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定広先生初読みです。
普段BLを読む時はひどい暴力や浮気描写は苦手なのですが(それでも読みますが)本作は地下刑務所というほぼ無法地帯が舞台ですし、描き方がお上手なのでフィクションとして割り切って読めました。
センの体型が色っぽいし精神的に強くいい目をしているのでソードが本気で愛情を持つようになるのが自然でストーリーに引き込まれました。
ソードとの体の関係はゲームなので心まで持っていかれないよう自分を抑えていたセンがゲームを終わらせて恋人になる流れがよかったです。
恋人になってソードがセンを大事にするのもいいし、センは守られるだけでは嫌だと強さを見せるのがこれぞBL!と読み応えありました。
下巻も気になるのですぐに読みに行きますー。
以前2020年に出版された定広先生の「ノイズキャンセリング」を読んだ後、私に定広先生のプチブームが湧き起こりました。
ずいぶん前に発行されたコミックスを何冊か読み、今のBLとはまるで違う圧倒的魅力にはまったものです。
ヒリヒリする、ヤケドしそうなお話の中でもがくカップル、あまあまなハピエンばかりのコミックスを読み続けていた私にとって新鮮でまたどこか懐かしいものでした。
70年代、80年代初めの〔少女マンガと女性マンガの一部に分類されていた男の子同士の恋愛マンガ〕はこんな感じだったのをなんとなく思い出しました。
例えば吉田秋生先生とか木原敏江先生とか。
あと、お名前覚えていないんですよ。
まあ萩尾先生とか竹宮先生もそうなんですがメインキャラを容赦なく心身共に痛めつける、甘いハッピーエンドなんていらないって感じの読むのが時たま辛くなる類いのお話の事です。
この「アンダーグラウンドホテル」もまさに主人公にも読者にもキツいハードな要素満載。
でもひどく面白い。
やめられない面白さ。
主人公2人は殺人犯として脱獄不可の刑務所に入れられています。
私は最初脱獄物かとばかり思っていたのですが違っていました。
お話は監獄の中で進みます。
そうそう、先生のエロってめちゃエロい!
唐突にすみません。
あー、結末どんなかなあ。
何人も殺しているソードだし、日本人が書いたお話だしやっぱり2人とも生きてはいないよね。
アメリカ映画だったらたとえ何人殺そうと主人公は死なずに笑顔でジ・エンドってのも結構あったと思うんだけど。
というわけで下巻に突入です。
ついに手に入りました!ずっと読みたかった「UGH」!
元は2003年発表?
良くも悪くも、このテの強烈さ、今どき見ない。
舞台は、アメリカの刑務所。
中のボス・ソードフィッシュ(褐色でドレッドヘアの長髪。黒人?ラテン系?)と、新しく収監された日本人のセン、の激しい愛の物語。
「アンダーグラウンド(地下)ホテル」、別名「アンダーグランド(高級)ホテル」…
刑務所の中でも自分を保ち、うまく他人を利用して時間や立場を楽しめるヤツだけがこの刑務所の勝者だ…
そんな価値観の中でのソードとセンの物語は、ま〜あ一筋縄じゃいかない。
レイプ、薬物、暴力、賄賂、裏切り、殺人、ありとあらゆる事が起きる無法地帯。
思惑が絡まって、ソードとセンの間に結ばれた想いは絶対に本当なのか、駆け引きの道具なのか、コロコロと事情が変化していく。
男だけの刑務所。
セックスは愛というより力の誇示。レイプは服従の道具。
だからレイプ描写、モブ姦多し。(最後まで犯る)
また、ナイフで刺したり、殴る蹴るの暴力描写。
かなりハードだけど、極限状態での結びつきは逆に強く甘い。
「◯EADLOCK」好きならおすすめ。
すごいページ数だけど、下巻もあります。でも一気読みしちゃう!
終身刑を受けた囚人たちのお話でした。
可愛らしいボーイズのラブに慣れきった頭にガツーンとくる、骨太でヘビーな内容でした。
刑務所暮らしを楽しめる囚人たちが"アンダーグランウンドホテル"と呼ぶその監獄の主、ソード・フィッシュと、日本人のセンが出会うところから始まります。
監獄内割と無法地帯で、金で賠償された看守の前ではやりたい放題なんですよね。
そんな場所で身の安全を確保するためにソードに身を捧げます。
UGHで生き抜く為の戦略がいつしか、ソードに抱かれる事を望んでしまっているセンの気持ちの揺れが堪らん。
思いが通じ合ってからの甘さのギャップが良かったです。
レイプ、暴力、ヤク、第三者との性描写など地雷が多いですので、誰にでもとはいきませんが、ちょっとハードな設定が読みたい方にオススメです。
アメリカの刑務所内のBLとしてはまさに王道な感じ。期待したことが起こらないということはなく、そういう舞台のBLを求めていた方は十分満足できる内容だと思います。攻めであるソードが、白人ではなく黒人なところも特に気に入ったポイント。肌の色に敏感なこのご時世、人種によってどうだというのはあまり言いたくはありません。が、少なくとも私が今まで読んできた外国人攻めはほぼ白人だったので、黒人にはまた黒人の魅力があるなぁと感じさせてくれました。人種差別と各人種の個性を認めることは、似て非なるものだと考えています。
麻薬を扱うギャングのボスで、当然刑務所内でもボスであるソード。BLに限らずこういう肩書きのキャラは大抵、頭もよく回り、冷酷さや興味ないものへの無関心さが前面に押し出されて描かれることが多いのではないでしょうか。でも、ソードは少し違う。もちろん頭も回るし肝も据わっているけれど、21歳という若さに相応しい、熱さや無鉄砲さも持ち合わせていて。時折彼の肩書きや罪を忘れてしまうほど、親近感を覚えることすらある。潜も、無意識の内に彼のそういう所に気を許したんじゃないかなぁと思いました。そして、潜の豪胆さも至高。最初はもうどうなったっていいという自棄からの態度のようでしたが、徐々に愛する者を失うことに比べたら何も怖くはない、という理由に変わっていったように見えました。この2人が下巻でどんな激しい愛のぶつかり合いを見せつけてくれるのか、ワクワクします。