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表題作獅子は獲物に手懐けられる

蔵王寺真(シン),完全会員制クラブ「PetLovers」のライオン,27歳
鶉井千昭,呼吸器内科医師,29歳

同時収録作品獅子は獲物に手懐けられる

深見伊織,病院事務長
鶉井千昭,呼吸器内科医師,29歳

同時収録作品獅子は獲物に手懐けられる

モブたち
鶉井千昭,呼吸器内科医師,29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「他の男を気にしてる場合か? 俺だけ見て……俺だけ感じていろ」 呼吸器内科の医師である鶉井千昭は、ある夜、自宅で突然見知らぬ男に襲われた。それが会員制デートクラブ Pet Lovers のライオン、蔵王寺真との出会いだった。足首に見えない鎖を繋がれている千昭と、金で愛を売る不遜なライオン、真。千昭の義兄の企みの下、不本意な出会いを果たしたふたりだが、いつしか強く惹かれあうようになる。しかし、ある過去が千昭を苦しめ…… 究極のビースト・ラブ!!
出版社より

作品情報

作品名
獅子は獲物に手懐けられる
著者
榎田尤利 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
犬ほど素敵な商売はない
発売日
ISBN
9784813011781
3.9

(96)

(38)

萌々

(27)

(21)

中立

(5)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
22
得点
366
評価数
96
平均
3.9 / 5
神率
39.6%

レビュー投稿数22

非力なガゼルは牙を剥けるか?

「犬ほど素敵な商売はない」に続く、完全会員制の高級クラブ・PetLoversシリーズの2作目となりますが、それぞれ独立したお話なのでこちらだけでも読めるかと思います。
やっぱりこのシリーズはいつ読んでも面白いですね。

とんでもない上にろくでもない下衆…もといどクズが登場したり、前作の犬編と比べると大分ヒリヒリ成分が強いライオン編。
というのも、主人公である千昭の義兄による所業の数々が胸糞もので、心身共に徹底的に痛めつける暴力的なものばかりなのです。
ここを許せるか許せないか、読めるか読めないかによって評価が変わってくる作品かなあと思います。
泥沼を通り越してまるでドブのような日々から抜け出すことが出来ず、雁字搦めになってもがくことすら忘れてしまった草食動物と化していた千昭が痛々しくて。
けれど、逃げようと思えばいつだって逃げられるのに無気力で動けない様子が気になって仕方がなくなっていく。
脚が折れたガゼルはどう抜け出していくのか?
どろどろとした重苦しさを抱えた千昭の心理描写に読み応えがあって個人的にはありでした。

そんな苦しい日々の一方で、シンとの出逢いによってある意味凪いでいた千昭の内面が少しずつ変化していくわけなのですが…2人のセックスよりもキスよりも何よりも、車内での他愛もない会話に1番萌えを感じました。なんだかすごく良いんですよ。
ベタベタとはしていないのにとても甘くて、不思議な清涼感があるCPだったなあ。
受けのピンチに颯爽と現れる攻めの図は王道中の王道でありながらも、その後の受けの行動と衝動がおっ!となるもので、ただ助けられるだけではない受けの図は非常に好みでした。

惜しい点があるとすれば、義兄がただのクズだったこと。
かなりの拗らせ気質の方でしたので、もうちょっと愛憎めいたものがあっても良かったかなーと少々残念。
そして、サブキャラクターの別所先生が好きなツボを押して来る方で、毎回彼のことが気になっています。すごく印象的な人ですよね。

1

涙が出た

前作に続いてかなりストーリーが読ませる作品です。
犬は先入観と意外性に引き込まれましたが、この作品はガゼルの立ち位置にハマりました。

自分自身なら、多分千昭のようには生きられない、例え母や妹を思っていても、義兄に罪悪感を持っていたとしても。でも、千昭は自己犠牲の上で、耐えている。。。
そんな時にライオン、シンに出会うんですが、シンが良い男(なんか安っぽい表現ですが、運命的に出会えたんでしょうね)で千昭の一部を壊してしまう。ヒビの入った心は最終的に決壊し、義兄を殺すところまで進みます。
でもその決壊を塞ぐのもシン。

一番、グッと来たのは、お母さんが亡くなり、ベランダから飛び降りようとした前に最後に電話をしたのはシン。千昭が電話で「…ゲームをしよう…」というところ。
涙が自然と出てきました。

最後は、未来が拓けて行く終わり方なので救われますが、良い作品でした。さすが榎田さんです。脱帽。

2

下衆キャラが出てくるので嫌いな人は要注意!!

