表題作真昼の月3+

辰巳剛士・ヤクザの若頭・27歳
神崎秀一・ビルのオーナー兼管理人・30歳

作品情報

作品名
真昼の月3+
著者
いおかいつき 
媒体
小説
サークル
ノックアウト王様〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
真昼の月
発売日
5

(3)

(3)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
3
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数2

読み応えあり!

これを過去にサイト掲載していたというのですから、その頃出会っていたらと悔やまれてなりません。そんな1作。

いおか先生のサイトの記述によれば
「アイノベルズ発行『真昼の月』3と4の間のお話。過去にサイト掲載していた第4話に辰巳視点を加えた完全版。」
だそうです。

この巻の見所は
・賢治の秀一への「憧れ」
・辰巳が意識している賢治像
・秀一の、賢治に対する気負い
この三者三様の相互意識、そして、秀一のホスト姿! これにつきます。

賢治に対していちいち牽制する辰巳も相変わらずカワイイし(一応カレ、年下攻めですよ…)、秀一が賢治に憧れられていることを重く感じてあれやこれやと遠ざけるためにする行為もたまりませんし、肝心の賢治の「憧れ」の正体も……たまらん。とにかく当て馬の賢治がいい味出してます。
そして秀一の潜入先のホストクラブのナンバーワン・トオルのキャラの良いこと!
本編に出て来なかったのがもったいないくらい良いキャラです。あの感動の大団円に是非同席して欲しかった…。

結局なんだかんだ言って、秀一は毎度辰巳を気に入っているのを見せつけてくれますな。良い良い。

2

なぜこれが商業誌未収録?!

これは長編の番外編で他ではどこにも収録されていません。
長編はもう一つありますが、それよりこちらはなぜ商業誌に入ってないのか信じられないレベルのお話だと思います。
時期的に昔の単行本への収録が無理なら、せめて「完全版」と名前が付いた文庫版に入れてほしかったです。

硬派な秀一のお水なホスト姿と、その交友関係に嫉妬する辰巳の姿が読みごたえありますし、新たな名前有りモブの登場で秀一のさらなる大阪への溶け込み方が変わっていく重要なお話だと思いました。
また平の奥さんで、桐山組長の娘、由紀子の商業誌終わりの方での突然の登場も、このお話があればもう少し自然だったんじゃないのかなと。
なにより、海老原由里さんのイラストでホスト姿の秀一やゲイクラブでイチャイチャする辰巳と秀一の姿が見たかったw

とにかく、同人止まりで多くの人に日の目を見ないのが惜しいお話です。

2

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