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恋などとうに成就してた

koinado touni jouju shiteita

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表題作恋などとうに成就してた

竹花昌人
大学生(仮)
竹花圭
中学1年生,義弟(仮)

同時収録作品I’m your friend/スメル

竹花
大学で同じ講義を取っている
近江
大学生

同時収録作品アイル・オープン・ユア・アンブレラ/Eat me

笹岡
大学講師
近江
大学生

同時収録作品名前をつける/棲み家

矢車陽介
高校生(仮)
仁木草太
高校生(仮)

同時収録作品壁塗りとヒヨコ

左官の弟弟子(仮)
健一
左官の兄弟子

その他の収録作品

  • おまけまんが「Eat me」のオマケ
  • あとがき

あらすじ

近江が恋する相手は、ちょっと風変わりな友人・竹花。
中学二年の圭は、超ブラコンの兄に困惑気味の日々。
大学講師の笹岡は、近江と竹花の距離が気になってーーー…。
想いから想いへの連なりを描く表題シリーズをはじめ、「好き」 の種類に惑う幼馴染み同士の恋、左官屋の兄弟子と弟弟子の恋を収録。
やさしくて、やがていとしき作品集。描き下ろしも充実。

作品情報

作品名
恋などとうに成就してた
著者
イシノアヤ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344818309
3.8

(35)

(6)

萌々

(17)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
15
得点
132
評価数
35
平均
3.8 / 5
神率
17.1%

レビュー投稿数15

かわいい短編集

イシノ先生にしては普通(と言っては語弊がありますが)に好きになる瞬間とか、心情描写がしっかりされていてわかりやすかったです。
(他は絵で語り余白が多く、好きの気持ちを読者が汲み取りにいくような作風なので)

近江が竹花を好きで、そのお話が続くのかと思いましたが違いましたね。

表題作は義理の兄弟のことだったとは。

遊び人の笹岡先生と付き合うことになった近江だけど、あんなに好きだった竹花をあきらめた描写がないのがいっそ清々しくて好きです。
こういう所がイシノ先生らしいかな。

チャラ男に見えて実はマジメな近江が、ちゃんと好きだから付き合うというのが好感持てます。

笹岡先生が意外にも近江にメロメロなのが萌えました。
こういう描写もイシノ先生お上手ですね。

「僕は傘が欲しかったんじゃない」の場面がよかったです。
モノローグ、表情、大ゴマの流れが効果的。

その後の流れ、そでの先生の言葉と「オマケのオマケ」まで、これぞBL!こういうのが好き〜と喜びました。


『厚塗りとヒヨコ』も好きです。
健一がかっこいいし、実はかわいい。

実がハサミを手にした時、健一はもちろん厳しい先輩がすかさず止めに入ったのが微笑ましかったです。

イシノ先生は絵と描き方が好きでして。
痛いお話も中にはありますが、私は本作のようなシンプルに萌えるタイプが好みです。
(ちなみに椿だよりがいちばん)

0

どのキャラもそれぞれに味があって良い

イシノアヤ先生の作品はなんかBLの王道から少し外れてる感じがあるんだけど、そんな所もお洒落な作画も好きです。

本作はある大学を舞台にしたオムニバスっぽいストーリーと、他の世界線の短編で成り立っております。
何人かの同性に恋をする男子が登場人物なんですが、どのキャラも可愛い。

どのキャラを贔屓にするかで視点や感想は変わってくるお話なのかなぁ、と思います。
私も読みはじめは近江視点で読んでいたので、竹花への想いが成就しなかったのはちょっと寂しかったですが、その後笹岡先生となんだかんだで上手くいってくれたのでスッキリしました。

お気に入りのカプは左官先輩後輩です。
今どきのダメ後輩ちゃんが一人前の左官職人になる将来も見たかったです。

0

色んな恋の形

竹花昌人(大学生,圭の6つ上だから20歳かな)
竹花圭(中学2年生)
近江(キヨ,長髪,ヒゲ)中2の近江可愛い
笹岡(大学講師)

◾︎表題*竹花兄弟
ドライヤーシーンフェチです。こちらは正面からか〜。ソファー上下が大好きだけど正面もいいですね。
あとがきで描かれてる数年後の竹花兄弟がクリティカルヒット

◾︎笹岡×近江
成就しなかった恋がサラッと描かれてるところに好感。
傘を貸して欲しいんじゃなくて、本当は雨の中一緒に走りたかった笹岡センセ。一緒に家から出たり、歳の差があって始まり方も真っ当ではなかった相手(近江)との関係を作り上げあぐねてる笹岡が愛おしい。トレイを買うし、目玉焼きは難しい。こういう直接的ではない表現で愛の進展を描かれるとグッときちゃう。
ご褒美リバが…!!!