真と千昭だけの関係だけなら神評価したいところなのですが、なんせ深見の下衆度にずっと読んでいる間、喉にタワシを突っ込まれたままのような気分だったので萌2にします。深見のような人間て、存在するんですよ世の中には実際。10年長かったけど、千昭は真に出会えてよかった!!

2

君を守るため…「らいおんハート」(人*´∀`)

良かったです♪私は、不幸受けが最後に運命の人と出会ったことで幸せになるというハッピーエンドの物語が大好きなのです。ご都合主義と言われようが、ベタと言われようが、お約束事と言われようが構いません(^^ゞ 受けがピンチ!と言うときに助けに来てくれる攻めこそ、本物のヒーローだと私は信じております。

まぁ…今作のクライマックスシーン、攻めがもうちょっと早めに来てくれたら、って言うのは正直ありましたが…。それくらい今回の受けはイカれてる義兄から手酷いリンチに遭い、ボッコボコにされます(>_<) これでもか、これでもかと肉体的に痛いシーンが山ほど出てきます。

今作は、PetLoversシリーズ4作品あるうちの2作目。それぞれの作品が独立しているため、シリーズものにありがちな全作品読まねば意味が分からなくなるといった危惧は一切ありません。どの巻からでも自分が興味あると思った作品のみお手に取り、気軽に読むことが出来ます。それゆえ暴力シーンが苦手、という方にはあえてこの巻をお勧め致しません。

今作の攻めは「PetLovers」から派遣されたライオン。ビースト・カテゴリに属し、非常に獰猛なイメージがあります。ところが読み進めていくと分かるのですが、テクニックもスタミナもあるし、武術の心得もあって強いのに、心が優しい~んです。

最初、義兄が「ライオンが獲物を貪り食うショー」を観たい、ということで攻めを派遣し、受けを襲わせようとしました。ところがそうした行為は「規約違反」だとし、強引に受けを襲ったり、痛い目に遭わせたりしませんでした。どれほどホッとしたことか。私はこの時あたりから、攻めを獰猛なイメージではなく、「らいおんハート」のイメージで読み進めることになります。

私の好きなほのぼのシーンの一つに、攻めが「暇つぶしにゲームをしよう」と受けに持ちかけるシーンがあります。ヘビースモーカーの攻めに、受けが「恋人として禁煙を説得する」という、ディベート遊びのようなゲームです。

「俺はタバコが好きなんだ。タバコのない人生なんか味気ない。何で止めなくちゃならない?」

これに対し受けは恋人として反論するのですが、この二人の掛け合いが実に楽しかったです。私はまだ「交渉人シリーズ」を読んでおりませんが、まるでその前哨戦の様な一コマで、なるほど、うまい!と思ってしまいました。これはきっと、榎田先生お得意の分野なのでしょう。

逆に私が思わず泣いてしまったシーンがあります。それは受けの母親の突然の訃報のあと、自宅のベランダで攻めに電話を掛けるシーンです。今度は受けの方が「ゲームをしよう」と攻めに持ち掛けます。

「僕は今、ベランダにいて飛び降りようかと思っている。-中略-僕が飛び降りるのを止めたら、君の勝ちだ」

この時の受けの心情がたまらず、思わずうるっ。守るべき家族の一人、母親が亡くなり、義兄には心身ともに蝕まれボロボロになってしまった受け。悲しみと辛さと絶望で生きる張りを失ってしまったんですねぇ…。

