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表題作虹の入江

スタジオディレクター 黛薫(通称ニケ)
浪人生兼スタジオアルバイト 入江希和 18歳

あらすじ

僕、入江希和。
大学浪人一年生の18歳。
厳格な両親の下、模範的な優等生の兄姉に比べられ育ってきた。
15歳の時、受験に失敗。
自殺しようとしたが、偶然にかかってきた間違い電話の相手に救われる。
以来、僕の人生観は変わった。
今はどこまででも前向きに生きている(つもりだ)。
でも心の隅で、3年前の命の恩人といつか会いたいと思っていた。
ある日ラジオで同じ声を聴いた僕は、そのDJを知ろうとスタジオでバイトを始めるが…。

作品情報

作品名
虹の入江
著者
染井吉乃 
イラスト
如月弘鷹 
媒体
小説
出版社
小学館
レーベル
パレット文庫【非BL】
シリーズ
虹の入江
発売日
ISBN
9784094207927
4.2

(5)

(3)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
21
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
60%

レビュー投稿数2

なかなか面白かった

ちるちるさんで調べてシリーズ物の1冊目と思って読んだのですが、あとがきを読むとはっきりとは書かれていないのですが、何かのスピンオフなのかな?と思わせる記述があります。
脇役のキャラについて書かれているのですが、結局どのキャラを指しているのか私には分かりませんでした。
でも、もし別の作品のスピンオフだとしても、この作品だけで理解できます。

芸能界を舞台にしているので、一般人の世界より華やかな雰囲気ですが、すごく売れっ子というわけではないようなので超セレブという感じではなかったです。
大学受験を失敗して浪人が決定した希和の視点で描かれています。
人探しのお話なのですが、なかなか探し人が分からなくて、読みながらあの人かな?この人かな?と推理するのが面白かったです。
人物描写も丁寧で、ゆっくりお話が進んでいきます。
恋とは分からずにほのかな想いを持ち続けている主人公がピュアで健気で可愛いです。
BL初心者の方にも入っていきやすいお話なのではないかと思います。

0

ひと筋縄でいかないお話

このお話は主人公の希和が3年前、間違い電話で話した恩人を探すという内容です。できれば極力ネタバレをしないようにレビューしたいと思います。

読みはじめはあまり好みじゃないかも…と思って読んでいました。ですが、最後まで読むといろんな意味で予想外だったというか、面白かったと思います。
希和は3年前に間違い電話で話した男性をずっと探しているのですが、たまたま聞こえてきたラジオのDJ、レトロの声を聞いて、あの時の男性ではないかと期待を持ちます。

その後、そのスタジオでバイトするとになった希和はそのスタジオで働く色んな人と知り合いになりますが、肝心のレトロはなんというか、結構愛想が悪いというか、意地悪なんですね。
私はどうもこのレトロというキャラが、悪い人ではないんですけど、希和を殴ったり泣きだしたり…という感じで(勿論理由はあるんですが)キャラとしては子供ぽくて好みではないかも…などと思ったり…。
しかし、レトロには秘密があって、途中から希和はレトロが本当にあの時の人なのか、そもそもレトロという人物は…?という疑問を持ちはじめます。

ネタバレしないように書くとあまり内容に、触れられませんが、最後まで読んで結果的に好みのカップリングだったと思います。
歳の差カップルがお好きな人にオススメです。ただ、本当にお話の本筋に入るのはだいぶ遅めな気がしました。
ラブストーリーというにはだいぶソフトな作品だと思います。

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