• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作エンドゲーム 2

伊藤克哉
養子・柔道選手
伊藤透
挿絵画家の養父・13歳年上

同時収録作品番外篇 1

黒田
大学生
伊藤透
大学生

その他の収録作品

  • 第七話 好きになってはいけない人
  • 第八話 殻の割れたヤドカリ
  • 最終話 別れの日の朝のこと
  • 番外篇 2
  • 幸せな機械
  • あとがき

あらすじ

「殺したのは、オレだ」 ――衝撃の告白を聞いた克哉(かつや)は透を詰り、家を飛び出した。 透が母を殺したという事実より克哉を苦しめるのは、二人で過ごした幸せな日々が全て、償いのための偽りだったかもしれないこと。 自暴自棄になって街をさまよう克哉だが、そこにある男の影が忍び寄り……?  番外篇二篇も収録した、感動の完結巻!!

作品情報

作品名
エンドゲーム 2
著者
山中ヒコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
エンドゲーム
発売日
ISBN
9784403662966
3.8

(98)

(45)

萌々

(22)

(12)

中立

(12)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
22
得点
361
評価数
98
平均
3.8 / 5
神率
45.9%

レビュー投稿数22

透の切ない二つの恋

大学時代、自分と当時の恋人が運転する車ではねて殺してしまった女性の子供・克哉を引き取って育てている透と
そんなことは知らず、義父である透に7年間ずっと恋をし続けた克哉。
1巻のラストでついに自らの罪を告白した透でしたが…。
今回はもう読んでてめちゃくちゃ辛いし痛いです。
めちゃくちゃ切なくて痛いけど、「萌え」はない気がします。

今回は透の二つの恋が語られます。
一つは現在進行形の、克哉との恋。
克哉の想いはダダ漏れで、周囲の人もその想いに気づくほど。
今回透にちゃんと告白しますが、透は自らの罪悪感もあって克哉に「好き」とは言ってくれません。
透は、どうやら克哉のことを“恋愛対象として”好きなようなのですが、
罪悪感先行し、克哉のことを縛ってはいけないという思いが強いようです。
透の元恋人であり、共犯者でもある黒田の事件を乗り越え、
それでもやっぱり透が好きだと再確認した克哉と透は肉体関係を持ってしまうのですが
結局は透の気持ちは曖昧なまま。
透は本当に“恋愛対象として”克哉が好きなのか、それとも子供として愛しているのか、罪悪感から抱かれているのか。
そのあたりが上手く伝わってきません。
それが克哉をより不安にさせ、私もものすごく不安になりました。
ハッピーエンドとは言い切れない、なんとも後味の悪い終わり方でした。
でもこの作品には終始背徳的な雰囲気がつきまとうので、こういうラストもありなのかな、と思いました。
人によってはこの終わり方もハッピーエンドととれるのかもしれませんが、
私にとってはどうも痛いラストでした。
セックスをするようになった透と克哉の関係も、やっぱりどう見ても一方的にしか見えなくて。
透は「好きだよ」と心の中で呟いて見せるけど、本当に男として克哉を好きなのか、可愛い子供として好きなのか、やっぱりわからない。
克哉もこんな思いを抱きながら透のことを抱いてるのだとしたらそれはもうどれだけしんどいことでしょう。
克哉を縛らないために、伝えないことが透の愛なのかもしれませんが、時々は素直に愛情を伝えてあげてほしいな、と思いました。
そんな二人のエッチはめちゃくちゃエロいです。
背徳的な雰囲気も相まってエロさ倍増。
「男同士」「義親子」「加害者と被害者」というなんだかもうドロドロ加減が禁断の行為に拍車をかけているようです。
若くて片想い期間が長かった克哉はそれはもう性欲が爆発していますよ(笑)
透も必死に声を押し殺して耐えている様がエロい。
あぁエロいエロい。

