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表題作No.99:人間玩具

レナード(幼いバンフォード侯爵家跡取り)
ナイン(フィン)見世物小屋から買われた少年

同時収録作品雪ぐサディズム

黄川田(寺子屋の先生)
桐(元生徒で今はお手伝い)

同時収録作品黄金島

立仙(島に幽閉された少年たちの一人)
蘭(島に幽閉された少年たちの一人)

同時収録作品王と魔神と魔法使い

カミール(アラビアのある国の国王)
アシュラフ(最後の魔法使い)

同時収録作品花降る地下街

黒野(地上から地下街に落ちて来た)
ペト(地下街の住人、姉と二人暮しの少年)

同時収録作品肉は思考品

呂韻 (肉屋の店員)
肉屋の店長

同時収録作品幻想黒子

常森直親(高校生)
榎川茉生(高校生)

その他の収録作品

  • №99:人間玩具 オマケ(描き下ろし)
  • 花降る地下街 オマケ(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

両親に先立たれた侯爵家の跡継ぎレナード。そんな彼を慰めようと、執事グレアムは世界中から珍しい玩具を集め与えていた。今日の新しい玩具は見世物小屋から買ってきた少年ナイン。「僕、気に入ったよ、コレ!」執着は日毎にエスカレートし強引な性交に及ぶが…!? 表題作の他、アラブ、お仕置き、乳首、尿道責め、不細工をテーマにした珠玉の作品集。描き下ろしあり。

作品情報

作品名
No.99:人間玩具
著者
池玲文 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
No.99:人間玩具
発売日
ISBN
9784862637901
3.8

(113)

(43)

萌々

(31)

(28)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
32
得点
429
評価数
113
平均
3.8 / 5
神率
38.1%

レビュー投稿数32

無題

作者さんのフェチズムが極まった作品でした。

ショタ攻めに不細工受け、座裏屋さんを彷彿させるようなSM物もあります。
どれか一作は気に入る作品があるのではないでしょうか。

こういう作品だとショタが大人になってからいうのが多いですが、これはきちんと
幼少の頃からおせっせしてて大変好ましいです。

個人的には花降る~の黒野×ペトのカップルが一番好きでした、ブサ受って嫌われがちだけど自分は結構好きです。
この作品の場合割と本気でブ●です、でもそこが良い。

残念ながらおせっせはありません、とても残念です。
誰かに虹創作して欲しいな。

0

上品だけどエロい

池玲文先生の作品はどれも好きですが、これは別格で好きかもしれません。BLで見かけるプレイは全て入っているし属性もしっかり押さえてある、BL辞書(?)のような意味合いで楽しませてもらっています。

一番好きなのは「雪ぐサディズム」ですね。ちるちるさんの検索では思いっきり「変態」と書いてありますが(笑)、上品で激しさがないのでよりエロく感じる気がします。決してアホエロ系ではないことを強調させてください。これまで読んだ尿道責めの中でも随一の色っぽさと背徳感が楽しめますので、性癖の方には本当におすすめします。

0

君の萌えはどこだ?

表題作
最初は●執事か?な感じでしたが坊ちゃんがお気に入りができて良かったね。まさか後ろから指導されるとは!
レナードとフィン愛し合えて良かったね。萌えました!
レナードも男前に成長して。

王と魔神と魔法使い
こちらも萌えました。孤独な王ラシールと最後の魔法使いアシュラフ。使える魔法はラシールの上に落ちることだけ。
鏡を取り返しに毎日訪れるアシュラフ。それを楽しみにしているラシール。
魔神が…。余計なことしたなと思ったら!
ラシールをほっておけないアシュラフに萌え!

他はなかなか刺激的でした。

0

美しさ、全方位。そして比類なきセンス

読む前から雷に打たれたような。
それはまずタイトルの素晴らしさ。「No.99:人間玩具」…
「ひんやり廊下、万華鏡」といい「媚の凶刃」といい、よくこんな雰囲気のあるタイトルを思いつくなぁぁぁ…とため息。
もちろん内容も。
BLの可能性を網羅しているかのような多様な設定と、美麗すぎる絵柄。
これもうパーフェクトじゃないですか?
初めて本作を読んだのが2014年頃、今久々に再読してまた素晴らしさにひれ伏してる。

「No.99:人間玩具」
本当にはじめはおもちゃだった「ナイン」と肉体的に繋がった後で、今度は逆に人間扱いして孤独を分かち合う…という過程が斬新に思えた。

「黄金島」
好きな子をいじめてしまう…という平凡な話を、片翼の黒鷲の神話的な世界の中で永遠に閉じ込めたような…

「王と魔神と魔法使い」
褐色の美王がステキ!そんな美王はちんちくりんで可愛らしい魔法使いさんが愛しくてたまらないのだけれど…
鏡の魔神のイメージも素敵です。

「花降る地下街」
近未来?ジオフロントで生きる姉弟と、地上から落ちてきた男のお話。
落ちてきたイケメンがぶちゃいくでぽっちゃりのペトに恋してる話で、ペトは幸せになってほしい!
姉・テミスンの鉄火肌がカッコイイです。

「肉は思考品」
グロっぽい設定ながら哲学的問題を論じているような。肉を軽んじてはいけません。

「幻想黒子」
おまじないの付けボクロ…好きな常森くんには効いてないみたい?
でもいざ常森くんから迫られて、そんなモノに頼った自分が惨めになった…
これ、タイトルからのイメージより可愛い話だなぁと思ったんです。高校生の両思いのお話。

「雪ぐサディズム」
緊縛、尿道責め、放尿、首締め
…とSMの王道を見せつけてくれますが、攻め男性の苦悩が迫ってくるような、受けの子の慈愛が匂うような…そんな美しさのある作品。

「No.99:人間玩具 オマケ」
グレアムはヒゲを剃ると意外と若い超イケオジ。

「花降る地下街 オマケ」
自分に自信がないペト。オッパイ苦手!と宣言する黒野だけど、ペトはぽっちゃりだからオッパイがあるのだ…泣いちゃうペトが可哀想で可愛くて。

ラスト、イラストで17才のリッセン&アララギ(「黄金島」)。
な・ん・と!アララギが攻めっぽいの!うひゃー!

2

満腹感に包まれる短編集!

ショタ攻めを読みたいなぁ…と思ってひたすら漁ってたとき、この作品を見つけて、えっすごく良さそう!読みたい…と半年ほど思い続けて、ネットでひっかかる画像を見つけては妄想に浸っていたのですが、ついに読めた〜!

