BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
ちるちるさんではリンクを貼ってないですが楽天 Koboでも買えます。私は3冊セットの合冊版(順番意識しなくても自動的にCOLD SLEEP→COLD LIGHT→COLD FEVERの順番で読めます)で購入し、数日かけてじっくり読みました。・・が、最後の方は睡眠時間も削っています。それくらい夢中になれる作品でした。痛い、辛い、しんどいの3連続なのに無駄な展開がなくて、終わるのがもったいないとすら思いました。
本作を読むきっかけとなったのは「honto✕ちるちる」の「不朽の名作BL小説100選」という特集(https://honto.jp/cp/bl/recent/fukyuu-meisaku.html)でして、先生のコメントに「幸せになるのに来世までかかるかと思うほどこじれていた人たちが、今世で幸せになれた話。」と書いてあって気になったからです。この特集は他の作品も最高だったので間違いないと思っていましたが、それでも期待以上でした。リアルタイムで追っていなかった私のような世代の人でも絶対感動すると思います。
ストーリーとしては透(攻め)の記憶喪失をきっかけに透と藤島(受け)との関係が変化していく話。正直「COLD LIGHT」が結構甘いので「COLD FEVER」読んだ時に途中でやめればよかったと本気で思いました(笑)でも、最後はちゃんとハッピーエンドです。
それに、すごくメッセージ性の強い作品だと思いました。透と藤島を見ていると、「環境を変えれば人生が良い方向に変わるチャンスも生まれる」「いつからでも人生やり直せる」という普遍的な理想への期待が高まるんですよね。今の疲れ果てた現代人にこそ読んでほしい名作です。
人気だと知っていてもなかなかシリーズもので手を出し辛かったのですが1冊目。殆ど予備知識はありません。
記憶喪失になった主人公、匿ってくれるこの男は少しからかえば恥ずかしがったり、顔を赤くしたり、ケーキに笑顔になったり…可愛いヤツ…
でも裏では一体…
どんなクズなんだっ⁉︎(ワクワク)
と想像かきられていたのですが、ほわわんと終わってしまいました。
私はケーキ大好きですし、男の人がケーキを選んだり美味しそうに食べるのも微笑ましく好きなのでこんなエピソードが出てきて、しかもバイトまでし始めてとても美味しいお話でした。
そして最後に収録されている「白い花」まさか花でそんなコト…間違えればシュールになりそうなのに、官能的で素晴らしい文章でした。歯形が残る花びらの繊細な余韻…
花やケーキ、男同士の小説に出てくるには香りや丸みがあって、お話自体も殆ど同居人との触れ合いのお話だったので柔らかい印象でした。まだ藤島の性格が掴めていませんし、透も赤ちゃん状態なのでケーキにつられて萌2で。
ここからどう嵐が巻き起こっていくのか楽しみです。
記憶喪失ネタが大好きなので購入。木原音瀬先生の作品なので覚悟はしていたのですが想像以上に痛かったです。
シリーズは現在ファイナル以外全て読了済。
本編は全3巻構成。
1冊目は主人公で攻めの透が記憶喪失の為、読者も訳がわからないし謎ばかり。この人はだれ?嘘をついてる?何が目的?考えながら読み進めます。少しずつ、少しずつ、隠されていた事やしてもらった事がわかりますが、どうしてそこまでしてくれるのかはわからないし、全ての謎は明かされずに1冊目終了。記憶をなくす前の攻めはろくでもない男だったんだろうなと強く感じるし、好き嫌いが絶対に分かれる作品だと思います。
私は攻めも受けもこの1巻の時点ではあまり好きではありませんでした。不気味だし、よくわからなかったです。この1冊だけの評価をするなら中立。というか、本編は3巻通して中立です。
2冊目は受けである藤島時点で過去編。透と藤島の出会いや生い立ちがわかります。藤島の母親が本当に嫌な女で中々にキツかったです。記憶を失った透は本当に可愛いしいい子でわんちゃんみたいで、癒されました。そしてようやく結ばれここで終わりかと思いきや、シリーズはまだもう1冊……。
恐る恐る読んだ3冊目。
記憶喪失だった時の記憶がなく、透の記憶が戻る話です。今までしてもらった事も全て忘れ、憶測で物事を考え、藤島を笑う。その全て透のためにした事だよ……と読んでるこっちが本当に苦しくなりました。暴力も同意のないセックスも多いので苦手な人は本当に注意ですね。
