イラスト入り
刺激的な色恋、オール書き下ろし!!
これ、割とトンチキ系のお話ではあると思う。だけど本人たちは至って真面目で、仕事にも恋にもセックスにも一生懸命なので、読んでいるとつい応援したくなってしまう。コンドームの研究開発をしている人たちのお話。
気弱だけど仕事熱心なゲイの泰斗は、試作品のコンドームを使用してレポートを提出しなければならないため、男を漁りに二丁目へ。そこで出会ったのが、セクシーで男前な将吾。
自分の正体を隠して将吾を誘うことに成功したのはいいが、試作品のサンプルが4つってのはさすがに多い(笑)
ていうか、なんでそれを一晩で使おうとするのさ(笑)
いきなり初対面の泰斗と四回もエッチしなきゃならなくなった将吾も大変だが、ゴムの開発者だとバレたくないがために、本当は初めてなのに、一回だけじゃ満足できない淫乱なフリをする泰斗もまあ大変。
そこから恋心が芽生えてしまったがために、ふたりは誤解したり、すれ違ったりと、切ない展開になっていくのだが。
攻めの受けに対する想いがわりとわかりやすく、独占欲や嫉妬もあらわにするところが萌えでした。金も地位もあるスパダリ風で、一晩に四回をこなせる絶倫攻めのくせに、最後まで読むと案外純情で純粋で、可愛いところのある人なので、私はすごく好きなタイプだったな。そして、攻めの職業は全然想像してなかったから、普通にビックリ。
ところでBLの濡れ場って、中出しがほぼデフォでそれこそが男同士の醍醐味、みたいなところがあるように思うけど、ゴムをつける描写もそれはそれで現実味があって、別の萌えがあると思う。
受けの方から攻めにゴムをはめるのって結構好きだったりするのだが、この作品、攻め様がその時に、口でしろ、と仰って受けの口にゴムを押し付ける…っていうシーンがあって、そこがめっちゃ萌えた。砂床先生の書く攻めの、ほのかなSっぽさがいいんだよなあ。剃毛シーンもあり、好きなプレイ盛りだくさんで、読んでいて楽しかった!
「なぜゴムを着けるのか」というところで作品のテーマ性もよく表れていたし、あまり読む人を選ばない、王道でいい作品だと思う。
電子書籍で読了。挿絵有り(ラブシーンのバックに花が乱れ咲いていて大笑いしてしまいました)。
読んでいる最中、ずっと頭の中で「地上の星」が鳴り響き、田口トモロヲのナレーションが入るのを心待ちにしている自分がおりました。
「もし、コンドームの開発研究者がゲイだったら」という設定が素晴らしい!
研究開発の仕事に従事されている方の私のイメージって、まさしく夏目くんみたいなんです。社運をかけた新製品のモニターなんて当然自分が行うでしょうし、モニターの相手に恋心を抱いても、良い製品を社会に提供することが第一。それによって、今までの研究がおシャカになっちゃうのなら、恋を諦めちゃうみたいな。いる様な気がしませんか?こういう不器用で一生懸命な人。途中から、夏目くんを応援している自分に気づきました。完全に作者の術中にはまっちゃった(笑)。
読後、某ゴム会社のサイトで商品開発について読んじゃうくらい面白かったです。
個人的に大好きな砂床あい作品。
王道だけどコミカル仕立てで楽しめました。
コンドーム開発者のオタクな受けと、ライバル会社のスパダリ社長のカップル。
開発モニターのために、意を決してハッテンバーに赴いた夏目。声をかけられますが、OK条件が”一晩に4回出来るなら”で吹きました。余裕で名乗りを挙げた(かに見えた)イケメンにメロメロにされてしまふ夏目さん。
体の関係、と割り切れなくなって苦しみますが、実は、な展開。
しかし、今回はお仕事ものとしても読み応えがありました。こういう裏打ちのある小説は読んでいて面白いし、気持ちがいいですね。
シリーズなので続編も直ちに戦闘準備です。
前々から気になっていた本をやっと手に取れました!
こういうパターンの時ってだいたい、面白い物だったりするんですよね…
面白かったです つД`)
早く手に取れよ!自分!
攻め様に振り回される受け様設定がきっと好きなんですね私(;^ω^)
話は、コンドームの開発をしている受け様が試作品を試してレポートを提出となっていますが
奥手で地味でと自分に卑屈な感じの受け様w
童貞で初っ端から出会い系バーへ・・・
そこで攻め様とであってお試しに・・・となるわけですが
受け様はもちろん攻め様にひとめぼれですが
上手く自分の気持ちが言えずじまい
そして攻め様もなんだかんだと言っても、受け様の事が好きみたいで・・・
結局のところ凄い攻め様が受け様を溺愛していたのと
攻め様が恋に対して凄い重い人だということですw
ハードボイルドな攻め様ではありませんでした(見た目)
そこがこの話のいいところなんですが
受け様は純情な、攻め様大好き人間だし
攻め様は見た目に似合わず束縛彼氏でしたw
近々、「一途な夜」のスピンオフが出るということなので記念レビュー。
これが砂床先生ファンとなった本です。
といっても最初は完璧に亜樹良先生買いだったのでドキドキして(イラスト買いで失敗するパターンってわりとある…)でもこの本に関してはここから砂床先生ファンになるという新しい道が開けていました。
いやもう、出版社のあらすじがこの本の7割くらいを書いてしまっているんですが…
もう何年も前の本なので内容には触れません。
コンドーム製作にまつわる苦労なんかはもちろんなのですが、とにかくキャラクターの生かしかたがすごくいいのです。
正体不明のイケメン将吾と、生真面目で天然な泰斗。
こうやって書いてしまうとBL的ありきたりキャラクターなんですけど、将吾がちらちら見せる嫉妬のような行動や、自分に自信がもてない泰斗という表現の仕方が見事!なのです。
そして最終的にはヘタレ扱いの将吾。「不埒な夜」のほうにも書いたのですが、この人かなりおいしい攻めだわ。
あとエロシーンがエロい。これは外せない(笑)
ほんとに最初がああいう出会いだと素直にもなれないよね…と泰斗に同情しながら読んでました。いやぁ、ネコのゲイには辛い仕事だね。
スピンオフは将吾のお兄さんの陽生が主人公。
存在自体はこの本でも、本人は「Sweet Heart」に登場済み。とっても楽しみです♪