まずは、キスだけ試してみる ──というのはどうですか?

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表題作未必の恋 -KEEP OUT-

元准教授の法医学者で科捜研特別捜査官・御室誠祠
警視庁刑事部捜査一課の班長代理で刑事・緒ヶ瀬旻仁

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  • あとがき

あらすじ

捜査一課の刑事である緒ヶ瀬は、何故か科捜研に所属するインテリ男、御室と共に捜査をすることに。風変わりな御室の態度に苛立つ緒ヶ瀬だったが、事件は連続殺人に発展したうえ、御室から突然「キスしたい」と言われてしまい──。
(出版社より)

作品情報

作品名
未必の恋 -KEEP OUT-
著者
妃川螢 
イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
LUNA NOVELS
シリーズ
未必の恋 -KEEP OUT-
発売日
ISBN
9784896017601
3.3

(8)

(1)

萌々

(2)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
26
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数6

インテリ×男前

まず言いたい。
緒ヶ瀬さん…人の機敏というものを分かりなさい、と。

無駄に丁寧な口調の御室。
インテリ然としていて、策士家。
あまーい笑みで攻め込み、うまい言葉で丸め込み…と落とす様は見事です。

一方緒ヶ瀬ですが、仕事に対する姿勢がかっこいい。
弱味、というか悔やんでいる様は自分の中にしか見せず、仲間の前ではしゃきっとする姿は男前…なのですが。
朴念仁ってどうしてこう…残念なんですかね。笑
御室さん…頑張って!とエールを送りたくなってしまいます。

緒ヶ瀬がまったく色気がないので、甘い駆け引きもないですし、むしろ笑える。
さて、これから二人の間に甘い展開はあるのでしょうか?

0

読み物としてはなかなか

警視庁刑事部捜査一課の緒ヶ瀬が科捜研特別捜査官として試験導入された法医学者の御室とコンビを組んで殺人事件の捜査にあたるお話。

最初は畑違いの法医学者のお守を頼まれ嫌々だった緒ヶ瀬が、インテリでいつも冷静な御室のペースに引き込まれていきます。
そのうち、御室は仕事仲間という枠を越えた関係までも求めてきます。
理論的で強引さを感じさせない求め方は計算されたものと分かっていても見事です(^^)

BLというよりサスペンスものとして面白いお話でした。

1

敬語攻めと男前受け好きなら・・・

完全に設定萌えです~。刑事ものスキーSPスキー捜査員スキーなんですが、イラストもなかなかいい。
脳内設定は

御室   置鮎龍太郎OR諏訪部順一
 
緒ヶ瀬  伊藤健太郎 

ってとことでしょうか?w
御室は美人敬語攻で、緒ヶ瀬は男前流され受けww

個人的に男前受け好物!

しかしこの小説、文章がいかんせん読みにくかった・・・ナゼ?

たぶん一人称文体に慣れているせいかもしれません・・・説明不足でシュチュエーションのイメージが追いつかなかったり・・・。

エロ度は今回は低いかな、ってか糖度が低い!シリーズものにするつもりだったからだろうか・・・。
中盤で御室が緒ヶ瀬をちょっと口説くシーンがあるんですが、結局未遂。

最終的に濡れ場は2回、他のレビューにもありましたが、主人公の緒ヶ瀬・・・流され過ぎだろぉ~。
でも、あんなに嫌っとか言ってたのに2回目は
「なぁ、もう一回ヤってみないか?」←え?誘ってる?

流されてHした割りには積極的に馬乗りwwww

さすがですwww

1

刑事もの

 男らしい受けです。そして、優雅で紳士な攻め。
科捜研からやってきた御室は、元準教授をしていただけあって、世間ずれというか、警察組織の中では浮いた存在になってしまっています。その教育係を押し付けられた緒ヶ瀬は、上部の空論に意義を唱えられる硬派な刑事。
 手間のかかるぼっちゃんを押し付けられた、みたいな感じですね。
 しかし、御室もまっすぐな気質で、緒ヶ瀬と同じ意見を持ち合わせていることから、二人は、徐々にコンビ仲を深めていきます。
 こんな硬派な緒ヶ瀬だから、わりと強引な初Hのとき、もう少し抵抗してもよかったんじゃないかな~と思います。
 今は亡き互いの父親同士も彼らと同じ立場でいて、想いあっていたなんて、なんか運命を感じました^^

1

恋愛未満、ライバル的愛情かな?

科捜研と刑事っていうと、いおかいつきさんの「リロード」がありましたが、全く違って、事件にも愛憎を絡めしっかりと読ませるガツンと男、な感じにしあがっていて好印象の作品でした。

警視庁に科学捜査班ができることになり、準備として科捜研から御室という元大学の准教授までしていた男がやってきます。
刑事課の班長代理の部下の信頼熱い男・緒ヶ瀬が御室と組むことになります。
独身女性が連続して殺害される事件が起き、それの捜査に奔走する二人。
3人目が殺され、おそらくという確証のないまま犯人の目ぼしが付いた時に更に4人目の殺人が・・・

御室が大学を辞め科捜研に入った理由というのが、緒ヶ瀬の仕事に対する、被害者に対する熱い気持ちを知ったというきっかけがあるので、最初から魅かれていたことになりますね。
緒ヶ瀬の性癖はノーマルなので、御室が緒ヶ瀬を口説くことで始まるのですが、何せ学者様の御室が理路整然と、解説のように分析した言葉で口説くシーンが愉快です。
緒ヶ瀬がタジタジして、おい、チョイ待て、、みたいな、全然甘い雰囲気でないのが男っぽくて、対等な関係だなと思わせます。
ただそこに、同じく刑事だった緒ヶ瀬の父と、鑑識だった御室の父親の繋がりもあって運命を感じずにはいられない伏線。
エチにもつれ込む有様も、モヤモヤしていては捜査に響くから「よろしいですか?」なんて、丁寧語で聴かれて「はぁ、」みたいな、、またまたさほど甘くない絡みが。
相棒で同士の二人ですから、こういう対等な立場というのは潔くて気持ちがいいですね。

ただ、反対に犯人となる男の心理はとても複雑で暗くて、愛と憎しみが同時に存在している恨みの犯行。
主役のカプが明るいだけに、この影の部分を担う犯人と事件は、またそれだけ取り出してもドラマになりそうな、ドロドロしたものでした。

愛とか恋とかなのか?と問われると悩んでしまう関係だけど体は繋いでしまった
ライバルでもあるし、同等でいたいと張りあっているのは緒ヶ瀬の方みたいで、御室は余裕なんですが(笑)
さわやかで、ひょっとすると続編が出てもよいかも?な雰囲気の作品でした。

0

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