評価が中立になってしまうのはとても凄い衝撃的な作品だと思うと同時に個人的には痛すぎるから。重くてずっしりとした作品を読みたい時以外は読めない作品です。
前情報なしであっという間に読み終えてしまいました。
急いでセットで続編を注文しました。
攻めの記憶喪失からはじまり少しずつ紐解かれていく感が気になる心をくすぐり夢中になってしまいました。
それは描写力もあるのですが、単純に簡単に好きになったんですよね、キャラのことが。
特に受けの藤島さんはどこにでもいそうな男と書かれつつも攻めの透の中でただ一人の藤島という男に変化していく流れはたまりませんでした。
お話上手ではない藤島さんの不器用さがたまらなく可愛い…冷たいようで決してそうではなくじれったい気がしないでもないけど彼なりの歩み寄りがたまらなく愛おしい。
お酒をたくさん飲んだ時だけ崩れたところも人間味あって好きでした。
甘いものが好きで特にケーキを食べるところは何度繰り返されようがいつまでも読んでいたくなる…まだ謎が多い人ですが凄く夢中になっています。
お話に感動することはあっても攻め受け両方目を離したくない…と思える作品は珍しいので凄く嬉しいです。
一体これからどうなっていくのか…ドキドキしてます。
「同窓会」と「ぼくのすきなひと」はいきなり名前が違う知らないキャラ出てきた!と思いましたが、読んでみたらこれまた楽しく一気に読んでしまいました。
どうリンクしていくのでしょうか…これはネタバレやあらすじも確認せず一気に読み走りたいと思います。
そうしたいと思える勢いをくれる良い作品だと思います。
COLDシリーズ。ずっと気になっていました。シリーズものは先が気になって次々読んでしまうたちですが、木原先生の作品はできるだけゆっくりじっくり読みたいと考えていたので、なかなか手が出せずにいました。しかし、完結編の「COLD THE FINAL」が近々刊行されると聞き、矢も楯もたまらず既刊5冊を一気買いして読み始めました。
タイトルが謎めいています。Cold Sleepは、Wikipediaによると宇宙船での惑星間移動の際に人体の老化を防ぐためにする低体温の睡眠状態のことで、どうやら和製英語のようです。その意味では本作品とは関係がありません。だとすれば文字通り「冷たい眠り」と解釈したほうがいいのか。作品中、透も藤島も寂しい過去を背負ってきたことがうかがえるので、そのことと関係があるのか…。シリーズ全作品を読み終えたとき、タイトルの意味が明らかになるのかもしれません。
交通事故で記憶を亡くした高久透は、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られて一緒に暮らし始めます。
読み進めて分かったのは、記憶をなくす前の透は荒っぽい性格だったこと、カメラマンを目指していたこと、交通事故を起こしたのは透で被害者がいたこと。藤島についての情報はもっと少なく、親と絶縁状態であること、透を愛していること、そして記憶をなくす前の透には嫌われていたこと。
これだけ見れば波乱な展開しか予想できませんが、二人が少しずつ近づいていく描写がじれったいほど切なくて、できれば透の記憶が戻っても二人が幸せになってくれたらと願わずにはいられません。
藤島のキャラクターがとても好きです。口下手で気持ちを伝えるのが苦手なのに、透が買ってきたケーキを幸せそうに食べたり、からかわれて真っ赤になったりと、ふとした時の表情が雄弁で、そのギャップにものすごく萌えます。彼の過去に一体なにがあったのか。すごく気になります。
記憶喪失の原因には、脳が物理的に受けたダメージだけでなく、心理的な原因もあるそうです。透の過去に記憶を失いたいほどの何かショックなことがあったのか…。透が初め藤島に感じたという「違和感」も引っかかります。次巻をドキドキしながら読みたいと思います。
別カップルの話「同窓会」、「ぼくのすきなひと」は、高校時代に同級生だった二人の話。おとなしいけれど嫌われ者だった黒川は、実は明るく人気者だった谷口をずっと好きで。11年越しの思いを酒の力をかりて告白し、それをきっかけに二人は友人のような付き合いを深め、やがて…。
「君に嫌われたくない」とポロポロ涙を流す黒川が可愛くて。何もできない黒川をかまううちに、谷口も情がわいてきたのでしょうね。谷口が受けになってあげたことからもその優しさが伝わってきます。こういうほっこりする話、すごく好きです。
二人はどんなふうに透・藤島にかかわってくるのでしょう。谷口はカメラマンなので、そのあたりから透にかかわってくるのかもしれませんね。