1

視点が変われば恋の見方も変わる

イシノアヤさんて、オシャレ絵柄でリアルな揺らぎを描く、というイメージがあります。
本作は、前半に登場人物がリンクする連作、そして短編が2作の収録です。

「I'm your friend」
「スメル」
まず「I'm your friend」の表紙絵が「スメル」の内容を表しています。この彼・近江は、大学で知り合った竹花がだんだん好きになっていきます。でも、過去に親友に告って友情も無くしたことがあって、竹花には告らないと決めている。でも溢れてくる、耐え難いくらいに。
こらえている近江に、寒いよ、とマフラーをかけてくれる竹花。マフラーは竹花のにおいがする…
ところが、近江のお兄さんが何も知らずにそのマフラーを洗っちゃうんですね。

「恋などとうに成就してた」
視点は竹花の弟・圭(義弟。親の再婚で兄弟に。)です。
兄の昌人(竹花)は毎週毎週帰省してきて、なんだかウザい。なのに珍しくバイトが入って帰ってこれないと言われ、自分が昌人の部屋を訪れる。
洗面台の扉にびっしりと貼られた自分の写真にビビる圭。
ウザいしキモいし、でも、でも、昌人は俺が好きなんだろ⁈
…この話が表題作なんですよね。ということは、誰かの恋が成就している。でもこんなに執着してる昌人だけど、別に禁断の兄弟愛BL!というわけでもなく。圭が昌人にほのかに感じていた気持ちなのかしら…?

「アイル・オープン・ユア・アンブレラ」
近江は、大学の講師・笹岡と付き合っています。ここで、タイトルの「恋などとうに成就してた」が近江と竹花の話ではない、という事がはっきりとする。
思ってたカップリングとは違う恋愛関係で、え〜?と思うんだけど、これぞよくある話でしょ、と感じるわけで。
竹花は鈍感で、ブラコンで、ノンケで。
逆に近江とくっつく方がおかしい。
この話の時間軸では、近江は竹花への片想いはすでに吹っ切って、笹岡と付き合っている。笹岡は自分も遊び半分で近江に手を出したのが始まりだったくせに、近江がまた竹花に恋心を抱くのでは…と疑心暗鬼、嫉妬心。
…なんで近江は竹花を諦められたんだろ〜と思う。ノンケへの恋よりもバイの講師の方が偽らない自分を出せるから、なのかな…その辺バッサリ省略されてるから逆に余韻があるのかも。

「名前をつける」
幼馴染の親友を意識するようになってしまって1人でギクシャク。でも相手は屈託無く接してきて…ただの鈍感?でもそこに救われる。

「壁塗りとヒヨコ」
左官さんの弟子同士のカップル。先輩の健一は真面目で職人の上下関係をきちんと守っている。一方実はいかにもイマドキで、技術も態度もふらふらと定まらぬ。
でも、健一も周りも実の事とっても大事に思ってるんです。実、頑張れよ。

巻末のオマケまんがにて、近江と笹岡がリバった事が明かされます。イイネイイネ!

1

日常の中の幸せ。それぞれの恋の成就。

最初の話を読んだ時は、おお!こうくるか!と思いました!
これは賛否が分かれるなぁと。
でも一冊まるっと読み終えると、結局皆幸せじゃんvと、
すとんといいところに収まりました。

私的には気持ちいい読後感。
近江くんも幸せそうじゃないですかv

そう、イシノさんの作品はガツンドカンと衝撃は無いのですが、
じわじわと侵食される感じで、
その世界にいつのまにか引き込まれています。

多分、このイラストのテイストで暗い話を描かれたら立ち直れない……
反対に幸せそうな笑顔はじんわりと深く身体中に染み込んできます。

どこにでもありそうで、どれも不思議と印象に残る作品たちで、
評価は神寄りの「萌×2」で。

1

これは良くない意表突き

好きになる要素が沢山あるのにファンになれない作家さんていませんか?
イシノアヤさんはそんなひとり…。
絵に関してはラインどりといいデフォルメの仕方といいレイアウトといいカラーリングといい相当好みなのですが、お話になるともーどーにもこーにも合いませんなあ。
今回はお話というよりカップリング?他にも書かれてる方いますけど、そこかー?というね。そことくっつくの!?というね。あともうちょっと色っぽいシーン入れて欲しいな。淡々としすぎ。
既刊のチョイスが悪いのか、サンプル等ですごく惹かれるのに読んでみてガッカリパターンが多くてどうにも他の本も読もうという購買意欲が上がらない…。残念。

1

それぞれの想いに胸が捻れる

全然どうでもいいことなのですが、近江のきれいな顔とヒゲの似合わなさが尋常じゃない。
さらにどうでもいいことなのですが、もみあげとヒゲは誰でも繋がるものではないと昔調べたことがあります。

大学生の近江、近江の友人の竹花、竹花の血の繋がらない弟の圭、大学講師笹岡。
4人の想いがリレーのように一方向に流れていく話だと思ってました。
まさかそこで⇄が来るとは…、という展開にしょんぼりです。

近江目線の話で始まるし、近江の性格が可愛らしいので、がっつり近江サポーターとして読み始めたわけですが。「ヒゲ剃れよー」と思いつつ、近江の恋が「とっくに成就していた」ことを願って読み進めたわけですが。
つらい…。いやだ…。誰か嘘だと言って…。
わたしが近江だったら、竹花が首に巻いてくれたマフラーで「ちょっと吊ってくる」と言いたくなるような展開が待ち受けていたわけで、「とっくに成就していた」のは別の恋でしたか…。

たしかに6年の想いには勝てないし。竹花の方の話が先に収録されていたら、近江のことは「横恋慕のおじゃま虫」と思ったに違いないので、収録順って大事だなあと思いました。
よく見たら表紙でも近江は裏表紙にいる笹岡と電話で話してるんですね。でもマフラーのエピソードで胸がきゅんきゅんしすぎたせいで立ち直るのに時間がかかりました。

そんな失恋モードのわたしを尻目にさくっと近江は「もうなんとも思ってない」とか言っちゃうのです。あなたのためにこころを痛めていたのに、何という変わり身の早さ。
しかもお相手が…。
みなさまはどう読まれたでしょうか?笹岡は近江一筋になったと思いますか?たしかにやきもちなんて焼いちゃってぞっこんだし、同じ感覚を共有したいなんて可愛いエピソードもありますが、本当に本当に他の人とは切れたのかどうか疑ってしまう自分がいます。
朝ごはんを作ってあげたことでも「近江は特別」なのは伝わってくるのです。だけど番外編の最後のもやーんの中の一言が引っかかってしまって…、深読み体質の悪いところです。まあでも近江がリバれるなら男女問わずいらないか、とも思ったり。近江のしあわせを願う会メンバー一同(誰?)、遊び人だった笹岡を近江が夢中にさせて、もうめろめろですわという読み方で正解であることを望みます。

金魚の話は無神経な幼馴染にイラッとしてしまいました。避けてるのに寄ってくるなよと。負けず嫌いなので、こっちが悩んだり密かに傷ついた分、お前も苦しめーと思ってしまうのですが、結局惚れてる方は相手の一挙手一投足で浮き沈みするけど、幼馴染で親友!という域を出ていない方は知らないし分からないから仕方ないんですよね…。と思った短編でした。

左官の話は良かったです。とても良かった。
昔気質の先輩と今時の若者の後輩。上下関係も、それによって成り立つ信頼関係も「カンケーないね」な若者が開眼します。先輩の心遣いが報われて良かったね、という話でした。

1

思いの連鎖

【I’m your friend】【スメル】【恋などとうに成就してた】【チャラ男】【アイル・オープン・ユア・アンブレラ】【Eat me】
これらが一連作で、登場人物は全て繋がっています。