そしてもう一つ心に残ったシーンが…。ついに、ついに!受けが(過去に起こった不幸な事件以来)一度も逆らったことのない義兄にナイフを突き立てます。もうホント、受けの気持ちは痛いほど分かります。ずっとずっと、どんなに虐められ続けても耐えてきたのですから。気持ちが爆発してしまったのでしょう。でもね、どんなに憎い相手でも殺したら刑務所行です。そこは攻めが必死に止めます、ところがそのセリフたるや、

「分かった。俺が殺す。こんなクソのせいで、あんたの人生を台無しにする必要はない。俺が殺してやる」

ええっ!でもそうしたら受けの代わりに攻めが刑務所行きですよー!でも、ここでようやく受けは目が覚めるのです。自分のために攻めが人を殺し刑務所に入る、そんなことは望んでいない、嫌だ!と。

いろいろあり、波乱万丈なシリーズ2巻目でしたが、私は読んでよかったなと思いました。悔しさや腹立たしさなど、本を通していろんな経験が出来ました。有難うございました。_(_^_)_

9

2作目は甘く

Pet Loversシリーズ2作目。1作目の犬が、独特の設定で緊張感のある甘いカップルで面白かっただけに、期待が大きすぎたのか、なんとなく普通だったなという印象。

今作はPet Loversというペット派遣の設定はほぼ活かされていない。プロローグのあおりでどんな猛獣がという期待マックスの中、攻めのシンはほぼ獅子の顔をみせることなく一途攻めで終了(金髪以外)。
一方受けの千昭は確かにガゼル。義兄に弱みを握られ脅される日々。雇われたシンに陵辱されそうになるも、優しいシンに淫らな体を開かれ、メロメロに。

基本、ラブラブなカップルなので、ライオンに喰われるガゼル、という構図ではなかった。ヒーローのように千昭を救うかっこいい攻め、というストーリーで、それはそれなりに楽しめたけど、シリーズとしてはやや勢いが落ちた。

顔が好み、で千昭に興味を持ったシンだが、本気で愛するまでの課程があいまい。千昭の芯の強さが出ていればもうちょっと納得できたかも。

辛口になってしまいましたが、単独のお話しとしては楽しめたので、中立より1つ星をつけて萌評価です。

2

ペットシリーズ2

電子にて。
ペットシリーズ2。
終始読んでて胸が痛くなる展開でした(。>_<。)
千昭が不憫すぎるし、深見は救いようのないクズで結局制裁を受ける事なく失踪しちゃったし。
シンの雄ライオンの例えは好きだな。ほんとにそんな感じがする!
穏やかだけど獰猛なライオンに守られて千昭は幸せになって欲しい。
そして二人でいつか千昭が夢見る草原に行ければいいな。

2

話は面白いが痛過ぎて

犬の次はライオンです。
前作の犬のお話が面白かったので、かなり期待していたのですが、とにかく痛い部分が多過ぎて…
でも話としてはすごく面白かったです。

百獣の王のライオン、真(攻)と、非力で憐れなガゼルの千昭(受)が、義兄の深見の策略により、プレイという名のレイプを仕掛けられます。
この時点で深見の最低最悪度は半端無いんですが、さらにエスカレートしていきます。
しかし、何をされても我慢する千昭が可哀想でもあり、何故?と…

昔、二人の喧嘩の末の事故により深見の傷は
男性としての精神的に深い傷になってしまったと言う事で、千昭は謝罪の為、深見の奴隷状態になってしまっているのですが、
深見もホモには嫌悪を示すのに、自分でお膳立てして真と千昭が抱き合う場面をわざわざ見物したにも関わらねず、嫉妬からか自分のを咥えさせたりと執着を見せて、どんどん千昭に対して暴力等がエスカレートしていきます。
しかも千昭はずっと諦めているから余計に救われないし。
ほぼ全編痛いシーンがあって、読み進めるのが辛かったです。

真が千昭に対して救い出したい守りたいという感情の変化がどんどん増してきている様子と、千昭の深見を殺そうとした時の愛情深い説得に、千昭の葛藤を考えたらせつないのですが、真があまりにも男前で格好良くてキュンキュンしてしまいました。

最後まで最低な深見が逃げているのが気になりますが、真が禁煙するしないでイチャイチャとやり取りしていたりと、最後はやっぱり手懐けられたライオンの拗ねた様子も可愛いかったです。

