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たいへん遅ればせながら雨隠先生作品をまとめ読みしています。
ベテラン漫画家さんに失礼かもしれませんが、漫画がお上手だな〜と思いながら読みました。
テンポがいいし、複雑なキャラが魅力的だし、ストーリー運びがいい(生意気にすみません)。
鷹尾が性悪だけど好感を持ってしまうキャラなのがずるくて。弱さとかわいらしさを混ぜてくる。譲にこう見えているんだなと思えるのがおもしろいです。
「あいかわらず ひっぱたきなるよーな顔で笑うなぁ……」という譲の気持ちがよくわかる。腹立つけどどうしようもなく好きなんですよね。
その「好き」が譲と同じか鷹尾はわからなくて試したい気持ちもわかる。
鷹尾は生い立ちや妹弟への罪悪感から自分にも他人にも不信感があるのでこじらせている。この辺の描き方が絶妙です。
鷹尾みたいな人には譲ほどの執着心と行動力と忍耐力があって付き合えるわなとすごく納得しながら読みました。
虎ニのお店で買った観葉植物を事務所に置くと言いながら譲と鷹尾が歩くシーンが好きでした。
『恋まで百輪』のスピンオフ。
兄貴の兄貴、超兄貴である鷹尾がメイン。
そして鷹尾の事務所に居た黒髪、譲が攻めです。
中学生時代の譲がぼろぼろになった高校生の鷹尾と出会って、惹かれたはいいが、会えなくなってからもずーっと思い続けていたという執着攻めにまずは心を掴まれる。
鷹尾をいつかモノにするため60億貯めていたが、再会した時には鷹尾は既婚者になっていた…という始まり。
大金稼ぐ能力も資金もあるのに、その辺に気を回してなかったのが抜けてて可愛いなと。
鷹尾は生い立ちからか、捻くれてて口が悪く、とにかくお金至上主義。
ニヤリと笑う顔が本当性悪って感じなんですが、なんかセクシーなんですよね。
前作で気になっていた、何故妹と弟と別れたのかが明かされていたのですが、自分本位な理由じゃなくて良かったです。
真剣な話や甘い雰囲気になると茶化したがったり、弟にカミングアウトするのに恋人まで騙して一芝居打っちゃうような捻くれた性格ですが、何故だか嫌いになれない魅力があるんですよね。根は悪人じゃないんです。
各話タイトルがついてるのですが、「ナイトパレード 前後編」が好きでした。
自分だけが必死に鷹尾を好きなのではと不安になっている譲と、満たされ過ぎてどうしたらいいか分からなくなっちゃった鷹尾の不器用過ぎる恋愛が胸にキました。
続編も読みます!
鷹尾の屈折したところに好き嫌いが分かれそうな作品だなと。個人的には、すべて読み終えた後には納得できた部分もあったのですが、正直譲と鷹尾のキャラクターには最後まであまり魅力を感じることができませんでした。ストーリーはそこまで不自然に感じたりはしなかったのですが。何というか、どうにも2人が惹かれ合った理由がいまいちピンと来ないんですよね…。本当にお互いそんなに好きなの?と疑ってしまう。2人の魅力を自分が理解できないから、何でこの人を好きになるの?と思ってしまうのかもしれません。自分にとっては、あまり可愛げのない2人でした。
学生からの執着攻め×お金大好き性悪弁護士
お金の量だけ見ればスパダリ攻めなのかもしれない。
主役2人が拗らせまくってます。この2人は好き合っているのか疑問に思うところを、作品内で同じように疑問に思ってくれる。
浮気する受けやビッチ受けが好きでして、性悪鷹尾(メガネ/受け)が浮気を試みて出来ないのが可愛い。ストーリーは結構ツッコミどころあるのですが、鷹尾の泣き顔に全部持っていかれて神評価に!
なぜ一つの口座に60億も!ってどうでもいいことが気になりました…わかりやすい演出のためでしょうけど。「通帳燃やすぞ」「再発行しろよ」のくだりのテンポは萌えた。
最初、攻めは受けの顔に惹かれ、受けは攻めの金に惹かれた。それだけの関係に思えたのですが、
幼い兄妹と別れて暮らす決断をし、孤独な思春期を送った受けのことを知るうちにお互いの内面が見えてきました。
そもそも受けは朧気にしか攻めのことを覚えていない程度だったのに、攻めの方の長年の執着が凄かった。
攻めに好かれるために60億も稼いで、そのお金を好きに使って下さいなんて常人には中々出来ることではないと思います。
受けには妻がいましたが上手くいっておらず……
結婚しても受けと心が通じ合えなかった奥さんが可哀想に思えましたが、その後の奥さんをこんな生活能力のない駄々っ子みたいに描く必要はあったのかな。
元々は世間体を気にして何となく結婚した受けが悪いはずなのに、最後は別れた奥さんがお金をたかる、二人の間を邪魔する諸悪の根源みたく見えてしまったのがスッキリしませんでした。
受けの心が分からなかった攻めでしたが、攻めが車に轢かれたと聞いて泣きながら駆けつけた姿は、誰よりも愛情を求めている人でした。
その後の受けの本心の言葉にぐっときました。
