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表題作両手に美男

榊原汐・後藤の親友で失恋相手の商社マン 
後藤来実・白河製パンの企画社員 29歳

同時収録作品両手に美男

弓削泰之・榊原の後輩でフリーライター
後藤来実・白河製パンの企画社員 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

仕事よりもプライベート重視で、恋人募集中だったサラリーマンの来実。 ある日、高校時代の親友・榊原から、フリーライターの弓削を紹介され、その好感度抜群な美男ぶりに一目惚れ!! 急速に恋に落ちるけれど、それを榊原に告げたとたん、榊原が「やっぱりお前を失いたくない」と告白されてしまった!? しかも、来実の気持ちをしった弓削からも「君に本気になりそうだ」と迫られて……!? オレ様プレイボーイと生真面目美男。正反対のタイプの男二人に翻弄される、恋の三角関係。

(出版社より)

作品情報

作品名
両手に美男
著者
鳩村衣杏 
イラスト
乃一ミクロ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
共同戦線は甘くない!
発売日
ISBN
9784199006630
3.5

(37)

(4)

萌々

(19)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
126
評価数
37
平均
3.5 / 5
神率
10.8%

レビュー投稿数10

いったいどちらを選ぶのか。

両手の美男。
差し出された手のどちらをとるのか、とてもドキドキしながら読ませて頂きました。


受け様は、ゲイでありパンメーカー勤務の後藤。

1人目の攻め様は、後藤が片思いを経て告白して失恋した相手の榊原。
恋心は友情に昇華して、今では得難い親友となった。

2人目の攻め様は、榊原の後輩として紹介されたフリーライターの弓削。
フィーリングが合う好みの男で。

2人共ノンケなので、恋愛に発展することはないとわかっているけど、顔を眺めて一緒に過ごせるだけで後藤の気分はあがっちゃう。


それなのに、榊原と弓削と、いい男2人から好きだ、と告白され求愛される。

2人とのえっちがですね。
タイプは違うけど、どちらとも相性がいいようで、後藤がとっても気持ちよさげで幸せそうでいいんですよ(///ω///)♪


いったいどちらを選ぶのか。
こんな時って、どちらも選べずどちらにもごめんなさいってなって、攻め様2人と3人でってパターンも読んできましたけど、それも好きではありますけど、後藤はちゃんと1人を選びます。

困って迷って、だけど、自分の気持ちを見極めて答えを出す誠実さが気持ちよかったです。
断る時の会話も誠実で、断られた攻め様の私の中でのいい男ぶりがあがりました。
その後の2人の攻め様同士の男のやり取りもね。

BLとして、とてもきゅんなお話で大好きです(≧▽≦)

1

一兎を諦めて三兎を得た男

ワンランク上の仕事、親友、その上恋人を得る幸運男?
「両手に美男」。何とも浮ついたタイトルではありませんか。
しかし読み進めてみると、これがどうして切なさがある!
主人公はゲイの後藤。モテるけれど1人の愛する人を欲している。今はフリー。
片手の美男は、彼の初恋の男で今は親友の榊原。(ノンケ)
もう片方の手の美男は、榊原から仕事絡みで紹介された榊原の後輩、弓削。(ノンケ)
決まった相手のできる気配のなかった後藤に突然モテ期襲来!これは読みようによってはかなり嫌味というか、現実離れというか…
でもこれを後藤を応援する気持ちになって読んでしまうのは、後藤が恋にも仕事にも至極真っ当に、誠実に生きている様が伝わってくるから。
決死の覚悟で榊原に告白し、玉砕した18才の後藤。そして長い時間をかけて恋を友情に変えてきた…でもそれは榊原の方もいつでも変わらぬ「友情」そのものを後藤に捧げてきたからに他ならない。後藤は、そういうイイ男に恋ができる男って事。
だから11年目に起きたこの「事件」は残酷なアクシデントだったんだと思う。
同時に強烈にそのカラダに存在感を刻み込んできた弓削!コイツはくせ者ですね。悪い男という意味ではありません。余りにもストレートで、心を揺さぶってくる。これはもう最初からどっちを選ぶかわかりますね。物語的にはどちらとも別れる、という展開もあり得たと思います。が、心はどうしようもなく彼の方に惹かれ続けるはず。
『愛してる。でも、もう恋じゃない。』……クラクラするほどシビれました、このセリフ!
エロ度数もMAXだと思います。神寄りの「萌x2」!