まず、表題作。
えっ…短い…!!あんまりエロない…
執事が行為を手伝っていたりと、行動自体はとてもエロスでしたが、もっと陵辱の日々があるのかと思ってたら、存外ピュアでした…。いえ、とても素敵でした。

他の作品も、6ページなど短いものもありながら、どれも設定がとても凝っていて、何回でも読み返して、楽しめるなぁと。
でも、分かりづらいのも多かったので、あえて萌…。
何回でも読み返したいと思います。

雪ぐサディズムは、尿道攻めに興味があったのでわーいと思ってたのですが、え…えろすぎない??
なんだか今まで読んだBLの中で一番すごかった気がします…。色々衝撃的でした。
でも二人は愛し合っていて、これまた歪んでるなぁ…。
桐くんの見た目が可愛くてとても好みでした。
不憫受けかわいいよぉぉお〜!!!

2

耽美派の為の麗しき作品集。

池先生は、『媚』シリーズに見られる極道もの(と、言ってもアレはアレで特殊な性癖のロマンスと言えなくも無いけれど。)よりも、こんな時代がかったファンタジーの方が良く似合う。執事のグレアムなんて、沢山の女子を虜にするだろうと思われる。彼はこの作品では傍観者の役割を務めているが、『バンフォード侯爵家の執事』で主役を張るキャラクターとなっていて、その見た目の美しさ、衣服の緻密な流麗さは筆舌に尽くしがたいものがある。グレアムは見世物小屋で少年を買うが、そのシチュエーション自体がもぅ!とても淫靡で、絵に相応しい世界観なのだ。それは全編を通してそうで、『黄金島』の不思議な工房や、黒鷲、『花降る地下街』の食虫花の群生、幻想的なモチーフでよく見られる、アラビアンナイトに至るまで。
とても甘美に病んでいるー…。
その美しさからも言って、表題作が一番好きですが、この不思議な世界で唯一ホッとする『幻想黒子』も好きです。高校生の二人が互いに胸の内を明かさないまま、なんか変な性癖を先に開いちゃってますよ⁈ っていう。余裕満々の風情の変態、常森くんの赤面は結構萌えます。
そして、池先生の黒髪、男前は大抵加賦さんに似寄りなので。『雪ぐサディズム』の黄川田先生の変態ぶりは、やはり加賦さんのパラレルワールドに見えてしまう。

ナイン(フィン)は見世物小屋から連れてこられて、幼いバンフォード侯爵跡取り、レナードの遊び相手となるが、グレアムがひとりごちた様に、そのままグレアムの慰み者にされていたら…?と、いうパターンも時々妄想するけれど。やはりこの物語の結末の方が私は好きだなぁ、と思います。二人のその後も『バンフォード侯爵家の執事』に見られるので、そちらもおススメです。

0

読み手次第で、激しく表情を変えそうな作品集

タイトルからして、なんか手に取りづらいな〜と思ってました。
なんか、どうせ、色々な道具を使って責め立てるエロエロ漫画なんでしょーー、みたいな。

違ったんですね。全然、違いました。
表題作の、「No.99:人間玩具」、この物語は、
想像していたようなエロさ、下品さは無くて、硬く凝り固まった孤独な魂がふたつ、少しずつ、少しずつ溶け合っていくような、そんな純粋な愛の物語のような気がします。
私が想像していたエロ、つまり、嫌がる受けを道具責めする的なもの(そこに愛はなくて)は無いですが、エロはしっかりあります。
結構、エロいです…笑

グレアムの本心が、切ないですね。
レナードもフィンもグレアムも、みんな好きなので、みんなに幸せになってもらいたいですね…

この表題作自体かなり好きですが、その話の中でも個人的には、レナードの両親の最期が好きです。
好き…というか、心を突くというか。
彼らの最期の情景を思い浮かべると、なぜか美しいシーンでしか、思い浮かばないんですよね。悲しいのに。…悲しいからこそ、美しいのかも…


短編集なので、表題作のほかに6作の短編が収録されています。
盛りだくさんです!


「黄金島」
ファンタジー色強めの作品。
神様の使いとされる黒鷲。片翼を失い飛べない黒鷲の世話をするために集められた少年たち。蘭(アララギ)と立仙(リッセン)も、その中の1人でした。
蘭は立仙のことが好き。辛い仕打ちを与えられても。
立仙はそんな蘭の気持ちを理解できず冷たく突き放すのですが、蘭にぶつけられた彼の本心に戸惑います。
いつか泣いていた蘭の、夕日が反射して黄金色に光っていた瞳。
黒鷲の姿に思いを馳せる立仙の瞳も、黄金色に染まるのです。涙を溢れさせて。

ラストシーンに胸が詰まります。
黒鷲、蘭、立仙。言葉では言い表せない、何かが溢れてくるのです。


「王と魔神と魔法使い」
アラブ物です。復讐?を目論む可愛い魔法使いアシュラフと、そのターゲットである王様カミール。
アシュラフがまた、可愛いんですよ。
そして、攻めのカミールもイケメンで。いつも余裕たっぷりな感じの彼が、アシュラフの前で理性保てなくなるシーンとか、ラストとか、カミールの素直な気持ちが溢れ出すシーンが好きですね…(〃ω〃)


「花降る地下街」
不細工特集に掲載された作品です。
私は、不細工受けの魅力はほとんど理解できません。受けは、かっこ良くて美しい方が良いに決まってる、と思ってます。…が、このペトは…。
可愛い。めちゃめちゃ可愛い…!!!

不細工というよりかは、おデブで、少し個性的な顔してるだけ、って感じです。
でも、私はおデブの受けに、1ミリも魅力は感じません。
…しかしペトは!!とてつもなく可愛い!!
読み始めて4ページ目くらいで、抱きしめたくなります。そっと涙拭いてあげたくなります。
ナデナデしてあげたくなります。お菓子あげたくなります。
お相手の黒野さんも、お姉ちゃんのテミスンも、素敵で魅力的です。

しかし何より声を大にして、一言だけ伝えたい。
ペトが可愛い!!!


「肉は思考品」
リアルグロ系は苦手で…。誰かが誰かをグシャー!とかするシーンは一切ないけれど、リアルな肉がぶら下がってたり、目玉出てきたり、謎のグロさがあります…。ひぃぃ…泣

でもキャラ達の台詞を読んで行くと、もう普通にグロさとか関係なくBLの方向に完全移行できると思います。
私はできました。
身体的な魅力や価値、肉欲とは、というものを全く別の視点から捉えた作品、のような気がします。
そして呂韻くんがイケメン。


「幻想黒子」
毎朝同じバスに乗る、長身イケメン・常森くん。
彼に片思いしている榎川は、付けるだけで、相手をメロメロにできるという怪しい黒子を試してみるのですが、効果が抜群で、誰をも惹きつけてしまい、バス内で痴漢にあってしまうのですが、それを常森くんが助けてくれたことで、一気に距離が縮まります。
いつしか、友達以上のことをする関係になるものの、榎川は黒子の力で常森くんの気持ちを惹きつづけることに耐えられなくなっていき…。

乳首責めって…エロいですよね…

常森くんがすごーく男前です。すべからく男前です。


「雪ぐサディズム」
SM、というもの、そのプレイの概念までが変わるような作品。
自分の性癖、相手が苦しむ顔が好き、虐めたい、支配したい、そういうのではなくて…

縛り吊るしあげ、責め立てる黄川田先生と、それを一身に受ける桐。
もしも万が一にでも、きっと桐のようには、私ならなれないだろうけど、先生を慕い続ける桐の気持ちならほんの少しだけ、分かるような気がします。

いや、本当は分からないのかも。
きっとここは、境地。

死すら感じるのに、桐が先生に思うのは、
こんなにも手間暇かけて愛してくれる人だということ…

***

どの作品も、読み応えがあって、繰り返し読むたびに色々、以前とは違った感情を持ったりしそうな、そんな、核心を、意図を掴みきれないような作品集です。
私ももっと読み込まないと…

そうしてまた更に更に、新しい魅力に気づいていくのだと思います。
今のところの私が1番好きなのは、やっぱり表題作ですかね。

あと…あとがきページに描かれてある、蘭と立仙に度肝抜かれましたw
こっちか!!みたいな。

そして私はこの方が好みなので、俄然2人の大人な絡みがもっと見たいーーー!!!となりました。笑

6

「珠玉の作品集」に偽りなし。

ほとんどがアンソロジー掲載(不細工特集掲載、お仕置き特集掲載など)の作品なので、バラエティーに富んでいます。

「アラブ、お仕置き、乳首、尿道責め、不細工をテーマにした珠玉の作品集」
珠玉:美しいもの,すぐれたもの,尊いもののたとえ。特に優れたもの、傑作などを意味する表現。

尿道責めだの、乳首で珠玉とはねぇと驚いたのですが、いやはや本当でした。
尿道責めが登場するのは【雪ぐサディズム】という寺子屋の先生と元生徒とのSMを描いた作品ですが乾いたドライなSMではなく、しっとりとした日本情緒漂う耽美な世界です。
確かに尿道責めの描写は痛そうで、ひぃぃと思っちゃうんだけど、ただのエロの追求にとどまらない精神的な結びつき、究極の愛が描かれてまして、SMの美学・真髄を見たという思いがしました。

以下収録作は掲載順ではありません。
【王と魔神と魔法使い】アラブもの
ファンタジーもの。なんでも叶える事ができる魔法の鏡を持つ王様と可愛らしい魔法使いのお話。魔法の鏡を手放したときに、本当に一番欲しかったものが手に入った王様の頰を伝う一筋の涙。この涙が物凄く心に残っています。
お話もさることながら華麗な絵でも魅せてくれる作品です。

【花降る地下街】不細工もの
ファンタジーもの。地下世界に住む格好いいとは決して言えないけど、何だか可愛らしい不細工くんと、地上から逃げてきた青年のお話。不細工君は理由があって声が出なくなってしまっており…。一緒に住んでいる姉がとてもハートのあったかい人間で、読後感が良い作品。

異色なのが【肉は思考品】
6ページという超短編。とある肉屋の裏側・解体作業場を舞台に二人の男性が肉欲について語っているというもの。びっしりと解体された肉がぶら下がっているんだけど、牛なのか判らない。見ればみるほど人間なのかもしれない…と思ってしまう。「並んでいるのは勿論貴方も良くご存知アレの肉」とあって読み手に任せるようになっています。
池玲文さんのHPにカニバリズムを描いた一枚絵の作品(グロテスクではありません)があって、人間では絶対にないと言い切れないところが怖い。

【幻想黒子】乳首責め
洗っても消えない魅惑の付け黒子をつけた男子高校生のお話。黒子のせいで見境なく周囲から男女問わず惚れられてしまうようになったけど、憧れている同級生には効き目がない様子。
黒子を絡めた男子高校生の恋愛ものと思いきや、そこに陥没乳首のトレーニングを絡めてくるという。流石です。

この他表題作の【No.99:人間玩具】執事もの
まだうら若き当主、レナードのために見世物小屋から執事が買ってきた99番目の玩具・ナイン。人間玩具という題名からおもちゃ扱いでやりたい放題のえぐい作品かと思いきや…。
初めて交わった時は無理やりでレナードの腰を後ろから執事が支えて「もっと強く抉っておやりなさい」なんて言ってるんだけどそれは最初のみ。
両親を亡くしたレナードと見世物小屋で育ってきた孤独な二人の魂の融合、そしてそれを傍で見つめる執事という三者の立ち位置が興味深い作品でした。

【黄金島】お仕置きもの
ファンタジーものとして素晴らしい。天から墜ちてしまい、片翼が捥げた神の使いである大きな黒鷲。少年たちが集められ再び空を飛べるために義翼作りをするのだが…。
あとがきの最後に素晴らしく美しく成長したアララギが描かれていて、もっと読みたいと思ってしまいました。

ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
思わず溜息が出るような美しい絵を眺めているだけでもそれぞれのストーリー(特にファンタジー系の)の世界観が伝わってきますし、短編という制約をものともせず、与えられた各テーマをしっかり描ききっていてお見事だと思いました。とにかく絵が美しい。
教えてくださり本当にありがとうございました。

6

宝箱

いろんなジャンルの短編がつまった、不思議な宝箱のような一冊。
抜群の画力はもちろん、深く作りこまれた世界観にひきこまれてしまいます。
純愛からファンタジー、本格的なSMまで幅広いのですがどのお話も短編でも説得力があり、読了後はおとぎ話を読んだようななんとも不思議な気持ちになります。この独特の世界観は池玲文先生ならではですね。
中でも、雪ぐサディスティックは単なるプレイではないSMの神髄をみた感じで衝撃を受けました。お好きな方はぜひ。

3

とにかく世界観

現代でも歴史物でもなく、リアリティを残しつつファンタジーな世界が広がってるなんとも表現しがたい不思議な世界観です。

話の内容としても、甘いとか切ないとかとういった恋愛ではなく、受け攻め共に屈折した歪な愛情表現でストーリーが進みます。

強いて言うなれば、無理やり→微甘

読めば読むほど世界観が広がります。
独特な世界観が好きな人であればたまらない一作だと思います!

3

魅せる一冊!!

魅せますよね~。
隅から隅まで細かい所まで書き込まれた繊細な美しい絵で魅せて、世界に入り込ませ
絵とは裏腹な凄く分かりやすい話で心を解いていく
そんな一冊だと思います。
7作の短編集です。架空の世界の話あり、魔法あり、高校生あり、シックなSMあり。なんて幅広い一冊だろう。このバランスだけで もう神にしかできない!!