友達の所属するモデルクラブって倖生の事ですよね。二人が絡んだ場面も読みたかったな〜。

2

今度のペットはライオンです。

前作は犬だったけれど、今度はライオン。
ライオンってことは…今度はペットが攻めなんですね。

帰宅してすぐに、見知らぬ男に襲われかける千昭。
必死になって拒む千昭に違和感を抱いたライオン─シンは行為を途中で止め、初めからいた第三者にどういうことだ?と問いかける。
なにがどうなっているのか混乱する千昭は、クローゼットに隠れていた男、義理の兄である深見が現れて理解する。

深見がライオンを呼び、千昭を襲わせた。
帰ってきたところを猛獣のような侵入者にレイプされる。
そういったプレイを深見は楽しみたかった。

深見から虐待を受け非道な振る舞いをされても、抵抗せずただ言いなりになる千昭。
そこまでして深見に反抗しないのには、理由があった──。

不幸受け。
もうね、義兄がドグサレ野郎すぎて救いの余地なし!でした。
確かに一生ものの傷を負った彼の、道連れにしてやりたいというものはわからんでもないけど、結局やることやってて千昭を騙し虐げていたと知り、余計に義兄に嫌悪感を抱きました。

気まぐれで自由奔放だったライオンが、千昭のために必死になっている姿にきゅん。
一方すべてを諦めてしまった千昭の心は頑なです。
ライオンを『買った』から客はどんなリクエストをしてもいいはずだと理由付け、恋人みたいに抱いてくれと頼む姿が痛々しい。

最後の最後まで義兄に苦しめられたぶん、千昭にはとびっきり幸せになって欲しいです。


少し気になるのは、シンがお見舞にいったのって誰?ってところ。
「最初の客に見初められて、恋人になって、クラブをやめた」ってなってるけど…ユキ?
でもバイクで事故だしなぁ…過保護な轡田がバイクに乗るの許すかしら。

モデルを始めるきっかけの友人は、ユキだよね。
ちょこっと出てくるなら、完全に登場してほしいと思ってしまうのは、前作のカップルがお気に入りだから。笑

手懐けられたライオンなら飼ってみたい。
いや、千昭だから手懐けられたのか…。

4

幸薄っぷりが痛かった。

この作品は、千昭が義兄の深見からどうやって解放されるのかという所が一番気になりました。
ただでさえプライドの高い深見が、火傷をして雄としての矜持を傷つけれられ、一生女性と関係を持つことができないという傷は確かに相当なものだと思います。
なので加害者である千昭を道ずれにしたい気持ちも、幸せになることを許さない気持ちも理解できました。
しかし、実際は過去に数人の女性とちゃかり関係を結んでいたんですよね。
そのことが判明してからはあれほどの恨みがどこから来るのかがぼやけてしまいました。
単なる頭のおかしい人に映ってしまいました。
深見の歪みの部分をもっと丁寧に書いてほしかったけど、そうすると本題とずれてしまうのでしょうか。
千昭の幸薄気質も、深見に傷を負わせたことだけが原因じゃないような気がします。(ヤクザが病院で暴れた一件など)
解決されているようないないような、なんだかモヤモヤした感じが残りました。

そちらばかりが気になってしまって、攻めの真がライオンと評されるほど印象深くなりませんでした。
あくまでペットなので、飼いならされた感がありどことなく犬くさい感じがして野性味もあまり感じませんでした。
千昭の救世主という印象で、カップリングとして萌えることもあまりなかったです。
可もなく不可もなく…という印象でした。

2

他の男を気にしている場合か?俺だけ感じていろ

 ペットラバーズシリーズ第2段。そうか、ユキの続編じゃなかったのか。ちょっと残念だったけど、今回の二人もイケメンだったので満足。
 しかし、今回はとっても痛かった。榎田さんて、こんなに痛い話書くのかーってびっくりしたくらいだもの。

 受けである千昭の不幸っぷりがすごい。義兄に殴られ蹴られの日常を送る千昭。挙句の果てに、義兄に男を雇われて襲われそうになる。私は、この義兄こそ下衆キャラに入れるべきだと思った。まあ、そのおかげでライオン属性の蔵王寺に出会えたわけだけれど。

 しかし、その後の千昭の犯されっぷりもすごかった。いや、実際にセックスしたのは蔵王寺さんとだけなんだけど、その他名前も付けられていない、サービスエリアにいた男とか、義兄の借金取り立てるやくざとか、なんというかまあ、やたらめったら襲われる。普通に生きていて、こんな短期間に、そんなに何人もの男に犯されかけるものかぁ?とさすがに突っ込みをいれてしまいました。
 あー、もうあかーんってなったところで、お待ちかねの真打登場というね。分かってるんだけど、やっぱりほっとする。後半になってもなかなか痛い分、ハッピーエンドだったので2割増しでほっとした。

3

並みの痛さじゃなかった

榎田さんの作品はどう転がるのか本当にわからないので、完全に身を委ねていいように転がされるのが快感なんだとこれを読んでやっと気づきました。

ええ、もう好きにしてください(笑)

そうは言ってもこのお話は激しくて、翻弄されるのが苦しかった。巧みな文章で感情移入させられてしまうから余計にきつかったです。
深見があまりにも下衆で、不快でたまりませんでした。何度心の中で「深見、滅びろ~!」と念じたことか。盛り上げるためとはいえ酷過ぎる。そう感じてしまうのは引き込まれているせいだとはわかるのですが、榎田さんがうますぎて意識を離せない。苦しい。

「高3限定」を読んで以来の苦痛でした。
最後まで読んだ後もまだ苦しくて、つらい。

読んでいる人をここまで翻弄して、こんな体験をさせられる人は稀有だと思います。素晴らしい。けど、千昭と同じくらいボロボロになったような気がしました。

そのせいか逆恨みのように、千昭になんでそこまでやられっぱなしなんだ!やりようはあるだろう!などと思ったりもしました。八つ当たりですね。千昭にしても少年時代から虐待されて思考が麻痺していたんだろうし、それは無理もないことです。

ってことは、こんなに読者を苦しめる榎田さんに八つ当たりすべきなのか!?
・・・いやいや、それも違うよね。

と、読後にやるせない思いをしながら、それでも榎田さんの手腕に脱帽せざるを得ないところまで、手のひらの上で転がされました。
くやしいので評価は☆4つにしちゃうもんね(神レベルだけど)。

思う存分転がされて楽しみたいドMさんには、ぜひお勧めします。(笑)

3

ライオンカッコいい

シリーズの1作目の犬の話はまだ読めてません。

まず読んでて痛かった・・・。じっと暴力にたえている千昭は可哀相でしかたなかったです。義兄は最悪なキャラではないでしょうか。いくら千昭の不注意のせいの事故とはいえここまでする?!と思ってしまいました。
そんな千昭はお母さんと妹を守るため必死にたえる。もう言葉がでませんでした。
そんな千昭のピンチに出会いこそ最悪ですが助けに来るライオンカッコいいです。
こんなライオンだったら飼いたいなと思わず思ってしまいました。

あまりにも義兄さんがひどすぎて最後は行方をくらますという終わり方で釈然としなかったので萌え評価で。

2

後味の悪い結末だったように思う

PET LOVERSシリーズの2作目。
ライオンということで1作目みたいな感じかな~と思いましたがさすがに違った。
そして出だしから不穏な雰囲気・・・。
千昭と義兄の深見、義父と母、妹、家族の歪みが半端ない。
何故ここまで歪んだ関係になってしまったのか説明はされているけど理解できなかった。
最終的には、シン(ライオン)が千昭を救い、幸せにするわけだけれど・・・深見の暴走は止まらず、母も亡くなり、とても後味の悪い結末だったと思う。

1

PetLoversシリーズ2作目

前作がかなぁりおもしろくてとっても楽しみにしていました!
しかしペットが違えば話も全然かわってくるのでそこがこのシリーズのおもしろいところですよね。
今回はなんとライオン!ライオンって・・・・すげぇ大変そう・・・どう楽しむの?つうか食われる?とドキドキしながら読みましたー。

テンポが良く、シリアスになりすぎず(内容はバイオレンスですが)
ほどよくHで楽しめました!