最初の【I’m your friend】【スメル】はキヨ×竹花という大学の友人同士のお話で、竹花に恋するキヨ視点でお話が進みます。
昔、親友に告白して友情すら失ってしまった過去を持つキヨは、竹花のことがいくら好きでも告白はしないと決めている、だけど好きな気持ちが抑え切れなくて口の先にまで溢れそうになってしまう…。
これが物凄く胸に迫るんです、その葛藤が。何度読んでもやっぱり私はここが好き。ここが一番胸に迫るのでどうしても私はキヨの片思いを応援したくなるんです。

しかし…。

【恋などとうに成就してた】でキヨの好きな竹花は血の繋がっていない弟を溺愛&執着していることがわかり、竹花と義理の弟はいい雰囲気に。
【チャラ男】は竹花が義理の弟をキヨに紹介した日の話を振り返る作品。
そして【アイル・オープン・ユア・アンブレラ】【Eat me】でキヨは竹花への思いを過去のものとして封印して、冒頭作でキヨに何かとちょっかいを出してきていた大学講師とお付き合いしている様子が登場…。
そして過去の事情を知ってヤキモチを妬く講師に向かってキヨは「竹花の事ならもうなんとも思ってないって云ったろ?」と説明してるんです。

あらら…。あの真摯な思いはもう過去のものなの?と、キヨの片思いを応援していただけに、初めてこの一連シリーズを読んだ時、なんかショックというかモヤモヤが残ったことを良く覚えています。
ちるちるのあらすじを見れば「思いの連鎖」とあってなるほどなぁと。そういうつもりで読めば良かったのだなぁと。
気を取り直して読んでみれば、この【アイル・オープン・ユア・アンブレラ】【Eat me】は年上の大学講師がキヨの過去(竹花への思い)に嫉妬したり、素直になれない様子が可愛らしい作品でしてこれはこれでいいのですが…。

どの作品にもキヨが登場するのですが、キヨが主人公というわけではなく、キヨを取り巻く人々に重きを置いて描いた…という感じかな。

最後の描き下ろしでリバったことが判明するんですが、あくまでセリフのみです。
この他の短編は高校生同士の幼馴染もの、左官屋の先輩と見習いの後輩という二人組でどちらもほのぼのしている作品でした。

1

成就したなら恋は素敵

イシノアヤさんの作品ではこの本をよくリピートして読みます。
大学生キヨの、同じ講義をとっている竹花くんへの片思い。竹花くんと義弟のお話、竹花くんから身を退いてキヨがおつきあいを始めた大学講師、笹岡とキヨの日常がオムニバス形式で描かれています。それぞれブツ切りされている感がなく、流れるように自然につながっていて、映画を観ているようでした。

色々、もう色々ツボすぎて…、自分が今でいうサブカル女子枠に憧れる田舎もん丸出しなのが恥ずかちい。画や物語のサクッと感などで好き嫌いがわかれるかもしれません。

キヨは竹花くんがとっても好きなんだけど、親友に好意を告げて拒絶されてしまった過去があって、男同士では単純に好きだから告白してはいけないもの、と彼を諦めてしまう。でも実は竹花くんには大好きな昌人という義弟がいる。なんなんだこれ。そこまでBLにすることないんちゃう?…って腹では思っちゃいました。が、キヨ(近江)が脇役だったというあとがきを読むと、この物語のメインは竹花兄弟のお話だったのですね。近江くん視点で物語を読んでいただけでした。すんません。

笹岡先生は、キヨが竹花くんを大好きだったことを知っていて、大学で二人が仲好さそうにしているところを見てしまうと、いい大人なのに嫉妬してしまう。恋するどのキャラクターもとても人間的でかわいらしいです。あ~、恋ってこんな感じだったよな~と思い出させてくれるお話。

「名前をつける」「棲み家」は、高校生の幼馴染、陽介と草太の短編。陽介は草太が好きなことを自覚しはじめてから、二人の関係がギクシャクしてしまう。夏祭りで草太が掬ってきた金魚の名前をつけることになる。陽介はなんと名づけるのか。

「壁塗りとヒヨコ」左官職人さんたちのお話。イシノさんが描くお話には、必ずメシを作る男たちが出てきます。働いて、ちゃんと食べることを大事にしている。惚れた腫れただけじゃないお話に現実味を利かせてくれています。物語自体はハッピーエンドでよかったなと思います。

1

何となくというはっきりしない理由でそこまで入り込めなかったお話でした。

昔、某少年漫画で「絶対にまとまると思っていた主人公とヒロイン」が何故だかすれ違って、お互い別の人と纏まってしまった話を読んだ事を思い出しました。
自分にとって、この表題作一連はそういう感じです。
別に近江くんと竹花くんのカプが大好きで、絶対纏まらないと嫌なの!という訳でもないのですが、読み続けていくうちにボタンを掛け違えている事に気付いて、読み終わったらボタンが一個足りない事に気付いたような落ち着かなさを感じました。
リアルだったらこうなんだろうなあとも思うんですが、何となく読後感がもやもやと。
特に深刻な事もなくのんびりした雰囲気なんですが、何となくというはっきりしない理由でそこまで入り込めなかったお話でした。

別の左官屋さんのお話は可愛くて大好きです!
カラーで入ってる左官屋さんの後輩くんを見て思ったのですが、イシノさんの描かれる笑顔がとても好きです。
可愛い。

1

好きです、こういうお話

初読み作家さんです。すごく好みの作家さん見つけました!^^
読む作品が決められなくて、なんとなく手に取った作品でしたが、出会えてよかった!
表紙からはそれ程触発されるものは感じなかったんですが、中身の絵を見て…う、上手い、この作家さん…と思わず呟いてしまいました(笑)。
線がきっちり決まっていて綺麗です。アートな雰囲気を持った作家さんですね。
時々フリーハンドで建物や家具を描かれているんですが、それも画面に優しさが出て好きです。

ストーリーもきっちりお話で読ませてくれて、それぞれの作品の途中で小さなキュンがあるんですが、ラストシーンでやられた!という作品がいくつかあって、キュンキュンしました。
特に「壁塗りとヒヨコ」のラストシーンにはズドーンとやられた。(笑)

キャラの中では近江が好きでした。恋人に対してきっちりけじめをつけているのが好き。
竹花を好きな間は、笹岡とは寝ない、とかね。たとえそれが片想いだとしてもね。
笹岡はバイで結構誰とでも寝るという人なのに、近江に対しては結構一途なのに萌えました。年上なんだけど、可愛いじゃないか~^^。
しっかりした近江を恋人にしているのに、色々心配しているところも可愛いです。

表題作のカプもとても可愛いです。(特に弟が!)
弟君が大きくなったころのお話も読みたかったなぁ~^^

1

最初、大学生同士で始まったお話が

最終的に、テッパンの年下攻めって所に結局落ち着きそうな、かわいい甘甘ストーリーの詰まった本。
さすがに掲載誌がルチルだけあって、かわいくて、きれいで、わかりやすい。
もともと基本のデッサンはしっかりしているから、ちゃんと、キレイかわいいにも出来るんじゃないですかぁ、って、詰りたくなるような、かわいくわかりやすい、絵とストーリー。
本編の中ではどのカプも、キスすら満足にしていないので、受け攻め曖昧。
でも「恋愛している最中な空気」は充ち満ちているので、十分ラブくて楽しい。
雑誌ルチルのカラーでもあるファンシーラブ(?)って感じで、ズコバコやりまくるBLとはまた違った萌を堪能させてくれます。

コミックスにするに当たって、表題作のカップルのその後話がオマケに
ここで、年下攻めの2大テッパン設定、
「兄さんだなんて一度も思ったことない、ずっとアンタをこうしたかった」な、子どもだと思っていたチビの義弟に、いつの間にか体格で追い抜かれて、押し倒されてしまう義兄

「挿れられるの、いやじゃなかった?」な、「これで、今までこいつに教え込んできたテクで感じさせて貰えるようになるぜ」
な、結末が明らかにされています。
こういったストーリーのBLは、それこそ星の数ほどありますが、
そこまで行き着く、さらにその前のストーリーとして、この本、なかなか希少なものだと思います。

4

さまざまな恋愛模様

 最初、あらすじを読んだら、ん、どんな話なんだろうと思ったのですが、実際読んだらあ~こういう繋がりなのねと納得。
 イシノ先生が描くものはなんか漫画を読んでいるというより、じっくり絵を眺めてしまう美術作品みたいで素敵~
 テンパ、ヒゲの近江は、メガネ・インテリ風な竹花に恋してます。きっかけは些細なことだけど、それから二人はつるむように。竹花にはきっと彼女がいると思ってる近江。実は彼女でなくて溺愛してる弟がいるって話なんですが。弟の圭(けい)は竹花の過保護?度を越したブラコン振りに戸惑いを隠せない。あるとき、圭が竹花のアパートを訪ねたとき洗面所の鏡の裏に自分の写真がたくさん貼っているのを発見!困惑しながらも、竹花にそれを指摘することはなく。すごいな~弟ラブって。
 じきに近江と付き合うようになる笹岡先生が私的に好きでした☆うちの大学にもこんな先生ほしい~。そしたらどん②質問しにいっちゃうよ。
 笹岡先生は、恋に対しては割りと不真面目なのかと思いきや、近江が竹花と仲良くしているのに嫉妬したりと実はかなり近江のことが好きなのね。
 先生と近江のどっちが攻めなのか編集に迫られた~と言っていたイシノ先生の答えが最後のほうにおまけまんがとして載っていて面白かった!!近江は受けだな~と思ってたけど攻めもするんだー。リバ。近江は可愛く頑張って攻めそう♪
 「壁塗りとヒヨコ」のお話もよかったです。
甘えたがりのヒヨコ・実が、仕事場でやらかす自己中で世間知らずっぷりに健一が世話を焼いている姿に、ちょっと応援したくなります。
 
 

2

恋の一歩通行が両方通行になる、あったか~いお話デス

今回、エッジコミックとで2冊同時発売ですが、比べてみて、こちらの作品はセリフが多く、解り易いつくりになっていることが一目で解ります。
もう一方が「OPERA」誌掲載なので、イメージや雰囲気を前面に出し、読者のイマジネーションを必要とするのに対して、こちらはルチル掲載なので、万人に解るようにされているからでしょう。

表題含む前半6編が同じ主人公を軸とした繋がり作品です。
大学講師・笹岡 ? 大学生・近江 → 同級生・竹花 → 竹花弟・圭 の一方通行が
笹岡 ⇔ 近江 / 竹花 ⇔ 圭
に落ち着くお話です。
ゲイの近江が竹花に打ち明けられないまま、恋心を抱えている姿が、そのヒゲの容姿に反比例して可愛らしさを生んでいます。
極度ブラコンの竹花は恋愛に関して鈍感なのかと思いきや、最初っから弟しか見ていなかったし、弟の圭も兄の元へ出向いたことで兄の愛を理解する、男気あふれる将来が楽しみな弟でした。(間違いなく圭が攻め!)
また一夜だけの関係のはずの近江と講師の笹岡も付き合うようになるが、近江のツンデレというか、優しさが、彼らを本物の恋人にするんだな~と、優しさがあふれたお話になっています。
近江がとにかく、お気に入りになりまして、かわいい!(それしか言えない?)
このカプ、近江が受けで間違いなかったですが、攻受逆転するそうです。

「名前をつける」と「棲み家」が高校生の話
08年掲載なので、上記作品より作風がOPERAに近いが、雰囲気は解りやすいと思う。
無邪気でそれが無神経に見える草太と、彼を意識している陽介。
草太の無邪気に逆に救われるけど、彼が陽介の気持ちに気が付く日はいつになるのかしら?

「壁塗りとヒヨコ」左官工の兄・弟弟子の関係
一応恋人で兄弟子の健一の、甘ったれで社会に馴染めない実への対応と心遣いを知って、ちゃんとしよう!って思う。それが本当の恋人になる第一歩だよね、という作品。
これも08年作品の為、多少雰囲気仕立てになっている。

全体を通して痛さも辛さもなく、暖かいものがあふれています。
やっぱり、好きな作家だぁ~!!2冊同時に読めてよかったです。

3

なんだか優しい

表題作は3話目。
親の再婚で兄弟になった二人のお話ですが、他の5作とシリーズになっていて、兄・竹花は大学の同級生近江に惚れられています。
ところがまるっきりそんなの関係ない状態で、ただひたすら弟を思っている竹花と、思われることに戸惑いながらも結構兄のことが好きな弟・圭なのでした。

中途半端に優しいけれど、恋愛対象として見てくれない竹花に一喜一憂する近江。
そんな近江のことに本気になりつつある大学講師・笹岡。

みんななんとなく優しくて、ちょっとバカで温かくなれるお話でした。

2

この作品が収納されている本棚

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