番外編は、前述した克哉と透のその後(エッチをする関係になってからのこと)と、
もう1本は黒田と透の過去。
こっちがまた重くて痛くて辛くて。
それでも二人の間ではすごく純粋な愛が紡がれていたわけで。
透と黒田が犯した罪は本当に許されるものではないですが、
そんな中に見える二人の切ない恋が、胸をしめつけます。
黒田は複雑な家庭環境で育ったため、小さい頃から性格が歪んでいたようです。
お互い芸術に関しては才能があった二人ですが、透は黒田に想いを寄せていたようで
それに気づいた黒田は、面白半分で透に手を出します。
他に女もいるけど透と肉体関係を結んだ黒田ですが、心の中で透のことをバカにしながらも、
透の純粋な愛に癒され、惹かれていくのでした。
黒田の孤独と闇はものすごく大きいようで、それを透の純粋さが溶かしていく様はすごくキュンとしました。
皮肉屋の黒田が透の言動に戸惑い、照れている様子がすごく印象的。
透に出会うよりも早く、もっと前にこんな相手に出会えていれば、二人がこのような運命をたどることもなかったのかもしれませんね。
だんだんと二人の距離が近づいて、本当の恋人同士になっていくところで突然起こったあの事故。
あの時逃げ出さずにちゃんと二人で罪を償っていたら二人はどうなっていたことだろう。
私はこの二人の関係がすごく好きだったので、本当に残念でなりません。
ラストの、透の絵を塗りつぶす黒田がめちゃくちゃ切ない。
透は彼の世界の、たった一つの世界だったのに。
それを手ばなしてしまったのは黒田のほうだけど。

本誌で黒田と透の番外編を読んでから、素直に克哉と透の恋を応援できなくなってしまった私です。
黒田と透のしたことは決して許されない。
それでも、黒田には透のような人が必要だったんじゃないかと思うと切なくてたまらないです。
だからこそ、私にとってはこのラストはすごく後味が悪かったんだろうなぁと思います。
すごく好きな作品だけど萌えはないので、「中立」評価にさせていただきます。
それでも本当にこの作品は私にとってはかけがえのない作品です。

4

言わない、言えない透が切ない

たたみかけるような切なさの1巻から、2巻で何か劇的に変わるものがあるかと思えば、それは「変わらない気持ち」がより強固になったことかもしれません。
克哉は、透の隠した克哉に関する真実を聞かれるまで答えないと決め、決して「好き」とは言わないと決め、
真実が克哉に解ってしまった時も、かたくなに態度を変えませんでした。
むしろ克哉が、真実を知り、絶望し、透を憎みたくても憎めず、結局は想いをあきらめきれずに、その「好き」という気持ちを表わにするだけでした。
透からは、この下巻1冊を通しても、一度も克哉に対する「好き」という言葉は語られません。
ヘタレで、泣き虫で、天然ちゃんの頼りない透だけど、そこだけは芯の強い人だという頑固さな面を見ることができました。
ただ、克哉が許しても。克哉を受け入れても、ひょっとしてまだ透には、一生ついてまわる枷なのかも?と思うのです。
そんな不安も抱かせる結末だったのですが、透にとって克哉の幸せだけが自分の願いで幸せだと思うので、そんな諦めに似た幸せの姿が、ハッピーエンドのはずなのに切ないのですね。

番外にて語られる透の元恋人、そして本当の犯人・黒田の事が綴られて、彼の歪んだ人生を垣間見ることが出来ました。
歪んだ愛情を持って育った黒田は、透の無邪気な透明さに好きになりかけていた時に起きた事故。
引き離されて帰ってきた時の透の姿を見た時に黒田にできるのは、憎む事だったという、彼の悲しい人生がまた悲しい。

『幸せの機械』でさえも、ラブラブあまあまが見られるのかと思いきや!?
そういう言葉でしか表現できないもどかしさが~!!

