この三ヶ月間、貴方は俺の、嘘の恋人――…

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表題作ドラマ

恵裕次
32歳,俳優
榊拓人
17歳,モデル

その他の収録作品

  • あとがき
  • scene 白のあと

あらすじ

現役高校生のモデル・榊 拓人のもとにドラマのオファーがきた。題材が同性愛だと知り、出演を嫌がる拓人。だが拓人を恋人役に指名したのは、憧れの俳優・恵 裕次だった。彼の役者としての姿勢に触発されて、拓人はドラマに真剣に向き合い、そして気づく。胸の中にある痛みに。演じることでしか伝えられない、裕次への恋心に――…。架空の恋を辿って紡ぐ、二人の物語。加筆修正+書き下ろし付き。

作品情報

作品名
ドラマ
著者
朝丘戻 
イラスト
麻生ミツ晃 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
ドラマ
発売日
ISBN
9784861345265
3.6

(59)

(23)

萌々

(12)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
10
得点
203
評価数
59
平均
3.6 / 5
神率
39%

レビュー投稿数10

愛だな、

朝丘先生の作品は歳の差カップルのお話が多いですが、
こちらのふたりも32歳と17歳という結構な歳の差です。

その年齢を数字だけで見ればギョッとしてしまう部分もあるけれど、読み進めるほどに年齢差は気にならなくなる不思議。
ひとつの作品を共に作り上げる同志として近くなる距離、演技を通して深く繋ぎ合わせていく心。
そこに"恋人役"の枠をこえた感情が芽生えていく流れがとても自然だったからだと思います。
そして彼らの過ごす時間が甘いだけのモノではなくて、芸能人ならではの自由のなさがほんのりビターな空気感を滲ませているのもすごく良かったです。

好きという気持ちだけではずっと一緒に居られないことをお互いそれぞれに受け止めて、
別々に歩むことを選択した彼らの強さに感動。
ハッピーエンドではなくても、愛があればラストシーンはこんなにも輝くものなのだなとしみじみ感じたのでした。

このふたりが今後またどう交わるのか?『ラジオ』も楽しみに読みたいと思います。

1

憑依型演技を通しての恋 

憑依型演技を学ぶ役者初挑戦をする高校生モデルのお話、と高をくくって読んだら、のめり込んで、ドラマ収録の終りと同時の恋の終りの場面になると、心情移入して悲しくなって落涙。丁寧な心情描写の小説にすっかり魅了されました。

モデルの拓人に、ドラマ出演のオファーが来る。相手役からの指名だった。
内容は、同性愛ドラマ、ゲイ役の芝居感が掴めないので断ろうと思って、マネージャーを困らせる。
でも、憧れの俳優との共演と知って受けることにする。
憧れの相手役の俳優と、私生活でも一緒にいる時間を増やして、演技の勉強をしながら撮影に取り組む。
ドラマのタイトルは「白の傷跡」

なんとなく夏野寛子さんの作品「25時、赤坂で」と似ている所もあって、ドラマ作りの舞台裏や、役造りの工夫など、共通項探しをしながら読んだら、とても楽しめました。
段々と物語が進んでいくと、剛しいらさんの「顔のない男」や、有名な「紅天女」に出てくるナリキリ演技モードになって行って、「怖い子・・」風に。


ドラマの中で、「父親に虐待される海」が拓人の役。でも拓人は幼い頃に父親を亡くしているので、父親との対応がよくわからない。
悩む拓人へ裕次が告げたアドバイスは、「人は心で生きている」ことを理解する=役を憑依させること、演技の極意らしいです。

終盤、拓人が海役になりきって、海を演じて、海と一緒に岡崎に恋をして、岡崎を通して裕次を愛していきます。
でも二人の交際が、ドラマの人気上昇につれて、マスコミの話題になっていく。このまま続けることが困難になっていきます。

収録最後の前夜、「またここへおいで」と拓人へ言う裕次。
それは、岡崎が、最後のシーンで海に言う台詞で、悩む拓人は、裕次に応える言葉を探せなかった。
・・ドラマのシナリオだと、「またここへおいで」と岡崎が言った日に、ケーキと指輪を買い、海と小さな結婚式を祝おうと思っていた。なのに帰宅すると、岡崎の家に海は居ない。海は自宅に戻り自死していた。海の死で、ドラマは終わり。
この場面を読んで、ドラマの撮影が終了した後、どうやって素に戻るのか不安になりましたけれど、
幕が下りたら、素の自分に戻り、海と一緒に愛した人と離れることを拓人は決めていたみたい。
「離れていても愛している。それだけで生きていける。」と伝えて去る、寂しがりやなのに頑張る裕次はとても大人だと思いました。去り際が綺麗で見苦しくないのは、未来で手に入れる二人の幸せを信じているからかな?

二人のこれからは「ラジオ」を読まなければ、分からない。
引っ張り上手ですよね。読まなきゃ。

1

スパダリに懐く甘い関係だけでなく

作品のあらすじは、上記を読んでください。

朝丘先生の甘々が好きで、読み始めたら早い段階から甘々!
でも、ドラマの役作りの為や、演技指導の為に裕次が仕掛ける甘々なのかがあやふやで、読んでいてキュンとくるのに、「もしかして踊らされている?!」と思ってしまいました。
まさに朝丘先生の手のひらで転がされてました私。

何度も裕次は拓人にアクションを起こしているのに、拓人の解釈違いみたいなので、中々気持ちが伝わらず。
役者さんのお話で、こんなにも作中のドラマを軸とし、主人公達が連動する作品は凄く不思議な感覚でした。役に入り込み過ぎて、どちらが本当なのか分からなくなる感覚。

一緒にいられないけれど、ずっと好きで思い続けている。
2人がちゃんと話し合った上での決断ができて良かった。これが一方的に音信不通になる別れでは、悲しすぎる。
あとがきで、『ラジオ』が続編にあたるお話だと知り、希望が持てました。

1

二人のラブストーリーの前編

やっぱりBLはハッピーエンドじゃなくちゃイヤだなーと改めて思った作品でした。
いろいろあっても最後は結ばれて幸せに暮らしましたとさ…の『いろいろ』の部分が痛かったり辛かったり傷ついたりしても、障害を乗り越えてあるいは成長して二人で生きていく道を模索しこれから何かあっても二人なら解決していけると思わせるような話に惹かれます。

拓人にとってモデルはバイト感覚の軽い気持ちのようでいたけれど、ドラマの出演や恵との出会いがあり俳優としての仕事に目覚めていくところが面白く、役者として大成していったらいいなと応援したい気持ちになりました。
それと並行して恵への気持ちがファン目線から俳優の先輩への憧れや敬愛、そしてやがて好意が恋情を含むようになるまでの展開で拓人に感情移入してドキドキしました。

夜の海や星の輝く夜景など二人の少ないデートの背景が印象的でした。

陰影のはっきりした麻生さんのイラストもとても素敵でした。
拓人が女友達と二人で教室にいるシーンが好きです。風に膨らむカーテンと光と影に分かれる教室の天井などシンプルだけどここから飛び出していろんなことを経験して大人になっていく拓人の悩めるひと時という感じがして好きです。

二人の恋愛感情が今後の俳優としての二人や周りへの影響あるいは親の苦労や心配を考えるとどうしても続けることはできないという結論になったのがどうしても理解できませんでした。
それはそうでしょうけど、そんなことで止められる思いなら止めてしまいなさい、そして人生の最後になってうんと後悔するがいいさと意地悪く思ってしまいました。

この作品は続編の『ラジオ』と合わせてひとつの作品のようなのでまだ前編部分だけを読んだところだと思っていいのかもしれません。
だから早くこのあとの二人の姿を見せて欲しいです。
もう何年もたつのに未だに出版されない大人の事情というのがあるかもしれませんが、このまま中途半端というのも悲しいので是非フロンティアワークスさんには続編の発行をお願いしたいです。

0

凄い気になるんです つД`)

歳の差設定が好きなので、検索した結果こちらの作品を発見!
楽天さんの電子版で読ませていただきました

あこがれの俳優さんから同性愛のドラマのオファーが来た受け様ですが
最初はいやがるものの、相手はあこがれの俳優
役を受けていくうちに、どんどん役にのめり込んでいきます

そのドラマがまたBL本としても気になるいい感じ内容なのですがw
そのドラマと自分たちが重なるように
お互いを想い好きになりそして・・・

これから幸せに~っとウキウキ読んでいたのですが!え!!!
ということで続編があるようなのですが
まだ発売されてないんですね・・・・
ですが、続編がありつつもこの終わり方凄いしんみりして
後味、苦いけど萌えちゃいました _| ̄|○

若い受け様が最後の結果を出してしまい、
攻め様がそれを責めない懐の広さ!!!

続編の「ラジオ」早く読みたいです!

1

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