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表題作他人じゃないけれど

渡会忍,23歳,華やかで女の子にモテる会社員
一之瀬篤史,18歳,父の死後渡会家に引取られる高3

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

父を亡くし、父の後輩の渡会久代に引き取られた篤史は、下引き取ってくれた養い親に恋しながらも、その息子も気になった!?今注目の新人作家が贈るスイートホーム・ラブ!
(出版社より)

作品情報

作品名
他人じゃないけれど
著者
樋口美沙緒 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006159
3.6

(102)

(33)

萌々

(30)

(23)

中立

(3)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
18
得点
357
評価数
102
平均
3.6 / 5
神率
32.4%

レビュー投稿数18

うおーーーん誤解すれ違い義兄弟!良い!!!

樋口美沙緒先生,初です.
いや,めちゃめちゃよかったです。
すれ違いというか誤解というか,両片思いのもだもだ小説ってあんまり親しんでない部分だったんですけど,いいですね...すごく,いいですね。。。
樋口先生の、心情を丁寧になぞる感じの文体がこれまた頭にすっと入ってくるのですごく楽しかったです。

養父に片思い(してると思っている)高校生の受け様、篤史くんと、養父の血縁・戸籍上の息子で社会人の攻め様・忍さん(篤史くんの5歳上)の恋愛模様のお話です.
あらすじを斜め読みしただけだったので,当初は養父との年の差で三角関係の当て馬に忍さんかと思ったのですが,違いましたね!!私はモラル良の溺愛攻めが好きなので,久代さんが友人の息子に手を出す男じゃなくて安心しました!

幼いころにひとり親の父を亡くし、父といたときから自分の存在が邪魔になると考えていた篤史くん、愛された自覚が少なすぎて親への愛と恋愛を混同しちゃってるのですねーー。
忍さんの行動がだいぶわかりやすいのに、当事者で俯瞰して見れないことも相まって忍さんへの恋心も自覚してないし,忍さんからの気持ちにも気づくわけがなく……。
耐えられなくなった忍さんに手を出されたりしましたが,いいカンフル剤になった感じで(当人はそれどころじゃなさそうだけど)良かったです.

あと,いちいち篤史くんのためを思っていることがまるわかりな忍さん、届くことのない気づかいにこっちの胸も痛くなるよ!!めちゃくちゃ!!
引っ越しする時とか、ひどいこと言いながらつらい顔してる時とか……
序盤は忍さんが謎行動過ぎて,訳も分からず抱かれている篤史くんのように「??????」なわけなんだけど,忍さんが篤史くんにめちゃくちゃ長い片思いをしているとわかった瞬間「あーーーーーーっ!!(切なさの槍グサッ)」みたいな笑
隠し切れないくそデカ感情、ごちそうさまでした。。

ひと悶着(ひと悶着?ふた悶着??)ありますが,ハピエンで読後感もよかったです。
あー,義兄弟楽しませていただきました。久代さんも一緒に、3人で幸せに暮らしてね……

1

樋口先生作品は初見でしたが……!


めっっっちゃ好みな作品でした!
というか攻めの性質が自分のツボに入りまくりました。

・受けを溺愛してるけど悟られないようにしている(そして実際に受けも気づいておらずむしろ嫌われているとすら思っている)
・好きすぎて行動が一周回っておかしくなってる(無理に彼女つくろうとする、実家になるべく寄りつかない等)
・受けのピンチを陰ながら阻止している
・蓋を開けるとタガが外れて変態っぷりがモロに出てくる(受けも案外すんなり受け入れている)

溺愛、変態な攻めが好きな人には刺さる作品だと思います!

ちなみに一応兄×弟ではあるけど、血のつながりは全くないので近親ものが苦手な自分でも普通に読めました。
あと2人の父(弟とは血がつながっていない)が寛容なので変にドロドロした感じもありません。

1

最近の作品と比べてしまうと…

2011年の作品で樋口先生の5冊目の本らしいです。
とても面白いのですが、最近の作品と比べるとちょっとクドい印象がありました。
何度も何度も篤史の父が亡くなる直前のシーンがあって、そこがとても大切で後に肝になって来る部分ではあるものの、今なら樋口先生はもっとスッキリ書かれるだろうなと思いながら読みました。

魔法も擬人化でも隔絶された世界でも無く、ごくごく普通の人々のお話でした。
常に自分の居場所を心配している篤史と、篤史が大切過ぎて雁字搦めにになっている義兄の忍が恋人になるまでです。

余りのすれ違い振りに読んでて途中から、この2人はくっ付くのかと心配になりました。
そのジレジレ感が好きな人はハマると思いますが、最近の作品ばかり読んでいた私にはちょっと合いませんでした。

でも何度か泣かされました。www

1

酔っ払った勢いで…?

樋口美沙緒さんの作品を初めて読んだのはこの本だったかなぁ。義理の兄と弟のような関係の二人のお話です。

攻が幼い頃から長年密かに受のことを愛しく想っていて何かのキッカケで暴走してしまう展開が好きなので、篤史視点で進むにも関わらず忍のやるせない気持ちが伝わってきて、その切なさに萌えました。篤史自身は義理の父親ポジションである養父に恋していると思っていて、それがさらに忍を悩ませているのですが篤史にはその自覚がない。前半は「忍、お前…健気だな…」と思いながら読んでいたのです。

ところが二人の間に大事件が。びっくりしました。酔っ払った勢いで長年の苦労が水の泡って男前が聞いて呆れるぜ!ってなもんです。でも、この作品はそこから二人が関係を修復し、新しい絆を築いていく過程がちゃんと書かれていて、最終的には紆余曲折あったけどメデタシメデタシ…という清々しい気持ちになりました。

穂波ゆきねさんのイラストがとてもいいなと思うのですが、表紙の感じだと二人は5歳以上の年の差があるように見えますね…。忍の言動がちょっと若造に感じるのも、23歳だと思えば当然な気もします。

2

受がダメ

どうしよう、全然萌えない。
デビュー作からずっと購入してる作家さんですが、ここ最近の3冊とも全部苦手路線で、えいやっと思い切って手を出したらやはりのドボン。

どれをとっても、ネガループ。
そのくせ鈍感で変な勘違いとかして、ずれた方へ誤解する。
このすれ違い方が、白々しいというか鼻についてダメでした。
養い親の人格が飛んでて感情移入出来なかったり、なんでそこでそうなるかなぁ、といちいちつっかかってしまって、集中もできず。
健気受は大好物ですが、健気の方向性が自分には合わなかったです。
しかもこの受、死ぬほど卑屈なわりに妙なあざとさがあって、そういう行動したら攻が構ってくれるって分かっててやってるだろ、というのがチラついて余計にだめ。

攻にも受にも共感ができないので、読んでても目が上滑りをしてしまい何度も寝落ち。
読み終わるのに1週間近く掛かるという状態でした。
イラストが好きなので、辛うじて中立に引っかかってます。

7

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