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さようなら、と君は手を振った

sayounara to kimi wa te wo futta

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表題作さようなら、と君は手を振った

芦屋誠一
氷見啓介

その他の収録作品

  • 夏の果実

あらすじ

芦屋誠一の従兄弟、氷見啓介が田舎から上京してきた。実家の旅館を継ぐために、都内にある知り合いのホテルで経営を学ぶというのだ。
啓介との再会は、誠一にとって懐かしくも後ろめたくもあった。十年前の夏、高校生の二人は恋に落ち、誠一は、「高校を卒業したら迎えにくるから一緒に逃げよう」とい啓介に約束した。しかし、都会に戻った誠一が約束を果たすことはなかった。
そんな過去から気まずい再会になるかと思いきや、啓介は過去にいっさい触れず、誠一と出会えたことを喜び、優しく微笑むだけだった。責められずに済んで安心した誠一は、十年前と変わらずに優しくなぐさめ抱き締めてくれる啓介に、どこまでも甘え続けるが…。
――従兄弟の誠一を一途に愛し尽くす啓介と、その想いを利用しようする誠一。すれ違う二人の切ない恋の物語。
ergo掲載原稿に加え、その後の二人の日常の一コマを書いた、描き下ろしを収録!(裏表紙あらすじより)

作品情報

作品名
さようなら、と君は手を振った
作画
深井結己 
原作
木原音瀬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly comix
シリーズ
さようなら、と君は手を振った
発売日
ISBN
9784883863730
3.5

(50)

(17)

萌々

(11)

(11)

中立

(4)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
19
得点
166
評価数
50
平均
3.5 / 5
神率
34%

レビュー投稿数19

切ない 

誠一ザマアの展開。
男女の恋愛だって、想うようにはいかない事もあるし、
まして、同性同士の恋愛なら 
啓介のように自分の気持ちに蓋をする別れは多いと思う

二人は従弟。
芦屋誠一:着飾ることに価値を置く雄鶏男 
生き方は勝手、その場のムード次第の自己本位。

氷見啓介:旅館の跡取り息子 
近眼 心優しい美貌の男子


誠一は、美貌の啓介を無理やり犯す。
そして「高校を卒業したら迎えに・・一緒に・・」と言い残し上京。
そのまま忘れて10年放置。

啓介が上京して、関係が復活。
誠一の傍に居るだけで嬉しい啓介。
或る日、東京から啓介は何も言わず忽然と去る

失って啓介のかけがえなさに気付いた誠一は、田舎に迎えに行く 
でも遅かった。
啓介は見合いをして結婚を控えている。
母親を安心させたい啓介の決心は揺るがない。

啓介も誠一も夫々女性と結婚して家庭を持つ。

切ない夏の思い出が、井戸べに自生する瓜で呼び起される。

0

原作読んだ時と同じ気持ちにさせてくれる

原作既読。
といっても1年と半年くらい前なので記憶がはっきりしていないのですが、その時に感じた気持ちをコミックでもしっかりと思い出させてくれた気がします。

少し首を傾け穏やかに笑う啓介の笑顔が目に焼きつきました。
ただただ好きでい続ける健気さ…

だからこそ(自分も惹かれておきながら)あくまで休憩場所として啓介を使う誠一。
ほんっっっと嫌な野郎ではあっても、読者側からもどこか憎みきれない。啓介との未来を願ってしまう…
こう思わせてくれるクズさと人間らしさの塩梅が絶妙すぎて、改めて痺れました。

攻め受けどちらにもすね毛が描かれている時があって、なんだか新鮮でした。
綺麗な顔しているけどもあぁしっかり男の体だな、と思える。

手酷く抱くシーンはあっさり終わらせることもなく、顔や体に走る線の多さがとても痛そうで…ごめんなさい、最高でした。
漫画だとやっぱり破壊力増し増しですね。

ただやっぱり本作は、この続きが個人的に最高にインパクトあったので…
もう一番に息子のこと思い出しちゃうんですよね。
一つの区切りとして終わっているので、原作未読の人だと色々想像できそうですが…その後のイメージが強すぎちゃって、ちょびっと不完全燃焼です。

でも原作未読既読関係なく、どちらの心にも響く作品な気がします。

0

誠一のバカちんが!

タイトルからして予想はしてたんですが…。うぅっ。いやある意味ハッピーエンドなのか?

もう誠一のバカちんが!クソ男!やりちん!ゲス!
もう遅いんだよっ。バカバカバカ!
やりたい放題やってからに。
見た目やステイタスにばかりこだわって散財しまくり人に甘えて。

啓介が健気で優しすぎて可哀想ででも自分からちゃんと別れを告げそれでも誠一の幸せを願ってるなんて。泣かせるよぉ。

もしかしたら?との願いも叶わずやっぱり啓介は宣言通りになって。今でも誠一と過ごした時間や体験は宝物のようで。
誠一も心を入れ替えて啓介に会いに来てて。
でももう二人は…。

はぁ~。BL的には珍しい終わり方ですね。でもいつかもしかしたら?と願ってしまう。
いやいや、この終わり方だからこそ作品が輝くのでしょう。
啓介がまるで菩薩のようでした。読みながら何度も思いました。
原作は未読ですがコミック化でこんなにお上手(何様?)なのはさすがです。

1

原作を忠実に表現されている。

Renta!
修正…光寄りの白塗り
表紙の折り返し部分有り、カバー下なし

1

とにかく攻めを好きになれない

最初に読んだ木原先生の別作品が私にはあまり合わなかったので、こちらの作品は漫画から入ってみました。結果的には、残念ながら、こちらのストーリーも私には合わなかったです。

深井結己先生の漫画は、絵が繊細だし心理描写も丁寧で特に苦手意識はないのですが、とにかく攻めが酷くて、多少心変わりしたところで微塵も好きになれないキャラだったのが最大の原因です。
文学作品なら、主人公のことを好きになれなくても話が面白ければ、作品としてはありだなと思うのですが、BLに関してはキャラの好感度が作品の好感度に繋がってしまうので、こんな後味の悪い読後感になってしまいました。

2

この作品が収納されている本棚

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