“同い年”の義父と息子――凌辱の螺旋。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作駄目な男

義理の息子の警察官僚 緋崎真澄・33歳
同級生で義父の科学者 櫻川康平・33歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

科学者・櫻川康平と警察官僚の緋崎真澄は、高校時代の同級生だが「義理の父子」という特異な関係にある。そして康平にとって真澄は「初めての男」でもあった。
ある春の盛り、康平は三年ぶりにアメリカから帰国するが、康平の妻で真澄の母の暢子は住居を引き払い姿を消していた。康平は彼女の手掛かりを真澄に求めるが、真澄はそれを嘲笑うかのように加虐的かつ歪な愛で康平を翻弄する。
真澄が巡らせる凌辱の罠と深い愛執。そこから康平が見出す答えとは――。
(出版社より)

作品情報

作品名
駄目な男
著者
水戸泉 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
学習研究社
レーベル
もえぎ文庫
発売日
ISBN
9784059041399
3

(15)

(3)

萌々

(1)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
41
評価数
15
平均
3 / 5
神率
20%

レビュー投稿数7

よく分からなかった

冒頭から時系列に混乱してつまづきました。

受と攻は高校で出会った同級生
高校入学直後に教室で攻と1学年下(のちの当馬)とのキスを目撃
なんで中学生が高校の教室に?中高一貫校?入学直後って書き間違い?と混乱…
混乱頭のままだから、その後の14歳で初体験した部分を打ち明けるのもいつの出来事が理解しづらく混乱

最後まで読むと年下当馬もえげつないやつなので、乗り込んできたりしそうだなとも思いますが…

受は攻によって淫らに開発されてる部分も詳細な経緯がなく(まさか見落とした?)すでに大して抵抗しない調教済みの子…蕩けてる姿が美味しいと思えばエロエロプレイも楽しめただろうけど、攻の執着する元も分からず萌えきれず…

3Pで当馬が結合部を舐めるのはドキドキ!の気分のままでいたかったのに、そのご褒美に濃厚キスしてあげるのや"受とは恋人じゃないから"と当馬と二股長期付き合ってたのもよく分からない 当馬との方が相思相愛なんじゃない?

そして、何より結末がよくわからん
気持ちが通じあったってこと?スッキリしない。年下当馬はどうなったの?

皆どこか駄目な人だからな…と愛おしく思えればどハマりしたでしょうけど、あいにく、どうなってるの?モードだったので入り込めませんでした。

攻が警察官僚(公安)なのもハイスペ度を表すのが主だったので、お仕事ものではないから分かってたことだけど、ちょっと残念

読解力のせいですが場面転換や気持ちの揺れが読みづらかった…
1番よく分かったのは受の伴侶(攻の母親)を好きになった経緯や想いっていうなんともいえない気持ちです。

0

攻も受も駄目な男

攻も受も頭いい人なのにとにかく駄目で残念な人。
でも、天然ボケだけどKYではないみたいな残念さ?
作者言う通りスペックは駄目じゃないです、確かに。
そして評判通りのヤンデレ。ヤンデレって好みではないですが、
この話のヤンデレは好きかも。

攻である真澄の壊れっぷりがまた豪快。
一見壊れてるように見えなくてしかも頭脳明晰でクール、
なのにとことん壊れてるのって個人的にはかなり好きです。
しかも半ば強姦のように受を抱いてしまう無茶っぷりがまたいいです。
そして強気な割に実はかなり弱気な所もいいかな。

個人的には受の康平が元気過ぎるかな?でも一般的には受けそうです。
何だか始終騒ぎ回ってるような印象残ってます。
あと、学者で大学の先生な割に口調が乱暴なのが不自然な気もします。
康平ももっと落ち着いた性格だったらな、と思わなくもないです。
その方が駄目っぷりも上がったような。

とは言え落ち着きのない無鉄砲な性格だからこそ、
同級生の母親と結婚する、なんて事をした訳ではあるんだと思いますが。

そして当て馬の千歳がまた結構壊れている。
この人が1番何考えてるのかわからない。

水戸先生なので濡れシーンはかなり読あります。
かなり濃厚で強姦入りでちょいSMっぽさも入ってます。
が、3Pは意外にそうでもなかったような。
3Pなのでそれなり濃いですが他の濡れ場の方がよっぽど濃厚。
そこがちょっと残念でした。

1

ゾクゾクっと寒気を感じる病み具合です。

数か月前に読み、レビューの下書きを書いて保存していたのですが、
購入して読んだ当初から、どういう経緯で知ったのかは何故か覚えていません。
同い年なのに義父と息子?と何だか ややこしいけど、義父子モノ好きとしては
気になって見過ごせなくて、古本で購入しました。