一番好きだったのは『黄金島』です。
作者様もおっしゃってますが、自分の無力さや男を好きだと言うことを受け入れる姿を
大きな黒鷲を通して 自分と重ね、見て考えている所が哲学的でとても美しい。夕陽の中で流す涙が本当にキラキラ見えました。
短編集ですが、それゆえ色々な話が全て楽しめました。

6

溜め息が出る美しさ

座裏屋蘭丸さんの「Pet契約」と、中村明日美子さんの「薫りの継承」の発売で、この2015年後半、雑食になる前の自分が好んで選んでいた妖艶で官能的な作品を求める熱が一気に復活しまして。
今少しずつ昔の作品をかき集めている中で、私の欲望まみれの検索ワードに真っ先に引っ掛かってきたのがこちらの作品でした。

池玲文さん、媚のシリーズをチラ読みして何かちょっと違うな~って今まで興味を持たずにいたんですけど、全然違うことなかった…!
むしろ好みのど真ん中(*´艸`*)
溜め息が出る美しさです。
スピンオフの「バンフォード侯爵家の執事」もいいのですが、私はこちらの方がより好み♪
中でも『No.99:人間玩具』『肉は思考品』『雪ぐサディスティック』が特に大好物です。

以下、好きな順に。

『雪ぐサディスティック』
素晴らしいの一言。
エロスとは、緊縛とは、SMとはの極意が詰まった作品。
これを読んでしまったらプレイの一環として流行りモノ的に取り入れられるようなライトな緊縛エロではもう満足出来ません。
縄で縛られた肉体と庭の雪景色で表現される侘び寂び、池玲文さんの美意識にうっとり。

『肉は思考品』
肉欲を哲学的に思考した超ショートストーリー。
中二病を拗らせてる自分と同じようなこと考えてる池さんに親近感がわきます。
中二病患ってる奴ってのはこういうことをホント常に考えてますからね(笑)
夢野久作さんの「ドグラ・マグラ」や京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズなんかを好むような人はきっと好きだと思います。

『No.99:人間玩具』
まず、執事グレアムが理想の執事像過ぎて。
銀髪+モノクルの視覚的破壊力よ…!
そして執事の主人はまだ半ズボンが似合う少年であってほしいという希望もクリア。
ですます口調のグレアム視点で綴られるモノローグがまた良いのです。
最後に明かされるグレアムの秘められた恋心に、私のグレアム愛は見事爆発しました。

他の4作品も内容、美しさ共に漏れなく素晴らしく、まさに珠玉の短編集。
大満足の一冊です。

ところで、『No.99:人間玩具』『雪ぐサディスティック』を読んで気づいたんですが、私どうも【主役二人+手助けするもう一人】という構図に異常に萌えるようで…
新しい発見をしたはいいけど、3Pとは違うし、これちるちるでどう検索したら見付けられるんだろう…

3

みみみ。

迷宮のリコリスさん

コメントありがとうございます♪
これホント好みです♡♡♡
こんなガッツリとゴテゴテのモノを描いてくださる作家様だったのですね。
次期待したいですね!
PINK GOLDに載ってた「赤縄」も素晴らしいなと思ったので、和モノで何か描いてくださらないかな~

私も迷宮のリコリスさんのレビュー、とても参考になるので密やかに定期チェックさせてもらってます。
少し前にだだだっとまとめて池作品のレビュー上げてくださったお陰で次読む作品も決まりました(^o^)/

迷宮のリコリス

みみみ。さん

こんにちは!
みみみ。さんのレビューが好きでいつも見ているんですが、
私、大声で叫びたいぐらい池玲文先生が大好きなので、
とうとう池作品のレビュー来た―と思って、
役ボを100連打したい気分ですw
甘くてエロいヤクザものもいいのですが、
こういうファンタジーな耽美系と言っていいのかな、
なんていうか独特の世界のお話が素晴らしいと思います。
媚のシリーズが完結して1月にコミックスが出るので、
またこっち系の物語を描いてほしいです~!

その感性に魅了される短編集

 池先生の作品が初めて気になったのは、PINK GOLDに掲載されていた『The SHOW』という作品です。それでコミックスを購入してみようと調べてみたら『バンフォード侯爵家の執事』に先ほどの作品が収録されていることが分かり、バンフォードが『No.99:人間玩具』のスピンオフだったので、こちらを同時購入しました。

・『No.99:人間玩具』
 実は“人間玩具”なんて言う題名が好きじゃなかったんです。受けを玩具扱いするエロいだけの内容を想像してしまっていたんだろうな。でも、全然違いました!
 幼い頃に両親を不慮の事故で亡くした侯爵家の後継ぎのレナード。彼を慰めるために、サーカスの見世物小屋から99番目の玩具として、青年を買ってきた執事のグレアム。3人の関係性が萌えです!最初は無理やりだったもののレナードとナイン(恋人同士になってからはフィン)、レナードとグレアム、そしてグレアムとフィン。3様の関係が形は違うけれど愛があって、一つ違う出来事があれば、別の形になっていたのかもしれないという危うさがとてもいい。
 キャラも思いっきりツボでした!ハーフパンツにブーツ姿の幼いレナードは生意気で可愛く、男前に成長した大人のレナードの言葉づかいも素敵です。「もう少し待って頂こう」って挿入しながら言っちゃうエロくてノーブルなレナードは本当に素敵なんです。
 レナードが好んで女装させるフィンは短髪で全然女に見えないのもいいし、髭に長髪を粋にまとめたグレアムの繊細な衣装と似合いすぎるモノクルは★5つ!!池先生の美しい絵柄が冴えわたる世界観。
 母の幸せを望んだ幼いレナードの孤独に、魂が共鳴したフィンとの絆はもっともっと読みたいと思うので『バンフォード侯爵家の執事』と同時購入がお勧めです。

・『黄金島』
 神に仕える少年達。自分を受け入れることで相手を受けとめることが出来るようになるお話です。器械とか神とか黒鷲とか、独特な池先生ワールド。とても好きです。しかも関係がリバになる示唆が!!成長したアララギの男前っぷりに続編を希望します^^

・『王と魔神と魔法使い』
 何でも手に入れることが出来る鏡を失って、一番欲しかったアシュラフの心を手に入れたカミール。まさにアラビアンナイトなおとぎ話です。王のカミールの男らしく端麗な姿と一筋の涙、そしてアシュラフの可愛らしさ。堪りません!

・『花降る地下街』
 ぼっちゃりとか不細工とかは圏外な私。だけどなんて可愛いんだペト!黒野さんは格好よくて優しくて誠実で、ペトが大好き。ペトの姉のテミスンも口は悪いけど、ペトがなにより大切。心が温かくなります。

・『肉は思考品』
 たったの6ページでこの流れ。マスクの下の顔があんなに格好いいだなんて反則です!

