赤ん坊・シェインも元気に尻尾を振り回し…

と、始まりこそ微笑ましいのですが!

直後の新キャラ登場から怒涛の展開、一波乱もふた波乱も起こります。

この新キャラというのが、かなり厄介な女性キャラで…;
ランフォード×シェインに限らず王宮中の人々を巻き込み、
これでもか!というほど掻き乱してくれます。

正直なところ、かなり自分の苦手なキャラクターでした、、
(あらすじを読んで覚悟していたものの、傍若無人ぶり・わがまま自己中ぶりが想像の上をいっていた)

このリス獣人・イオシフィナ王女のおかげで
物語全体の「萌え度」としてはやや控えめになったかなと思います;

とはいえ、物語の面白さは疑う余地なく!

単なる「当て馬登場」では終わらず、その陰に潜む大国の陰謀、
歪んでしまった人間関係とその修復等、複雑に絡み合う事情が
物語に奥行きを与え、読み応えある一冊となっていました。

ランフォードとシェインのもとに突如現れたリス獣人・イオシフィナ王女。
彼女はなんと”ランフォードの愛妾になりに来た”と宣言し、
二人の拒絶も「わたくしは気にしませんから」とお構いなしでどこ吹く風…

それから王女の言動に振り回される日々が始まるも、
水面下で何やらきな臭い大国の動きがあるようでー

と続きます。

読んでいて不穏な空気に思わず眉を顰めたくなるのですが、
そんな中でも変わらず安心させてくれるのが、
ランフォード×シェインの強い絆と深い愛!

いつもの「あれ」、シリーズで一番ワクワクする
ランフォードによるシェインへの濃厚な”匂いづけ”、
今作でももちろん見ることができます◎

で、今回萌えに萌えたのが…

いつもの”逆”パターン、シェインによるランフォードへの”匂いづけ”です(*´◒`*)

イオシフィナ王女からの”ランスの愛妾になる”という申し出に対し、
はっきりと「いやです」と意思表示したシェイン。

ランスを王女から守るため、そして「ランスは自分の番だ!」と分からせるため、
いつもはランスがシェインを守るためにしてくれる行動をなぞるように
匂いづけしようとするー

いつもはランスの激重愛の陰に隠れているけれど、
シェインが番を愛し想う気持ちも、ランスのそれに負けていない!

で、人の気持ちなどお構いなしに自分の欲求の赴くまま、
傍若無人に振る舞う問題”児”王女(これで30歳オーバーという事実に唖然)、
イオシフィナですが…

この王女に対しては、物語中盤で王妃ノエラが
それは見事に爽快に一刀両断、黙らせてくれます。

母の剣幕に怯える双子の娘たちをその場に同席させ、
「これが外交よ」と、実地で学ばせる王妃、
とんでもなくかっっっこ良かった…!!

まるでサイコパス…と思わずにはいられぬあまりの”通じなさ”に
どっと疲労感を感じていたため、溜飲が下がる瞬間でした。

そして物語が違う側面を見せ、ピリっとした緊張感が生まれるのが、
王女に付き従って来た二人の人物・侍女のクロエと
商人ラジーに焦点が当てられてから。

-王女の出奔を手助けしたのは?その裏にある大国の思惑とは?
-侍女クロエと王女の関係とは?
なぜ、酷い扱いを受けながらクロエは王女のもとを離れないのか?

そんな疑問に対する答えが、徐々に明らかにされてゆきます。


王女に関しては正直、その生い立ちや事情を知っても
100%同情することは出来なかったかな、、

王女の虚言癖の始まり。
それが幼い頃の切ない経験から来ているものだということが分かり、
その点は気の毒に思うものの…
自分が顧みられなかったからこそ、
他人の痛みを想像し、寄り添うことも出来たはずなのに。

幼い子どもの精神状態のまま大人になってしまった彼女と、
そんな王女から離れられない侍女。

互いに「子離れ」「母離れ」できず(血の繋がった親子ではないけれども)
共依存関係にあった二人が決別を迎える終盤のシーン、切なかったです。

王女にその献身と言葉が届かぬ侍女クロエに、
母に顧みてもらえなかった自分の姿を重ね
”何か自分に出来ることはないか?”と懸命に考えを巡らせたシェイン。

二人が最後に、短くも思い溢れる言葉を交わすことができたのは、
紛れもなくシェインの発した言葉のおかげですよね。

自らが関わらなくても、王女の国の問題として突き放すこともできたのに、
決してそうはしない。
それが時に(案の定、今回も)彼自身の身を危険に晒すことにもなるのですが、
心を寄せ、理解しようと務められること、それがシェインの強さであり、
ランフォードが愛おしく大事に思うものなんだなあ、としみじみ感じます。

大事なつがいを人質にとられ、ひとり呼び出しに応じて
墓地へと赴いたランスと、侍女クロエを救いたい一心で秘密裏に動いたシェイン。

守りたいもの、救いたいもののために
二人それぞれが力や知恵を駆使して奮闘する様に、胸が熱くなりました。
(でもシェイン、ランスに内緒で無茶はしないで…!と思いつつ)

主役ふたりの変わらぬ激重愛と深い絆にグッと拳を握り萌えを噛み締め、
王女と侍女の苦く切ない結末に、複雑な思いを抱くー

そんな激動の物語。

確かに変わり始めた王女が、
この先の物語の中で(シリーズ、続きますよね…!)
いつかまたクロエに再会し、
あらためて思いを告げられる時が来るといいな…

そんなことを思いながら、本を閉じました。

3

この作品が収納されている本棚

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