以前、他の作家さんで年下の叔父と年上の甥という設定の作品を読みましたが、
その時は読み終わるまで ずっと混乱したまま読み終わったので、
この作品は同い年なのに義父と息子という設定で、読んでいて混乱しないかと
気になっていましたが、今回は そんなに混乱することはありませんでした。
今回は攻めの病み具合に気を取られていたので、読んでいたら親子関係を
気にする時がありませんでした。

攻めも、受けのライバルも、駄目というより狂っていると言うほうが
合っているように思いました。
受けは最後まで根本的に狂っているわけではなく、
何だかんだで攻めから逃げられず離れられないので、
受けは駄目な男というのは合っていると思いました。

攻めの受けに対する執着は、読んでいてゾッとしました。
今まで病み系の作品を何冊か読みましたが、ゾクゾクっとしても
寒気を感じたことは ありませんでした。
しかも、個人に対して病んでいる作品は たくさん書かれていると思いますが、
この作品は個人に対してではなく、作品全体が病んでいるというか、
本そのものから病みや執着が放出されているような感じがしました。
読んでいて、実際に背筋がゾクゾクっと寒気を感じたのは、この作品が初めてです。
ホラーなどは苦手ですが、この作品は大丈夫でした。
本格的なホラー系の作品じゃなくて良かったと思いました。
今回のゾッとする寒気は、良い刺激になりました。

攻めにとっては、今回、完全に壊れきってしまう前に
受けを手に入れることが出来て、本当に良かったと思います。
受け視点で描かれていたので、始めは攻めに対して
あまり良い印象を持っていませんでしたが、攻めの過去を知ったら、
受けよりも攻めに対する好感度のほうが高くなりました。

最後に敵視されていた千歳くんと合意でない3Pの場面がありますが、
読んでいて辛くなりました。

特に千歳くんは健気だと思いました。
何年も、どんなことをしても、絶対に想いが叶わないのに、
それでも好きな人のためなら、どんなことでもしてしまうほどで、
心が壊れてしまったのではないかと、千歳くんのことが心配になりました。
千歳くんには、もっと良い人が現れると良いなと思いました。

今回の評価は、「萌」と「神」で少し迷いました。
本そのものから病みや執着が漂ってきていると感じなければ、
あまり迷うことなく「萌」評価ですませたのですが、
本から作品の世界観が滲み出てくる感覚になるのは非常に珍しいので、
「神」にする価値があるといっても過言ではないと思いました。
しかし、読んでいて「神」にするほど萌えたのかというと、
それは無かったので、今回は「萌」評価にしました。
気持ちは、『一部「神」を含んだ「萌」』です。

3

もや……もやもや!!

歪み・執着攻めや、読後のもやもや感、好きです(きっぱり)

基本的にヤってばかりいるお話でなんでもやもやするかっていうと、やっぱり
・真澄(攻)の母親の思惑
・康平(受)の真澄に対する思いは本当に恋愛の愛なのか?
というのがぼやけてるせいかなぁと。

ほぼ最後まで、真澄→康平→真澄の母という矢印関係で進んでいます。
康平と真澄の母は夫婦だけど一緒に暮らしていなくて体の関係も無い、
真澄と康平はなんやかんや言いながら体の関係があり、康平もそこまで嫌がってない。

やっぱキーマンは真澄の母ですよね。
康平を縛り付けるための結婚だとしても、それで真澄が壊れちゃったら意味無いし……
自分の人生を予感してないとかなり博打な計画だと思うんですよねー。
もし計画だったとして、開始から完結までおよそ14年。
やっぱりちょっと無理がある…ような気がするなぁ。
14年でケリが付くとまでは思っていなかったのかも。

なんとなくハッピーエンド風味なんですけど、やっぱり真澄は壊れてると思います。
この真澄を見る康平の視線が、恋人のものというより、父親のものに近いような気がするんですよ。
いや、父親で間違いは無いんですが…w

最後にもひとつ気になるのが、当て馬の千歳くん。彼の今後が一番不安ですw

2

お気に入り小説

33歳!?という衝撃で買いました。33歳以上、しかも同級生で父と子の関係である・・・。
設定がごちゃごちゃしているように見えて結構あっさり読めました
お前本当に33か!と突っ込みたくなるような可愛さです(受けが)
受けが全然20代に見える(*'▽'*)♪

サマミヤアカザさんの表紙を美麗でした。手にとってみると・・おお・・美しい・・・と見惚れてしまいます!
最後はハッピーエンド?で終わったか分かんないですね。途中でライバルが何か二人でヤってる最中に来ますし・・(攻めがなんか呼んで)
もう結ばれろ!と思います。攻めは受けに歪んだ愛を持っているなーとじわじわ考えさせられますw

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP