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掲題作は戦争が終わる直前の上司の部下の話なんだけどエロスの真髄って感じがするというか二人の醸し出す空気感に胸が締め付けられました。やっぱり草間さかえ先生は天才すぎてどうしていいかわからない!もうわからん!短編が素晴らしすぎる(長編も然り)
他に3CP描かれているけれどもう大変…素晴らしすぎる。どれもこれもエロスが素晴らしいし、なんだかもうB L的な素晴らしさを超えた文学って感じなんだけど読みやすくて説明がないが全てが理解できる。受けでも攻めでも短髪メガネをここまで魅力的に描く先生は他におりません。というか全てのキャラもストーリーも素晴らしすぎて息ができん。です。
草間先生の描くストーリーと、絵柄の雰囲気がとてもマッチしていて、気がつくとすっかり草間ワールドに浸かってましたぁ〜。
草間先生のコミック読む時は、ゆっくりじっくり読みたいので時間をとってます。
そして、他の作品も含めて〜何度もリピート読みしてます。
それくらい、好きなストーリーと、主人公達の人間臭さが響くんですよね。
今回は、短編だったけど〜短いながらにも、しっかり内容があって伝わってくるものがありました。
ありがとう〜面白かった!
草間さかえ先生お得意の年下ワンコやメガネが様々な設定、シチュエーションで拝める作品集です。
表題作は戦中から終戦にかけての時代物。
舞台はどこか南方の島。表紙もきっとその海岸なのでしょう。目の覚めるようなブルーが眩しい。
当時を見てきたかのようなリアリティがあり、ゾクゾクします。
隊長としての威厳を保たせるために、自分を殴らせる早川。
早川と2人になりたいがために、一芝居打つ竹内。
2人の関係性がなんとも言えないものがあります。
竹内を水浴びさせた時の、ノータッチ射◯!
それまでがどれだけ禁欲的だったかが表現されていて、萌えが滾りました。
続く『パラダイムシフト』は2人が日本に帰ってからの話になります。
早川の家族が探していたのを知っていて、自分の家に衰弱した早川を連れ帰った竹内が、良心と執着の狭間で苦しみ一緒に居られた戦地に思いを馳せるという心理描写がさすがだな、と感心させられました。
他に、子供の頃に男×女装男子がやってるところを見てしまい、女性にもアレがついていると思い込んだまま高校生になってしまった哲男と、その女装をしていた男・正良の話や、哲男の同級生で執着ドS世話焼き眼鏡・三ツ矢とバツイチ元ノンケ鶴田のお話も面白かったです。
三ツ矢の見た目も執着も好き。
巻末の短編の着物眼鏡受けが色っぽくて良かったです。高校生ワンコとの組み合わせが意外なようで、案外刺さりました。
装丁と目次の見開きが鮮やかな青!海がひろがって爽快、美しいです。
一方、カバー下は表紙の2人が背表紙を挟んで立っていて、バックは真っ黒け。
表紙の鮮やかな海の世界と表裏一体な闇の世界=どこにもない国=2人だけのユートピアを表しているのかなと思いました。
表題作の2人の話が好きです。
関係性がまだわからない時点でも、2人の空気感がいい。色っぽい。
隊長の背中を撫でているだけで、そこには触れないのに達する早川、どれだけ隊長のことが好きなのか、と思わされる。
看病される、する間柄も距離が近くて色っぽい雰囲気。
表題作は早川目線で進み、でもどういう関係かまでは明らかにならず、読み進めながらドキドキ。
「パラダイムロスト」が隊長目線で語られ、両思い、そういう関係なのだとわかる。
そして、早川だけでなく隊長も相当重い気持ちを持っていることも。
「1と2の間」
「0と1の間」
「0か1の世界」
もおもしろかったです。
が、私は理解力不足でタイトルの意味がわかるようなわからないような…自分の力不足にもやもやしましたw
戦争絡みの時代物から年の差まで、各種取り揃えで4CP。
どれも読み応え抜群です。
【どこにもない国】【パラダイムロスト】【遠き島より】 萌2
戦時中。弱々しい上官の竹内と、彼の威厳を保つために体を張る早川。
早川の忠義心に萌え、ラストの竹内の計算高さにゾクっとする1話目。
帰国して、早川の迎えを見て見ぬふりをして家に連れ帰った竹内の罪悪感との葛藤が切ない2話目。
時代というスパイスが絶妙に効いていて、じんわり心に沁みてきます。
もっと読みたい2人。
【1と2の間】 萌2
幼い頃に見た光景のせいで、高校生になっても女の子の体というものを勘違いしていた哲男。
ずっと地元を離れていたお隣の正良くんが戻ってきたことで、哲男の記憶に残るある光景の真実が明らかになって…。
正良くんの過去がきついものの、そこが現在の問題につながっているのがポイントでした。
子供過ぎて正良くんを守るどころか、理解すらしていなかった哲男と、鶴田守った三ツ矢の対比も含めて読み応えがありました。
【0と1の間】(前後編)【0か1の世界】 萌2
前出の哲男の友人だった鶴田と三ツ矢。
高校のバレー部では鶴田が部長で、三ツ矢が副部長。
【1と2の間】で、読者には三ツ矢の鶴田への好意が分かっていますが、鶴田は気付かない。
気付かないままバレーを続けて、気付かないまま結婚して。
ただ友情以上のものがあるとは、ふつうは気付けない。
だから鶴田の反応は至ってふつうなんだけど、三ツ矢の献身っぷりを知っているわたしたちには「無神経」に見えてしまう。
でも鶴田…、小悪魔というか何というか。隣のイケメン好きを利用してくるやり方に、なかなかやるな…と思わせられる作品でした。
【もののことわり】 萌
昔からお茶の先生をしている浩介に懐きすぎている高校生のアキ。
実は懐いているというレベルではなくて…。
アキは自分のわがままでそばにいられると思っているけれど、気に入ったものは壊れても直して手元に置いておくという浩介の一面を見せることで、「は、はーん」となる作品でした。
どのCPも腰を据えて1冊まるまる読みたくなるストーリーばかり。
「もっと読みたい」と思わせる余韻が良いです。