・『幻想黒子』
 学校一の人気者の常森に振り向いて欲しくて「幻想黒子」を付ける榎川。嘘みたいな話だけど、本当に効き目があったみたいで!?格好いいスーパー高校生の常森が、榎川の陥没乳首を治療(というのか!?)する様がエロくて面白い。常森の家が呪い一家でよかったね。

・『雪ぐサディズム』
 がっつりSMです。緊縛、尿道攻め、スカ、首絞めとかなりハードだけど、お互いがそれを望んでいて、血がないから直視出来ました。日本家屋に着物、縄、雪景色、まるで耽美な小説を読んだような読後感です。

 池先生の感性がそのまま作品になったような不思議なファンタジー短編集。評価は悩んだけど、やっぱり自分はこういう世界観が大好きなんだなと自覚して『神』を付けます。

3

可愛い子揃ってますぜ…

バラエティに富んだファンタジー短編集
1「No.99人間玩具」
西洋貴族風 主人(少年)+執事×少年玩具
2「黄金島」
伝承にまつわる幻の鳥を守る少年達の物語。ギムナジウム風?
3「王と魔人と魔法使い」
アラブ風おとぎ話 魔力を持つ鏡をめぐる攻防(という名のイチャつき)
王様×少年魔法使い
4「花降る地下街」
地下都市に住む姉弟と地上から降ってきた男の出会いの物語
元エリート×失声症を患ったポッチャリ少年
5「肉は思考品」
肉欲を哲学する肉屋の話
食肉解体業青年×肉屋主人(少年っぽい)
6「幻想黒子」
とある雑貨屋で人を惑わす黒子を手に入れた少年の恋
バス登校で出会ったクラス違いの高校生同士
乳首攻め
7「雪ぐサディズム」
寺子屋の先生×月謝が払えず先生のもとに身請けされてしまった元生徒
サディストの狂気と苦悩と愛。
緊縛、尿道攻め。
「人間玩具」と「花降る地下街」のおまけ

どのお話もとっても素敵でした。
テーマ性があるので1話が短くてもしっかり堪能できます。
倒錯的なお話が多く、ハッピーエンドにならないのかなと思いつつ読んだのですが、どの人物も温かい愛情を持っていたので読後感はとても良かったです。
何より受けが凄く可愛い。
みんな少年っぽいですけど、健気受けが好きならたまらないと思います。
あと攻めも男前で半端なく格好良かったです。笑顔がまぶしかった!

個人的におとぼけ少年魔法使いはめちゃくちゃ可愛くてツボでした。
「~なのだ!」とか萌え(>_<)
健気受けは好きですが、健気というより乙女?と感じてしまったのもあったり、目に涙をためる受けの子達にお腹がいっぱいになってしまって萌×2評価でした。
でも限りなく神に近い!

6

珠玉の作品集

アラブ・不細工・尿道責めなどバラエティに富んで、おまけにファンタジーでショタ風味もある短編集です。どれも面白いけど、中でも好きなのは、『幻想黒子』と『雪ぐサディズム』の二つです。

『幻想黒子』
雑貨屋で見つけた、洗っても消えない黒子。好きな相手を振り向かせたくて軽い気持ちで付けたら、その日からモテモテになって。好きな相手も自分を好きになってくれたけど、黒子の影響かと思うと悲しくなるのです。
でも、その相手は雑貨屋の息子でした。だから黒子のことも、もちろん気付いていたのです(笑)
この攻めが、乳首にこだわりまくってるのが、おかしくて萌えます。それを受けが、優しさでしてくれてると思ってるのが微笑ましいです(笑)

『雪ぐサディズム』
寺子屋の先生と生徒の、サディスティックな関係。SMだけど、二人の愛情が伝わってきて、感動すらします。

4

ずっと気になっていた作品

ずっと気になっていた作品でした。池玲文先生の絵は綺麗ですよね。
乳首フェチの私にはとても美味しそうな乳首が描かれています。
代表作のNo.99も好きですが、私は黄金島と幻想黒子が好きです。
黄金島は立仙と蘭の関係があとがきに描かれているイラストを見ると逆転しているんですよね~。そのお話も読みたいです。
幻想黒子はやっぱ乳首ですね!BLで乳首責めって素晴らしい。
苦手な作品は花降る~ですかね…。池玲文先生の別の作品にも収録されていましたけど…これはショタと思って読んでいました。

2

にょーどー!!

短編が7つ、バラエティーにとんだ短編集。
裏表紙の説明には、
アラブ、お仕置き、乳首、尿道、不細工 
とあります。…濃いな(笑)

表題作は主従、かな。
タイトルから想像してたのと違くてちょっと残念。
池さんだし、もうちょいハードなの期待してた(笑)

だけどその分は「雪ぐサディズム」
で堪能致しました。
和モノのSM(縛り、尿道あり)で、情念感じられて、このコミックスの中で一番好き!

「肉は思考品」
6ページの超短編。
エグい話になるかと思いきや、意外とロマンチックだった。
血の色の件、クオリアの話って哲学的な感じがする…。

「幻想黒子」
色々おかしい…(笑)
ツッコミどころ満載!これってギャグって認識でいいんだよね!?
おもしえろかったです(^m^)

池さんの絵で高校生って…キャラによってはかなり違和感~
濃いぃ…


書き下ろし
人間玩具の執事、グレアムが髪おろしてる!
本編縦ロールなんだけど、巻いてんのか?

黄金島のリッセンとアララギ…
このふたりって攻受どうなってるの?!
この絵は挿入ってるんですか?!(笑)
…そんな感じで、最後までみっちり楽しい一冊でした。
実際には尿道プレイで☆☆☆!!!


2

個性が溢れてる!

池さんの作品久々に手に取らせていただきました。表題作のショタ攻が私にとって地雷ってことで避けてたんですが案外すんなり読めましたw一つ克服できた―!

短編集ということもあり多彩なコンセプトを元に1つ1つの作品がすごく魅力的でバラエティーに富んでます。読み応えがありました。池さんの個性がたくさん詰まった1冊です。

お気に入り作品は4作目の「花降る地下街」です。ぽっちゃりブサかわ受きたーーーーー!テンションマックスです!!木原さんのあの作品やひのもとうみさんのあの作品の影響で受のペトがど真ん中でございました!こんな短いお話なのに萌て切なくなってキュッと胸が締め付けられましたw

トラウマ受です。詳しくは描かれていないのですが昔誰かに襲われて(?)しゃべれません。容姿や容量が少し悪いせいで人に馬鹿にされてるけどしゃべれないから一人で絶える。でもそれを恨むとかなく謙虚で健気で人に対してすごく優しい。
そんなペトの目の前に現れたのは地上界からやってきた黒野。容姿端麗、親しみやすい、ペトにとって初めての友人でした。黒野はペト大好きなのですがペトは自分ではなく自分の姉に想いを寄せてるとずっと勘違いしててちょっと嫉妬したり。でも自分のためじゃなく姉のためにと思って働きかけるとかもう可愛すぎて少し切なくてたまりませんでした!ペト愛おしすぎます。黒野がどうしてペトを好きなのか理由は描かれていませんがペトの働いている姿や一生懸命なところを見てるとその理由が読み手として何となくわかります。

いいなブサかわぽっちゃり可愛いな~

3

申し訳ないですが・・・

「バンフォード侯爵家の執事」から入ったのですが・・・。
ちょーっと私にはハードルが高かったです(´・ェ・`)
それに短編集だったとは・・・って感じでした。

【No.99:人間玩具】
侯爵・レナード×奴隷・フィンです。
こちらが、バンフォード侯爵の関連作品で、レナードとフィンの出会いの話で
レナードはまだ、お子様でした。

が!

エロかったですねぇ~。初めての時なんて、グレアムに「下手くそ」とか言われつつ
助けてもらいながら、Hしてましたからね・・・((( ;゚Д゚)))

そして、大きくなっても、変わらずフィンを抱いていたのですが、客人を待たせて
抱いていたので、レナードはグレアムに後ろをいじられて、達してしまい、仕方なく
客人の所へ行ったり・・・。
これをどこをどうツッコミをいれていいのやら・・・って感じでしたね・・・。
ただ、最後の最後でグレアムが好意を寄せていたのが誰かってことですよ!!
個人的にはびっくりしましたね!!読んだら、そうだったのか!?って思います。

【黄金島】
立仙(リッセン)×蘭(アララギ)です。
どこかの島で住んでいる少年の話なんですが、片羽がもげている黒鷲の腕を治し、
飛ばせようとしているんですが、いきなり濡れ場から始まって、最後には両思いに
なる話なんですけど、短編すぎて、私には理解があまりできませんでした・・・

【王と魔人と魔法使い】
王様・カミール×魔法使い・アシュラフです。時々魔人。
この話は個人的に割りと好きな方でしたね←すみません・・・
王様の持っている鏡は魔人が現れる代物でアシュラフがその鏡を手に入れようと
して、毎日、王様のところに出向きます(魔法で)
ちなみに何故、アシュラフが鏡を手に入れたいのかは描かれていませんでした。
そして、王様の欲しいものがアシュラフというのを知った魔人はアシュラフを
押さえつけ、王様にそそのかします。←最後まではやりませんでした。
そしてその後、魔人は消えて、王様は失脚し、遠い城に飛ばされてしまいます。
ある日、アシュラフが魔法でまた、王様の元に訪ねて、話は終了してしまうのですが
この話続きないのかなぁ~と思いますね。どうなるか気になって仕方ありません。

【花降る地下街】
黒野×ペトです。
まさかのぽっちゃり受けです。今まで不細工受けとかなら読んだ事は
ありますが、ぽっちゃり系は初めてですねびっくりしましたww
ただ、話の内容がよくわからなかったですね。
そもそも黒野がペトの事を好きになった理由がよくわかりませんでした・・・

【幻想黒子】
常森直親×榎川茉生の高校生ものです。
この作品が一番普通(?)というか、まとも(?)だったと思います。
それでも道具とか使っていましたが・・・。
茉生が、常森に好意を寄せていて、付ければ誰でも言い寄ってくるという黒子を
付けて常森に接近します。
でもその黒子は常森の実家の店で売られていた商品で常森には効果がなかったけど、
結果オーライだったという話でした。

【雪ぐサディズム】
黄田川×桐です。
すみません・・・私こういう話は苦手です・・・縛られてるわ、尿道に道具を突っ込むわ
なんというか、SM通り越して拷問?みたいな感じでしたね・・・。
それでも相思相愛なのにびっくりですね。

他にも【肉は思考品】という作品があるのですが、短いし、中々グロかった上に、
これBL?って思ったしで、なんかよくわかりませんでした・・・。
池先生の「ノットイコール」という作品が神がかっていたので、他の作品も読んで
みたいと思い購入したのですが、この作品はホント私にはハードルが高すぎましたので
これからも精進しようと思います・・・( ゚ω゚;)

6

短かっ!?

『バンフォード侯爵家の執事』から遡って読んだので、お目当ては表題作。
両親に先立たれた侯爵家の跡継ぎレナード、
彼を慰める為に執事のグレアムは次々に新しい玩具を用意するが、
99番目の玩具として彼が与えたのは、見世物小屋から買ってきた羊少年だった。
やがてレナードはその少年と強引に性交に及び…

良かったけれど、え?こんなに短いの?もっと読みたい!
少年のレナードがいいなぁ♥
私は基本ショタは苦手なんですけれど、この作者の描く少年は独特の雰囲気があって好き。
無垢なフィンも、初めての性交を、「下手くそ」と言って手伝うグレアムもいい。

他に、『黄金島』『王と魔神と魔法使い』『花降る地下街』『肉は思考品』『幻想黒子』
『雪ぐサディズム』、オマケの2作を含めると、全部で9作。
ちょっとコミカルな物あり、耽美な物あり、
『バンフォード侯爵家の執事』のエロさとはまた違う、
それぞれにファンタジックで個性的な美しい作品達だと思います。
表紙やの口絵(黄金島の扉絵)のカラーページも、好みでした〜。


5

色んな角度の愛情

引き続き、池玲文先生欲してる病続行中です。

こちらの作品の前に、表題作のスピンオフとなる【バンフォード伯爵家の執事】既読済。
それを読んでからこちらの表題作を読むと、
「なるほどだからあの時そんな言葉が出てるのね」
という解釈が1つ2つ。

表題作の他、【黄金島】【王と魔人と魔法使い】【花降る地下街】【肉は思考品】【幻想黒子】【雪ぐサディズム】、表題作と花降る~のオマケが収録。
その中でも、表題作と【幻想黒子】が好きです。


――【№99:人間玩具】――
執事のグレアムが、レナードの為にナイン(のちのフィン)を見世物小屋から買ってくるお話。
メインはレナードとナインなのですが、モノローグ・視点等はグレアムです。

相変わらず、素敵なグレアム健在でした…美髭にハアハア。
綺麗な瞳に綺麗な肌、見世物小屋ではきっと一線を画す美しさを持っていたのがフィン。
そのフィンにある意味魅了され、幼いレナードの為に、およそ99個めの玩具として連れて帰ります。
レナードは刃向わず従順なフィンを手なずけ、ありとあらゆる世話を自身でする。
着せ替え人形として遊び、フルーツを食わせ、時には馬を見せ、そして本を読む。
レナードは国を背負う人物になるのですから、父の背中を見て育ったように、自分も沢山の本を読む。
そして勉強する。フィンとはどうやって繋がるのかを。
ずっと傍に居ても母親からは1番の愛情を受けられなかったレナード。
親に売られたフィン。
寄り添い続ける事によって、歪んだ同情が生まれ、それが愛情と言う形に変貌する。

私的には、この「愛情」になる瞬間が急すぎた気がして、少しトーンダウンしました。
レナードの愛情が屈折しているのは初めから感じて居ましたが、フィンは一体どういう事で…と。それこそ同情からのスタートでしょうけど。
グレアムは初めからフィンをお気に召していたけれど、一生お仕えするレナードの玩具。そして今では恋人。
クールで表情一つ変えないグレアム。
実は、フィンを気に入っている事は、うまく隠せていないようでした。


――【幻想黒子】――
いつも電車で一緒になる常森の気を惹く為に、雑貨屋で売っていた「幻想黒子」を口元につけて電車に乗った榎川。
その途端、周りからのセクハラが容赦ない…電車で男女関係なく触られまくっている所を常森に助けられ、自分の体の相談をしている内に、それをも助けてくれる事になり――と進むお話。

もう純粋に榎川は天然だし、常森はギラギラしてる男前だしで、楽しく読めました♪

榎川くん、自分の乳首が凹んでいるのが嫌だと言う。
どうやら触れば突起するようなので、それを常森が治してあげると言うのですよ。
触るわ抓るわ吸うわのやりたい放題(笑) そしてそれを榎川が、「常森くんは面倒見がいいなー」と、「優しい」と思う訳です(笑)
仕舞いには吸引器買って倉庫で試しちゃいます…もう何ですかこの変態高校生(笑)

常森に告白されるも、「あぁやっぱり黒子のお蔭で…」と急に悲しくなる榎川。
自分の魅力だけじゃないんだと悲しくなります。
でも実は、その黒子を買った雑貨屋は常森の自宅で、更にはそれは呪い(マジナイ)で作られた黒子なので常森には効かないらしい。
……もうその展開、分かっている筈なのにキュンキュン来るのは、きっと常森のダダ漏れている美少年顔のせい(笑)

結局2人は最初から相思相愛、目が合うのはお互いがお互いを意識して観ているからだ、という結論でした♪
もう可愛いから許します。可愛いと変態も愛しくなるのでお得です(笑)


ちょーっと表題作は唐突な感じがしたのが否めません。
でも本当に池先生はとても凝ったお話が多いので、読み飽きないと思います。

2

素敵なファンタジーです。

収録されている作品の内、最初の4作品は雑誌で読んで、どれもとても好きな作品です。

未読の3作品の中では、特に「幻想黒子」が好きです。
学校中で有名なほどカッコいい攻めとなんの取り柄もなさそうな内気な受け。
設定だけでもとても好きです。

SMは元々ちょっと苦手部類なのですが、「雪ぐサディズム」には日本独特の縄縛りの美学みたいなものを感じさせるものがあって、赤い縄、木造の日本家屋、庭に降り積もる雪を想像したら、なんだかとても日本のエロティシズムを感じてしまいました。
2人には愛があるので、攻めの倒錯がちょっと恐いなと思いましたが、SMでも大丈夫でした。

最後のおまけも面白くてお勧めです。

4

池さんのファンタジー

表題作。孤独な坊ちゃまの99番目のおもちゃとして執事に買われてきた少年ナイン。
初めは反抗的な態度を見せていた彼は、坊ちゃまレナードの孤独に触れて少しずつ愛し合うようになる。
そんな二人とどこかで嫉妬を感じつつ彼らを見守る執事の微妙な関係性がなんともたまりません!!

『王と魔神と魔法使い』のどじっ子魔法使いと意外に余裕のない王様も可愛かった。

今のところ池さんのマンガはファンタジーの方が好きかも知れません。
それぞれに作り込まれた世界観と、エロスがたまりません。

5

池玲文さんはやっぱイイ!

池玲文さんならではのバラエティに富んだ短編集です。
表題作のレナードとナインの話は導入部分で想像していたよりはずっと甘くレナードの執着が好ましかったなー。
あと執事がすんごくいい味出してました、やるなー執事。

そして今作で新たな萌え単語が加わりました!それは「陥没乳首!!」
単に乳首萌えなら散々萌えまくってましたが、まさか陥没乳首が出てくるとは!人体にはまだまだ萌え要素がありそうですな!
「幻想黒子」の陥没乳首受にはやられましたー、がくう。
これからもBL界に陥没乳首は出て来そうな気がします。
こんな萌えアイテム今作だけじゃ勿体ない!!

「花降る地下街」ブサ受、ポチャ受的にはたまりません!
いっそもっとブサポチャでも良かったかもー。
ちょいショタ系なのもよろしかったです。

SM色強い部分もありますがSFファンタジー部分は本当にため息が出る程に美しい。

自分的には陥没乳首、オススメです。

5

お耽美♪

JUNEっぽい短編満載のコミックス。
テーマは、執事、アラブ、ビーチク、尿道攻め、不細工、お仕置き。


ああ、こういうのって、なんだかとっても懐かしい。

細い描線で描かれる、無闇に細密な人物や背景。
目眩くような、変態エロ。
ここまでやりきってると、いっそ清々しい。素晴らしい。

今時の、すっきりさっぱりそつなくお上手な作品より、
このみっしりこってりやりたい放題は好きだわ。

陥没乳頭とか、ちょっと仮性で小振りなペニスとか、リアルにエロくて、堪らない。

2

バラエティに富んでます

現在BE-BOY GOLDに連載中の「≠ノットイコール」にたいへんに萌えたため、池先生の他の作品を読んでみようと思い購入しました。

全体的にファンタジー要素の入った短編が多く、テイストはばらばらですが不思議と統一感があるような。いずれもどこかほの暗い感じがするというか…

表題作と地下街の話と雪景色のSMが好きかな。
黒子の話の乳首責めも面白いです。肉の話も短いけど雰囲気が好きかな。
鳥の話は別に…と思っていたら巻末のイラストで成長後リバと知って心惹かれるものがありました。

4

美しい世界

池さんの描かれるお話とか絵とか大好きなんですが今回のお話が何となくいつもより物足りないような…

さすが池さんエロのアングルとかは芸術的です

お話の物足りなさは短編なので仕方ないのか…

他の方がレビューされてるように表題作の少年は『これはっ〇執事の彼では』と…
家にある〇執事見ちゃいました

中でも私が好きなのは幻想黒子ですね。受の表情が私的にかなり萌えです。

でも、池さんの作品大好きなので新刊でたら買います

4

執事だから羊?(笑)

全体的に可愛い子受けが多かったかなー。
最初の作品の受けももう少し年とってても良かったかな、と思いました。
可愛い子受けが苦手なのでいまいち…って感じだったんですが、
「幻想黒子」でにやにや。
ロン毛攻め!乳首!
コンプレックスだらけで後ろ向きな受けちゃんが可愛い。
この作品を読めたから買って良かったなーっと思えました。
他は私好みじゃ無かったかな…

3

短編集。

さすが池先生、絵がとてもきれいでしたv

表題作の「No.99:人間玩具」は、
若き公爵家の当主×99番目の玩具、
プラスで執事のおじさま。かっこよすぎるv
三角関係なのか何なのかw
3Pを妄想してしまう、そんな作品ですw

2作目の「黄金島」は、
健気?×健気でとても可愛い作品でしたv

3作目の「王と魔神と魔法使い」は、
(元)王×攻めのもとにおっこちるしか魔法が使えない鈍感?w
ちょっとアラビアンチックの身長差のこちらも可愛い作品でした。

4作目の「花降る地下街」は、
不細工(ちびデブ)受けのお話でした・・・。
かわいい作品でしたが、Hのときどうなるのかが気になりすぎて、正直萌える暇がなかったwまぁ、Hはなかったのですが。

5作目の「肉は思考品」は、
計6ページの超短編。すこしグロめで、
真面目ちゃんはオオカミさんってことしかわからなかったw

6作目の「幻想黒子」は、
一番萌えました!ってかこれだけなら神作品にしてるw
確信犯×健気
ちーくーびーw乳首wチクビwな作品!
マジ大好きvV

7作目「雪ぐサディズム」
先生×生徒
おもいっきりSMです。
縛りに尿道攻め、小スカ。
ただ本人たちがそれでいいのだから良いじゃんw

最後のおまけの2作品は、どっちもウケましたw
執事のおじさまがとってもかっこよかったですw

3

人間玩具。

センセイのいんしょうって、結構骨太なイメージが最近だったんですが、今回は細身~なキャラクターメインなちょっとお話めいたお話。
お話・・というか・・・外国の~的な。
印象派なさくひんをぶつけてこられましたね。
表題作「人間玩具」
執事と坊ちゃん。飽きっぽい坊ちゃんに、執事が与えた99番目の玩具とは・・・!?
ヒツジ人間ってどんなよ!ちょw
と思いながらだったんですが、結局普通の男の子でした。
あ~~。。。ショタ攻が、最近読んだほかの本とかぶってて、ときめいたw
ショタ攻っていいと思うんですがどうでしょう。
大き目の男の子を手篭めにするちびっ子・・・(o´Д`o)ィイ。.。:+*
もう一ひねりあるともっと面白かったかなと思える作品でした。
意外性でいえば、執事さんの素顔!!
髭剃り後~の若々し美男っぷりにキュンです。
いつか私が別のヒツジ男を捜してきてやんよw

□花降る
声を失ってしまった、小さくて太った男。
拾ってきた男になつかれる。
想われるのはきっと美しい同居人。でもなんで自分に彼はこんなに優しくしてくれるのだろう・・?!
小太り~にしては顔がちょっとシュっとしすぎてたかな~とは想いますが、
「僕は君のことが~」とな美少年の笑顔にキュンです。
□雪ぐ~
縄!!縄!縄!
これも愛の形であります。
うむむ~んw

全体的にちょっとくらめの話が多かったかな。
個人的にはいつものテイストのほうが好きかも

5

美しい・・・

池玲文さんの絵は本当にウツクシイ!全然今風でないファッション、小物使いもしびれます。感動して勢い余ってHPを見に行ったら、作画は1人でやってらっしゃるというのを知って更に感動。この描き込み描き込み。連続3回読み直しました~。
今回は全てアンソロ掲載の短編で、ほぼ全てにお題がありました。

・執事特集/・お仕置き特集/・アラブ特集/・不細工特集/・テーマ無し/・ビーチク特集/・ポイント攻特集

・・・なんだかもう帯を見て、読む前から心ときめいておりました。

表題作「No.99:人間玩具」。執事。今まで執事萌えがよく分かっていなかったのですが、こういうことなんですね。確かに萌えさせていただきました。精神的3Pという感じなんでしょうか。執事が坊ちゃんのセックスに「・・・下手くそ」と指導を入れるのに大興奮です。執事、心の中だけで玩具少年への執着を感じてます。でも坊ちゃん最優先ですから。

全部の短編大好きなのですが、特に『肉は思考中』(なんとHなし!)で肉解体作業員(?)の男の子が、初めからずっとマスクにゴーグルで顔を覆っているのですが、最後のページでやっと見せた顔にやられました。タレ目・・・イイ!!

12

池さんのファンタジーはまるでジ○リのよう

意味深な題名にワクワクします♪
早くに両親を亡くした幼い当主に執事が様々な玩具を与えますが、一番のお気に入りになったのは、人間の少年。
倒錯的な遊びの末、かけがえのない愛する存在になっていく二人。
執事の傍観者的モノローグで淡々と進む展開が淫靡さを増して、ゾクゾクさせます。
オマケにて執事は実は若かった!?
幼い当主はまるで黒○事のあの子みたいだしww
本当、池玲文さんてイイ仕事しますよね!!

そして、表題と張る傑作だと思ったのがラストの『雪ぐサディズム』
見受けした少年に緊縛を中心とするサディズムで放尿を強いる姿。
いつか殺してしまうかもしれない恐怖と、それを受け入れるマゾヒスト(?)の少年の関係が、なんともはや、エスエムスキーのツボを押します!!

乳首萌えを催すのが『幻想黒子』
気になる男子に振り向いてもらいたいと怪しげな雑貨屋で手に入れた黒子を身につけると、男女問わずあらゆる人間にモテまくる地味な少年。
目的の相手も親身に近づいてくるが、それは黒子のせい?
少年が陥没乳頭を気にしていると設定が、おいしい♪
吸引危惧が出るのがマニアックです!

『黄金島』『花降る地下街』『王と魔神と魔法使い』『肉は思考品』
これは風景の描き方がなんだか、宮崎アニメの風景がタブります。
しかし、緻密な絵が美麗で美麗で、建物や背景への力の入れ方が他作家さんより抜きんでてすばらしいですよね!
内容もそれなりにファンタジー仕立てが上手く。
ただ『肉は思考品』は肉欲について、実に面白い表現をしているなと思います。
肉の解体屋が舞台なので、背景に沢山肉がぶら下がり、血もしたたってますからグロテスクではありますが・・・

かなりクるエロスは最初と最後に、中間作品はどちらかというとエロが薄め。
そんな構成も好ましく山がある作りになっていて、ほれなおしますデス(ホゥ~)

5

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