てゆうか、深見のちんこの横に毛がないくらいなんなんだよ。女じゃねーし千昭ばかじゃん?
が私の感想(ヒドイ
ひどい私の思考とは違い千昭は真面目でやさしい子なんすよね。
だから、一生ものの傷をつけてしまった義理兄に償うためさからわない。
もう本当この義理兄深見がひでぇのなんのって・・・・。最後の口に氷をいれては読んでいて強烈でした・・・。
義理兄は本当は千昭のこと好きだったのかなぁって思う。

シンがライオンてかっくいい~。ライオンに見染められた千昭うらやまし~。
ケンカが強くて優しくて男前で・・・。見たことねーよ!(泣
千昭のそばにいたくて千昭を助けたくてでも拒否られて・・・それでもがんばるシンはエライ!
名前はでてこないけど前作のイヌちゃんのお話がちらーっとでてきてあ・・・あの子かなぁ?なんて妄想できて楽しかったです。
ラストは頁めくったらあとがきになってたのでびっくりしやした。

2

ライオン

面白かった!
なんというか、ライオンというカテゴリのなかに、大型犬や猫的な部分が見え隠れ~というのにゴッツいモエをいただきました。
攻×攻の臭いがぷんぷんする(*´д`*)と、絵とエロシーンだけみて楽しんできた(ぉぃ)のですが、ちゃんと物語として読んでよかった。
対外放置してきた作品が予想以上に面白いってありますよねぇ。
うんうん。

はい、さて、今回のペットはライオン。
百獣の王であります。
のっけからの暴力的で、残虐的。ひどいやりかた、プレイが待っておりますので、苦手な方はご注意をというところなのでありますが
実際は、痛めつけられた分、快楽に溺れていくシーンであったり
気持ち的に惹かれていくもの、助けをこうこと
気持ちの面でぐっと引かれたような気がします。

また、やっぱり落とすだけ落としておいての
ハッピーエンドってのがまた格別ですものねww

2

犬>蛇>猫>獅子

性的にじゃなくて(そういうシーンもあるけど)むしろ暴力的な意味で文字通り痛いシーンが多いので苦手な方はちと注意かもしれません。
自分は大丈夫な方ですが、氷のシーンとかはうひゃあ痛そうーーってなったし、放尿されるシーンもあって描写は結構エグめ。
Pet Loversシリーズは単作でも読める話になってるので地雷ならこの作品は飛ばして次に行っても大丈夫だと思う。

義兄に虐げられ暴力を日常的に振るわれ続けている千昭[受]、彼は母と義妹を守る為と過去に義兄に怪我を負わせてしまった負い目から虐待に耐えて医師として働いている。
そんな千昭と、真[攻]との出会いは、義兄がPet Loversの会員となり、ライオンで登録されている真を買って千昭をレイプさせようとしたからで。
レイプは義兄の目論見がバレて、契約違反という事で未遂で終るのですが、その後、千昭に同意の上でと言わせて義兄の前で千昭は真に抱かれます。
虐待の一つとして行われた筈のその真とのセックスに、千昭は快楽を覚え、また義兄が千昭を虐待していると気付いた真も千昭に対して優しく接してくれる。
その後、千昭は1日、真を飼う事になって共に過ごすのですが、その間も真は千昭を守ってくれるのですな。
そんな真に千昭は魅かれながらも、同時にこれはビジネスだから彼はそうしてくれるのだとも思っている。
他のPet Loversシリーズと比べると、真のライオンとしての良さが、強さでしか出てなかった所が惜しいところ。
個人的には義兄の千昭への感情が、愛憎入り交じったのだとモロ好みだったんですがそうではなかったのが好み的には残念っちゃ残念。
最後もちょっとあっけなかった様な気はします。
多少不満はあるものの、それでも充分面白いレベルには達してるのが流石といえば流石かな。

ちなみにPet Loversシリーズは犬>蛇>猫>獅子の順で完成度と面白さが高いと思ってますですよ、はい。

3

足の折れたガゼルに魅力を感じるか、ということ。

ちょっと、本文の感想からはズレた内容になってしまいますが、
「ガゼル」というのは、本来群れで行動する動物です。
ですが、本書の「ガゼル」は足が折れていて、一人で取り残されている。
というより、自ら「置いていって」と願い出たようなものかもしれません。

立派な自己犠牲です。

そのあたり、私としては全く人間性を感じない場面でした。
では、何処を持って、「神」としたかというと、勝手に感じていた孤独の描写です。本書のガゼル、自己犠牲精神が強いにも関わらず、そんな環境にいる自分を嘆くんです。
私は、その嘆きにとても魅せられました。
普通なら、「何勝手なこと言ってんの?」となるところかも知れませんが、そう思わせない程、深~~~~い内面描写が続きます。
また、そこを「私は悲しい、辛い、淋しい」と言ってしまっては興ざめなのですが、そこを言わないんですよね。星の瞬きで現したりして。自分で勝手なさみしさを感じています。
外から見れば、もどかしい限りです。外から来たライオンにも相談せず……何やってんだか~(;´д`)
でも、そこが好い。うっとりです。

最終的には「殺してやる!!」ですからね。鮮やかとしか言いようがありません。

ガゼルこと千昭の内面をひたすら追ってゆくだけの小説かも知れませんが、読む価値は十分あります。
一作目に続き、私はこの本でも泣けますよ!

3

獅子とガゼルとチキン 雑なキャラ設定にがっかり。

うわー。前作と比べると・・・OTZ

Pet Loversから派遣されたのは今度はライオン。
百獣の王ライオンが
義兄に弱みを握られただひたすら奴隷のように
従う生活を送るガゼルに惚れちゃうお話なんですけども。

今回、ライオンとガゼルのほかにチキンがでてきます。
このチキンが、絵に描いたようなチキンで
魅力がまったくないんですよねぇ。
テンプレチキンといいますか、はいはい、よくあるある!な
いかにも!な100%悪者でちょっとがっかり。
榎田さんのお話にしては雑なキャラ設定だなぁと思いました。

チキンにもチキンたる由縁といいますか
チキンの良心なんかも垣間見れればまだ読めたと思うのですが・・・

真が千昭に惹かれる理由も、説得力が弱い。

千昭の自己犠牲って、自己満足な気がする。
何の解決も見出せないまま自分だけが耐え忍べばいいとか
ちょっと馬鹿みたいって思ったよ。
恋人もいないまま30歳で
いきなり男娼に抱かれてよがってハマって恋に落ちる・・・
うーん ┐(´∀`)┌ 安直すぎませんか?
デート中に、千昭が男に襲われるというシチュエーションも
唐突すぎてちょっとダメでした。

5

雄ライオンの仕事は、群れを、家族を守ることだ

義兄の圧倒的な支配を受け、全く自由な生活を送れない千昭。それに比べ、1年の半分は海外を旅行して周り、あとの半分は『Pet Lovers』でその資金を稼ぐ……と、自由気ままに暮らしている真。すごく対照的な人生を送っている二人です。
また『犬ほど素敵な商売はない』は、我が儘に暮らしていた男が、犬として調教、躾を受けるっていう話だから、支配を受けていた男が自由を手に入れるこのお話とは、これまた対照的なお話ですよね。

今回は義兄の陰湿な暴力シーンが、ちょっと痛々しくてねぇ。鎖に繋がれているって言う表現がぴったりで、すべてにおいていいなりって言う姿が見ていられない。
けどそんな千昭に真は落ちて、助け出そうと頑張っちゃうんですよ。
特に頑張っちゃうのが、千昭の母が急死(以前から入退院を繰り返していたけれど)したときに「どうして生きていなきゃいけないのがわからない」と生きることに絶望しますが、それを「千昭死なないでくれ。なんだってする。俺が守る」と必死で説得するシーンです。
ここは千昭に感情移入しちゃって、ほろっと泣けました。

面白さでは『犬ほど~』の方が上だと思いますが、前作とは違った切り口で楽しませてくれたなぁ~と思いました。

2

ライオン攻めってどんなんだ??と思ったら。

萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
「食われる獣と、食う獣。これは自然の摂理だ」
「百獣の王であるライオンは、決して誰にもひれふさない」
との帯の文句に煽られ、読む前からとんでもない蔵王のキャラクターを想像しすぎていたせいで、肩透かしをくらいました。
いやいや、結構いい奴です蔵王。でもとても面白かった。

ある事情で義兄に縛られてきた千昭が、蔵王と出会い、その鎖を断ち切る話です。
シリアス度が高く、珍しく痛いシーンも登場するので、くすくす笑える榎田作品をお求めの方は要注意してください。

蔵王に「足の折れたガゼル」と言われるほどの草食動物ぶりの千昭が、義兄に牙を剥く場面があります。
10年以上虐げられてきた義兄に、許せないと怒りを爆発させるところ。
「殺してやる」と迫る千昭の姿に、おかしな言い方かもしれませんが、感動してしまいました。
それまではどうしても、どこまでも犠牲的な思考の千昭に同情できなかったんですね。
でもこの瞬間、はじめて千昭というキャラクターが私の中で一人の魅力ある人間になりました。とても好きなシーンです。

何食わぬ顔でいつも千昭の治療をする男、別所医師。
めちゃくちゃ気になるんですが。
「誰かに『助けて』って言わないと」という彼の台詞がとても印象深かった。

先のレビューで書かれてるように、ピンチでライオン登場!のベタ展開がちょっと目についちゃったのがなあ…榎田さんだからとついつい求めてしまいます。

3

ライオン攻め

『Pet Lovers』シリーズの二作目です。
このシリーズは作品ごとの独立性が高くて、登場人物もほぼかぶってないので、どこから読んでも大丈夫です。
Pet Loversでは、会員制の高級デリバリーペット派遣業をしてます。そこから犬や猫、ライオンなど(といっても人間ですが)が派遣されます。セックスは、するとは限らない。
今作で出てくるペットはライオン。獰猛な野獣です。激しいセックスをお好みのかたにはオススメ、みたいな。

主人公は医者(受け)です。義理の兄に弱みを握られていて、もう10年以上も暴力を受けている。
その義理の兄がPet Loversに依頼して、主人公をレイプしてくれと頼む。
そうやって出会ったのが、ライオンのシンだった。
出会いはともかく、身体を重ねて、いつしかお互いに恋愛感情が芽生えるようになります。

前作の『犬ほど素敵な商売はない』には及びませんでしたが、面白かったです。
榎田尤利さんにしては珍しく、痛いシーンが何ヵ所かありました。
ただ、最後に義理の兄をもっとギタギタに痛めつけてほしかったなァ。ムカつくよコイツ。

4

もし、ライオンが現れなかったら???

PetLoversシリーズ2作目ということで、前回の「犬ほど~」っぽいお話を想像していたのですが、まるっきり違いました。痛いです。千昭くん、あまりに我慢強すぎ!深見(呼び捨て)!完全に性格破綻者。そういう意味では、Petである真が、一番まともな人間かもね。あー、「犬ほど~」もPetの方が普通だったかな。

義兄の深見に負い目を持っている千昭が、あれこれ虐待を受けているところへ、真が参入してくるわけですが、この辺は、ベターハーフなお話ですね。

背景には医者であったり、病院であったりがありますが、あくまで、家族関係・人間関係を表す都合上、病院が一番表しやすいのでしょうが、医者萌えとかは無かったな。謎の別所先生が気にはなりますが。

手かせ足かせの生活で、恋人すら持てず、ただひたすら義兄の虐待に耐えてきた千昭が、「これで幸せになれる?」って思うたびひっくり返されて、これでもかって言うくらい痛い思いをしちゃうのですが、その度に、ライオン丸が登場します。それはそれ、お約束な感じで安心して読めます。この、お約束感がなければ、「神」評価してもよかったんですが・・・

ハッピーエンドで良かった良かった、なのですが、『虐待反対!』です。痛いもん。

5

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