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表題作爪先にあまく満ちている

3年連続のミスターキャンパス 綾川寛・大学3年
綾川を目の仇にする下級生 岡崎來可・22歳

同時収録作品爪先にあまく満ちている

綾川寛二 寛の父
白瀬乙耶 寛二のパートナー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学三年生の綾川寛(あやかわひろい)は、入学以来連続でミスターキャンパスに選ばれるほど、完璧な美男子。成績優秀、ボランティア活動にも熱心で、人望の厚い彼は男女問わずつきあっても、別れた相手に誰ひとり恨まれないという希有な存在だった。だがその彼に敵意を向けてくる青年、岡崎來可(おかざきらいか)のことが気になってしかたがない。あるトラブルから、ともに行動することの増えた來可は、どうやら寛と過去に因縁があるらしく――。

(出版社より)

作品情報

作品名
爪先にあまく満ちている
著者
崎谷はるひ 
イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
心臓がふかく爆ぜている
発売日
ISBN
9784344823006
3.5

(57)

(17)

萌々

(13)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
19
得点
195
評価数
57
平均
3.5 / 5
神率
29.8%

レビュー投稿数19

こんなに大きく成長して

このシリーズいいですね!
前作『静かにことばは揺れている』に出ていた寛くんが、21才になりました。
あの可愛らしさは見られず、王子様な見た目と中身の青年に。
誠実だけど、今まで付き合った彼女や彼氏はかなりの数みたいで、ちょっと引きました(笑)
話し方は変わらないのになぁ。。。

そんな寛にキツい態度をとる小柄な岡崎來可。心から嫌っている様子なのに、寛のボランティアサークルのトラブルで、來可も手伝うはめに。
読んでいて、寛を嫌う理由は、なかなか明かされず、そして來可も目つきが悪く、髪もルーズで服装もダボっとしたカジュアルな感じ。可愛さがない!
受スキーな私には、「ツンツンばかりで、デレがないじゃないか!こりゃ私好きになれない」と思っていましたが!
後半から、いきなり來可の可愛さが発動!
え?!なんですか?このデレデレは!

ホントに辛い過去で、そりゃ見た目も人格も変わるよ。でも、それを寛がほぐしていくのが、ホントに良かった。まぁ、原因は寛だけど。
前作主役のパパも、寛大で頼れる人柄がいい!

一つだけ残念なのは、志水ゆき先生の素晴らしいイラストで、寛の甘い王子様スマイルが見たかったです。シリアスな顔や、困った顔が多かったので。

2

受様がトラウマ持ち

しかも、そのトラウマの原因が攻様だった。
「グリーン・レヴェリー」シリーズ3作目。

前2作で小学生だった攻様・寛(ひろい)が大学生になってます。
美形で、性格もよくて、賢くて、ボランティア活動していて
‥うーん、うさんくさい。
きれいすぎて気持ち悪い。
寛が受様・來可(らいか)の過去を父・寛二に相談した時も、
「自分だけ背負い過ぎだ」みたいなことを言われていて、
えーそうなっちゃうの??
確かに当時の寛は高校生で、
周りが悪意をもってしたことの責任まで負えないかもしれないけど、
もう少し、來可に寄り添ったコメントをして欲しかったな。

初体験もかなり強引で、
好かれている者の傲慢さが透けて見えるようでモヤモヤしました。
や、わかるんですよ。
それまで、本気になったことなかったのに、
余裕がないほど好きだってことだと思うんだけど。
でも、だからこそ。
あれだけ大事にするって言ってたんだから、
甘やかし倒して欲しかったです。

1

後半がよいのでそれまで我慢です

グリーンレヴェリー3作目。2作目までと比べて、夫婦関係にまつわる部分が激減したせいか、これが一番読みやすかったです。また設定の無理が減って(それでもないとは言わない)いたのも要因の一つかと。

寛は子どものときのままの、どこか別次元にいるような雰囲気のまま大きくなっていました。前半はそれが少し居心地の悪さを感じさせますが、後半。きれいごとで済まなくなったあとからの寛はよかったです。
王子さまの本性といった感じで、なりふり構わなくなった寛はなかなか良いキャラでした。
來可も可哀相かわいかった~。

で、私としては健児!健児が一押しでした。なんていいやつなんだ!次の主役は健児なんじゃないかと思います。彼はほんとBLの攻めとしてたいへんにスペックが高そうな予感。寛が本気を出すまでは、正直來可には健児とくっついて欲しかったです。そうならないのはわかってたけど、前半のような寛とくっつくくらいなら絶対健児の方にしてほしいと心の中で叫んでました。
で、健児の引き際もよくてですね。これはいい男になりそうだとほくそえんでました。

前半は來可の過去も明かされなくて、偽善者っぽい寛にもいらつきますが、後半頑張ってくれるのでそれを楽しみに読むといいと思います。

1

シリーズですが単品でもOK

「静かにことばは揺れている」の攻め様の息子が攻めになって出てきますw

攻め様は王子様キャラです
イケメンだしお人よしってぐらい人がいいです
そのためによからぬ事を考える周りの人が出てきて
知らぬところで、問題起きちゃってる感じですね
その問題に受け様が、被害にあっていたのです

とにかく受け様の人生ダメになるぐらいのダメージっぷりときたら
悲しくなっちゃいます・・・
表紙的に気の弱い感じの受け様と思いきや
そのダメージによって性格が変わってしまうぐらいに
ツンツンしています(;´Д`)
本当はいい子なんですけど

受け様の被害状況を読むのはかなりしんどいですが
最後には王子様的攻め様なので、救われちゃいます

3

王子様攻め好きにオススメ!

『静かにことばは揺れている』のスピンオフ。
わたしは読んでいませんが、特に不自由さはありません。
父'sは少ししかでませんし、説明があるので。


攻めの寛は、三年連続ミスターキャンパスに選ばれるほどの王子様。
性格も博愛主義という感じ。

受けは高校時代の出来事がトラウマになり、目立たないように生きる來可。


出だしから、來可は寛に敵意むき出しです。
悪意を隠していても、垂れ流されてくると言いますか。
この來可はかなり暗い。
來可がこんな風になってしまったトラウマですが、体の方のものは加害者達は最低!と感じますが、女子からのものは良くありそうだしなあと思います。
それに、外見に反してかなり気が強い來可ですが、なんだか女の子みたいなんですよね。
崎谷さんの書かれる受けキャラはこの傾向が時々あって、お好きなのかなあと思うのですが、わたしは苦手……

反対に攻めの寛は、わたし自身、天然系王子様攻めは大大大好きなものですから、かなりお気に入りでした。
ボランティアサークルまでやっています!
來可に特に魅力を感じなくとも、寛の存在で読み切れました。
それに攻め受け両視点で書かれているので、ふたりの心境が理解しやすいんですよね。
その辺りはひじょうに親切です。

2

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