4

最後まで分からない

お仕事BLとしても三角関係ものとしても面白かったです。
終盤までどちらとくっつくのか分かりませんでした。
答えを知ってから読み返すのも楽しいです。

攻め二人は見た目も中身もそれぞれタイプの違う良い男達です。
どちらと結ばれてもおかしくないとは思いつつ、「この人とくっつかないかなー」と期待しながら読みました(笑)
受けの後藤は、表紙を見た段階ではパッとしないタイプかと思いましたが、考えてみれば二人の美男から想いを寄せられる訳で、それだけ魅力的という事ですよね。
自分の意思をはっきり持っていて、可愛げもあって、好感が持てました。

新商品のパン開発の様子は、読んでいてパンが食べたくなります。
鳩村先生のお書きになる働く人達はすごく素敵ですね。
先が気になるタイミングで話が終わっているので、数年後の二人の話が読みたいです。

2

素敵なトライアングルラブ!!

鳩村さんだと意識して購入したわけでは無いのですが
(ファンの方申し訳ございません!!;)
何やら面白そうだな…と反応してしまいまして。

そしたらもう、読みやすくて驚きました!!
お仕事の内容が薄すぎると、
物語全体もさらっと終わってしまう事が多いのですが
(逆にお仕事に比重が傾くとラブが足りない…)
程よい加減であっという間に読めました!
後藤の、仕事に対する熱意といいますか、
パンがあまり好きじゃないからこそ希望した会社だとか諸々
ははぁ…と感心しっぱなしでしたよw

そして高校からの友人・榊原、男らしくて良いです!!
ノンケが過去に振った親友に惹かれる理由もかなり理解出来ました。
だって後藤優しいんだもんよ。
なよっちくないし!!
でも私はわりと最初の方から弓削贔屓だったので
「えーーー!!そんな、ごとーくーん!」と叫びたくなりましたよ!
いや、過去に想っていた人となら…って気持ちもわかりますが。

…にしたって弓削!!!
なんかすごくツボりました!
会話力がある年下の男、優しいようでちょっとだけ意地悪で
ここぞって時にはきっちり自分の気持ちを言うし、
だからと言って強引すぎるわけじゃない…。
なんか、これって結構
年下攻めの理想に近いんじゃないかなと思ってしまいました。
(私の中で、ですけども)
昔大好きだったパンの話とか、可愛いと思わせといてからの行動力!
惚れるよ!!!

榊原と弓削とまだ選べない時、ぬけがけはしないと約束して
でも弓削が近づいて「キスするのか?抱き締めちゃうのか!?」ってところ
悶えたなー……。
ああいうシーン、今まで読んだ事なかったのですごく印象に残りました!!

米粉パン大好きなのでつい喉が鳴りましたし、
パン食べたくなって困りましたよ。夜に。

『共同戦線は甘くない』のスピンオフとは知らず、
確か以前読んだ事あったのに!!
また買い直します宣言!

他にも鳩村さんの作品を色々読んでみたくなりました!
それにしてもいい男達だった……。
Hもすごく気持ち良さげだったし♪(これ大事w)
続きがあればいいのになぁ。

6

誠実さに好感

初恋の男と、一目惚れの男、
どちらもノンケの男で、恋愛的な意味では手には入らないけれど、
親友として、仕事相手として、
それに何と言っても、二人とも美男子だから、
隣でながめるだけでも、満足しなきゃね。
そう思いつつ、お仕事を頑張っていたら、NY支店でやりがいのあるおもしろそうな仕事が、
さらに、この二人の男から、それぞれ求愛されるようになって、

BLとしては、複数の相手とセックスするのは、3Pとか陵辱とか、とかく、エロのためのエロになりがちな印象。
でも、この作品は主人公の後藤が、二人の男それぞれと、ちゃんと必然と合意があった上でしっかりセックスを味わって、更に、本当はどちらを愛していて、どう付き合っていきたいのかを真面目に悩んで、自分でしっかり選び取る。
もちろん、お仕事もちゃんとしてね。
相手となる榊原と弓削も、ノンケだったはずが、後藤との一度のセックスでいきなり後藤に夢中になっちゃうなんて、都合よすぎじゃない?って、後藤じゃなくても疑いたくなるけど、それぞれ、自分の気持ちに誠実なだけって伝わってくるので納得できる。
他の登場キャラもみんな誠実で、とっても読後感が爽やかな作品でした。

5

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