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杉原朋久が秘書として仕える保科義宗は、切れ者として評判の会社社長である。
けれど、高校時代から付き合いのある杉原の前では、ただのだらしないシベリアンハスキー。
女と付き合っては別れ、そして慰めてもらいに杉原の前に現れる……
という腐れ縁話。
杉原は健気で一生懸命。
義宗も別の意味では健気で一生懸命。
お互いちょっとずつ歩み寄れればこんなにこじらすこともなかったのではないか? と思うんですけど、きっとこじらせるのもアトラクションなんですよね……と、この歳になったら思います。
素直じゃない二人が、素直になるまでの話でした。
2005年発行のリーフノベルズに書下ろしショートです。
最初、なんとなく二人は同級生だと思い込んでいたので、杉原(受け)が年下であることにちょっと違和感がありました。ただ、後日談的ショート「恋でしかない」で保科(攻め)が杉原が隠しているはずの本音をあっさり見破っていたという辺りで、経験値の違いだけでなく年上でもあるからというのも感じて、やっぱり先輩後輩で良かったかも!と思い直しました。
表題作「恋でなくても」は杉原視点のためか、保科が甘えていたり情けない場面ばかりで、杉原が言うほどの格好良さがいまひとつ伝わってこなかったです。部下達に好かれてはいるのでしょうけれど、「切れ者」というピリッとした場面も欲しかったです。
ショート「恋でしかない」は保科視点。初エッチの場面の回想では「恋でなくても」の保科バージョンという感じ。セリフが同じなので、くどく感じる方もいるかもしれませんが、私は楽しかったです。
奈良先生のイラストは好きなのですが、表紙ほどクールな杉原が挿絵でなかったのが残念でした。保科と一緒のためか、赤面していたり表情が豊かなものが多く、ピシッとした秘書姿が欲しかったなと思いました。
互いの前だけでは本音が表れてしまう「特別な関係」という二人は好きなのですが、違いが分かりやすいように、もう片面のみんなの前だけの姿もあれば嬉しかったです。ツンデレなんだけど、自分の前ではデレばかりという印象を受けました。
ただ、ヘタレ保科が元彼女を連れ込んだり仕事でトラブル発生したりと次々と起こる展開に引き込まれ読み進めてしまいました。リーマンすれ違い設定がお好きな方にはお勧めだと思います。
尻に敷かれたがり〜な受け様に甘ったれな攻め様に私はキュンキュンきました(笑)
ダメ男好きーにはたまらんお話しです。
高校時代からの付き合いで大学卒業間近に二人の関係がこの後まさかこんなに進展しないまま続くとは(笑)
受け様の素直じゃない上に、攻め様の秘書で私生活も慰めるべく体を与えるとかもうテンプレ(。-_-。)
好きだから好き放題な彼を許し恋人と別れるたびに自分を慰めろと定期的に甘える攻め様。
そんな弱々しいことろは自分しが知らないと心の拠り所にしながら恋人ではなくあくまで秘書としてつくす。
攻め様に神経逆なでさせられながらも耐える日々。
なんて大和撫子?違うか?
攻め様の元カノが突然現れ仕事の間だけと攻め様んちに居座りだしたことで受け様ブチ切れ(笑)
あとあと全て、受け様にヤキモチやいてもいたくてやったこととしりあきれま〜。
(^ω^)馬鹿攻めです。どうしよーもねーな!!がしかし、嫌いじゃない!
受け様も惚れた弱みでついつい甘やかす。
仕事はできるのが唯一の救いだ(。-_-。)
恋でしかない
では、攻め様目線で過去を振り返ります。
最初から一目惚れじゃねーか!わかってて手だしたんか!
こんなにごたごたしたあげく世の女の子を泣かせた勝手な男だ!とよくわかるお話でした。
設定もストーリー展開も、杉原(受)のキャラクターも決して悪くはなかったんです。まあ、王道には違いないんでしょうが。
とにかく、保科(攻)がどうしても無理でした。私は『俺様・傲慢攻』がもう言葉にならないくらいキライなんですが、保科はその点においては我慢できないほどではないんです。好きにはなれませんが。
それでも、やっぱりコイツがあまりにも無神経過ぎて、まったく乗り切れませんでした。
確かに私は『ヘタレ』攻』は大好きですが、こういうんじゃないんだよ・・・とげんなり。まあでも、単なる『傲慢攻』よりは遥かにマシでしたね。
さらに、言葉の足りないダメ男攻もかなりのダメ要素なんです。口では言えなくてもせめて態度に出せば、もう少し微笑ましく受け入れられたかもしれません。
それに、保科が次々彼女を作っては別れるのも、元カノ・早紀も、まあオチはだいたい読めていましたが、それはまあいいんです。ラブのスパイスとして許容範囲内です。
それよりも、元カノを平気で泊める方も元カレの部屋に図々しく泊まり込むほうも、あまりにも考えなしで呆れました。
杉原は、保科を甘やかし過ぎで『もういい加減にしとけよ』とは思いましたが、男前でいいキャラクターでしたよ。でも、相手がアレでは趣味悪いな~としか言えません。
当て馬(?)安西さんがすごくいい人で、逆にアクがないというか存在感が薄かったのが残念です。こういう『攻がダメすぎ』なストーリーでは、せめて当て馬に頑張って欲しいと思ってしまう。本末転倒なんですが。
どこか(主に攻のキャラクター)がもう少し違っていたら、もしかしたら好きになれたかもしれないとは思いましたが、ちょっと届かなかった感じです。
ただ、確かに私の好みでは『う~ん』なんですが、作品としては決して出来が悪いとは思いません。真崎さんは(好き作家さんとは言え)『どうしてもダメ!』や『酷過ぎ・・・』も意外と多いんですが、こちらはそうじゃないんです!
社長×秘書
クーデレ眼鏡受
片想い
…最高の設定ではないか!
むろん受の杉原にはハァハァさせられましたw
胸が締めつけられるほどとは言えないですがそれなりに切なかったです
でもいくら好きだからって、そんなに保科を甘やかしちゃ駄目だと思うよ~
俺様攻は結構好きなはずだけど保科にはあまり萌えられず
本当は杉原が好きなことは察しましたが、それでも無神経な態度に少しイライラ
むしろ安西さんの方が私は好きですね
もう少し出番があればよかったのに(・3・)なんて思ってしまいました
思っていたのと少し違いました
良く言えば読みやすい、悪く言えばあっさり
読み応えはあまりないかもしれません
何回も読もうとは思えないな~
でも片想いの描写が多かったし少しは切なかったのでぎりぎり萌で…