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お前のために、カッコイイ俺でいてやる
BL度的にはちょっと薄口かなと思いつつ、お仕事系としてはとても面白く好みの作品でした。
モデルもので全編攻め視点というのは珍しいのではないでしょうか?
攻めの鳴海がぶっきらぼうにポツポツと語るような一人称の形で進むのですが、テンポも良く面白くてあっという間に読んでしまいました。
飼い主・もしくは大型犬が小型犬のリードを握っている図を、ぐるっとひっくり返したような組み合わせがお好きな方はもしかしたら気に入る部分があるかもしれません。
過去9人ものマネージャーが匙を投げたモデル・鳴海。
おっ、これはなかなかの傲慢系俺様攻めか?と思いながら読み進めてみると確かに俺様ではあるのです。
あるんですけど、発言はキツくてもちゃんと筋が通っていたり、モデルという仕事に対する姿勢が真摯なものなので嫌な感じにはならないんですよね。悪いと思えばしっかり謝りますし。
子供っぽさも弱いところもありつつ、なんだかそこもかわいく見えてくる人でした。
そんな鳴海が気まぐれに臨時のマネージャーとして採用した、自分のファンだと熱弁する小林という小動物のような青年。
この気まぐれに雇った愛らしい顔をした小動物がとんでもなく出来るやつだった。
自分を好いている相手だし、適当に手のひらで転がしておこうと思っていたはずが…?なんて、こういうお話は大好物。
彼が現れてからというもの、鳴海の世界がどんどんと開けていくようで読んでいて小気味が良くて面白いったらなかったです。
これは全編攻め視点だからこその面白さかな。
基本的に鳴海全肯定な小林くんですが、言う時は歯切れ良くものを言ったり、考え方や受け取り方のひとつひとつがすごく素敵で魅力あふれるキャラクターでした。
ポンポンと繰り広げられる会話劇がテンポ良く気持ち良い。
先述の通り、BL的には薄口めかなと思うんですよ。
展開も予想がついてしまう部分もありますし、細かな気になる点もないと言えば嘘になる。
ただ、仕事に対してプライドを持って向き合っている鳴海のモデルのお仕事描写が非常に好みで終始楽しく読めた1冊でした。
全体的にとても丁寧な書き方をされるなぁという印象でした
攻めの鳴海はワガママだけどプライドを持って仕事をしてると感じられたので単なる俺様キャラじゃなくて好感が持てました
対する受けの小林クン
名前がキラキラで、最初『また突拍子も無い名前つけたな』と冷めて読んでましたがまぁ何というか良い子で可愛い!
しかし……大切な萌えが私的には皆無……
攻めが自分の気持ちを自覚して受けをもう一度取り戻すと決めて自分を奮い立たせるのはとても好印象だし受けの健気さも大好物なのに何でかなぁ……
もっと切ない感じとか、すれ違うもどかしさが欲しかったです
お仕事小説としてはとてもいい
BLじゃなくてよくね?という感じ
甘さが欲しかったなー……
キャラが魅力的なだけに残念でした
全編攻め視点。
小林くんが作る料理が美味しそう。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。
鳴海はトマトのサラダが気に入ったみたいだけど、私はカリカリのしらすトーストに心惹かれました!
鳴海の前のマネージャーと小林くんの会話面白かった。
ってかどんだけ非常識なのよ、元マネージャー。
予定を伝えないとか何のためのマネージャー?
仕事してないじゃん、そりゃ鳴海も怒るよ。
鳴海の仕事は鳴海の仕事であって、それに対する褒め言葉を自分に向けられている物と思うとか勘違い乙。
それだけに2人の会話に溜飲が下がる思いでした。
だって前任者が「ワガママ」と感じたことも、小林くんからしたらモデルのマネージャーとして当たり前の仕事だと思っているんですよね。
でもその姿勢って案外難しかったりします。
私も小林くんを見習わないと!
そしたら…嫌だな…って感じる相手や事が減るだろうに…。
それはさておき、最終的に口ごもる前任者に「それで鳴海さんのワガママって何なんですか?」と問う小林くんにスカッとしました!
さりげなくフォローしていく小林くんが有能すぎて、ただのファンじゃないだろ?!と思っていましたが、凄い子でしたw
杉内社長が小林くんの本職を知ったとき、どんな反応するんだろう( *´艸`)クスクス
絶対オーディションの招待状以上にテンション上がってそうだ。
鳴海の仕事に対する姿勢も好き。
仕事シーンがとても興味深かった。
きっと帯の「お前のためにカッコイイ俺でいる」という文のとおり、鳴海はこれからも小林くんのキラキラとした視線に負けないように格好良い姿を見せていくんでしょうね。
この2人なら素敵な作品を作り上げてくれることでしょう♪
「好きと言ってやる」とは何とも俺様で強気な発言。
鳴海は親が嫌いで家を出たいがために高校在学中にスカウトされたのをきっかけにモデルになった。
独立と収入を得る目的が果たせたのでモデルに対しては気合もなく適当にこなしていても、トップモデルとしてそこそこやっていければいいと思っている。
使えないマネージャを何人もクビにしている。
そこで登場したのが休職中の童顔の青年 清流。
鳴海のファンだと花束を持って訪ねてきた清流を臨時マネージャに雇うことになった。
清流はきっと心から言ってるんだと思いますが、鳴海のことを何でも好意的に解釈できる清流の技を見習いたいですね。
そうしたら嫌いな人や苦手な人なんていなくなるかもしれませんね。
・お茶が温いとか冷たいとかわがまま → モデルは強い照明に前に立つのだから大切です。好みの温度教えてください。
・服にアイロンがかかってない → 人の前に立つ仕事なのだから重要。
・食事の味にうるさい → 料理は得意だし好き嫌いは知っているので大丈夫です。
・寝起きが悪い → コンディションに関わることなので睡眠時間は調整しないと。
・仕事に文句付ける → プロ意識が強い。
・用意した資料を見もしない → 自分の感性を大事にする人。
鳴海を一方的にライバル視している役者から酷評されたとき、理路整然と反論し遣り込める場面では、気の強い猫が毛を逆立てて小型犬にケンカ売ってる姿に見えました。
よく気が利いて努力家、一途に好意を溢れさせて押し付けるのではなくて包み込むようにお世話してくれる清流のとを好きにならない訳がないですよね。
気になる、興味を持つ、好意を持つ、嫉妬する、恋愛感情を自覚する、戸惑う、離れる、落ち込む、心を決める、再会そして…という王道的な展開ですが、その流れが無理なく描かれていてよかったです。
清流の本業が謎だったり鳴海がモデル業に本腰を入れようと気持ちが変化していく様子が面白かった。
最後まで俺様な鳴海でしたが、きっと溺愛するんでしょうね清流のこと。
仕事で会う人みんなにムカついたりして。
本作品、入手したのは、結構前なのですが、
気にいっていて、何度か読んでいます。
モデルの鳴海(攻)と鳴海のファンと言い現れた小林(受)
鳴海の気まぐれに、家で待っていた一瞬ストーカーかとも思える
小林に、自分のマネージャをさせることに。
この小林、実にできるマネージャで、
鳴海も小林の仕事ぶりと強さに惹かれていきます。
本作品で面白かったのは、モデルの世界。
モデルと役者の違いって、あまり考えたこともなかったのですが、
そういう解釈、考え方があるのかと、しみじみ感心しました。