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無自覚に俺を煽るんじゃねぇ!
先にドラマCDを入手したので、図書館にあった小説を読んでから聞こうかなと手に取りました。
ヤクザもの?と思ってましたが、中身的には任侠の世界でいわゆるヤクザ世界じゃありません。ま、攻めは元ヤクザなので、組長さんや周囲に元舎弟がいたりと賑やかです。
受けはリストラされて、なかなか転職先が見つからず、面接に行った先が黒川印刷。その社長?が元ヤクザの若頭だった黒川です。物語的には、気弱で頭を下げるしか出来ない慎一が、黒川印刷や商店街のみんなとの関係によって成長しながら、黒川のことも好きになってしまう、というもの。真面目な慎一は実は芯が強くて、良い男なんですよね。黒川も奔放だったけど、慎一に惚れちゃう。
あまり起伏がないのと、萌ポイントが見つけられず、ドラマチックでも無かったので中立です。
こてが音声になったらどうなるのかな。。。うーん。
イラストは花本安嗣さん。
全体的にライトなコメディ色が楽しめるものの、ヤクザ攻めの荒くれっぷり、男前ぶりにはなにげに凄味があります。受けは筋モン側からすると散々バカ呼ばわりされてしまうKYキャラとされているけれど、攻めからしたら「バカ」は口説き文句だったらしい笑
印刷屋の三代目、かつ元紫虎組若頭の黒川は、とにかく男惚れされる隠れハイスペ攻め。受けの藤咲は勤めていた製薬会社をリストラされ、黒川が継いだ印刷所に再就職したはず、でしたが…。
この二人がどうやって惹かれ合っていくのか、全く見当がつかない序盤からしてワクワクしかない。印刷所の社員、カンキチとアキ坊のコンビがしょーもないやりとりで物語のよき調整役を務めてくれていて、カンキチさんのオヤジボケっぷりが最終的には可愛く思えてくるから不思議。
黒川を嫌う商店街の面々(豆腐屋のヨネさんが大活躍)、逆にベタ惚れのヒロト(しぶとい美少年)、父親との確執と組長への恩など、藤咲の目を通して黒川の背景が明らかにされていく展開からすると、本作は黒川の物語といっていいのかもしれない。受けの具体的な説明描写が「ウーパールーパーみたい」だけなんですから笑
藤咲とともに、黒川という男に惚れ込めたらラッキーです。藤咲も天然で煽るタイプながら最後まで男らしさを失わないので、気をそがれることなくアレコレ堪能できました。
最後の濡れ場でのやりとりにキュンとします。
街の印刷所とか、活版印刷とか、単に仲良しなだけじゃない商店街の面々とか、個性的なキャラのたったチンピラ社員とか…BL成分以外の部分がちゃんとしていて、ライトなストーリーとして楽しめました。
あまり期待せずに読んだのですが当たり!
後書きによると、元々BLではないストーリーとして書いた下敷きがあるということでなるほどなと思いました。
主人公の前職をリストラされたサラリーマンくんが、職人としての彼に惹かれていく様子、それが恋愛に変わっていく様子も良かったです。
最初の交渉がイキナリの初体験でもうしろで良くなっちゃう!みたいなものじゃない所も良かったです。
音理雄さん初読みでした。
こわ~い攻めは脱サラならぬ脱極道。そしておっさん。手に職のある印刷工。というおいしい設定。攻めの黒川はメインCP以外とも体の関係はあるのでちょっともやっとしますが、基本的にはあまあま展開。
無鉄砲ながら誠実な受け、慎一は、これまで自分の居場所をみつけられなかったが、つぶれかけの黒川印刷に採用されたところから物語がスタート。バカっぽいキャラながら、人間や物事の本質は見抜いていて、ここぞというときにはたんかも切れるまっすぐな性格が魅力です。そんな慎一をにくからず思う黒川ですが、バカっぽい慎一はなかなか自分の気持ちに気づきません。
下町情緒を背景に、物語の起伏は極道設定も活かしつつ、男惚れがマジぼれになるまでをコミカルに描きます。
脇キャラがいいあじでした。連ドラを見ているような。
個人的なツボにははいらなかったけど楽しめたのでこの評価です。
これってCDをずいぶん前に聴いたなぁ。って検索したらKindle版がずいぶんとお手頃価格だったので^^; 読んでみました。
ヤクザ物だけど(いえ、一応元ヤクザなんですが)ライトコメディで楽しめました!
慎一はリストラされて再就職のため、面接に来ていた。印刷所のはずだが目の前にはどう見てもヤクザ!
ここは元ヤクザが社長の印刷所だった。
なぜか気に入られて?脅されて!社員として働くことになってしまった。
ヤクザを辞めたはずの面々はどう見ても現役ヤクザな雰囲気を持ちその行動にもいちいちびくびくする慎一だったが、社長の黒川は乱暴な面もあるがその男気には惹かれるものがあった…
黒川があぁもう慎一にまいっちゃているんだろうなと言うのは、どんなに暴言を吐いたりしても蹴りを入れてもわかっちゃいます(笑)
亡くなった父親との確執とか組とのしがらみとかいろいろと背負うものがあってカタギとなっても周囲との軋轢の中でもがくしかない黒川を、そのバカともいえる素直さで天然っぷりであっという間に慎一は癒してしまったのです。
でも慎一のためにならないと、あきらめるため自分から遠ざけるために強姦するなんて、もう発想がそもそもヤクザですが、ヘタレな慎一も黒川のところでもう逃げるだけではなくて立ち向かう強さをいつの間にか身につけ、その黒川に「黒川の背負っている物を一緒に背負う」と言って気持ちを伝えます。
うん。ヘタレだったのに男になってる!
そんな慎一に素直になる黒川ですが、えっちでも仕事でも相変わらず慎一をイジメルのは楽しいらしくてけっこう傍若無人。
でも慎一はそれがまんざらでもなく黒川に翻弄されつつも、今までにない幸福感につつまれて穏やかな?日常を送っていくのだろうなぁと感じさせるラストにほんわかしました。