1、2巻を通してずしんと重いものが漂うのでしたが、それでも受け身でありながらそれなりに幸せそうな透と、透を引っ張って幸せになろうと努力する克哉の姿は、救いではあるのです。
ただ、黒田だけは救われなくて、悲しいなー。
克哉みたいに素直だったら、人生変わっていたはずなのに。
彼に明るい未来が少しでも訪れる事を祈らずにはいられませんでした。

3

二人が出した答え

ようやく完結しましたね~ぇ
引っ張ったワリに、けっこうアッサリネタ晴らしな感じがなきにしもあらず。
結局~な結論がちょっと残念でした。
1巻の感想も書いてないし、2がでたら1から読み返すぞ!
と思ってたのに1巻はいずこ・・・というわけで
まずまず。
さよなら~引き返すシーン好きです。
なんだろうな~空気に弱いんだよな。
思わず一緒に泣いてしまいました。
最後のエチシーンもジュウニブンに楽しませていただきました。
若いってすばらしい。
おいといて
個人的には、なんだろ、今回悪者だったんだけど
克哉さんの話、心情のほうが萌えました。
学生時代~の話。「全部好きだよ」無邪気な・・っ・
なんだこの魔性
普通に愛すること、愛されることをしらないが故に最後はホントウに大事なものさえ失ってしまう。
憎むことでしか存在を肯定できないその姿がなんか
切なかった。
指輪を作るシーンだけが妙に人間臭い。
これでまあ、トータルハッピーエンドなわけですが
どちらかといえば、克哉くんちょっと救いの手が欲しかったかなというのがひとつです。

0

スッキリしたようなしないような…。

こうなるだろう、というところに落ち着いたんで、言うことなし!なんですが。
これは克哉は、ず~っと不安なまんまなんじゃないかな?

透もなぁ。
「好き」だと言ってあげる覚悟がないんなら、抱かれちゃいかんと思うよ。
それでも踏ん張れないくらい好きなんだったら、もう腹括ってあげないと、克哉一人がずっと怖がってなきゃいけなくなってしまう。

それにしても…。
克哉のガッツキっぷりは見事でした(笑)
ぎゅ~っと抑え付けてきた思いが、一気にどば~っと溢れ出して、ヤリたくて触れたくて仕方ないんでしょうね~。
けども寄りかかるだけじゃなく、ちゃんと自分の進路と向き合って、寂しくても最善の道だと名古屋に行って…と、ある意味透よりも大人かもしれません。
っていうか、早く一人前の大人になりたいんだよねぇ。

一方黒田ですが、基本的に私はこういうキャラ大好きでぎゅ~っと切なくなっちゃうんですが、何故だかこの作品ではどうにも好きになれなかったかな。
何が足りないんだろ?ホントに本来好きなはずのキャラなんだけどなぁ。
自信がある割には折れやすく、孤独に弱く、執着心は人一倍のくせプライドが高くて縋れない。

見せ方が好みと合わなかったのかもしれません。
番外編としてダイジェスト的に見せられるんじゃなくて、ストーリーにそのあたり絡めてくれたら、もっと好きになれて切なくもなれて、その分主役の2人の絆を感じられたかもしれないです。

なんだか胸の中がぐわ~っとなる終わり方でしたが、この「ぐわ~」っと感が、まさしくこのお話にふさわしい結論だったのかもしれません。
問題山積みで、どう考えてもラブラブハッピーなだけの未来だけではないもんね。

1

ありきたりだけど

絵柄に惹かれて購入したのですが、ストーリーも分かりやすくとても良かったと思います。
透のキャラクターが私のツボだったということもあり、楽しく読ませていただきました。
1巻から何となく予想していた展開ではありましたが、だからといって期待を裏切られることもないと思います。
ただ贅沢を言うのなら、黒田の心情をもっと描いてほしかったような気もします。番外編でも描かれてはいたんだけど…まだもう少し物足りないというか、ちょっと強引な印象を受けました。
自分で読み取るものなのかなあ…;

でも購入するには十分価値ありです。

0

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP